気分や行動に様々な症状があらわれる適応障害。生活環境の変化やストレスが要因とされています。そのストレスの要因が仕事にあった場合、会社に行くことが困難になり、休職や退職を余儀なくされてしまうこともあります。
適応障害は、ストレスから遠ざかることで症状が改善されるため、転職を考えている方もいるでしょう。しかし今までの経験から不安がよぎり、一歩が踏み出せないということはありませんか?
適応障害と上手く付き合いながら、自分に合った環境を見出し働いていくためにはどうしたら良いでしょう。
このコラムでは、実際に適応障害と診断された方からの口コミをもとに、適応障害のある方が自分に合った職場と出会い、仕事を続けていくためのポイントをお伝えします。
適応障害と向き合いながら始める職場復帰や就職、転職の方法など、成功の秘訣についてポイントを押さえましょう。そして、自分の望む未来を実現できるように一緒に考えていきましょう。
「チームで動くことが多かったため、スタッフ同士の人間関係が悪いとストレスになっていた。また、夜勤があったため生活のリズムが狂い、ますます体調が悪くなっていった。当時は上司との面談などもなく、上司に相談する機会を与えてもらえなかった。」
「人不足が年々深刻になり、長時間勤務が常態化、仮眠付きのシフトも段々と仮眠なしの勤務との組み合わせになり、身体的に負担が大きくなりました。現場の上司は努力をして部下を助けていましたが、本社があまり助けてくれず、今いる人員で無理やりシフトをこなすように変化しました。当然、人間関係はギクシャクし、私もシフトの組み合わせで帰宅から起床が3時間以内になり洗濯すら間に合わない状態に。何とかする為に会社には帰宅していると言って、度々自腹でホテルを借りていました。給与(月額)よりホテル代の支払いが増え働いている意味が分からなくなり、ストレスが溜まり病んでしまいました。最終的に本社の社員からパワハラを受け退職を決意しました。」
「職場の女性の先輩・同僚からのいじめにより、適応障害になって悪化して辞める事になったため。」
「パワハラと人格否定で適応障害が発病した。 給与も下げられ辞めさせられた。」
「一応責任者の方には病気による体調不良を伝えましたが、特に配慮やサポートはなく、休みの日まで仕事の話でお店に呼ばれることがあり休養すら取れませんでした。どのような薬を飲んでいるのかまで確認されたにも関わらず、薬の影響で体調不良になっても責任者に当たられ辛かったです。」
「自分の症状を上司に相談しても、何も改善されなかった。パニック障害で休職していた職員のことを、 社長が周りの職員に『あの人は弱い人』と平然と言っていた。」
「適応障害についての知識が職場になかったため、ただのおかしい人と思われ、馬鹿にされて笑われていた。辞める際も、適応障害と認めず自己都合退職に追い込まれ、あなたももう少ししっかりしなければいけない、とまで言われ、配慮なんてありませんでした。」
「会社などのストレスで、うつ状態や動悸、頭痛などの症状が出る。」
「朝起きられずに欠勤が続き、2年間休職して結局退職しました。」
「休みの日数が117日と多く、有給を比較的とりやすい。」
「産業医がついている。」
「各種福利厚生が充実しています。」
「一般の方と同様の査定をしている。」
「急かされない。」
「のんびり過ごそうと思えばどれだけでものんびりできる会社。」
「職場の上司や先輩は優しく接してくれて、障害のある者としてではなく一人の人間として尊重し接してくれる。」
「疲れたり、具合が悪くなったりしたときは無理せず早く帰らせてくれる。」
「少しの間、休みをもらえた。」
「無理な時は変わってもらったり、午前中は休ませていただいたりと助けていただきました。」
「フルタイムのスタッフが欲しい中、パートで雇ってもらった。」
「私が働けないときは代わりに他の人が入ってくれています。」
「業務内容や報連相の内容を整理するのに時間がかかるため、まとめる時間を頂いている。一つずつ具体的な指示を頂いている。」
「困ったことがあれば相談するようにと言ってくださいました。」
「上司と私の間を取り持つベテラン社員が尽力してくださっていた。」
「無理をしてしまう性格なので、同僚たちが無理をしないようにアドバイスをしてくださったり、お休みをとりやすくしてくださったりする。」
「体調に気を使って仕事量を調整してくれています。また、上司が私の体調に気を配ってもくれています。」
「かなりの量の負担を減らしてくれたことで、体調が少しずつ回復していきました。」
「私の障害をわかってもらっていたので、調子が悪くて休む時は理解を得られやすかった」
「口頭だけではなくメモを使って大事な予定を伝えてくださったり、仕事の配分を削ってくれたり、休みを増やしてくれるなどしていただきました。」
「ハローワークで就職支援をしてもらいました。面接の受け方や履歴書の書き方などを教えてもらいました。」
「ハローワークの障害者窓口で、就職の相談にのってもらいました。私の障害特性と希望職種を考えて、一緒になって職業探しをしてくれました。」
「ハローワークで就職のための面接や履歴書の書き方を学びました。一つ一つ丁寧に教えてくれるので分かりやすかったです。」
「障害者窓口で相談をした。担当者の方は仕事探しという部分だけでなく、雑談なども含めて精神的なケアにも気を配ってくれました。」
「何箇所か就労移行支援事業所を見学し、実践的な訓練を行っているさら就労塾@ぽれぽれに入所しました。セルフコントロール、報連相、スケジュール管理の訓練を重点的に行いました。入所開始から1年9ヶ月後、合同面接会で縁があった企業に2週間の雇用前実習をして採用が決まりました。今年の5月に入社して現在に至ります。」
「焦って就労先を決めてもリスクが高い。面接だけだと職場環境をイメージしづらいため、見学または体験実習をしてから応募することをすすめます。」
職場の雰囲気に関しては、企業見学や雇用前実習等を通して事前に感じてみると良いでしょう。
「明らかにできないような仕事ならばその場で断るべきですが、できそうであればその後は会社の担当者との話し合いを重視するべき。」
「採用してくれる会社でも、自分には合わないなと思った会社には入らないほうが良いと思います。」
「自分の障害について伝えた時に、その障害と向かい合ってくれる会社かどうかが大事」
「自分がどの程度ならできそうか、調子が悪くなってくるとどういう状態になるかなど、自分の障害の特性を伝えておく。」
「自分の病状を正しく伝え、サポートできる環境を作って貰えるようにしたほうがいいです。」
「面接の時に、自分の障害特性をしっかりと伝えておく必要があります。」
「障害者雇用だからこそ配慮してもらいたいことの伝え方を確立しておく必要がある。」
「どうしてもできない部分に関しては、事前に上司に伝えて他の職員に浸透させる必要がある。」
「特に体調不良となった時の事をしっかり伝える事が重要。」
「説明を聞いてわからないことや気になることは、うやむやにせず必ず質問したほうがいい。特に体調不良などで休みたい時などちゃんと休ませてもらえるのかということも確認したほうがいい。」
入社後の勤務体制、体調がすぐれないときや通院で休みをとりたいときの企業の体制、同じような障害のある方が社内にいるかどうかなど、入社後に不安を感じることのないように面接の時に確認しておきましょう。
「はじめは病気のこと等は明かさず、1年後正社員への登用を考えているということで入社しました。ですが、3ヶ月目あたりから体調を崩し、休む機会が増えてしまったため、フルタイムでの勤務はまだ自分には難しかったのかと悩み、辞める決意で管理職の方にお話ししました。」
「私は、持病があることを会社に説明せずにアルバイトとして入社しましたが、働くことへのストレスから体調不良が続いた為、会社に説明したところ、最初は受け入れて貰えず悩むことも多かった。」
「女性の多い職場なのですが、仕事中にもぺちゃくちゃ喋っていることが多く、イライラすることも多かった。同僚間の馴れ合いが私にとって、かなりうっとうしかった。それで、人間関係に苦労して退職することになった。」
「専門職ですが、公務員は年功序列で上司や年上の方に対して、きちんと丁寧な態度で接しないと注意されます。もちろん、中途採用でも、新人だとお茶出しなどがあり、昔ながらの職場というイメージです。また、職場が駅から遠いので、通勤が不便です。内勤での採用でしたが、人手が足りないと外回りも多く、かなり疲れます。」
「同僚たちのペースに惑わされることなく、意識して自分の無理にならないペースを守る努力をしていました。」
「耳栓をして周りの情報をシャットダウンするなどの対策を行いました。」
「キッチンタイマー、週間スケジュール管理表、報連相シートを使用。 5分整理する時間を設定する。」
「頑張りすぎてしまうことが多く人の言う適当ということが分からない。ゼロか百か、だから頑張りすぎないことを頑張っている。」
「無理な量の仕事を受注しないこと、手直し等人とのコミュニケーションが必要な仕事は受けないことに決めています。」
「わからないことや自分では処理できないことがあったらすぐに同僚に聞くようにしています。」
「仕事中に頭痛など体調が悪くなったらすぐ休む。会社に無理して行かない。」
「体調が悪いときや、疲れがたまっているときは、正直に上司に相談して、時短で帰宅したり、残業を免除してもらったりするようにお願いしています。」
障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。