東京の障害者雇用の求人、おすすめの企業はココ!

東京の障害者雇用の求人、おすすめの企業はココ!

障害や病気をお持ちの方が転職や就職を考えたとき、企業の知りたい情報は何ですか?

「精神障害のある方は何人働いているの?」「どんな仕事を担当しているの?」「どんなサポートや制度があるの?」「定着率は良いの?」などなど、多くの疑問があることと思います。

障害者雇用や障害者が働きやすい環境作りに積極的な企業かどうかがわかると、より転職や就職活動も進めやすくなるかもしれません。

そんな時に1つの指標として活用していただきたいのが「障害のある方が働いている評価の高い企業」です。

今回は、東京にある障害者雇用の好事例企業として取り上げられている企業の取り組みや様子、口コミで満足度が高かった企業をご紹介します。ぜひ仕事探しの参考にしてみてください。

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目次

1. 障害者雇用について評価が高い企業とは

2. 障害者雇用の好事例で取り上げられた東京の企業

3. 障害者雇用の好事例集に掲載された東京の企業一覧

4. 障害者雇用で口コミの評価が高い東京の企業

5. まとめ

1. 障害者雇用について評価が高い企業とは

「障害のある方が働いている評価の高い企業」って、いったい何を基準に見ればよいの?と思われるかもしれません。

そこで、このコラムでは2つのポイントからそれらの企業を取り上げることにします。
1つ目は「障害者雇用の好事例」として取り上げられている企業、そして2つ目は実際にその企業で働いた方の体験談で満足度が高い企業です。

ではまず、「障害者雇用の好事例」として取り上げられている企業についてみてみましょう。

2. 障害者雇用の好事例で取り上げられた東京の企業

「障害者雇用の好事例」とは、障害者の雇用管理や雇用形態、職場環境、職域開発などについて事業所が創意・工夫して実践している取り組みを、テーマ別にとりまとめて紹介した事例のことで、各都道府県や厚生労働省などが事例集を作成し発行しています。

行政や省庁にその取り組みが認められた企業ということは、その企業には障害のある方が働きやすい環境を望めるのではないでしょうか?
では、好事例集に取り上げられた企業の取り組みを一部ご紹介します。

2-1 障害者雇用の好事例1:精神障害のある方が8割を占める企業

シダックスオフィスパートナー株式会社

学校給食・企業食堂の受託運営などで知られるシダックスグループの特例子会社である「シダックスオフィスパートナー株式会社」は、2011年に設立されました。

全国550ある事業所の95%の事業所で採用される障害者従業員は1人。そのような状況では受け入れる企業側も、長く働き続けてもらうためのサポートに悩むことも多かったと言います。そこでまずは核となる会社をつくり、ノウハウを蓄積しながら全国に展開していこう、ということになりました。

そのような背景から設立された「シダックスオフィスパートナー株式会社」では、51人の障害者が活躍し、今では都内に2カ所の事業所を展開しています。

注目すべきはその内訳で、精神障害のある方が約8割を占めています。

    ・知的障害 8人
    ・精神障害 39人
    ・身体障害 4人
主な仕事は、事務代行サービス、メール室サービス、印刷サービスなどで、グループ全国事業所勤務者約500名のサポートを行っています。

また取組みにも様々工夫がされています。
採用が決まると、まず自己紹介シートに働きたい理由や将来の目標のほかに、得意・不得意なこと、希望する配慮、調子を崩したときの症状、不調なときに対応可能なセルフケア方法などを記載します。

また出勤後には、体調の意思表示をするために、壁に貼ってある顔マーク「ちょーハッピー」、「まあまあ」、「まずまず」、「もうだめだ」の当てはまるところ に自分の名札を貼っていきます。そして自分の気分ノートにも書き込みます。よくない状態の顔マークに名札を貼った従業員には、定着支援員が詳しい状態を聞きながら細かな対応をすることを心がけています

他にも、外部カウンセラーと月 1 回のこころの相談室を設けるほか、勤務中は作業が続くと知らぬ間に疲れていたり、息抜きのために離席するのをためらう従業員もいるため、休憩時間の細分化を導入しています。

このような1人1人の日々の体調や気分を確認し、それに応じたきめ細やかな心配りを行うことで、精神障害がある方も働きやすい環境が作られています。
また、評価給料や正社員への登用制度なども取り入れることで、従業員のモチベーションをアップすることにもつながっています。

今ではこのノウハウが他の事業所にも広がり、定着支援を展開。これからも障害のある方が自然と溶け込める職場環境を目指しています。

参照:働く広場2019年4月 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構発行

2-2 障害者雇用の好事例2:従業員数が多い大手企業

東急リバブル株式会社

不動産仲介業、不動産販売業、新築販売受託業を行う東急リバブル株式会社の従業員数は3235人、そのうち65人の障害のある方が15部署に配属され180職種を担当しています。

その内訳、おもな仕事は以下の通りです。
    ・発達障害 24人
    (事務サポート、ギフトフラワー作成)

    ・知的障害 1人
    (ギフトフラワー作成)

    ・精神障害 16人
    (事務サポート、ギフトフラワー作成)

    ・身体障害 20人
    (間取図・地図など作成、営業職、企画事務)

    ・視覚障害 1人
    (営業職)

    ・聴覚、言語障害 3人
    (事務サポート)


また、様々な取り組みが高く評価されています。
・身体障害のある方の在宅勤務型採用を始めたが、幅を広げるために精神障害のある方の採用も積極的に行うようになった。通勤できるスタッフは「チャレンジスタッフ」と言われ親しまれている。

・就労移行支援事業所で訓練を受けた方も多く、障害の特性や自分に必要な配慮を自己発信できるので企業としても理解しやすい。また事業所の担当スタッフから一人ひとりの特性を具体的にヒアリングすることで、働きやすい職場環境づくりに努めることができ、力強いサポートを得られている。

・相談窓口となる専任の社員も配置し、業務指示は一本化している。指示は視覚化することに努めた。専任スタッフは、度々就労移行支援事業所の指導を受け学んでいった。

そして、障害のある方のパフォーマンスは想像以上で、「一般社員が残業してやっていた仕事、担当がはっきりしていない仕事をチャレンジスタッフが担うようになり、一般社員の負担軽減に大きく貢献した。」という嬉しいコメントも掲載されています。

従業員数が多い大企業は障害者の雇用人数も多いので、同じ障害のある方が働いていることもあり安心できるかもしれません。
また障害のある方の従業員数が多ければ、企業側も豊富な経験や障害に関する知識を活用することができるので、理解のある職場環境が望めそうです。

参照:障害者雇用事例 リファレンスサービス

2-3 障害者雇用の好事例2:従業員数が少ない小規模な企業

株式会社インテージ・アソシエイツ

インテージグループ各社へのシェアードサービスを提供し、総務・人事・経理などの業務を行っている「株式会社インテージ・アソシエイツ」の従業員は99人、そのうち5人の障害のある社員が就労しています。

以前は、各事業所に散らばって配属されていたため、事業所により労務管理などが異なるなど複雑だったと言います。その思いから、障害のある方の勤務地を本社に集結し、同じ部署で他部署から依頼される仕事を協力しあって行うことにしました。

障害のある方専門チームを立ち上げ、3名の指導者が担当しました。しかし、指導者は障害者雇用に関する知識がなく手探りの状態でした。この状況を変えようと、他社の取り組みを学ぶためにサポーター事業に参加。養成講座で基礎知識を習得し、他社の現状を知ることで障害者雇用の奥深さを知ったと言います。

さらにコミュニケーションが苦手な知的障害のある方とのコミュニケーションスキルを上げるために、臨床心理士との月1回のソーシャルスキルトレーニングを実施。理解をさらに進めていきました。
今では質問を「はい、いいえ」で答えられるシンプルな形式にし、障害のある方の気持ちを引き出すことで、徐々にコミュニケーションがとりやすくなっています。

他にも、その日の役割分担を一覧にまとめ、ポイントを視覚的に確認できるようにした業務指示書を配布することで、担当業務を分かりやすく伝える工夫をしています。

このように障害にあわせた一人ひとりへの個別対応が、働きやすい環境をつくりだしています。少人数だからこそできる取組みの一例かもしれませんね。

参照::公益財団法人 東京しごと財団 職場内障害者サポーター事業好事例集

3. 障害者雇用の好事例集に掲載された東京の企業一覧

では、東京にある企業で障害者雇用の好事例集に紹介されている企業はどれぐらいあるのでしょうか?

好事例集は先ほども述べたように、様々な機関が独自の基準で発行しています。近年取り上げられた企業をまとめました。

参照:高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)
参照:公益財団法人東京しごと財団

様々な業界の企業がそれぞれ独自の取り組みによって、障害のある方が働きやすい環境を作りだしています。
これから転職や就職を目指す方、そしてこれから障害者雇用をお考えの企業や会社の皆様も参考にしてみてください。

4. 障害者雇用で口コミの評価が高い東京の企業

ここまでは、障害者雇用の好事例として取り上げられている企業側の取り組みを紹介してきました。次は「実際にその企業で働いた方の満足度」をもとにした評価の高い企業を紹介します。

UMBREにはたくさんの体験談が届いています。口コミ、体験談は求人票やホームページからではわからないリアルな声。その中から東京にある企業で満足度が高いという高評価を得た企業を紹介します。

4-1 障害のある方が実際に働いた、満足度の高い東京の企業

富士通株式会社

富士通株式会社は大企業であるために、福利厚生や就労時間に対する制度が整っているという意見が多く、高い満足度に繋がっているようです。
また特に目立ったのは休みやすさ、体調が悪いときの職場や上司、仲間の臨機応変な対応でした。

「専属の保健師さん、内科の産業医がおり、主治医からのアドバイスを受け入れてくれた。」
(呼吸器疾患、事務)

「透析をしながら、健常者と同じように働くことができる。透析日は少々勤務時間が短いが、透析日以外で埋め合わせできる柔軟な勤務時間管理ができる」
(男性、慢性腎不全、ハードウェア開発)

「期間休ませてもらえたり、残業を制限してもらえたりしました。また、頻繁に上司からは声を掛けていただき、不安なことは相談しやすい状況を作ってもらえました。また、業務内容についても比較的精神的なストレスの少ない業務を担当させてくれました。」
(男性、自律神経失調症、エンジニア)

他にも「富士通株式会社」の体験談がご覧いただけます。
詳しくはこちらへ

スターバックスコーヒージャパン株式会社

「スターバックスコーヒージャパン株式会社」は、障害のある方の採用も多く各店舗や本社で活躍しています。

会社としても、そして周囲の同僚や仲間も病気や障害への理解があり、配慮やサポート体制が整っていることで、安心して働ける環境が整えられているようです。

「サポート体制はしっかりしています。研修中は1人絶対育成としてついていて話をしたり質問をしたり困ってることはないかと聞いたりその子が働きやすい環境であるために皆で助け合います。」
(女性、発達障害、バリスタ)

「座ったままできる仕事を常に振ってくれたり、やむを得ず移動を伴うときには作業を変わってもらえたり車いすを押してもらえたりと気遣いや配慮をしてもらえたからです。お陰でほかの方と変わらない心持ちで仕事をしていくことができました。」
(女性、その他の筋骨格系疾患、事務)

他にも「スターバックスコーヒージャパン株式会社」の体験談がご覧いただけます。
詳しくはこちらへ

株式会社ジェーシービー

「株式会社ジェーシービー」は、障害者雇用枠で採用され働いている方の声も多く、その方々の評価も高い会社です。定期的な面談を行うなど、障害のある方への取り組みが整っているという印象を受けます。

「面談などしっかりしているので、自分の考えをいゃんと上の人に伝えることができ、評価もちゃんとしているので、それに見合ったお給料で働くことができると思います。」
(神経疾患、事務)

「一緒に働く人たちの配慮が素晴らしかった。 自分の仕事を依頼制に改善してくれたおかげで尚更働きやすくなった。」
(肢体の機能障害、事務)

他にも「株式会社ジェーシービー」の体験談がご覧いただけます。
詳しくはこちらへ

障害や病気のある方が実際に働いた東京の企業に関する口コミは、他にもたくさん届いています。満足度順に確認することもできます。気になっている企業の口コミもあるかもしれません。ぜひこちらをチェックしてみてください。

5. まとめ

東京には多くの企業が存在します。企業数が多ければ、それだけ求人数も多いかもしれません。

しかし転職や就職を考えている障害のある方にとって、大切にしていただきたいのは少しでも長く働き続けられる会社に出会えることだと思います。そのためにも、会社の様子や雰囲気などできるだけ情報を多く得たいものです。

今回紹介した「障害者雇用の好事例集」や「体験談」は、求人情報や各企業のホームページからだけでは伝わらないリアルな情報ツールとして活用できるのではないでしょうか。

ぜひ、ご自身の理想にあったお仕事が見つかりますように。仕事探しのヒントとしてお役に立てていただければ光栄です。



▼障害者枠(オープン)や一般枠(クローズ)についてはこちらでもご紹介しています。
障害者枠(オープン)か一般枠(クローズ)か?メリットとデメリットを解説


▼特例子会社についてはこちらでもご紹介しています。
特例子会社とは?「仕事内容や職場の様子、求人の見つけ方を紹介」


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著者

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