【うつ病の方の転職】751人の実体験を調査、向いている職種や業界は?

【うつ病の方の転職】751人の実体験を調査、向いている職種や業界は?

うつ病の方が転職を考える時、無理なく続けられる仕事は何か、どんな仕事が適職なのか、といったことで悩む方は多いのではないでしょうか。

特に日々の体調に波がある場合は、定期的に通うことになる仕事ですから慎重に選びたいものです。自分に向いていない職場に転職してしまうと、せっかく良くなった症状も再び悪化しかねません。

今回は、働いているうつ病の方751人の体験談やアンケートから、うつ病の方が考える働きやすい職場、業界、職種を調査・分析したしました。

うつ病の方に人気の仕事や満足度の高い職場、おすすめの業界や職種など、実際の分析データとともにご紹介していきます。

同じうつ病といっても悩みはそれぞれだと思います。ご自身の悩みと向き合いながら転職のヒントにしてみてください。

【この記事でご紹介するデータ】
調査期間:2018年2月~2020年4月
調査方法:弊社サイトUMBREから対象となる体験談を抽出
調査対象:うつ病をお持ちの方で働いた経験のある方の体験談751件
※体験談として記載された内容を分類し集計したデータを使用しています。


目次

1.うつ病の方の満足度が高い職場

2.うつ病の方に人気の業界

3.うつ病の方におすすめの職種

4.うつ病の方の転職活動の進め方

5.まとめ

1.うつ病の方の満足度が高い職場

まずは満足度の高い職場について、その傾向をみてみましょう。
このグラフは、今回アンケートに回答してくださった方の仕事への満足度の割合を表したものです。

うつ病仕事満足度グラフ

※アンケート「あなたはその会社の就労環境に満足していますか?」を集計して割合を抽出




「とても満足している」「満足している」が35%、「まったく満足していない」「満足していない」が36%、「どちらともいえない」が29%となりました。
では、仕事に対する満足度は何によって決まるのでしょうか?詳しくみてみましょう。

①満足度が高い職場の特徴

では、35%を占めた「満足度が高い職場」にはどのような特徴があるのでしょうか? 満足度が高いと回答した方の理由を分類して、集計をとってみました。最初のグラフは満足度が高い理由上位10位まで、次のグラフが11位以下をあらわしています。

うつ病仕事満足度高い理由グラフ上位


うつ病仕事満足度高い理由グラフ下位

※アンケート「あなたが答えた満足度について理由を教えてください」を分類しプラス評価している内容を集計して割合を抽出


■満足度が高いと感じる1番の理由は「休みがとりやすい職場」



うつ病の方の体調は日によって変化するものです。順調に働けていると思っても、突然朝起きられないくらい体調が悪くなることも考えられます。

だるいな、体が重いな、そんなときに仕事へ行かなきゃいけないと思って無理をするより、今日は仕事を休んで体調を整えられた方が症状の悪化を防げます。

そんな悩みを抱えるうつ病の方にとって「仕事を休む」という選択ができる職場環境であれば、転職に対する不安を大きく和らげてくれるのではないでしょうか。

アンケートに寄せられた回答から、詳しい状況を見てみましょう。

  「体調が長期に渡り悪い場合は、1年間全額給与支給の「病休」制度がある。それでも回復しない場合は、8割の給与で3年間の「休職」制度がある。」
(通信、その他)

「体調に波があるため、体調がすぐれない日は無理をしないで欠勤を認めてくれるなど、現在は週2日の勤務で自分のペースで働かせていただいている。」
(ソフトウェア・ハードウェア開発、一般事務)



休みがとりやすい職場は、うつ病の方の症状に理解があることがわかります。ただ休暇制度がそろっているだけでなく、症状に合わせた柔軟な働き方ができることが、うつ病の方にとっての「休みがとりやすい職場」と言えるのではないでしょうか。

■満足度が高いと感じる2番目の理由は「病気や障害に対して理解がある職場」



うつ病の方の症状は、見ただけではわかりにくいこともあるでしょう。見た目だけに囚われず、うつ病の特徴やちょっとした変化に理解を示してくれる職場は、うつ病の方にとって安心感につながります。

「会社も職場の上司も私の障害にとても理解があり、自分のペースで働かせてくれています。加えて、休んでしまった時にも理解を示してくれています。又、職場の先輩も理解してくれています。」
(メーカー・製造系、清掃)

「担当者がよく配慮してくれていて、定期的に支援機関の人間を交えての面談があり、仕事の説明も丁寧であり、その他の職場の人たちもよく気遣ってくれていると思い、仕事内容も自分にあっていると思うので。」
(医療・医薬、一般事務)



もし仕事をする上でできないことや配慮してほしい点があった場合も、周りにうつ病への理解があればお願いしやすいですね。また、うつ病の方が悩みをひとりで抱えてしまいがちな点から考えても、周りの方の理解の有無は職場選びの重要なポイントと言えます。

ここまでの結果をまとめると、満足度の高い職場である理由に挙げられたことは
・休みがとりやすい職場
・病気や障害に対して理解がある職場
でした。

休みがとりやすいという状況も、うつ病に対して理解があることで得られるものです。そのためにも、日によって体調に波があり休みが必要になることがあるなど考えられる状況や特徴を説明しておく必要かもしれませんね。

満足できる企業に転職するためには、まずはご自分のことをよく理解し、企業へはどのように説明するべきかをあらかじめまとめておきましょう。

では、反対に「満足度が低い職場の特徴」にはどのようなものがあるのでしょうか。

②満足度が低い職場の特徴

36%を占めた「満足度が低い職場」にはどのような特徴があるのでしょうか?
満足度が低いと回答した方の理由を分類して、集計をとってみました。最初のグラフは満足度が低い理由上位10位まで、次のグラフが11位以下をあらわしています。

うつ病仕事満足度低い理由グラフ上位


うつ病仕事満足度低い理由グラフ下位

※アンケート「あなたが答えた満足度について理由を教えてください」を分類しマイナス評価している内容を集計して割合を抽出


■満足度が低いと感じる1番の理由は「仕事量が多い・期限に追われる」



うつ病を抱える方は心や体の状態に波があるので、仕事に対するやる気やモチベーションをいつも同じように保つことが難しいかもしれません。スケジュール通りに仕事を進めることができない場面も出てくるでしょう。

そのような状況で仕事量が多く次から次へと仕事が任せられたり、期限にいつも追われるスケジュールで働いていたりすると、余計に症状を悪化させてしまうかもしれません。仕事が上手くこなせないのは、自分のせいだと自己嫌悪に陥ることは避けたいですね。

仕事量や忙しさでつらい思いをされたうつ病の方のコメントも届いています。

「勤務時間がバラバラで時間外労働も多く心身ともに疲労が溜まりやすい。自分の疾患について周囲に理解してもらいにくい。」
(男性、その他、物流・運搬・運転手)

「与えられる仕事自体に無駄な作業・無駄な残業が多く本人の努力では対処できない状況だった」
(ソフトウェア・ハードウェア開発、エンジニア・技術職)



ただ「仕事量が多い・期限に追われる」というだけでなく、仕事の配分がうまく行われなかったり、上司へ相談したことが反映されなかったりという企業もあるようです。そのような環境ではうつ病の方はもちろん、一般の方も仕事を続けるのが困難になってしまうでしょう。

■満足度が低いと感じる2番目の理由は「給料が安い」



うつ病の方が症状も安定し新たな企業へ転職しようと考えるときは、自立して生活することも1つの目的でしょう。生活していけるだけの給料がもらえる職場でないと、仕事だけでなく生活に対する不安も増幅してしまいます。

「自分のような障害者も受け入れてくれる体制はありがたいが、給料が安すぎて困っている」
(旅行・ホテル、人事

「わたしのようなものをやとって頂けて感謝をしておりますが。とてもやっていける給料ではなくこまっています。もう少しあげてほしいです」
(男性、アパレル・日用品、一般事務)



どちらの方も働ける環境に満足しているけれど、生活していくには厳しい給料だというご意見ですね。
ここで「障害に対する職場でのサポートが手厚さ」と「お給料の良さ」が両立するのかどうかを雇用形態とともに見てみましょう。

うつ病などの精神障害のある方が転職や就職をする際は、一般雇用枠で働くか、障害者雇用枠で働くかの選択ができます。両者の違いを簡単にまとめると以下の通りです。

・一般雇用枠
病気や障害に関係なく、周囲と同じように働く必要が生じます。例えば業務内容や業務量、休みの取り方について融通がききづらいことも考慮しなければなりません。 しかし給料は他の方と同じです。

・障害者雇用枠
病気や障害を考慮しながら働くことができます。例えば休みの取りやすさや業務量などは、体調にあわせたり、周囲のサポートを得られやすかったりというメリットがあります。ただ出勤数や勤務時間が短いといったことが給料に反映され、安いと感じる方もいらっしゃいます。

では配慮やサポートの有無、お給料について、雇用形態別に体験談をみてみましょう。

【一般雇用枠で給料が良いと答えた方】

「給与と福利厚生が充実していること。また従業員に優しい企業であること。」
(運輸・交通・物流・倉庫系品、営業)

「会社でのハラスメント行為によりうつ病になり休職することになった。しかし、休職中も給与は8割、賞与も基本分は支給されるので満足度としてはどちらとも言えない。」
(男性、小売・流通・商社系、社内研修の講師)

「残業代が出るので生活が安定したのはうれしい。でもコミュニケーション能力は高さを求められる」
(男性、小売・流通・商社系、商品検査)

【一般雇用枠で給料が良くないと答えた方】

「仕事の内容や人間関係は良好で満足しているが、給与に不満がある。」
(男性、その他、物流、運搬、運転手)

「給料がものすごく安く、生活していくのには十分とは言えない。もっと欲しいと思います。」
(団体・連合会・官公庁、一般事務)

「自分ではもっと仕事の成果、価値を給料に還元して欲しいし、もっと社員を大事にする会社であって欲しい!」
(小売・流通・商社系・接客)



一般雇用枠で働いている方で給料に満足している方は、福利厚生や休職制度などが充実していることがわかります。しかしハードな仕事を求められることで体調を崩したという方もいらっしゃいます。

そして一般雇用枠で働く方の中には給料が良くないと答えている方も多くいらっしゃいますので、障害者雇用枠だから給料が安いという結果にはならないようです。

【障害者雇用枠で給料が良いと答えた方】

「月給制なので、収入が安定し、業績次第で賞与が貰えたから。」
(メーカー・製造系、技術系 )

「部門の社員との関係も良好だし、上司も仕事の負担具合を常に注意してくれている。 また毎年、業務実績より給与をあげてもらっている。」
(男性、不動産・建設・設備系、総務)

【障害者雇用枠で給料が良くないと答えた方】

「うつ病に配慮してくれている。 メンタル的に追い込まれないような仕事ができる 定時退社ができる 幅広い仕事が経験できている 給与は満足していないが」
(不動産・建設・設備系、総務)

「時給計算のため、残業なく就業できているが給与が低く安定していない。」
(女性、医療・福祉、介護)

「最低賃金で働いていても生活出来るほど稼げないので生活が苦しい」
(IT・通信・インターネット系、接客)



障害者雇用枠で働いている方で給料に満足している方は、月給制なので安定した収入を得られることや、業績が給料に反映される点を評価しています。

障害者雇用枠で働いている方で給料に満足していない方は、ハードな仕事を求められないけれどもその分残業代がなくプラスアルファの収入が見込めないという意見や、最低賃金なので稼げないという切実な悩みも聞かれます。

給料などの待遇面は、福利厚生、制度、給与、賞与など比較的求人情報として提示されている項目で確認できます。企業選びをする際は、まず企業についてよく調べましょう。得られる情報をしっかり得ることが大切ですね。

ここまでの結果をまとめると、満足度の低い職場である理由に挙げられたことは
・仕事量が多い・期限に追われる
・給料が安い
でした。

まずはご自分の体のことが一番大切です。無理のないペースでできる仕事を探したいものです。ただ、仕事の具体的な進め方や職場の雰囲気は入社前にはわかりづらいものです。自分のペースで仕事ができるかどうかは、上司や同僚がうつ病に対して理解があるかが重要なポイントです。

同じ企業でうつ病の方が働いているかどうかを知ると、企業としての取り組みやうつ病に対する理解の有無を知るきっかけになるかもしれません。また可能であれば職場の見学や働いている方の話を聞いてみるのも良いですね。

また給料などの待遇面については、求人情報に記載されていることが多いので、その内容に間違いがないかを面接などで確認することも大切です。
例えば、また急なお休みが欲しいときに休暇制度を利用できるかどうかも給料に関係してくる内容です。細かい話だと思うかもしれませんが不安な点は明確にし、入社してから話が違うということは避けましょう。

2.うつ病の方に人気の業界

次に、うつ病の方が働いている業界の傾向を見てみましょう。様々な業界で多くの方が活躍されています。

うつ病業界の割合グラフ


※アンケート「働いているまたは働いていた企業を教えてください」で回答のあった企業を業界別に分類し集計して割合を抽出


業界の特徴としては、「サービス・外食・レジャー」の業界が最も多く24%を占めています。次いで多かったのは「その他」で、「メーカー・製造業」「小売・流通・商社」もそれぞれ16.6%、13%と働いている方の割合が高い業界です。

ちなみに、2番に多かった業界は「その他」でしたが、具体的には以下のようなお仕事をされている方々が含まれていました。

・団体・連合会・官公庁
・その他(郵便局、企業名不明など)
・農林水産・鉱業

中でも市区町村の役所、省庁など「団体・連合会・官公庁」がその他の半分を占めていました。

では、それらに人気の業界の満足度は高いのでしょうか?
業界別にそれぞれの満足度を比べてみましょう。

うつ病業界別満足度グラフ


※アンケート「働いているまたは働いていた企業を教えてください」と「あなたが答えた満足度について理由を教えてください」をクロス集計して割合を抽出


最も満足度の高い業界は「マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンタテインメント系」の業界で、「とても満足している」「満足している」と答えた方の割合は64%でした。

働いている方が最も多い「サービス・外食・レジャー」の満足度は38%となっており、必ずしも働いている人の数と満足度は比例するものではないことが分かります。

「マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンタテインメント系」の業界で働いている方のコメントを見てみましょう。

「症状の程度によって内勤へ異動させてくれたこと。上司もすぐに相談できる状態にしていてくれて、「電話がしんどかったら休みの連絡はメールでも良いから」と言ってくれていたこと。入院中に病院から出社するという特例を認めてくれたこと。今でも連絡を取ってくれる人が元職場にたくさんいること。など複数あります。」
(女性、マスコミ・広告 デザイナー、クリエイティブ)

「小さな会社ではあったが、それだけに上司や先輩社員が問題を把握しやすかったようで、 当時はうつ病の社会的認識も弱かったが、理解しようと努めてくれた。」
(マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンターテイメント系、営業)



「マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンターテイメント系」の業界は比較的新しい業界です。働き方に関しても、現代にあわせた働き方、つまり個人を尊重した働き方他を取り入れている業界と言えるのかもしれません。

そしてこの2つのコメントを見ると、うつ病に関する理解度や相談できる環境の有無は上司の考え方が大きく左右するようにも思えます。面接などを通して実際に働く職場の方ともお会いできる機会があると、より安心かもしれませんね。

加えて、最近浸透してきたテレワークも「マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンターテイメント系」のようなクリエイティブな業界では比較的取り入れやすいのではないでしょうか。体調に波があるうつ病の方にとって、テレワークのような柔軟な働き方ができると、明日体調が悪くなったらどうしようといった不安も軽減されそうですね。

※他にも「マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンタテインメント系」それぞれの業界でお仕事されている方の体験談がたくさん届いています。
ぜひこちらから業界を選んで参考にしてみてください


3.うつ病の方におすすめの職種

次はうつ病を抱える方が働いている職種について見てみましょう。アンケートに答えてくださった741人の方の職種の内訳は以下の通りでした。

うつ病職種別割合グラフ


※アンケート「どのような仕事をされましたか?」を集計して割合を抽出


最も多くの人が就いている職種は「事務」で全体の17%を占めていました。僅差ですが、次いで多かったのは「販売・接客・サービス」で、16.5%を占めていました。

事務は担当業務をコツコツと行う仕事で、多くはデスクワークで行います。逆に「販売・接客・サービス」は、人とコミュニケーションをとる仕事で、何人かのメンバーと一緒に店舗で立ったまま行います。
一見、行う仕事も場所も真逆に思えるお仕事が、上位1,2位という結果になりました。

ただ「事務」といっても、業界により担当する仕事内容は変わるでしょう。また「販売・接客・サービス」も小売店の販売員や銀行の窓口業務といったように、事務と同様、仕事内容は業界によって異なります。

このように同じ職種であっても業界や具体的な仕事の内容は多岐に渡っています。仕事を選ぶ際はその職種の人気や待遇だけでなく、自分が担当する仕事の内容、自分にできそうな仕事かどうかを考えることが必要です。

では、それらの多くの方が就いている職種の満足度は高いのでしょうか?
職種別にそれぞれの満足度を比べてみましょう。

うつ病職種別満足度グラフ


※アンケート「どのような仕事をされましたか?」と「あなたが答えた満足度について理由を教えてください」をクロス集計して割合を抽出


最も満足度が高い職種は「コールセンター・オペレータ」で50%を占めていました。次いで満足度が高い職種は「清掃」で46%を占めていました。どちらの職種も働いている方の約半数が「満足している」という回答をしています。

では、職種に満足している理由を、コメントから具体的にみてみましょう。

「現場の同僚が和気あいあいとしていて馴染みやすかったのと、短めの勤務時間で雇ってもらえたので、体調を整えながら働くことがしやすかった。」
(環境・リサイクル、コールセンター・オペレータ)

「シフトの融通がきき、子育てとも両立がしやすい。また、個人のレベルを鑑みて仕事を割り振りしてくれるので、無理な仕事依頼がない。」
(女性、教育、コールセンター・オペレータ)

「会社も職場の上司も私の障害にとても理解があり、自分のペースで働かせてくれています。加えて、休んでしまった時にも理解を示してくれています。又、職場の先輩も理解してくれています。」
(メーカー・製造系、清掃)

「会社や職場の方々が障害に理解があり、居心地が良いです。又、作業に関しても自分のペースでやらせてくれています。」
(メーカー・製造系、清掃)



「コールセンター・オペレータ」と「清掃」の2つに共通する特徴として「シフト制で勤務時間の融通が利きやすい」という声が多数寄せられました。また「清掃」に関しては、比較的自分のペースでできる職種であるという声も寄せられています。

満足度の高い職場では、都合に合わせた時短での勤務や、急な休みへの対応といったことも行われており、柔軟な働き方ができることが満足度の高さにつながっているようです。加えて、柔軟な働き方のできる職場は上司や周りの方の理解が前提としてあることから、職場の人間関係も重要な要素と言えます。

どのような企業に転職をすると良いのかを見極めるときは、給料、待遇、勤務地、スキルアップができるなど、いくつか確認したいポイントがありますが、それに加え重要視したいのは「自分が無理なく働き続けられること」でしょう。

仕事を選ぶ際には

・休みや時短勤務など、柔軟な働き方に対応してもらえるか
・自分のペースで働けるかどうか
・仕事量は多すぎないか、仕事をしていて苦にならないか


といったことを十分考慮する必要があります。こういったことは求人情報だけではわかりにくいので、面接時など積極的に聞いてみることも大切です。

4.うつ病の方の転職活動の進め方

転職活動や就職活動の進め方にはいろいろあります。最近はインターネットなど情報元も多く、選択肢も増えています。

皆さんはどのように転職先や就職先を見つけているのでしょうか?
次のグラフは、うつ病の方がどのようなサービスを利用して転職活動や就職活動を行ったのかを表したグラフです。

うつ病転職サービス割合


※アンケート「どのようにその職場を見つけましたか。就職までに利用したサービスがあれば教えてください。」の有効回答404件を集計して合計人数を算出


最も多かった回答は「その他」で40%でした。ハローワークや人材紹介会社を経由せず、自身で仕事を探す方がとても多いようです。
では、「その他」の回答の内訳をさらにみてみましょう。

うつ病転職サービスその他回答内訳


※アンケート「どのようにその職場を見つけましたか。就職までに利用したサービスがあれば教えてください。」でその他と回答した方の詳細回答を分類し集計して算出


「その他」の回答の内訳で1番目に多かったのは「サービスは利用せず直接申し込んだ」という回答でした。どのように直接探すことができたのか、コメントを紹介します。

「たまたま自宅のそばに特別養護老人ホームがあり、そこに清掃の求人が出ていたから、応募したら面接してくれた施設長に介護がむいていると言われて入所した。」
(男性、医療・福祉・介護、介護)

「店舗に貼られている求人広告(インターネットのホームページも)を見て応募しました。」
(女性、サービス・外食・レジャー系、接客)



あらかじめ転職したい企業が決まっている方は、企業の採用動向をホームページなどで確認しながら申し込むのが一番ダイレクトな方法ですね。

当サイト「UMBRE」にも、各企業の障害者雇用の情報や求人募集ページを以下のように掲載しています。気になる企業の求人情報をチェックしてみてください。
※口コミの最後(画面下)にありますので、スクロールして確認してください。

求人募集ページ


「その他」の回答の内訳で2番目に多かったのは「新卒で入社した」という回答でした。高校や専門学校、大学などを卒業し就職した会社で長くはたらけることは望ましいことです。

「専門学校での就職活動中にこの会社の求人票を見つけ、試験を受けました。」
(女性、団体・連合会・官公庁、医療)



他にも、知り合いに協力してもらって「紹介」で今の仕事を見つけた方もいらっしゃいます。

「知人の紹介によりその会社に入社いたしました。もともと、精神状態に波があることを面接で伝え、仕事に関しても必ず心療内科の受診と薬をしっかり飲み治療することを約束に入社が決まりました。」
(男性、医療・医薬、事務)



知り合いを介せば、自分の悩みや症状を打ち明けやすいかもしれませんね。もし知り合いの伝手があるのならば、一度確認してみてもよいですね。

このように自身で進める転職・就職活動もありますが、利用できるサービスを活用していくことで、転職のチャンスをつかんでいる方がたくさんいます。

最近は、精神障害のある方専用の転職、就職サービスも多くあります。障害の特性を理解しながら相談にのってくれるなど、専門窓口ならではの手厚いサービスを受けられるほか、障害者雇用枠などの求人情報も多く扱っています。

「ハローワークの障害者求人検索で、保健センターで存在を知った就労継続支援A型事業所を探したり、教えてもらって、紹介状を貰って、見学・面接に行った。」
(ハローワーク利用、男性、医療・福祉・介護、事務)

「ハローワークを利用しました。障害があることを職場に知ってもらうことでのメリットや デメリットなどを教えてもらい、親身に接してくれた。」
(ハローワーク利用、女性、医療・福祉・介護、介護)

「就労移行支援で各種資格を取得し、私に合いそうな会社を紹介して頂いた。 会社見学や面接、体験にも同行してもらい、今でも定期的にヒアリングしてもらっている。」
(就労移行支援利用、女性、その他、事務)

「希望職種や給与を細かく伝えてもそれを考慮し、最大限対応して貰えるサービスでした。細かい要求もしっかり聞いて貰える丁寧さがありました。」
(人材紹介会社利用、女性、金融・保険系、コールセンター・オペレータ)



・自己分析をしたいけど、自分のことってよくわからない。
・気になる会社を見学してみたい。
・自分のことを面接で上手く話すのって難しい。

そんな悩みや不安はありませんか?

障害について、そして転職や就職を熟知した専門スタッフであれば、適確なアドバイスにより、新しい視野が広がるかもしれません。
また企業との間に入ったサポートで、よりスムーズに転職活動を進めることもできます。 自分と相性の良い転職・就職サービスを活用してみましょう。

5.まとめ

うつ病を抱える方が考える満足度の高い仕事には、以下のような傾向がありました。

・必要なのは病気や障害に理解があり、休みがとりやすい職場
・満足度の一番高い業界は「マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンタテインメント」業界であったが、休みや担当業務への柔軟な考え方によるものではないかと推測される。
・満足度が高い職種は「コールセンター・オペレータ」と「清掃」で、どちらもシフト制を導入しる企業が多く、勤務時間や仕事のペースに融通が利きやすいという特徴がある。
・転職活動にはハローワークや就労移行支援を利用する人もいるが、知り合いに頼むなど独自の方法で行っている方も多い。

実際に働いた方の声や、職場の雰囲気などは転職をする上でぜひ知りたい情報ですが、ホームページの求人情報や会社情報だけではなかなかわかりにくい部分でもあります。
仕事を選ぶ際には、専門サービスへの相談やUMBREのような職場口コミサービスもぜひ活用してみてください。

理想の仕事に出会えることを応援しています。


※うつ病の方のお仕事体験談がたくさん届いています。
詳しくは こちらへ


※「うつ病と仕事を考える、症状と上手く付き合いながらでもできる仕事とは?」でも体験談を交えた仕事の見つけ方をご紹介しています。
詳しくは こちらへ


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