てんかんでも仕事は続けられる!おすすめの企業と探し方

てんかんでも仕事は続けられる!おすすめの企業と探し方

てんかんは、いつどのような症状が出てくるのか予測が難しい病気の1つです。その特徴から、仕事を探すときに悩みを抱えることも少なくありません。
たとえば「体調にあわせて仕事量を相談したい」「てんかんのことは伝えるべきなのか」。このような悩みを抱えていませんか?

仕事を選ぶときは、突然の発作を考慮し、仕事内容から通勤方法に至るまで慎重に確認する必要があります。運転ができないなどの制限により、就職先が決まらないと焦りを感じてしまうかもしれません。そして、続けられる仕事に出会えるか、悩むこともあるでしょう。

今回は、てんかんと付き合いながら仕事をしている方々の口コミを参考に、仕事選びのポイントやおすすめの企業、仕事探しに活用できるサービスを紹介。仕事探しの悩みを解決していきます。
また、障害者雇用の専門家ジョジョさん(社会福祉士、プロコーチ)にもアドバイスをいただいています。

ぜひ、仕事探しの参考にしてください。

*この記事はジョジョさんに監修していただきました
ジョジョさん

産業カウンセラー、社会福祉士(ソーシャルワーカー:社会福祉専門職の国家資格)、プロコーチの資格を持ち、就労継続A、B型にて支援員として、身体障害、精神障害、知的障害のある方への支援を行う。 自身も悩みを抱えギャンブル依存症になった経験から、「悩みから夢まで話せる友達が見つかる東京の居場所”ココトモハウス“と出会い、現在はその管理人として多くの方から信頼を寄せている。生きづらさを抱える人達を社会と繋げて、豊かな社会を作ることがミッション。



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目次

1.てんかんとは

2.てんかんのある方が語る仕事の悩みとは?

3.てんかんのある方にとって理想の職場とは?

4.てんかんを企業に伝えるべきなのか?

5.てんかんのある方におすすめの企業

6.求人の見つけ方

7.企業情報の集め方

8.面接の受け方

9.入社後に心がけたこと

10.専門家からのアドバイス

11.まとめ

1.てんかんとは

    てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」をくりかえし起こす病気ですが、その原因や症状は人により様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も1000人に5人~8人(日本全体で60万~100万人)と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。

    「てんかん発作」は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動(電気発射)を起こすことにより生じますが、脳のどの範囲で電気発射が起こるかにより様々な「発作症状」を示します。しかし症状は基本的に一過性で、てんかん発作終了後は元通りの状態に回復することが特徴です。

    原因は様々で、脳腫瘍や頭部外傷後遺症などの明らかな原因がある場合は「症候性てんかん」、原因不明の場合は「特発性てんかん」と呼ばれます。 治療は適切な抗てんかん薬を服用することで、大部分の患者さんでは発作は抑制され通常の社会生活を支障なくおくれます。一方、抗てんかん薬では発作を抑えることができず、「難治性てんかん」として複数の抗てんかん薬の調整や外科治療などの専門的なてんかん治療を必要とする場合もあります。

    てんかんをもつ人にとって、発作が起こっている時間は通常数秒から数分間にすぎないため、発作が起こっていないその他のほとんどの時間は普通の社会生活をおくることが可能です。従って、病気の特性を周囲の人がよく理解し、過剰に活動を制限せず能力を発揮する機会を摘み取ることのないよう配慮することも、てんかんをもつ人に対するケアを行う上で大切なポイントです。

    またてんかんをもつ人は、小児では発達や就学、成人では就労や自動車運転、女性では妊娠と出産など、生活上のさまざまな問題に対する継続的なサポートを必要としています。
参考:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」

てんかんの方は、治療を行い症状と付き合いながら過ごすことができます。また、多くの方は発作があっても、普通に社会生活をおくることが可能です。
しかし、周りの方の理解やサポートが必要になる場面もあります。

それでは、てんかんの方が仕事で悩んでいることを見ていきましょう。

2.てんかんのある方が語る仕事の悩みとは?

てんかんの方は、仕事でどのような悩みを抱えているのでしょうか。まずは、口コミを紹介します。

2-1.てんかんの方に多い悩みは「制限」と「疲労」

残業が続いたりして疲労がたまると、手の指先が痙攣する。そのためパソコンでの仕事に支障がある時がある。

疲れやストレスが蓄積すると発作や痙攣を起こし酷い時には入院する事になる。

日常生活や仕事には特段の影響はないが、突然意識を失うことがある。 よって、高所での作業や運転を要する仕事に制限がある。

てんかんはいつ発作がおきるか分からないから夜勤や一人での勤務が難しい。

基本給が安い。週に29.5時間以上勤務することが出来ないので、上限も決まってしまう

とてもありがたいとは思っていますが、仕事内容の量が少なすぎることです。

自動車の運転免許を持つことができなかったから通勤に時間がかかった。

業務内容や就業時間、通勤手段が制限されるために、自由に仕事が選べないという悩みが見られます。 また、疲れがたまると発作などの症状があらわれやすいため、常に自分の体調を確認しながら働く必要があります。
さらに、突然あらわれる症状とその影響に悩む方も多くいらっしゃいます。

発作が起きると目が回ったり動けなくなったり、酷いときには痙攣を起こして仕事にならなくなったことが何度もあります。

急に発作が起こることがありその時は周りの人達に迷惑がかかるのでとても申し訳ないと思いました。

てんかんは、突然体調が悪化することもあります。体調不良によるミスや失敗が、トラウマになるケースもあります。さらに深刻になると、仕事に行けなくなることもあります。

口コミにも「自分には普通の仕事はもうできない」と思い込むなど、さまざまな辛い体験談が寄せられています。この記事を読んでいるあなたも、同じようなプレッシャーを抱えていませんか?

しかしてんかんの方でも、満足できる環境で仕事を続けている方は、たくさんいらっしゃいます。口コミにも前向きな声が多く届いています。
次は、てんかんの方にふさわしい職場や仕事の見つけ方をみていきましょう。

3.てんかんのある方にとって理想の職場とは?

てんかんと上手く付き合いながら仕事をしていくためには、何が重要なのでしょうか? 口コミで多くあげられていたことは、「職場環境」と「サポート」でした。

常備薬の服薬と生活リズムを守ることが特に発作の予防に重要なので、過多な残業がないよう上司や総務とも注意して作業を割り振っていてくれた。

家からすぐ近くで乗り物に乗らなくて済む。定期健診に行くときは平日に仕事を休める。

持病の偏見がなく、何も聞かれず受け入れて貰えたので安心してずっと働けたと思います。

働く上で重要な人間関係やサポートについては、以下のような声があります。

障害者の人でも働ける環境を作ってくれて、なるべく多くの人がいる場所にしてくれていた点は配慮をしてくれていたと思います。何かあった時にすぐ対応できるようにと考えてくれていました。私の場合は、給料も同じでした。迷惑などもかけていたと思うのですが、ちょっとしたことが認めてくれているように感じました。

仕事の量を調整してくれています。職場のメンバーは、普通に接してくれているのがありがたく思っています。今の部署(教室)では、早上がりを認めてくれており、他のメンバーもその点も認識してくれているのは助かっています。

頑張りすぎていないか声をかけてもらえる。気軽に仕事を休める雰囲気がある。

てんかんに対して偏見をもたず受け入れてくれる環境が、てんかんの方には必要です。そして、突然の体調不良を支えてくれる方が近くにいると、不安も軽減され安心して働けるのではないでしょうか。

それでは、職場環境とサポート体制が整った職場に巡り合うためには、どうすれば良いのでしょうか。

それには、てんかんの特徴について、職場によく知ってもらう必要があります。理解を得なければ、職場の同僚からの配慮やサポートを得ることも、働きやすい職場環境を得ることも難しいのではないでしょうか?

4.てんかんを企業に伝えるべきなのか?

先述のように、働きやすい職場で仕事をするためには
・働きやすい職場環境
・職場の同僚からのサポートや配慮
が必要不可欠です。

また、それらを得るためには、てんかんの特徴について、職場の同僚に詳しく理解してもらうことが必要です。

ただ、採用されないのではないかという不安から、面接で「てんかんがあることを、正直に伝えるべきか」悩む人は多いでしょう。

しかし大切なのは、続けられる仕事を見つけることです。

そのためにも、まず自分の症状をよく理解し、職場の同僚にも理解をしてもらうことが重要です。

不採用を警戒して障害のことを面接時には話さないこともあるかと思います。しかし仕事をする上で少なからずストレスはかかり、障害が悪化することもあるかもしれないので個人的には事前に伝えておく方がお互いの為になると思います。
その上でどのようなサポート体制があるのか?どのような信頼関係を築けることができるのか?ということを確認しておくのも良いと思います。
面接では、会社が自分を受け入れてくれるかどうかを考えてしまいますが、自分が会社を選ぶ権利もあります。障害者枠のある大手企業もたくさんあるので、包み隠さず話しておくのがゆくゆくは自分の為になるのではないかと思います。

一番大事なのは、自分の障害を知ってもらうことだと思いました。それは会社の規模に関係は無いと感じます。必要なのはどんな仕事をするのかということと、障害と付き合っていくことだと考えます。相手の会社に配慮があれば嬉しいことですが、それを生み出すのはご自身の可能性だと思います。

転職を考えている方は、しっかりと持病の事を会社側に伝える事が先決です。後回しに伝えると、かえって仕事をする事が難しくなるので、面接の時点で持病の話をする事がいいです。そうすれば、会社側にも対処を考える時間ができます。

就職が決まるまで病気を黙っていると、今後、仕事中に発作が出た時に信頼関係が崩れます。難しいですが『あなたが病気でも構わない、なぜなら、これだけのことができるのだから』と会社から言われるように、病気というハンデを乗り越えるスキルが、自分にはあるということをアピールしてください。

多くの方が「てんかんについて、あらかじめ会社に伝える」ことを、アドバイスとしてあげています。そして大切にしたいのは伝え方です。

  • どのような症状が、どのような時に起きやすいのか
  • できることは何か
  • できないことは何か、でもサポートがあればできることは何か
  • どのようなサポートが必要なのか
このように、会社に伝えることを細かく項目立ててまとめてみましょう。

てんかんによりできないことは、後ろ向きに捉えてしまいがちですが、できなくてもサポートや協力があればできることもあります。
そのような「でもできること」を伝え、その会社で働きたいという気持ちをアピールしてみましょう。

面接の時は、自分と会社の双方とも本音で話し合い、要望を伝える。そうすれば、会社もあなたができる仕事を検討することができます。
正直に話すことは勇気がいることですが、入社後はスムーズに働けるはずです。

※他にもてんかんの方の仕事に関する口コミがたくさん届いています。
→てんかんの方の口コミはこちらへ

5.てんかんのある方におすすめの企業

てんかんの方に向いている企業や業界・業種について考えましょう。おすすめする企業を、口コミに書かれた理由とともに、紹介します。

5-1.おすすめの企業

伊豆箱根鉄道株式会社
部署内が家族みたいで優しい。休み休み少しずつ覚えられる。何回も聞ける。上も優しい。上下関係もなく、話をしながらやっても大丈夫。期限を気にしなくていい。定年がなく根気があればずっといられる。社会保険完備している。
満足度:★★★★★
配慮 :★★★★★
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株式会社市川ゴルフ興業
最初は一般入社のアルバイトとして入社したけど、最初3ヶ月も経たないうちに自動車で通勤途中にひきつけをおこし事故を起こしたので、その後は車での会社と自宅の送迎をしてもらった。
自分は今は新薬でひきつけが出ないように治まっているが、当時は結構ひきつけが周りにも分かるように起こっていたと思うけど(自分はその時は自分では普通にしているつもりでいるけど、親が言うにはいつもと違った行動に出ているみたい)、特に変わらずに接してもらっていた。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★
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大器株式会社
大きな会社ではないのですが、私自身働く事が好きだったので就活活動で受かったときは大変嬉しかったです。部署も良い上司ばかりでアットホームな職場でした。突然意識を失った時はびっくりされたと思いますが偏見なく、何も聞かず普段通りに接してくれました。これからも偏見のない社会が増えてきたら嬉しいです。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★
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5-2.おすすめの業種、業界

システムエンジニア
システムエンジニアの会社は、資格やスキルがあれば、若くてもどんどん現場で色々なことを任せてもらえるので、おすすめです。

特別養護老人ホーム
障害に対して理解があり、みなさん親切にしてくださるので、働きやすい職場でした。自分に合わせて休みがとれたことも良かったです。仕事もやり易く、丁寧に指導してくれました。そしてみなさん、和気あいあいとしていました。

事務職
体力を使う労働はできるだけ避けたいので、事務職は無難だと思います。休憩時間が少ない職場は、病気の方には不向きです(経験上ですが)。

てんかんの方が働いている企業が一覧で確認できます。
満足度の高い企業をチェックしてみましょう。

詳しくはこちら

6.求人の見つけ方

このようなおすすめの企業は、どうすれば見つけられるのでしょうか?
雇用形態や専用のサービスを知ることで、効率良く企業を見つけられるかもしれません。

6-1.働き方を考える「一般枠」と「障害者雇用枠」

てんかんの方は、2つの雇用形態から選ぶことができるでしょう。

「一般枠」では、てんかんであることを会社に伝えないで働きます(=クローズ就労)。
会社は障害の無い方と同様の働き方を望みます。昇進や昇給の機会もあり、さまざまな職種から仕事を選ぶこともできます。しかし、てんかんに対する理解を得られるとは限らないので、サポートが受けられない可能性も高くなります。

「障害者雇用枠」は、障害があることを伝えて働きます(オープン就労)。てんかんであることをオープンにすることで、周囲のサポートが受けやすくなるなど、働きやすい環境が期待できます。

障害者枠で入社した方の口コミも届いています。

自分でハローワークに出向いて、頻繁に仕事を探しに行っていました。障害者ということで、障害者登録をしたのですが、マンツーマンで同じ人と話せたので安心して探せたこと」

病気や障害を言葉に出していうのはとても勇気がいることだと思います。しかし、それも個性です。隠して入社して他者に迷惑をかけるようでは社会人として失格です。最近では病気や障害にも理解が以前よりは深まってきています。雇用形態も随分変わってきています。自分の状態を相手にしっかりと伝え、それでも理解してくれる企業は必ずあります。自分自身に無理のないよう、それでも長く続けられるような職場を探してみてください。

もし、障害者だという事をクローズにして活動されているならば、オープンにすることを私はオススメします。病気をクローズすれば、就職幅はせまくなり、理解してくれる会社にもなかなか出会えないかもしれません。しかしそれで採用されたら、理解のある方々の中で働くわけですから、安心して勤めるができると思います。病気だからこの仕事は出来ないと諦めるのではなく、出来るかもしれないと可能性を信じて前を向いて活動して行って欲しいです。

自分の症状や働き方をよく考えて、どのような形態で仕事をしたいのか考えてみましょう。

6-2.専門知識のある「ハローワーク」や「人材紹介会社」

ハローワークにある障害者専用窓口や、てんかんなどの病気や障害のある方専門の人材紹介会社をご存知ですか?

企業探しから面接対策までを1人で行うのは、負担が大きいと感じる方もいるでしょう。そんなとき、病気や障害と転職活動に関する専門知識を兼ね備えたプロの存在は、非常に心強い味方になります。アドバイスを受けながら、様々な企業を見定めていけるので安心ですね。

①ハローワーク

障害のある方専門の窓口があるため、気軽に相談することができます。
障害のある方の求人情報も数多く扱っています。
実際に利用した方の声も届いています。

障害の程度にもよりますが、初めから諦めずにハローワークの職員や行政の担当者に相談し、どのような職種が向いているかを相談するのもいいと思います。職場に自分と同年代の方がいるのがお勧めです。これは何かあった時にコミュニケーションが取りやすいからです。面接などを受ける場合は、病気や障害は隠さずに受けた方がいいです。後から問題になって解雇ということにもなりかねません。

参考:厚生労働省職業安定局「ハローワークインターネットサービス」

②人材紹介会社

病気を抱えることで、働くことに不安を覚えている方の就職活動を応援してくれる専用の人材紹介会社
をご存知でしょうか?

履歴書の書き方や面接の練習、おすすめする企業の紹介やその企業との連絡、事前見学の調整、面接への同行、入社後のケアなどさまざまなサポートを行ってくれます。

ハローワークでは公開されていない求人情報も扱っています。また企業との連絡が密なので、ホームページや求人票からは得られない職場環境などを知ることもできます。

人材紹介会社もさまざまです。利用する際は、相性の良い人材紹介会社や担当者を探しましょう。

7.企業情報の集め方

気になる企業の情報収集は、ホームページにある求人や会社紹介を見るだけでは足りません。実際に働く職場の雰囲気をつかむためにも、できるだけ自分の目で職場を確認しましょう。

7-1.職場環境を知るために有効な「事前見学」

職場の雰囲気や、周囲のサポート環境を知るために、事前見学は絶対にした方が良い!という声がたくさん寄せられています。

職場見学や雰囲気を見ておいた方がいいかもしれません。みなさんが、どのような方々なのかどのような職場なのかわかった上で自分の障害を理解してくれているのか、また、障害をはっきり、職員にも伝えてくださいと言っておいた方がいいかもしれません。

求人情報だけでは仕事内容や人間関係がわからないので、一度企業に訪問し、働いている人の表情や上司とスタッフの会話に耳を傾けることをお勧めします。そういったところに仕事のきつさや人間関係などが分かると思います。

見学したほうがよいと思います。本社で面接してそのまま営業所にいってしまうと、しまったと思うかもしれません。 あと有給があるかどうかを確認することです。病気を持っているとどうしても病院に行かなければなりません。そのときに有給があるとその分いいですよね。

働いている人の声を聞くことができれば、より本音を知ることができるかもしれませんね。また、面接をする場所と働く場所が違うこともありますので、事前確認を忘れないようにしましょう。

しかし、職場見学がお願いしづらいときは、先ほど紹介したハローワークや人材紹介会社のアドバイザーに相談してみましょう。あなたに代わって見学を申し出てくれることもあります。活用できるものはどんどん活用し、悔いのない就活、転職活動を行いましょう。

8.面接の受け方

面接は、自分のことを理解してもらうと同時に、企業のことを知るチャンスです。気になることは面接で確認し、入社前に不安を解消しておけば、スムーズに働くことができます。

8-1.面接で確認したいこと

特にてんかんのある方は
残業の度合い
運転の必要性
この2点を確認しておきましょう。以下の口コミも参考にしてください。

転職をする時、私は重視している事があります。それは、働く時間帯・月あたりの残業時間・通院日がちゃんととることができるかを重視しています。このポイントが大前提で、次がお給料と福利厚生を見ています。現在も通院をしている人は、入社してから休みがとりたくても、なかなか言いづらい環境になります。はじめから通院があることを伝えていると、気が楽です。また身体一番に考えているならば、残業がありすぎると身体に負担がかかり、病気が悪化するかもしれません。残業の度合いはしっかり把握しておいた方がいいです。

職場を選ぶ際にてんかん患者に必ず注意して確認して欲しいところは、業務上での運転があるかどうかです。以前に大きな事故を起こしているてんかん患者もいるので、かなり肩身が狭いことになると思うのですが、できれば運転しなくていい部署に回してもらうことが大事だと思っています。

職場さがしには・・ 1どんな仕事がやってみたいのか、自分は何が好きかを考えてくること。 2どれぐらいのペースでやれるか。 3休みなどはあるのか、自分の体がついていけるか。 この3つを考えることだと思います。

面接官が質問に対して真摯に答えてくれるかどうかも、会社の本質を知るヒントになります。しっかり話を聞いて、見極めてください。

8-2.面接で伝えるべき自分のこと

先述しましたが、てんかんを伝えることは、配慮ある働きやすい環境を得ることにつながります。

ただ、てんかんの症状は人により異なります。

大切なのは自分がどのような症状なのかということ。そして重複になりますが、何ができて何ができないのか、どのようなサポートがあるとできるようになるのか。「でもできる」という姿勢を示すことは、この企業で働きたい、役に立ちたいという熱意を伝えることにもなります。

まずは自分のことをよく理解し、周囲にはポジティブに伝えることで、てんかんへの理解を促しましょう。

※他にもてんかんの方の仕事に関する口コミがたくさん届いています。
→てんかんの方の口コミはこちらへ

9.入社後に心がけたこと

入社後は職場に慣れるまで、戸惑うこともあるでしょう。
実際に満足する職場で働いている方は、職場に慣れるために、どのようなことを心がけているのでしょうか。

発作がでても大丈夫な様に対処法などを店長に報告しておき、高い所に乗ったりするのを控えています。

仕事をしていて疲れを感じると、お昼休みの時に昼寝をさせていただいています。

睡眠をしっかりとることと、服用している薬を飲み忘れないようにすることです。

頓服を常に携帯し、危なそうなときはすぐに服用する。また、作業は一人きりにならないようにしている。

一番大切なことは、正しい生活リズムとバランスのとれた食事、医師の声に耳を傾け薬を服用して治療することです。体調を安定させるために、体調管理を心がけましょう。

新しい環境の中では、いつ何が起こるかわかりません。常に誰かにそばにいてもらうように、あなた自身で工夫することも必要です。

しかし、早く慣れなければと無理をするのは禁物です。自分のペースを守りながら、少しずつ新しい環境に慣れていきましょう。

※他にもてんかんの方の仕事に関する口コミがたくさん届いています。
→てんかんの方の口コミはこちらへ

10.専門家からのアドバイス

仕事探しを考えているてんかんの方へ、障害者雇用の専門家ジョジョさんからのアドバイス紹介します。


てんかんは発作的に起こるため、発作の影響が少ない仕事、また発作が起こった際に助けてくれる方がいる環境が望ましいです。

運転手などの仕事は、危険が伴うため避けた方が良いでしょう。
また、てんかんのある方は、普段からの体調管理が非常に大切です。休みが取りやすく、負荷が少ない仕事を選ぶことで、快適に働くことができます。

11.まとめ

突然の体調不良や発作は、自分でコントロールすることが難しいため、不安な気持ちを抱え続けている方も多いでしょう。
しかし、自分の症状をよく理解した上で、周囲の理解や協力を得ている人も多くいらっしゃいます。

てんかんとうまく付きあいながら働くためのアドバイスは?

自己理解から始めることをおすすめします。どのようなてんかんの特徴があるのか、何ができて、何ができないのかを改めて自分なりに把握し、企業に自分の特徴を告げて正しく理解してもらいましょう。

企業もあなたの症状を正しく理解することができれば、職場でどのようなサポートができるのかを考えることができます。そして、働きやすい職場づくりへとつながります。

向いている仕事、理想の職場に出会えることを応援しています。あなたらしい働き方を、ゆっくり探してみてください。



てんかんがある方が働いている企業が一覧で確認できます。
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監修者

就労継続A、B型にて支援員として、身体障害、精神障害、知的障害のある方への支援を行う。ソーシャルワーカー。 自身も悩みを抱えギャンブル依存症になった経験から、「悩みから夢まで話せる友達が見つかる東京の居場所”ココトモハウス“と出会い、現在はその管理人として多くの方から信頼を寄せている。生きづらさを抱える人達を社会と繋げて、豊かな社会を作ることがミッション。

保有資格

著者

障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。

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