ADHDの方の転職 人気の業界や業種を分析 適職や向いている仕事の見つけ方

ADHDの方の転職 人気の業界や業種を分析 適職や向いている仕事の見つけ方

最近は大人になってからADHDと診断される方も多くなっています。
仕事をしながら「待合せ時間に遅れる」「タスクの優先順位をつけられない」「仕事が覚えられない」といった悩みを感じていることはありませんか?

でもADHDの方は、その特徴を知ることで仕事で感じる悩みをチャンスに変えることができるかもしれません。

得意なことを活かせば、向いている仕事、やりがいのある仕事になることも。
苦手なことは対処するコツを見つけることで、悩みが解決することも。

今の仕事が苦痛に感じる方は、一度自分の特徴をみつめ直し、自分にあった仕事に転職することで、悩みが解決できるかもしれませんね。

ただ、転職をするには精神的にも肉体的にもパワーが必要です。
そこでADHDで仕事をされている方の体験談をヒントに、自分の転職活動を進めてみませんか?

どんな業種や職種が向いているのか?
満足できる職場や仕事に大切なこととは?
成功したこと、失敗したことをヒントに、適職への転職にむけて理想の仕事、職場を見つけてみましょう。

目次

1.ADHDの方が満足している職場としていない職場

2.ADHDの方に人気の業界と満足度

3.ADHDの方に人気の職種と満足度

4.ADHDの方の転職活動の進め方

5.まとめ

1.ADHDの方が満足している職場としていない職場

まずは満足度の高い職場について、その傾向をみてみましょう。
このグラフは、今回アンケートに回答してくださった方の満足度の割合を表したものです。「満足してる」「満足していない」がそれぞれ約35%をしめ、「どちらでもない」が約30%を占めていました。

hogehoge


①満足度が高い理由

では、36%を占めた「満足度が高い理由」は何でしょうか?

一番の理由は「周囲の協力がある」でした。
周囲の協力体制が整っていると、働きやすい職場となり、高い満足度に繋がっています。

hogehoge


「仕事をする中で自分でも気づかない部分でミスをしてしまうのでダブルチェックしてもらえるのはかなり有効でした。
嫌な顔せずに、親切にしていただいているので働いていてもっと役に立とうと言う気持ちにもなれたし、自身にも繋がっていたから。」
(女性/専門店/接客)

「ADHDであることは事前に女将や先輩方に言ってありましたが、私が時々する多少の失敗や作業の遅さにはなるべく寛容になって、そのつど優しくサポートしてくださいました。」
(男性/食品・化粧品/調理スタッフ)

次に多かった満足度が高い理由は「特性にあった仕事」です。
自分が得意とする分野の仕事は、自信にもつながるようです。

「障害の特性にあった業務を任せて頂ける為、集中してやり甲斐を持って業務に取り組むことが出来るから。」
(女性/マスコミ・広告/軽作業)

「忙しい時があるが、職場の人達が親切で人間関係がよい。仕事がいろいろあるが、あまり難しくなく、日により加工するものも違うので、単純作業とはいえ変化があり飽きない。職場がどちらかといえば穏やかで、働きやすい。」
(女性/百貨店・量販店/接客)


得意な仕事はやりがいへとつながる可能性が高く、転職する上で大切なポイントです。
やりがいがあれば、多少の苦労や努力も受け入れられませんか?
これから転職活動を行う方は、自分の得意なこと、好きなことを見つけることから始めましょう。

次は逆に「満足度の低い理由」について見てみましょう。

②満足度が低い理由

hogehoge


満足度が低い理由として一番多くあげられたのは「忙しすぎる」職場。自分のペースが保てないと、周りとのペースの違いに戸惑いを感じるようです。

「あまり調べずに社員になれると言うだけで入ってしまいましたが、やることが多すぎてパニックになりました。」
(女性/旅行・ホテル/接客)

「忙しい職場で、周りの職員がテキパキと働く中で、自分だけがうまく動かず、取り残されることが多かったです。」
(男性/不動産/コールセンター)

また「特性に合わない仕事」も不満の原因として多く挙げられました。これはその次に多かった「ADHDに対しての理解が無い」に通じる点もありそうです。

「全ての障害が診断される前だったため、何事も上手くいかず毎日終電時間に帰り、必要な仕事も出来ておらず、上司に注意をたくさん受け、自己嫌悪する毎日だったため。」
(女性/医療・福祉・介護/介護スタッフ)

「難しい作業を押し付けられる事もあり、ストレスだった」
(女性/食品・化粧品/商品管理)

「苦手だと感じていることに対して、合理的配慮がなく、個人の努力によるところとみなされたため。」
(女性/化学・素材/コールセンター)

「観光客の方が来店することが多く、毎日が予想外なことの連続でした。臨機応変に、応用を利かせてお仕事するのが苦手な私にとっては、正直きつかったです。」
(女性/旅行・ホテル/接客)

ADHDについて理解がある職場か、特性にあった仕事内容かという点は仕事の満足度に関わる大切なポイントとなっています。転職先を選ぶときの参考になりそうですね。

ただ、実際に働いてみないとわからないというのも正直なところ。
検討している段階で職場見学をお願いしてみたり、働いている方に聞いてみたり、口コミや体験談から様子を感じとってみるなど、得られる情報をできるだけゲットしましょう。

2.ADHDの方に人気の業界と満足度

次に、ADHDの方が働いている業界の傾向を見てみましょう。様々な業界で多くの方が活躍されています。

hogehoge


小売・流通・商社系とサービス・外食・レジャー系で全体の60%を占めているのが特徴的です。

では、業界別の満足度に傾向はあるのでしょうか?

hogehoge
満足度の高い業界は「マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンタテインメント系」の業界でした。必ずしも、仕事している方が多い業界ほど満足度が高いわけではなさそうです。

「症状の程度によって内勤へ異動させてくれたこと。上司もすぐに相談できる状態にしていてくれて、「電話がしんどかったら休みの連絡はメールでも良いから」と言ってくれていたこと。入院中に病院から出社するという特例を認めてくれたこと。今でも連絡を取ってくれる人が元職場にたくさんいること。など複数あります」
(女性/マスコミ・広告/一般事務)

「障害の特性にあった業務を任せて頂ける為、集中してやり甲斐を持って業務に取り組むことが出来るから。」
(女性/マスコミ・広告/軽作業)

マスコミや広告などの業界は、様々な時間帯で働く方がいるので、勤務時間や業務内容に対する考えがフレキシブルで、自由度が高いとも言われています。

他にも「マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンタテインメント系」それぞれの業界でお仕事されている方の体験談がたくさん届いています。
ぜひこちら↓を参考になさってください。

マスコミ・広告業界の体験談

デザイン・出版・印刷業界の体験談

マスコミ/広告/デザイン/ゲーム/エンターテイメント系業界の体験談

エンターテイメント業界の体験談

ゲーム業界の体験談

3.ADHDの方に人気の職種と満足度

次はADHDの方の職種についてまとめました。
多い職種は「医療・介護スタッフ」です。先ほど紹介した業界では多くの方が働いていた「サービス・外食・レジャー」にあたり、その中でも介護スタッフとして働いている方が多いようです。

hogehoge


では、職種別の満足度に傾向はみられるのでしょうか?

hogehoge


満足度が高い職種は「専門職・技術職」「軽作業」「一般事務」などが挙げられます。
どれも「とても満足している」「満足している」と回答している方が半分以上います。

では、どのようなことに満足して働いているのでしょうか?

「基本的に一人で行う作業が多かったので、集団で何かをすることが苦手な自分には最適な仕事ではありました。納期や期限に基づいて自分で計画し、自分で実行できるのがよかったです。」
(女性/メーカー・製造系/専門職・技術職)

「クリエイティブな職種だったため、障害特性を周りに意識されなかった点が良かったです。」
(男性/アパレル・日用品/専門職・技術職)

「ピッキング作業なので、個々のペースで仕事ができてゆっくりと作業をしても大丈夫なので、注意障害が惹起されにくく助かりました。」
(男性/物流・倉庫/軽作業)

「工場がきちんと設備管理していましたので快適にお仕事ができました。」
(女性/化学・素材/軽作業)

「ゆっくり自己で解決できるようサポートをしてくれたり、一般事務のノウハウを少しずつ自分に合わせて教えて貰えたということです。」
(女性/専門店/一般事務)

「どんな職種で仕事をしたいか、自分の特技(話すことがすき。タイピングが早いなど)を分析し、「この会社に入りたい」という企業があればしっかり調べることをお勧めします。」
(男性/教育/一般事務)

専門性が高く自分の得意分野とマッチしていると、やりがいを感じるとの回答もあります。これは、満足度の高い業種の理由でも同じことが言われていました。
また作業がマニュアル化してわかりやすい、マイペースで進められる仕事は、満足度が高い傾向にあります。

どのような企業に転職をしたいのか、というのを見極めるポイントには、給料、待遇面、勤務地、スキルアップができるなどいくつかあります。
でも、長く続けられる仕事であるためには、満足度が高い必要があります。そのためにも自分の特徴やタイプをよく理解することが大切です。

・もくもくと1人で集中したい
・大勢でも自分のペースで仕事ができればがんばれる
・長い時間行っても苦にならないことや得意なことは何か

など、どんな雰囲気で、どのような仕事に取り組みたいかをよく考えてみましょう。

4.ADHDの方の転職活動の進め方

転職活動や就職活動の進め方にはいろいろあります。最近はインターネットなど情報元も多く、選択肢も増えています。

皆さんはどのように転職先や就職先を見つけているのでしょうか?
次のグラフは、ADHDの方がどのようなサービスを利用して転職活動や就職活動を行ったのかを表したグラフです。

hogehoge


一番多かった回答は「その他」でした。
「その他」ということは、それぞれ独自の方法で転職活動を進めているという表れかもしれませんね。 では、具体的にはどんな転職活動、就職活動をしているのでしょうか?

「先に働いていた友達がおり、誘われて面接を受けました。友達が私のことを詳しく伝えてくれていたため、面接は受けやすかったです。」
(男性/不動産/接客)

「Twitterを利用し、社長が求人を行っていたのでDMを送り面接の日取りを決めました。」
(女性/専門店/一般事務)

自分の人脈やSNSなど、利用できるのを活用して行動に移しています。
情報に敏感になる、周りにアンテナをはっているということは大切ですね。

その他にも、利用できるサービスを活用していくことで、転職のチャンスをつかんでいる方がたくさんいます。
最近は、障害のある方専用の転職、就職サービスも多くあります。障害の特性を理解しながら相談にのってくれるなど、専門窓口ならではの手厚いサービスを受けられるほか、障害者雇用枠などの求人情報も多く扱っています。

「ハローワークは、障害者用の求人窓口に相談しながら仕事探しをした。障害者職業センターを紹介され、センターで1か月ほど職業訓練を受けた。ジョブコーチ制度を利用し、職場見学、面接に付き合ってもらい、スムーズに職場に入れたと思う。」
(ハローワーク利用/女性/旅行・ホテル/調理スタッフ)

「大田区のハローワークで、障害者雇用担当のベテランの方に、面接で話すことができない自分に同伴して説明を代行してもらいました。それどころか、本来求人票は一般の障害者向けの軽作業系だったのですが自分のスキルを売り込んでもらったおかげで業務内容から雇用条件までガラッと変わり給与も大幅向上しました。」
(ハローワーク利用/男性/人材、専門職、技術職)

「日常のプログラムの他に、月に1回自分たちで行程を計画して外に出かけるソーシャルクラブも勉強になりました。展覧会やバイキング、ダーツ、工場見学など、普段行かないところに行けたのも新鮮でした。」
(就労移行支援利用/男性/物流・倉庫、軽作業)

「人材紹介会社から第二新卒と言う扱いでサービスを受けました。私の障害のことを担当者の方にお話ししましたら、担当者の方が、非常に配慮してくださり、私を導くような形でデイサービスセンターを紹介してくださったことに感謝しております。」
(人材紹介会社利用/女性/医療・福祉・介護、介護スタッフ)

「私がADHDであることを理解してくださり、できる仕事とできない仕事を綿密にヒアリングして理解してくださいました。私が障害持ちであることを、担当者の方が前もって派遣先の企業に伝えてくださり、入社後も企業とスムーズにやりとりができました。」
(人材紹介会社利用/男性/メーカー/製造系、調理スタッフ)

自己分析をしたいけど、自分のことってよくわからない。
気になる会社を見学してみたい。
自分のことを面接で上手く話すのって難しい。

そんな悩みや不安はありませんか?

障害について、そして転職や就職を熟知した専門スタッフであれば、適確なアドバイスにより、新しい視野が広がるかもしれません。
また企業との間に入ったサポートで、よりスムーズに転職活動を進めることもできます。
自分と相性の良い転職・就職サービスを活用してみましょう。

5.まとめ

転職を考えている方は、きっと今よりもより良い仕事や環境を求めているのではないでしょうか?

まずは「得意なことが活かせる仕事」から見つけてみましょう。そのためにも自分のことをよく理解することが大切です。
そして苦手なことがあれば、どんなサポートがあればカバーできるのか、というように、プラスにできる方法を探してみましょう。

また職場の環境も大切です。
求人情報だけでは伝わらない雰囲気や周囲のサポートなどは、職場見学や口コミなどを参考にできるだけ情報を得られると良いですね。

利用できる転職・就職支援サービスなども活用しながら、向いている仕事=天職をみつけてください。



※ADHDの方のお仕事体験談がたくさん届いています。
詳しくはこちらへ


※「ADHDの方に聞く!ADHDの方にオススメの仕事の選び方」でも体験談を交えた仕事の見つけ方をご紹介しています。
詳しくはこちらへ


新着口コミを毎週火曜に定期配信中
働きやすい環境を見つけるきっかけに


口コミを受け取る

関連するコラム

新着記事一覧へ