統合失調症は、日々の生活の中で突然、妄想や幻覚などの症状が現れることがあります。また、症状を自覚するのが難しいともいわれています。
多くの方は、専門の医師に相談しながら治療を進めていることと思います。症状によっては治療をしながら仕事を探している方もいらっしゃることでしょう。
しかし、いざ仕事を探すとなると「症状が急に現れたらどうしよう...」「コミュニケーションが苦手だけれど大丈夫かな...」「そもそも就職や職場復帰ができるのだろうか...」といった心配や不安が募る方も多いのではないでしょうか?
そのようなときは、同じ障害を抱えている方の声に耳を傾けてみましょう。
アンブレには、統合失調症のある方から、転職活動や仕事に対するリアルな口コミが届いています。
口コミをもとに、「どのように転職活動を行ったのか」「就職先で仕事をする上でどのような工夫をしているのか」などの参考になるポイントや、働きやすいと感じた企業や業界も紹介します。
また、障害者雇用の専門家ジョジョさん(社会福祉士、プロコーチ)にもアドバイスをいただきました。
ぜひ、復職や転職活動の参考にしてみてください。
幻覚と妄想が顕著に現れ、現実との区別がつかなくなる為、円滑なコミュニケーションが非常に難しい。
集中力が高く、記憶力に優れていましたが、朝早く起きられないことが多く休んでしまうことも多かったです。
人間関係がうまくいかないので、医者からはひとりでやる仕事をやれと言われています。 また、長時間労働が禁止されているのでなかなか仕事が見つからないです。
十分な配慮を頂いており、また就労日数や就労時間の融通が利く。 職場のアクセスも駅前で働きやすい。
入社したときは病気ではなくて途中で病気になったので、周りの人たちにかなり迷惑をかけていましたが、まわりの人たちはとても優しく接してくれて無理難題な事はフォローしてくれました。
しっかりと医療ルームもあり、体調不良が起きた場合は必ず手当してくれた。しっかりと帰宅するように強制されるくらいでした。
困ったことがあったとき、上司が相談に乗ってくれた。また、周りの人も優しかった。
職場でのストレスが少なく距離感が苦しくない。仕事内容も自分のペースで進められるのでプレッシャーを感じることも少ない。
人がとても優しくて、人間関係が良かったです。 とても連携が取れていました。
私の病気をよく理解してくれて、働きやすい環境を整えてくれたので本当に助かりました。
特例子会社なので非障害者から特異な目で見られることはないので安心はできる。
ハローワークの窓口の人と話して、精神の障害枠で申し込んだ。病院の診断書から週20時間の仕事がよく、パート先に打診してみるようにアドバイスを受けた。
臨床心理士や就労支援センターの人が会社訪問をしてくれて、仕事量があまりにも少ないのでもっと仕事を与えてくださいとか、暇な日は早く帰っていいような契約にしてほしいと、お願いしてくださいました。
ハローワークとか無料の転職相談とか適職診断、就労支援施設など使えるものはどんどん使っていきましょう。私の場合は、ハローワークで相談しまくって、専門的なフォローを受けたので、決まるまでは少し時間を要しましたが、35歳で給料をあげた転職に成功しました。前の仕事を辞めたあとに、半年間職業訓練に通って、パソコンスキルを身につけたのも大きかったです。
最初から病気を持ち、その病気が仕事に影響するような性質の病気の場合、転職エージェント等をおすすめします。いきなり面接に行ったら、病気についてメチャクチャ言われて、酷くショックを受け病状が悪化する場合があります。理解のある第三者機関に相談の上、転職活動することをお勧めします。
自分にできる仕事が適量あるのかどうか、また、勤務時間が自分の体調と希望に基づいたものか、会社自体が障害者のことを理解できているのか。一度、職場見学させてもらって職場の雰囲気(←これが一番大事かも)をつかんで応募した方がいいと思います。
職場の雰囲気には、出来るだけ触れる場があればあるほどいいのではないか。面接だけではわからないし、実際に作業する人は面接と相手することは余りあり得ないだろうから。
人間関係と、職場の雰囲気を見学しに行って確認したほうがいいと思います。 そこで働いている人に、話しを聞くのもいいのかもしれません。
障害者に配慮があるかどうかを徹底してみることです。又配慮があるといいながら実は形だけという会社もたくさんあります。実際のところを見るようにしたほうがいいと思います。
当時はまだ、精神疾患に対しての理解はなかったので、正直に言うのはどうかなと感じます。今でも難しいかもしれません。肉体的な障害は、理解も得られてきていると思います。
大きな会社自体は、理解もあるところもあるのでしょうけど、派遣社員が務める会社はまだまだなので、保険証を使うときのことを考えて、軽めの病名を言うくらいでちょうどいいかと思います。
一般企業の場合には、障害名は知っていてもその特性まで理解している会社は少ないのが現実です。会社の見学を経て、自分がどの程度なら出来そうか、調子が悪くなってくるとどういう状態になるかなど、自分の障害の特性を伝えておく必要があります。
障害者ということを他人にはあまり知られたくないでしょうが、自分を守るためにも、先方に迷惑をかけないためにも、自分の状態を正確にきちんと相手に伝えて理解してもらうことが重要です。
私は精神疾患を隠して正社員で働いたこともあったが、結果精神病が再発して会社に多大な迷惑をかけてしまったことがある。働く上での障害について親身なってくれるか、どう対応してくれるのかは事前に確認しておいたほうがいいと思う。
病気を隠して働く、という考え方はやめて、病気をオープンにして周りに協力、理解してもらって働くことを意識した方がいいと思います。
これから就職する人には自己分析をしっかりしておいてもらいたいです。自分の病気はどんなところが得意でどんなことが苦手かをしっかり分析することが大事です。どれくらい体力があってどれくらい集中できるかなども日ごろの生活で訓練しておくといいですね。
どの職種でも同じことが言えると思うのですが、自分の障害についてよく理解することが大事です。悪い面だけでなく良い面も考えて箇条書きにしましょう。
社会にあった働き方よりも、自分に合った働き方をした方がいいです。収入より大切なものを見出すべきです。喜びを繰り返すことです。無理をしないことです。辛いときは我慢しないことです。医師とよく相談することです。
まずは自己分析です。 性格的にどういうタイプか 絞るべきです。 肉体派か頭脳派か。 続いて自己分析を基に 仕事の内容、給与面、 勤務先、残業時間、年間休日の順に 選択しました。
会社見学は当然ですが、その時に業務内容をちゃんと確認しておかないと、あとで無理な仕事を言われて結局退職になりかねない。あと上司がきちんと相談に乗ってくれるかと言うことも大事であると思います。面接時に良く話し合うことです。
自分の要求はあらかじめはっきりと伝えるほうが良い。例えば出社時間、退社時間の制約、土日祝日の出勤はしたくないなど、きちんと話しておくべき。無理して勤務しても続かない。それからできるだけ便利な場所で、一等地にある会社を選ぶほうが良いと思う。
教育体制がしっかりとしているかを第一に見れば、おのずとその会社が分かってきます。あと離職率も大事ですね。
何か問題行為が発生した際に相談窓口があるか、仮にあった場合は窓口の機能がしっかりと働いているか、従業員の在職期間はどれ位か、職場の雰囲気はどうか、を見るとともに、少しでも疑問点があったら、はっきりと納得できるまで質問する。質問に誠意をもって回答しようとしない場合や回答内容に少しでも納得できない場合はその会社への就職はやめるべきでしょう。
早寝早起き。疲労を感じたら休息を十分にとる。疲労の回復優先で遊びは休みの日と割り切る。
体にストレスがかかるのを最小限度に抑えるよう心がけていました。当時は対人関係を築きあげるのが私の課題だったのでテレコミュニケーターという業種を選びました。
定時で終わるように集中して仕事を終わらせるようにする。昼休みに少しでも寝るようにする
疲れがたまった時は5分休憩を取るようにしています。
毎日だと疲れてしまうので、1週間に2日程度、1日三時間程度の労働にしてもらうようお願いしています。
できるだけ仕事中は他人とは会話をしないようにしています。
ノイズキャンセリングイヤホンを使う。お薬を飲む時間を忘れないよう、集中しすぎないようアラームをかける。いつもと同じルーティーンで物事を済ます。
体調が悪い時は休むようにして無理をしない。仕事中は集中力が途切れやすいのでスイッチを入れ替えるように一旦席を外している。
変なもの、変わったもの見たり聞いたりしたときは、幻視や幻聴でないかまず疑って慎重に行動する。
困った人と思われないよう、自分の特徴である「細かいことが気になる」を有効活用することで、現場の改善をする。
障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。