てんかんは、いつどのような症状が出てくるのか予測が難しい病気の1つです。その特徴から、仕事を探すときに悩みを抱えることも少なくありません。
たとえば「体調にあわせて仕事量を相談したい」「てんかんのことは伝えるべきなのか」。このような悩みを抱えていませんか?
仕事を選ぶときは、突然の発作を考慮し、仕事内容から通勤方法に至るまで慎重に確認する必要があります。運転ができないなどの制限により、就職先が決まらないと焦りを感じてしまうかもしれません。そして、続けられる仕事に出会えるか、悩むこともあるでしょう。
今回は、てんかんと付き合いながら仕事をしている方々の口コミを参考に、仕事選びのポイントやおすすめの企業、仕事探しに活用できるサービスを紹介。仕事探しの悩みを解決していきます。
また、障害者雇用の専門家ジョジョさん(社会福祉士、プロコーチ)にもアドバイスをいただいています。
ぜひ、仕事探しの参考にしてください。
残業が続いたりして疲労がたまると、手の指先が痙攣する。そのためパソコンでの仕事に支障がある時がある。
疲れやストレスが蓄積すると発作や痙攣を起こし酷い時には入院する事になる。
日常生活や仕事には特段の影響はないが、突然意識を失うことがある。 よって、高所での作業や運転を要する仕事に制限がある。
てんかんはいつ発作がおきるか分からないから夜勤や一人での勤務が難しい。
基本給が安い。週に29.5時間以上勤務することが出来ないので、上限も決まってしまう
とてもありがたいとは思っていますが、仕事内容の量が少なすぎることです。
自動車の運転免許を持つことができなかったから通勤に時間がかかった。
発作が起きると目が回ったり動けなくなったり、酷いときには痙攣を起こして仕事にならなくなったことが何度もあります。
急に発作が起こることがありその時は周りの人達に迷惑がかかるのでとても申し訳ないと思いました。
常備薬の服薬と生活リズムを守ることが特に発作の予防に重要なので、過多な残業がないよう上司や総務とも注意して作業を割り振っていてくれた。
家からすぐ近くで乗り物に乗らなくて済む。定期健診に行くときは平日に仕事を休める。
持病の偏見がなく、何も聞かれず受け入れて貰えたので安心してずっと働けたと思います。
障害者の人でも働ける環境を作ってくれて、なるべく多くの人がいる場所にしてくれていた点は配慮をしてくれていたと思います。何かあった時にすぐ対応できるようにと考えてくれていました。私の場合は、給料も同じでした。迷惑などもかけていたと思うのですが、ちょっとしたことが認めてくれているように感じました。
仕事の量を調整してくれています。職場のメンバーは、普通に接してくれているのがありがたく思っています。今の部署(教室)では、早上がりを認めてくれており、他のメンバーもその点も認識してくれているのは助かっています。
頑張りすぎていないか声をかけてもらえる。気軽に仕事を休める雰囲気がある。
不採用を警戒して障害のことを面接時には話さないこともあるかと思います。しかし仕事をする上で少なからずストレスはかかり、障害が悪化することもあるかもしれないので個人的には事前に伝えておく方がお互いの為になると思います。
その上でどのようなサポート体制があるのか?どのような信頼関係を築けることができるのか?ということを確認しておくのも良いと思います。
面接では、会社が自分を受け入れてくれるかどうかを考えてしまいますが、自分が会社を選ぶ権利もあります。障害者枠のある大手企業もたくさんあるので、包み隠さず話しておくのがゆくゆくは自分の為になるのではないかと思います。
一番大事なのは、自分の障害を知ってもらうことだと思いました。それは会社の規模に関係は無いと感じます。必要なのはどんな仕事をするのかということと、障害と付き合っていくことだと考えます。相手の会社に配慮があれば嬉しいことですが、それを生み出すのはご自身の可能性だと思います。
転職を考えている方は、しっかりと持病の事を会社側に伝える事が先決です。後回しに伝えると、かえって仕事をする事が難しくなるので、面接の時点で持病の話をする事がいいです。そうすれば、会社側にも対処を考える時間ができます。
就職が決まるまで病気を黙っていると、今後、仕事中に発作が出た時に信頼関係が崩れます。難しいですが『あなたが病気でも構わない、なぜなら、これだけのことができるのだから』と会社から言われるように、病気というハンデを乗り越えるスキルが、自分にはあるということをアピールしてください。
自分でハローワークに出向いて、頻繁に仕事を探しに行っていました。障害者ということで、障害者登録をしたのですが、マンツーマンで同じ人と話せたので安心して探せたこと」
病気や障害を言葉に出していうのはとても勇気がいることだと思います。しかし、それも個性です。隠して入社して他者に迷惑をかけるようでは社会人として失格です。最近では病気や障害にも理解が以前よりは深まってきています。雇用形態も随分変わってきています。自分の状態を相手にしっかりと伝え、それでも理解してくれる企業は必ずあります。自分自身に無理のないよう、それでも長く続けられるような職場を探してみてください。
もし、障害者だという事をクローズにして活動されているならば、オープンにすることを私はオススメします。病気をクローズすれば、就職幅はせまくなり、理解してくれる会社にもなかなか出会えないかもしれません。しかしそれで採用されたら、理解のある方々の中で働くわけですから、安心して勤めるができると思います。病気だからこの仕事は出来ないと諦めるのではなく、出来るかもしれないと可能性を信じて前を向いて活動して行って欲しいです。
障害の程度にもよりますが、初めから諦めずにハローワークの職員や行政の担当者に相談し、どのような職種が向いているかを相談するのもいいと思います。職場に自分と同年代の方がいるのがお勧めです。これは何かあった時にコミュニケーションが取りやすいからです。面接などを受ける場合は、病気や障害は隠さずに受けた方がいいです。後から問題になって解雇ということにもなりかねません。
職場見学や雰囲気を見ておいた方がいいかもしれません。みなさんが、どのような方々なのかどのような職場なのかわかった上で自分の障害を理解してくれているのか、また、障害をはっきり、職員にも伝えてくださいと言っておいた方がいいかもしれません。
求人情報だけでは仕事内容や人間関係がわからないので、一度企業に訪問し、働いている人の表情や上司とスタッフの会話に耳を傾けることをお勧めします。そういったところに仕事のきつさや人間関係などが分かると思います。
見学したほうがよいと思います。本社で面接してそのまま営業所にいってしまうと、しまったと思うかもしれません。 あと有給があるかどうかを確認することです。病気を持っているとどうしても病院に行かなければなりません。そのときに有給があるとその分いいですよね。
転職をする時、私は重視している事があります。それは、働く時間帯・月あたりの残業時間・通院日がちゃんととることができるかを重視しています。このポイントが大前提で、次がお給料と福利厚生を見ています。現在も通院をしている人は、入社してから休みがとりたくても、なかなか言いづらい環境になります。はじめから通院があることを伝えていると、気が楽です。また身体一番に考えているならば、残業がありすぎると身体に負担がかかり、病気が悪化するかもしれません。残業の度合いはしっかり把握しておいた方がいいです。
職場を選ぶ際にてんかん患者に必ず注意して確認して欲しいところは、業務上での運転があるかどうかです。以前に大きな事故を起こしているてんかん患者もいるので、かなり肩身が狭いことになると思うのですが、できれば運転しなくていい部署に回してもらうことが大事だと思っています。
職場さがしには・・ 1どんな仕事がやってみたいのか、自分は何が好きかを考えてくること。 2どれぐらいのペースでやれるか。 3休みなどはあるのか、自分の体がついていけるか。 この3つを考えることだと思います。
発作がでても大丈夫な様に対処法などを店長に報告しておき、高い所に乗ったりするのを控えています。
仕事をしていて疲れを感じると、お昼休みの時に昼寝をさせていただいています。
睡眠をしっかりとることと、服用している薬を飲み忘れないようにすることです。
頓服を常に携帯し、危なそうなときはすぐに服用する。また、作業は一人きりにならないようにしている。
障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。