潰瘍性大腸炎は、突然の腹痛に襲われたり、食事制限が必要になったりする難病です。腹痛が心配で思うように仕事ができない、トイレに何度も行くことを職場の方はどのように思うだろう、と不安になることもあるのではないでしょうか?
この記事を読んでいる方の中には、潰瘍性大腸炎を抱えながら求職活動をしている方や、会社での働き方、仕事復帰などを考えている方もいるでしょう。
今回は、口コミを参考に、潰瘍性大腸炎のある方が転職活動を成功させるためのポイントや、向いている仕事についてまとめました。
障害者雇用の専門家 中村旬さん(社会福祉士)にもアドバイスをいただいています。
働き方の参考にしたい企業や、潰瘍性大腸炎のある方におすすめの求職サービスなども紹介していきますので、ぜひご覧ください。
「体調管理は自分の責任なので十分気を付けていたつもりだが、入院することもあり、周囲に迷惑をかけた。」
「体調が悪くなりしばらく休職していたが、復帰は休職前と同じように仕事ができるという、現状復帰だった。しかし体調が快復しても生活リズム戻すことや外に出て勤務時間分の労働ができることが条件だったので、なかなか復帰できなかった。また復帰後は就労の制限はあったが、ストレス要因についての配慮はあまりなかった。」
「体調を崩し入院すると社員待遇を解除された。体調にあまり配慮してくれなかった。」
「治療のため休む際も周囲は快く了承してくれた。上司は休養期間をできるだけ取れるように手配してくれた。復帰時は嫌な顔をされることもなく、戻りやすかった。」
「身体的な労働の負担が少ない職種につけているので満足している。」
「通院のための休暇や急に体調が悪くなった場合でも休みが取りやすかった。」
「体調を崩して入院した際、今後の働き方やどのような仕事配分にしたら良いか、上司がわざわざ訪ねてきて親身になって相談してくれた。復帰直後に再び体調を崩したことがあったが、周囲は嫌な顔せず労ってくれて休みやすかった。」
「月一回の通院による遅刻や、急な健診のための休みにすぐに対応してくれた。」
「上司や同僚には病気のことを説明し理解を求めた。通院などにも配慮してもらった。」
「今の職場に面接に伺った際、持病があり、もしかしたらご迷惑をお掛けすることがあるかもしれないという話はさせてもらいました。上司は病名だけでははっきりどんな症状かそのときは分からなかったとのことですが、今では体調を考慮してくださっています。どんな病気で会社にはどの程度影響が出てしまうかは言える範囲で言っておくと面接される方も考慮しやすいかなとは思います。病気、あるいは障害も個性と思うので、変に隠さず話せる範囲で話しておくことは後々スムーズかなと私は思います。」
「自分の病気のことは全て伝える。こんな病気を患っているので、最低でもこうこうこうなり、最悪の場合はこうなります、と大げさなくらいに伝える。それでもokと言ってくれる社長や上司の会社なら良いと思います。」
「自分の病気のことを事前に知らせておいた方が、会社の対応が分かっていいと思う。実際に一緒に仕事をする上司や同僚の理解を得られるかは不明が部分も多く、自己都合の「甘え」ととられないように工夫しながら、避けたい状況を伝える必要はあると思う。」
「誰も自分の体は守ってくれません。福利厚生が整い、年休が多く休みを取りやすい大企業が良いと思います。何故なら人が多いと休みやすいからです。公務員もなかなかいいですよ。」
「勤務地、福利厚生、ボーナス、交通費や退職金は確認した方が良い。また、仕事をきちんと教えてくれる人や離職率の確認も必要です。」
「仕事量が部署によって異なるが、長時間労働せざるを得ないことがあるので、求人に記載されていることばかりでなく、実際にどのくらい残業が発生するのか、休日出勤があるのか、事前に確認するほうがよい。 業務内容も、部署によって異なるので、難易度が高い部署とそうでない部署との差がある。 部署の人数も業務量の目安になるので、聞いておくとよい。」
「こまめな水分補給と常にトイレに行くことを心がけています。」
「トイレが一番心配なので、トイレの場所の確認と食べ過ぎないように気を付けている。」
「1日に1度必ず座薬を入れなくてはいけないが、朝は絶対に入れないこと。恥ずかしがらずに何度もトイレに駆け込むこと。」
「実際にどんな仕事なのか、見学できる会社を選択されたほうがいいと思います。三交代は体力的にきついものがあります。身体に自信のあるかたが望ましいと思います。」
「インターネット上の情報はうわべのことしか書いていないので、自分の目で職場を見る機会があれば しっかり確認することが大切です。一番問題になるのは人間関係です。コミュニケーションをとり、目上の人や苦手な人は自分から話した方が後々良いです。」
「仕事内容を聞くだけでは何もわからない。実際に働いてみなければ分からないことは多い。可能ならば、実際にその職場に行って実際に働いている人を見たほうがいい。サービス業や接客業ならば、客としてその職場に行ってみるべき。働くスタッフをみてわかることもある。」
「福利厚生が充実していて、傷病休職が認められている。 産業医による面談は定期的にうけることができる。」
「私の勤めている部署には保健師がたくさんいるので、一般には理解できないであろう病気への理解があり気遣ってもらえる。 」
「自分の希望や能力について伝えた上で、いくつか当てはまる職場を紹介された。」
「面接の練習と面接の同行をしてもらいました。入社のタイミングの調整や私の障害に関する配慮事項をかわりに伝えてくださいました。」
「自分に合った求人の紹介と面接の同行をしてくれました。」
製薬会社にて勤務したのち社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得。専門学校教職員を経て、協同組合にて通所介護事業所の管理者・生活相談員や福祉用具貸与事業所福祉用具専門相談員、生活困窮者支援員を経験。精神障害のある方を対象にした介護職員初任者研修を運営し、講師も務めた。現在はコミュニティ施設運営、放課後等デイサービス運営、介護職員初任者研修講師等を行っている。「月刊デイ」への寄稿や社会福祉士全国大会での発表経験もあり。
障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。