精神障害や身体障害、発達障害や知的障害のある方が就職や転職を考えるとき、雇用形態は一般雇用枠と障害者雇用枠の2つから選ぶことができます。
しかし、
・障害者雇用枠って何?
・一般雇用枠と何が違うの?
・障害者雇用枠の対象となる疾患は決まっているの?
・障害者雇用枠の求人はどこで探せるの?
といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そのような疑問にお答えするために、一般雇用枠と障害者雇用枠それぞれの特徴を確認しながら、メリットとデメリットをまとめました。
また、障害者雇用の専門家 水谷愛さん(精神保健福祉士、公認心理師)にもアドバイスをいただいています。
就活や転職活動の悩みや疑問を解決するために、役立てていただけますと幸いです。ぜひ、ご自分にふさわしい職場や理想の仕事を見つけるためのヒントにしてください。
身体に障害がある人は満員電車が辛いので、希望があればラッシュ時の通勤を避けれるように、働く時間を調整してくれました。
肢体の機能障害、女性
ほかの従業員と同じ接し方はしてくれるものの、しっかりと「できることとできないこと」を考えた上で仕事の振り分けをしてくれて、「無理強いをしない」というサポートをしてくれるところにとても配慮を感じています。
肢体の機能障害、男性
今年の1月から言葉が聞こえなくても言ったことが文字にできるようにiPadのUDトークで文字変換できるようにしてくれたことです。そのおかげで皆さんとのコミュニケーションが良好に保てるようになった。
耳に関する疾患
人工透析を受けているため、透析のある日は時短勤務対応してもらったり、疲れていないかなど体調面でもかなり気にかけていただいた
腎機能障害、女性
飲み会のときは自分が食べられる店を聞いてくれたり、 なにが食べれるか聞いてくれたりする。そういったところはとても親身になってくれる。
クローン病、男性
品だしやレジ打ちの業務中であっても、別の社員が定期的に僕の元に見回りのようなことをしてくれ定期的に大丈夫かと話しかけてきてくれました。業務で困っているときには積極的に話しかけてくれたこともとても良いサポートだなと思ったのです。
精神疾患、男性
コールセンターで鬱病が発症したことを話したら電話応対からは外してもらったり、体調の悪いときはすぐ休むよう言われたりする。
うつ病、男性
体調が悪い時は、休めるスペースがある。サービス管理責任者は研修を受けており、対応のノウハウがある。作業内容も軽作業で比較的簡単な作業であり、納期も充分に考えられている。
双極性障害、男性
できないことや体調が悪いときなどは無理せず仕事を配慮してもらえたり、休ませてもらえます。そしてそれに対して誰も何も言わないところです。
不安障害、男性
私の「記憶することが得意」というところ活かせるような仕事の割り振りをしてくれたり、逆に苦手なところはほかの人の仕事と交換をしてくれたりと「持ちつ持たれつ」といった関係の中、平等の立ち位置で仕事ができるように努めてくれたからです。
自閉症、女性
一つ目は、お客様のお問い合わせに対する受け答えが上手くできなかった時に、他の担当者が代理に答えてくれたからです。二つ目は、トランシーバーで他の担当者に繋げると、直ぐに上手く販売してくれるからです。三つ目は、確実にできる安全な仕事のみ、任せられるからです。
ASD、女性
障害の診断を受けてからは、障碍者手帳を取得し、障害があることをオープンにして就職しました。あと、配慮してほしいことを「私の説明書」として作成し、面接で提出しました。
うつ病、ADHD、女性
今の自分を受け入れてくれて、出来る範囲で最大限に仕事を与えてくれるので、やりがいもあるし、信頼されているのも分かるので。また将来的には正社員まで登用される可能性があることを伝えていただいたり、本当にここにいてもいいんだ、という安心感もあります。
株式会社NTT西日本ルセント
毎日朝礼と終礼があり、体調確認や業務上悩んでいること困ったことを話して振り返る時間がある。業務上の悩みや困ったことはすぐに解決したり、アドバイスをくれる。 いかに長く働き続けるかを考えてもらえ、無理をしないペースで働くように指導してくれる。
株式会社アダストリア・ゼネラルサポート
月に1回は上司と面談し、困っていることはないか聞かれたり、障害状態が悪くなってないかなどを面談で聞かれて、配慮することがあるかどうかを聞かれ、内容によっては配慮してもらえる。
SMBCグリーンサービス株式会社
平日に休みがあるので、通院のために仕事を休む必要がない事が気楽。 クローズで働きたい人には良いかもしれない。
女性、PTSD、精神疾患
私は基本、クローズにして伝えていませんでしたので、気遣いは無用と思っていました。 なので、特に気遣いが足りないと感じたことはありません。女性、関節リウマチ
女性、食品・化粧品
自分の体調を自分でコントロールできる自信があるのであれば、クローズで早く就職することをおすすめします。その自信がないのであれば福祉的就労やサポートがないと就労を継続することは難しいでしょう。理解を求めるのでなく、自己管理ができるかがポイントです。また社外に何でも相談できる第三者がいるとよいです。私はカウンセラーを利用しています。
女性、双極性障害
障碍者手帳の種別と等級を就職する前に把握しておき、必要があれば取り直すこと。
麻痺
自分の障害について正確に把握し、身体障害者手帳にも正確な内容が反映されるようにしておいた方がよい。自分の場合には視覚障害が手帳に記載されていなかったとの理由で、入社後に困難が多かった。
弱視、麻痺
最終学歴になる専門学校の就職課の求人から就活したが、まず未取得だった障害者手帳をとり在学していた学校からの採用実績が多くあった会社に障害者枠の嘱託で採用された。
難聴、女性
どの企業にも言える事だとは思うけれど、障害者手帳(精神)の更新が途切れたあとの雇用について会社としての明確な方針が示されておらず、長期的な雇用に対して不安が残る。
うつ病
鬱をクローズで入職したので、社員の皆さんは自分が鬱だとは知らない。病気という点での配慮はないが、基本親切なので問題なくやれている。
うつ病、男性
クローズで働いていたので、普通の人と同じように対応してもらえた。
うつ病、女性
クローズにすれば幅も広がりますし、給与面でも優遇されますが欠勤や遅刻早退が病気を理由にできないため苦しいなかで就業することになりますので、ご自身の体調と相談して決められることをすすめます。
双極性障害、男性
休みたいときは他の人と変わる工面を自分がしなくてはいけなかった。また、当日具合が悪くても休みづらく、時間が短くてもクローズ就業は大変だった。
パニック障害、うつ病、不安障害
クローズ就労の方は、仕事が激務だったり、自分自身の許容範囲の仕事か見きわめる必要があると思います。
不安障害、パニック障害、女性
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