ADHDの方に聞く!ADHDの方にオススメする職場の選び方

ADHDを含めた私たち発達障害の当事者は、できることとできないことの差が極端で、職場でも誤解されやすいものです。周囲の理解が得られなければ、仕事上の人間関係にも大きく影響します。

「上司や同僚からの理解が得られず、解雇されてしまう」「転職を繰り返し、どこの職場でも長く続かない」「面接でも採用してもらえず、なかなか就職先が決まらない…」などの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

そんなとき、最も参考になるのは、同じ障害を抱える仲間の実体験ではないでしょうか? この記事では、働きながらADHDと向き合っている方から寄せられた体験談、そして私の経験をもとに、ADHDの方に「職場選びのポイント」や「オススメの企業」をご紹介します。

目次

1.ADHD当事者の職場での実体験、辛かった経験とは


1-1 もう辞めたい!職場での辛かった経験



私たちADHD当事者は、どのような職場で不満を感じているでしょうか。満足度の低い職場を経験した方からは、次のような声があがっています。

「初めのうちはみんな優しく教えてくれましたが、時間が立つにつれ、段々周囲の態度が変わり、しまいにはパワハラ、モワハラのターゲットにされました。精神的にやられてしまい休職しました。その後、復職はしたものの周囲の態度は変わらず体調を崩しては休む、の繰り返しになってしまいました。出勤時、周囲の怒りがこちらにも伝わってきてとても怖く、暴言を吐かれました。それが引き金になり2度目の休職。このまま居ても二次障害に悩まされると思い、医事課宛てに手紙を書いてそのまま退職しました。」

「上司がやたらパワハラめいた面談をけしかけてきた。しかも1時間以上続くこともザラでかなりストレスを溜めていた。今思えばストレスのはけ口に私がされていたのでは、と思っている。しかも、総務内で人事異動があり新しく来た人と見事に意思疎通がうまくいかず、人間関係が最悪なところで働いていたと思う。」

「障害を説明しても、なかなか理解してもらえない。障害で仕事が遅れたり、ミスをしたりすると恫喝される。また、人によっては差別的な発言をしたりする。」

「契約を取らないと怒鳴られる。解雇になることもある。個人事業主なので経費がすごくかかる。数字でしか評価されない。」

この記事を読んでいるあなたも、同じような経験で苦しんだことがあるかもしれませんね。

1-2 辞めたくなる要素は「周囲の無理解」


多くの体験談で語られているのが、ADHDの特性によるミスや失敗、あるいは特性そのものに対する周囲の無理解により、退職あるいは解雇に追い込まれてしまったということ。 しかし一方で、決して辛い体験談ばかりが集まったわけではありません。 ADHDの特徴や特性をよく理解してもらい、仕事に満足している方のエピソードもたくさん届いています。それらをもとに、ADHDと上手く付き合いながらでもできる職場選びのポイントをご紹介していきましょう。

2.ADHD当事者がオススメする、働き続けられる職場とは



2-1 こんな職場環境なら、ADHDを持っていても働き続けられる


ADHD当事者が働きやすい企業を選ぶポイントはズバリ、「職場環境」です。その会社の仕事内容よりも、待遇面よりも、何よりも重要な要素となり得るものです。

さらに職場環境を判断する上で非常に大切なのは「人間関係」です。それ以外にも通勤手段や出勤時間、休暇の取りやすさなども重要でしょう。

ADHD当事者の方がオススメする職場環境の例を見ていきましょう。

「おススメなポイントは、見た目も優しそうなおじさん方が、中身も優しくフォローに回ってくれたり誉めてくれたりしたので、その人に出会えるとこれからの仕事が楽しめると思います。」

「今の職場でのオススメポイントは業務内容よりも人間関係です。他の支店はわかりませんが、私が務めている店舗ではたまたま優しい人が多く助かっています。」

「職員は若いお母さん方が多く、子供の病気や学校の用事でよく休みますが、会社全体でフォローしあいながら業務に当たっています。」

「海外事業があるので、グローバルに動けるのはオススメポイントの一つである。また、会社全体がアットホームなので、他の人が請け負っている案件がわかりやすい。社長ともフランクに話し、相談できる。給与も標準的であり、極端に低くはない。」

周囲の気配りの手厚さや充実した休暇制度は、多くのADHD当事者の方から、満足度の高いポイントとして評価されているようです。

ADHD当事者が安心して働き続けるためには、できないことを無理して頑張らないのが大切です。そのためには、まず「どんな職場なら居心地がよいと感じるか」を考えてみることが不可欠です。

転職活動を始めたら、実際に自分が働くのに向いていそうな企業に質問などをして、不安を軽減しておくのもよいでしょう。なかなか決まらず辛い思いをすることもありますが、ここで仕事復帰することを焦ってしまうと、無理解の職場でまた続かないリスクを抱える可能性もあります。自分のペースで無理せず続けられる職場環境を探して復職しましょう。

2-2 理解があるとはこういうこと。嬉しかった周囲のサポート


ADHDをはじめとする発達障害への理解があるかどうか、ミスをした時に周囲が柔軟に対応してくれるかどうかで、職場環境には天と地ほどの差が出ます。実際に理解ある職場を経験されたADHD当事者からは、次のような声が寄せられています。

「間食と夕方の仮眠を許可してもらったことは有難かったです。多忙時間の出来る限りの増員や、夕方以降の外回りを減らすなどをしてくれました。睡眠薬を使用していたため、次のシフトまでの時間を確実に8時間以上開けさせてもらいました。睡眠薬の抜け具合の都合で早番をほとんど無しにしていただきました。」

「私が一生懸命に仕事していることを理解してくれていたのをよく感じ、それを私に伝えてくれた。自分に合った仕事に変えてくれた。」

「最初の上司は障害について提出した資料に加え、自身でも色々と勉強してくださり、疲労対策のため勤務時間中の間食や仮眠、人員の調整等の配慮をしてくださいました。お陰で夕方に起こりがちな疲労の度合いが軽減しました。」

「仕事をする中で自分でも気づかない部分でミスをしてしまうこともあり、ダブルチェックしてもらえるのはかなり有効でした。嫌な顔せずに、親切にしていただいているので働いていてもっと役に立とうと思えたし、自信にもつながった。」

「何か仕事中に困った事があったら、その都度気軽に相談して。と言ってもらえたので気持ちが凄く楽になりました。」

満足度の低かった企業とは特に大きな違いがみられる点は、ADHD当事者のミスへの対応です。特性のために生じる度重なるミスや失敗に対するフォローは、理解と配慮あってのものです。ADHDに理解のある職場はやはり働きやすいようです。

また、一日の中で体調に波がある方や、薬を服用されている方にとっては、体調管理の面での配慮も重要です。
理解ある仲間に囲まれ、安心して働き続けるのに向いている場所を探していきましょう!

2-3 体験談から見えた!ADHD当事者にオススメの業界・業種


体験談の中でもポジティブな回答を集め、そこから見えてくるオススメの業界や業種などの特徴をご紹介します。

大手企業
・福利厚生が充実しており、障害者雇用も活発に行われているため、望ましい職場環境を提供してくれることが多い。
・上司や同僚もADHDに対する理解があり、合理的な配慮を得られやすい。

受付業務
・ダブルチェックなどの周囲の手厚いサポートがあれば、比較的こなしやすい。
・マニュアルが用意されている場合も多い。

IT業界
・新しくできた企業も多く、平均年齢も比較的若いため、多様性に寛容な職場が多い。
・PCの扱いに慣れていれば、若い人は特に参入しやすい。

接客業
・店舗によって差は出るようですが、理解ある上司や同僚の元で働ければ、仕事がしやすい ・スーパーマーケット業界が高評価

※他にもADHDの方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
→ADHDの方の体験談はこちらへ

3.ADHD当事者に向いている企業を探そう



ADHD当事者のあなたに合った職場を持つ企業を、具体的にはどう探していけばよいでしょうか。

3-1 事前の見学で確かめたい、職場の雰囲気


求人票や企業の公式サイトだけでは、あなたがこれから働く職場の雰囲気をつかむことは難しいはずです。そんなときに役立つのが、企業見学です。

職場を事前に見学させてくれる企業はたくさんあるので、合いそうな企業を見つけたら、まずはお願いしてみましょう。体験入社の制度や研修期間を設けている企業であれば、より職場の空気を体感できるはずです。

ADHD当事者にとって、無理なく働いていく上で、まず大切なのが職場環境です。また採用担当者のいる事務所と実際に働く現場の違いが注意点となることもありますので、可能な限り見学しておくとよいでしょう。
実際に見学する際には、特に職場の人間関係や雰囲気をよく見ておくことが大切です。

働いているADHD当事者からはこのような声が届いています。

「体験入社を一週間続けた方がいいです。事務所と現場の温度差が分かる人に色々聞いた方がよいと思います。面接時には、現場に行かせてもらえるよう頼んでください。」

「これから勤務していく上で大切なのは、仕事が何なのかよりも、人間関係の方が大きく関わることだと私は思います。働く前に体験ができる職場であれば必ず試してみて職場環境、人間関係を見ておいた方がいいと思います。」

「自分の人生なのだから、安易に給与が高いからといった目先のことにとらわれてしまうのはよくないと思う。仕事とプライベートの比率を自分なりによく考えて納得することが、大切であろう。仕事でいっぱいになると、ストレスがたまり、次第に精神がやられてしまうので気をつけたほうがいい。」

3-2 障害者雇用枠や特別なサポートがあるか確かめよう


求人には「一般枠」以外に「障害者雇用枠」があり、障害者手帳を所持している方はそのどちらにも応募することが可能です。
障害者雇用枠での採用であれば、勤務時間や業務内容など配慮された環境で働ける可能性が高いでしょう。

また、事前にADHD当事者であることをオープンにし、何か特別なサポートを受けられるか確かめておくとよいでしょう。特別なサポートはなかったとしても、実際の職場で配慮やサポートがスムーズに受けられることが考えられます。

「同じ障害名がついていても、その人によって苦手な作業の種類は違ってきます。それを理解して、障害者というよりも個人として見てくれて、苦手をサポートしてくれる人がいる職場を探せたらいいのではないかと思います。」

「一般枠で入社する場合は障害をクローズにしないといけないので、できること、できないことを自分で把握していないといけません。そして、できないことはどうやって克服していくのか考えないといけません。自分が苦手なこともやらざるを得ず、そこでストレスを感じて休んでしまうかもしれません。その場合は無理せず休み次の日にきちんと挨拶をすれば大丈夫です。」

ADHDといっても特性の出方には様々なパターンがあります。あなた自身の個性を尊重してもらえる職場が見つかるといいですね。

3-3 事前見学や障害者雇用など、復職や転職活動をサポートしてくれる専門機関を活用しよう


ADHDをはじめとする発達障害があることで、働くことに不安を覚えていませんか? そんなあなたの転職活動や就職活動を支援してくれる、専門のサービス機関がありますので、紹介します。

代表的な機関として、ハローワーク、職業訓練などの就労移行支援施設障害や病気専門の人材紹介会社などがあげられます。
こういった機関では、面接練習を受けられたり、履歴書の書き方を教えてもらえたりするほか、企業の紹介や仕事を始めてからの相談など、多様なサポートが得られます。

独りだけで行う就職活動とは違い、担当者や職員と相談することで、不安を和らげつつ活動を進めていくことができます。

また、働き始めてからの支援として、障害者支援センターなどで、ジョブコーチ支援が受けられる場合もあります。

「就労移行支援施設を利用しました。職場や施設を訪問し、相談をしてもらうこともあった。」

「ハローワークで探しました。職業訓練にてヘルパー2級を取得しました。」

「自立支援窓口にお世話になっている。 就労移行支援施設を利用した。 利用するきっかけになったのは、「集団プログラムに参加するか否かは個人の自由(自分ひとりで何か学習したりしてOK)」、「AdobeのイラストレーターやフォトショップのあるPCがある」の2点である。
しかし通所がままならなかったことから、就労に関する支援を受けることができず、結局今年1月でもって退所した。今はB型支援施設を検討中。」

「人材紹介会社を使いました。2006年のことになります。 サポートもありませんでしたが、当時の時代背景を鑑みると、やむを得なかったのだと思います。」

人により経験は異なるようですが、10年以上前は人材紹介会社でも発達障害者向けのサポートはほとんど行われていなかったようです。

10年以上たった現在は、サービス機関も増え、様々なサポートが受けられるようになってきました。ただし、施設ごとにサポートの対応範囲に違いがあるほか、職員によっても対応の差が出るので、自分の意見を理解してもらいやすいサービス機関を探しましょう。


精神疾患、発達障がいの方専門の転職サービス「MyMylink(マイマイリンク)」。
経験豊富なキャリアアドバイザーが親身になってサポートします。
詳しい情報は、こちらからご覧ください。



※他にもADHDの方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
→ADHDの方の体験談はこちらへ

4.押さえておきたい面接のポイント

4-1 ADHD当事者ならではの面接での心がまえ


ADHD当事者の方々からアドバイスとして多くあがったのは、「ADHDであることを企業に伝え、できることとできないことを明確に伝えておく」ということです。

ADHD当事者であることを隠していると、職場での人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。

仕事上での失敗も、ADHDの特性が理由であると周囲が気づかない可能性が高まります。原因が理解されないまま何度もミスを繰り返して、職場で信用を失うかもしれません。何よりもあなた自身が苦しむことになってしまいます。

また、自分は何ができて何ができないのかを明確に伝えておくと、企業側にとっても、その後のサポートの方法を考えやすくなります。わかりやすく障害名や症状を伝える手段として、病院で診断書を取っておくのもよいでしょう。可能な限り無理せず働ける環境を整えていきましょう。

実際に就職・転職活動をし、働いているADHD当事者からは次のような体験談が寄せられています。

「自分が上手くできない事について、相手も理解ができるようになる説明文を考えておくと良いです。理由がわかる場合とわからない場合でサポート手段も変わってきます。」

「自分の特性、得意なことと苦手なこと、フォローが必要なことなどを整理し、就職する相手に伝えられるようにすることが大切です。障害があるのであれば、できれば障害名や医師の見解を伝え、合わせて上記の点を伝えることをお勧めします。伝えることで相手がどのように答えるかを、あらかじめ確認できるからですし、相手も理解して関わっていくことができるからです。」

「自分は本当に何ができるのかを徹底して見つけて、アピールすることはもちろん大切です。」

「それなりの資格があれば有利です。 あと、自分の障害をきちんと説明できる必要はありますので意識してください。」

「面接官に職場での配慮が必要なことをしっかり伝え、入社前にサポート手段を話し合っておいた方が業務に入りやすいと思います。」

転職活動中は、ADHD当事者であることを明らかにすることで不採用にされるかもしれない、という不安がついて回ることもあるかもしれません。しかし、障害を理由に面接で不採用にする企業であれば、そもそも仮に入社できたとしても、きちんとサポートしてもらえる職場環境はまず望めません。

よほどの事情がない限りはADHDを隠すよりもオープンにした上で、より良い職場を選んでいきましょう。

4-2 面接はあなたと企業のマッチングの場


面接は、企業があなたを試すだけの場ではありません。ADHD当事者であっても、あなたは企業に採用される側であると同時に、自分に合った職場環境を選択する側でもあるということをお忘れなく。

企業側が求めるものと、あなたが求める環境がマッチングしなければ、入社してからギャップに苦しむことになってしまいます。

疑問や不安に思うことなどがあれば、面接時の質問タイムにしっかりと確認しましょう。質問事項は事前にまとめておくのが大事なポイントです。メモを見ながら質問し、可能であれば回答もメモさせてもらいましょう。

だれでも面接は緊張するもの。私たちADHD当事者であればなおのこと、緊張で舞い上がってしまい、うっかり聞きそびれたり、せっかく聞いたことを忘れてしまうといったことも往々にしてあるからです。

ADHD当事者が、聞いておいた方がよいと考える具体的な確認事項については、次のような意見があります。

「障害者枠の有無をきちんと調べるのは勿論のこと、どんな配慮がされているかを、細かく尋ねたほうが良い。 その時点で、(1)返事に具体性が無い、(2)対応がなおざりになる等、ちょっとでもひっかかる点があったら、そこの企業は選ばないほうが良いと思う。」

「障害特性の理解者がいるか、仕事内容が配慮されているか、年収、福利厚生がしっかりしているか、などのポイントが大きいですね。これがある企業だと、とても良い企業だと思います。」

「1番大切だと感じたことは周囲の人柄ですね。面接前にどうにかして職場の方に見つからないように話す機会を作っておくことがいいと思います。自分の障害を知ってもらえるかどうかなどを確認しておいた方がいいです。」

多くのADHD当事者が「障害者への理解や配慮があるのか」が重要であると考えています。職場環境の重要な要素である、人間関係にも強く影響してくるポイントなので、面接ではできる限り具体的に質問しましょう。

あなた自身に向いていない職場環境で無理して働き続ければ、精神障害など二次障害のリスクにもつながります。自分の心をいたわりながら働き続けられる職場を探していきましょう。

※他にもADHDの方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
→ADHDの方の体験談はこちらへ

5.ADHD当事者が入社後に心がけていること



無事に面接に合格し、転職・復職に成功。しかしこの段階はまだスタート地点です。一番心配なのは入社後に働き続けられるかどうかですよね。

職場環境がよく、配慮やサポートが受けられるとしても、できるだけ失敗やミスは少なくしたいもの。そのためにはADHD当事者ならではの工夫や努力も必要です。
ADHD当事者が実際に働く際には、どんなことを心がけているでしょうか。

「口答指示は必ず復唱し、メモをとるようにしています。また分からないことがあれば放置せずに他人に聞くようにしています。」

「大事なことは、携帯電話のアラームで知らせるようにしています。できるだけシンプルに物事を考え、行動しています。失敗をよい経験と考えるように心がけています。わからないことは周囲に相談するようにしています。」

「できるだけ慌てずに作業するようにしています。 先を急がず、時間がかかっても丁寧な作業をするようにしています。 うまく伝えられないことは、他の方に伝えていただくようにしています。 仕事で困ったときはすぐに福祉の専門職の上司に相談して、安心して仕事ができるように支援してもらっています。」

「こまめな休憩を取ることを許可してもらえたので、 少し早めの休憩を心がけています。」

「なるべくマイペースを守って仕事をしている。残業せずに争いなく帰るようにしています。」

「今は比較的他人との関わりが少ない画家をしている。販売は、画廊を借りて個展、グループ展、またインターネットを通じて行っている。」

忘れない、すぐに相談する、早めに休憩するなど、ADHDの特性をカバーするようなことを心がけています。

最後に画家をしていらっしゃる方の意見があります。就職せずに収入を得る手段・スキルがあるADHD当事者もたくさんいますよね。働き方が多様化している現在では、企業に就職する以外にフリーランスという働き方もあります。
フリーランスであっても、働くにあたってここで紹介したような心がけはもちろん同じように必要ですが、選択肢のひとつとして頭に入れておいて損はないでしょう。

※他にもADHDの方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
→ADHDの方の体験談はこちらへ

6.実際に働いているオススメ企業



それでは、ADHD当事者の方々が実際に働いている企業の中でも、オススメできる企業として高い評価を得ている企業をご紹介しましょう。

①障害者への理解がある

名古屋市役所健康福祉局
「間違えてしまったことを責めないでくれた。間違えやすいことでは、早めに声を賭けてくれ気づきを促してくれた。」

株式会社NTT西日本ルセント
「常に仕事に取り組む様子を気配りする上司がいるので、何でも相談できる。」

日本製紙北海道紙工株式会社
「パソコンでの生産管理システムを覚えきれず、ミスがとんでもなく多いため、教える同僚達が疲弊する前に、上司がその作業から外してくれた。」
→この企業に関する口コミはこちらへ

相鉄ローゼン株式会社
「1度にたくさん仕事を任せずに少しずつ増やしてくれました。周りの気遣いが沢山あり、楽に仕事をすることができました。」
→この企業に関する口コミはこちらへ

株式会社ピーシーデポコーポレーション
「言葉だけでは私がイマイチ理解出来なかった時には、絵や図を使いながらわかりやすく解説してくれました。
受付業務で書類を作成する時にダブルチェックを行ってくれていました。」
→この企業に関する口コミはこちらへ

②仕事内容がおススメ

株式会社フランソア
「人生経験を積む事が出来ました。単純な作業が得意な方にはおすすめです。」
→この企業に関する口コミはこちらへ

相鉄ローゼン株式会社
「おすすめの方はコツコツと作業ができる人で、綺麗に整えることが好きな人です。コミュニケーションが多く求められることもあるのでコミュニケーションが好きな人がいいと思います。」
→この企業に関する口コミはこちらへ

③労働組合が強い

株式会社東急ストア
「大規模な労働組合があり、仮に意地の悪い上司に当たったとしても、その人の裁量で待遇が改悪されたりするような事はまずない、という点で安心感があります。」
→この企業に関する口コミはこちらへ

④休暇が取りやすい

名古屋市役所健康福祉局
「特に20代~40代の方で、一生懸命仕事をしたい人、休みをしっかり取りながら仕事を続けたい人に向いた職場だと思います。」

7.最後に



ADHD当事者が転職活動をするにあたって、職場の選び方や気をつけるべきポイントは、一般的な就職活動とは異なります。
近年では、少しずつですが発達障害者への理解度も高まり、サポート体制の整った企業も増えてきているようです。

理解ある職場に出会うためにも、まず自分のADHDの特性を理解しましょう。そして、できること、できないこと伝えましょう。また企業のサポート体制など知りたい内容は、予めまとめておきましょう。

ADHD当事者でもできる仕事はたくさんあります。ADHD当事者に向いている、特性を活かせる仕事も、理解のある職場でなら見つかるかもしれません。

また、精神障害者手帳を所持していれば、より理解を得られやすい障害者雇用枠での応募も可能です。障害年金などを含めて、利用できる社会保障制度は意外と多く、知っているといろいろと有利です。

1人で行う就職活動が難しいと感じたら、専門のサービス機関も利用しながら、自分にとってどんな職場環境が望ましいのか吟味しながら職場選びを進めましょう。

もし、あなたが今の職場に満足していないのであれば、一度立ち止まってみましょう。あなたの心を壊してしまうような環境に、無理してとどまり続ける必要はありません。

ADHD当事者であるあなたが、ありのままで働ける職場に出会えることを、心から願っています。

著者情報

関連するコラム