てんかんのある人の働き方 仕事の悩みと解決策を体験談から学ぶ

てんかんがある人の働き方 仕事の悩みと解決策を体験談から学ぶ

てんかんのある人の中には、てんかんの症状とうまく付き合い、理想の職場で働いている人もいれば、悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

例えば、「突然発作が出たらどうしよう」、「通院のために休みは取れるだろうか」、「対処法などを職場の同僚に伝えたほうが良いだろうか」、といった病気による特有の悩みを感じることはありませんか?

そんなときは、同じ境遇の人たちの声に耳を傾けてみませんか?今回のコラムではてんかんのある280人の口コミをもとに、

・悩みとその解決策
・仕事探しの方法

についてのアドバイスを紹介します。

また、障害者雇用の専門家ジョジョさん(社会福祉士、プロコーチ)にもアドバイスをいただきました。

仕事との向き合い方や職場について悩みや不安がある人は、寄せられた声を、解決のヒントにしてください。

*この記事はジョジョさんに監修していただきました
ジョジョさん

産業カウンセラー、社会福祉士(ソーシャルワーカー:社会福祉専門職の国家資格)、プロコーチの資格を持ち、就労継続A、B型にて支援員として、身体障害、精神障害、知的障害のある方への支援を行う。 自身も悩みを抱えギャンブル依存症になった経験から、「悩みから夢まで話せる友達が見つかる東京の居場所”ココトモハウス“と出会い、現在はその管理人として多くの方から信頼を寄せている。生きづらさを抱える人達を社会と繋げて、豊かな社会を作ることがミッション。



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目次

1.てんかんとは

2.てんかんの特性による悩みとその対策

3.てんかんの人が職場で抱える悩みとその対策

4.転職や就活ではてんかんをオープンにするかクローズにするか

5.てんかんの人におすすめの企業・業界・職種

6.求人の見つけ方

7.企業情報の集め方

8.専門家からのアドバイス

9.最後に

1.てんかんとは

    私たちの体をつくっている細胞にはすべて電気的流れがありますが、大脳の神経細胞(ニューロン)も、規則正しいリズムでお互いの調和を保ちながら電気的に活動しています。

    てんかん発作はこの穏やかなリズムを持った活動が突然壊れて、激しい電気的な乱れ(ニューロンの過剰な放電)が生じることによっておきます。
    このため、てんかん発作はよく『脳の電気的嵐』にたとえられます。この電気的嵐は、脳波検査によっててんかん性異常波としてとらえることができます。

    てんかんのある人は、100人に一人の割合でいると言われていますので、日本全国にはおおよそ100万人が推定されています。
    さらに一生の間に1回あるいは数回だけしか発作をおこさないようなてんかん周辺群も含めますと、その数はおおよそ人口の5%にもなると言われています。

    参考:公益社団法人 日本てんかん協会「てんかんとは」
てんかんのある人は、治療を行い、症状と付き合いながら過ごすことになりますが、発作があっても多くの方が、普通に社会生活を送っています。

しかし、突発的な発作や症状がいつ出るのかといった心配や、職場で配慮してもらえるかなど、さまざまな不安を抱えていることと思います。

ここからは、それらの不安を内容別に取り上げ、てんかんのある人が行っている工夫と職場の対応をみていきたいと思います。

2.てんかんの特性による悩みとその対策

てんかんのある人は、生活や仕事をする上でどのような悩みを抱えているのでしょうか?
実際に寄せられたコメントには、以下のような傾向がありました。

【てんかんの特性によって生じる仕事上の悩み】
  • 突然の発作に関する悩み
  • 症状のコントロールに関する悩み
それでは、突発的に起こる発作に対して、どのような対策を行えばよいのでしょうか?その対策について、口コミをヒントに考えていきましょう。

【悩み】

ストレスや睡眠不足が続くと、突然発作が起こったり、発作の予兆がでたりする。その発作というのが、一瞬意識を失うものからしばらく意識が戻らないものでかつ全身痙攣を伴う。意識が戻ってもすぐに意識がとぎれたりしばらくは起きられなかったりする。発作の後は大抵とてつもない疲労感があり休息を必要とする。全身痙攣も他人から見たら気味が悪いし死んだように見えるそうだ。そのため、発作がでたらどうしようと対人系の仕事は緊張するしそれがさらにストレスとなる。
教育、事務、女性

急に発作や痙攣?(表記の統一が必要)が起き、倒れてしまう。薬は欠かせない。
医療・福祉・介護、女性

頭が真っ白になったり、急に倒れたりします。以前階段から、倒れたことがあります。
医療・福祉・介護、女性

発作の前兆が倒れるギリギリまで感じることができないので困りました。小さな子どもを抱いて動き回ること、立ちっぱなしで過ごすことが多いため、発作で倒れて子どもにケガをさせないかという点で不安を抱えながら働いていました。
教育・女性

電車の中で倒れ一時的に電車を停めてしまい、大勢の方に迷惑をかけてしまったことがありました。これがトラウマとなり、発作とは関係なく、電車に乗ると不安で気分が悪くなるようになってしまいました。てんかんは、いつ発作が起きるかわからないので、通勤中や職場で発作が起きてしまったらどうしよう…という不安が大きかったです。
人材・女性

以前勤めていた会社を辞めることになり、体調が回復してきたので新しい仕事を始めました。しばらくは順調に仕事をしていましたが、電話やフロアにいる沢山の人の声、オフィスの蛍光灯の明かりなどに眩暈や息苦しさを感じるようになり、発作を度々起こすようになってしまいました。
女性



てんかんの症状を完全にコントロールすることは、難しいものです。特に、通勤の途中や仕事中に発作が起こった経験があると「また発作が起きるのでは?」という不安が生じ、精神的な負担が増すこともあります。

それでは、これらの悩みに対して取り組める対策をみていきましょう。

【対策】

睡眠をしっかりとることと、服用している薬を飲み忘れないようにすることです。
小売・流通・商社系、営業、男性

朝昼晩の食事は決まった時間にとる。 昼寝をとる。 疲れたら、何もしないで横になる。
メーカー・製造系、軽作業

発作が起きないように規則正しく生活するように努力しています。
医療・福祉・介護、女性

処方された薬は極力飲み忘れないようにするために、職場に必ず薬を持っていく。とんぷくをすぐに服用できるように用意する。仕事で失敗しても、くよくよする前に対策を考えたり、先輩に必ず相談する。
チェーンストア・スーパー・コンビニ、接客、女性

通勤途中で動けなくなった場合でも間に合うように、少し早めの電車に乗る。薬を飲み忘れない。発作の前兆を感じたら、トイレに駆け込む。万が一発作が起きても大丈夫なように、デスク周りは綺麗にしておき、誰かが代わりに仕事ができるようにしておく。
小売・流通・商社系、女性

日中にてんかんの発作が起こる時が困りました。お客さまにダイレクトにご迷惑をおかけしてしまうので、発作が起こらないようにと誘発されるようなものは避けてきました。例えば、音に反応するため、店内のBGMは耳に残りにくい音楽などに変えたりするなど。
医療・福祉・介護、男性



寄せられたコメントからは、てんかんの発作が起こりやすくなる要因がいくつかわかりました。

【てんかんの発作が起こりやすくなる要因の一例】

  • 睡眠不足
  • 不規則な生活や仕事による肉体的な疲労
  • 精神的なストレスや緊張
  • 薬を正しく服用していない、途中でやめてしまう
  • 音や光など外部からの刺激
人によって発作のきっかけとなる事柄は異なります。しかし、これらの要素を少なくすることは、てんかんの発作を抑える対策になりそうです。

【てんかんの発作を抑える対策の一例】
  • 規則正しい生活をする
  • 十分な睡眠をとる
  • 適度に休憩をとるなど、肉体的な疲労をためない
  • 薬を正しく服薬する
  • ストレスをためない
  • 音や光などで刺激を受ける場合は避ける
  • 突然の発作を抑えるためには、疲れをためないことが重要です。少しでも疲れを感じたら適度に休憩をとり、気分を落ちつかせましょう。
    また睡眠を十分にとり、その日の疲れは翌日に持ち越さないようにすることも大切です。
    規則正しい生活をおくることは睡眠の質を高めることにもつながります。睡眠だけでなく、生活リズムを整えることを心がけましょう。

    具体的に発作が起きやすい状況が分かっている場合は、それらを避ける工夫も有効です。光や音に敏感な方はあらかじめそれらを避けることも心がけてみましょう。

    身体的な面だけではなく、感情的になることや、落ち込んでストレスをためることが発作につながる人もいます。

    精神的に負担が大きいと感じたときは、周囲の人に相談したり、自分なりの方法でストレスを発散したりするなど、決して無理をしないことも発作を抑える上で大切ですね。

    このように、自分で行動や過ごし方気を付けることは、発作を抑える対策として有効です。しかし、職場ではもしものときに備え、同僚の理解や協力を得ることが、更なる安心感につながります。

    次は、職場で生じる悩みやその対策、特に職場の理解を得るために必要なことを紹介していきます。

    3.てんかんの人が職場で抱える悩みとその対策

    口コミを見ると、てんかんのある人は、さまざまな職種や業界で働いています。しかし、職場で抱く悩みには、共通する部分も多いようです。なかでも目立った悩みは以下の通りです。

    【てんかんのある人が抱える職場での悩み】
    • 仕事中、急に発作が起きないか不安
    • 体調の変化や通院のための休憩や休みが必要
    • てんかんの特性によりできない仕事がある
    いずれの悩みも、職場や同僚からの理解が重要となります。加えて、単なる理解だけでなく、発作が起きたときの対処法や時短勤務などの柔軟な働き方、特性に合った仕事の割り当てなど、具体的なサポートが必要になります。

    以上を踏まえた上で、職場で悩んでいる方と、悩みを解決している方のコメントを見ていきましょう。

    3-1.仕事中、急に発作が起きないか不安

    仕事中の急な発作に関しては、多くの人が不安を抱えています。具体的なコメントを見ていきましょう。

    【急なてんかんの発作に関する職場での悩み】

    服薬を継続していないと、てんかんの発作をおこす。業務中に起きてしまうと、同僚や上司からの信頼が低下してしまう。
    食品・化粧品、軽作業、男性

    入社時にてんかんであることを上司に伝えたところ、「以前同様にてんかん患者の部下が休みがちで迷惑をかけられた」と渋られ、半年間発作が出なかったら正式採用とする、ということになりました。今では正式採用で頑張っていますが、もし発作が起きていたらと考えるとぞっとします
    人材・男性

    不規則な時間帯業務だったので、睡眠不足などにより接客中に発作が起きてしまわないか心配でした。
    アパレル・日用品

    てんかんの発作が頻発していると働くのは困難です。ただ発作がいつ起きるかも自分で分からないので、よく仕事中に倒れたりしました。シフトによっては、人数が少ない日もあるので、自分がいないと仲間に負担をかけてしまうことが一番困りました。その後の対処はある程度仲間も分かっていたので大丈夫でした。
    外食・フード、男性

    この職業自体は、てんかんがあるからしてはいけないわけではないので、そこまで重く考えてませんでしたが、営業中発作が起こってしまった時がありました。その時に職場の同僚にてんかんに詳しい人がいなかったので、私の対応の仕方が分からなくて困らせてしまいました。
    レジャー・アミューズメント・フィットネス、女性

    アパレル勤務をしていたのですが、いつ、てんかん発作やパニック発作が起こるかわからない状態で不安ななか働いておりました。毎日仕事に集中できず、お客様の接客中もいつも頭の中は発作のことでいっぱいでした。
    専門店、女性



    ここで、仕事中の発作に関する悩みをまとめます。

    • 発作が起きると上司や同僚に迷惑をかけてしまう
    • 常に発作に対する不安があり、仕事に集中できない
    • 勤務時間が長い、または不規則で発作の予防が困難
    では、これらの悩みに対して職場の理解を得るには、どのような工夫を行えばよいのでしょうか?

    【仕事中の発作について対策や工夫ができている職場の様子】

    スケジュールをメモし、そのメモを机上に置いて同僚が把握できるようにしてある。
    団体・連合会・官公庁、事務、男性

    1時間おきに必ず休憩をとるようにしている。また、上司に体調についてしっかり説明している。
    団体・連合会・官公庁、女性

    発作がでても大丈夫なように対処法などを店長に報告しておき、高い所に乗ったりするのを控えています。また、替えの洋服、パンツなどを常に持ち歩いてロッカーに入れてあります。
    百貨店・量販店、接客、女性

    薬の服用はもちろん、日頃の食事や睡眠など健康管理に気を配っています。また上司や同僚には持病について事前に相談させてもらい、仮に症状がでても数分後には落ち着くのであわてないで下さいと伝えました。相談したことにより、周りが快く受け入れてくれ精神的に少し楽になりました。
    団体・連合会・官公庁、女性

    仕事中の発作を抑えるために必要な「職場の理解」。その理解を得るためには、以下のような働きかけが有効です。

    【仕事中の急な発作に対する職場での対策】
    • 自分の症状や対処法について事前に正確に伝えておく
    • 仕事の進捗について他人にも分かるようにしている
    • スケジュールは余裕を持って立てておく
    • 症状が出た際に必要な備品があれば事前に用意しておく
    てんかんであることを告げずに働く「クローズ就労」も選択肢のひとつですが、いざという時に職場に迷惑をかけてしまう不安もあります。

    症状の特徴と対処法を事前に伝えることで、職場に負担をかけないだけでなく、自分も安心して働くことができます。また、発作により仕事を中断した時にそなえて、職場の同僚を困らせないための準備も大切です。仕事への支障を最低限にしておけば、職場の理解も比較的得やすくなります。

    3-2.体調の変化や通院のための休憩や休暇が必要

    発作の兆候がある時や体調が悪化してした時は、無理せず休憩をとらなければいけません。また、定期的な通院のために、欠勤することもあるでしょう。自分のペースを大切にしながら柔軟に働くためには、職場におけるてんかんへの理解と自分の症状に合わせたサポートが必要になります。

    では、休憩や休暇に対する具体的なサポートとはどのような状況を指すのでしょうか?
    休みがとりづらい職場、とりやすい職場の様子を比較しながら見ていきましょう。

    【休みや休憩がとりづらい職場の様子】

    てんかん発作が仕事中、又は通勤途中で起こったらどうしようという恐怖。人事の人しか病気を知らなかったので、通院のたびに新人のくせに…という雰囲気の中、早退した。発作の前兆を感じた時でも、自由に休めない不自由さを感じた。
    小売・流通・商社系、女性

    体調面で不安があり(病状が出る前)、大事をとってシフトを減らしたい時、現場にいるスタッフにはよく思われなかった。またスタッフが納得していても、マネージャーに圧をかけられた。
    専門店・女性

    体調悪い日に休むと、休むことが悪みたいに言われる。
    建築・建設・設計・土木、接客、女性

    店長たちは休憩じゃなくても煙草を吸いにいったりするが、全く休憩させてもらえない。
    外食・フード、飲食、男性



    これらのコメントからわかるのは、以下のような職場の特徴です。

    • 休むことに対して職場の理解がない
    • 仕事中の休憩が取りにくい
    これらの状況を改善するには、職場からの理解と具体的なサポートが必要不可欠です。
    では、休むことに関して理解がある職場とは、具体的にどのような職場なのでしょうか?

    【休みや休憩がとりやすい職場の様子】


    働き方に関する理解が得られている。年次有給休暇が取得しやすい。 団体・連合会・官公庁、男性

    てんかんは周りに言いづらい病気なので、社員メールで欠勤報告する場合も「風邪」等の理由で誤魔化して大丈夫、と気づかっていただきました。また、万が一業務中に倒れた場合の対処法を教えてほしいと、上司のほうから協力的に接してくださいました。
    レジャー・アミューズメント・フィットネス、女性

    日々体調が変化することに深く理解をしめし、休憩を取らせてくださいました。働いてすぐに発作が起こり入院してしまいましたが、その後は作業内容を変更するなど気をつかって柔軟に対応してくださいました。
    教育、女性

    営業部から経理部へ異動していただきました。また、朝方体調が悪く仕事に行けないことがよくあったので、特別にフレックスタイム制のようなものを導入してくれました。実際に使用はしませんでしたが、体調が悪くなったときのために医務室を作っていただきました。月に1回上司が一緒に病院へ同行してくださいました。
    総合電機、男性



    体調不良や通院による休暇を気にしなくてよい職場の特徴は、以下のとおりです。

    【休むことを気にしなくてよい職場のポイント】

  • 有休が取りやすい、福利厚生が充実している
  • 個人の事情に合わせて融通を利かせてくれる
  • フレックスタイム制などの導入により柔軟な働き方ができる
  • 特に「個人の事情に合わせて融通を利かせてくれる」という対応は、必要です。そのような職場であれば、自分の症状と付き合いながら安心して働くことができます。

    また、病気への理解を得る働きかけとして、以下を前述しました。

    • 自分の症状や対処法について事前に正確に伝えておく
    • 仕事ができない場合に職場の同僚の負担を減らす工夫をしておく
    休みに関して職場の理解とサポートを得るためには、これらの働きかけをとおして、なるべく仕事に支障がでないようにする配慮も大切です。

    3-3.てんかんの特性によりできない仕事がある

    てんかんという病気の特性上、どうしてもできない仕事があるという人も多くいます。具体的なコメントを見ていきましょう。

    【できない仕事に対する悩み】

    身体の部分的な痙攣。残業が続いたりして疲労がたまると、手の指先が痙攣する。そのため、パソコンでの仕事に支障がある時がある
    団体・連合会・官公庁、女性

    高校生くらいからてんかんで何度か検査入院していたことがあり、現在通院中。現在も発作は出ている。内勤の仕事でクリアできている面もあるが、車を使わなければならない時、人に頼まないといけないということが困ると言うより申し訳ない気持ちになる。
    運輸・交通、事務、女性

    脚立にのぼる作業があること。(発作の危険性があるため高所はできるだけ避けることが望ましい)
    ビジネスコンサルティング

    てんかん発作があるので、抗てんかん薬を服薬しています。面接時にお話をして正規職員として働いています。業務で車両を運転する機会がありますが、運転禁止のため周囲に気を遣わせてしまい、毎回気持ちが落ちてしまう。
    (医療・福祉・介護、男性

    体調がその日によって異なる。頭痛のタイプでは嘔吐やめまいで動けない時間がある。精神的に他人の対応などに敏感で、怒ったり泣いたりしたあとに無意識に倒れることもある。健康に過ごせたときは、翌日、翌々日それ以上の疲れで寝込んだりする。
    軽作業、女性



    てんかんの特性により難しい業務の一例は、以下のとおりです。

    【てんかんのある人が避けたほうがよい仕事】
    • 車の運転を伴う仕事
    • 高所など不安定な場所での作業
    • 長時間の残業など、生活リズムに影響を及ぼす仕事
    • 個室など、一人きりで行わなければいけない仕事
    では、「できない仕事がある」ことに理解がある職場とは、どのような職場なのでしょうか?また、職場に配慮を求める際には、どのような働きかけが必要なのでしょうか?

    【できない仕事、難しい仕事に対して配慮のある職場】

    ストレスを溜めないために、休憩時間は全力で休む。業務が手に負えないときは手が空いている人に助けを求める。わからないことや不安なことはすぐ聞く。自分一人で対処しない。
    教育、介護、女性

    働く際に自分が発作を起こしたら会社に迷惑をかけますから、自分の病気の詳細をなにもかもさらけ出した上で雇用していただきました。子どもたちを送迎する車には乗らない、運転しない、一人で子どもを見ないなど、常に私は正社員のサポートに回るようにしました。
    医療・福祉・介護、女性

    発作が起こらないために、できるだけ夜勤に入らないようにし、連勤も避けていました。揚げ物関連は怖いので近寄らないようにし、極力品出しや、レジ、掃除を率先して行っていました。ストレス、疲労によるものなので、疲れが溜まっている日は代わってもらうこともありました。
    専門店、女性

    腫れ物にさわるかのような対応ではなく、私のよさを認めてくれ、フォローしてくれます。特別扱いをすることはなく、私の仕事上での要望もしっかりきいてくださいます。
    教育、女性

    ライン作業で工程が細かく分かれているため、自分の周りに何人もの作業員がいます。途中で倒れるなどの、不慮の事故と言われるものが発生すれば、即ラインを停止し、周りが集まって救助にきてくれます。常時リーダー級の方が数名、何かあった時に備えて巡回してくれています。
    家電、軽作業、男性



    てんかんの特性上、できない仕事があることは仕方のないことです。しかし、コメントのように
    • 腫れ物のように扱うのではなく、その人ができる仕事に取り組ませてくれる
    • ひとりに負担が偏ることなく、できないことがあってもフォローし合える
    このような職場であれば、できる仕事でその分をカバーしたり、不安な部分を補ってもらいながらやり遂げたりすることができますね。

    【できない仕事や難しい仕事に対して配慮を得るために必要なこと】
    • わからないことやできないことは、事前にしっかりと報告する
    • 自分でできないことをしっかりと把握し、できることに関しては率先して取り組む
    ここまでは、てんかんのある人が職場で抱く悩みを紹介しました。これらの悩みは自分ひとりで解決するのは難しく、職場からの理解を得る必要があります。
    そのためにも、てんかんであることをオープンにするほうが、職場の理解を促すことにつながります。しかし、なかには、てんかんであることを伝えず、クローズ就労している方もいます。

    では、オープン就労とクローズ就労には、それぞれどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
    こちらもコメントをもとに詳しく紹介していきます。

    4.転職や就活ではてんかんをオープンにするかクローズにするか

    てんかんのある人の多くは、病気をオープンにするか、クローズにするかということで悩むのではないでしょうか?
    それは、伝えるか伝えないかで、働き方が大きく異なるからです。

    では、オープン就労した方(障害者雇用枠で働いている方)と、クローズ就労した方(一般雇用枠で働いている方)とでは、何が違うのでしょうか?

    4-1.オープン就労した人の口コミ

    まずは、てんかんであることを職場に伝えた方のコメントです。オープン就労でよかったと感じること、逆に悩んだことはどのようなことでしょうか?

    【オープン就労の良い点】

    障害者の人でも働ける環境を作ってくれて、なるべく多くの人がいる場所にしてくれていた点は配慮をしてくれていたと思います。何かあった時に、すぐ対応できるようにと考えてくれていました。私の場合は、給料も同じでした。迷惑などもかけていたと思うのですが、ちょっとしたことが認めてくれているように感じました。
    外食・フード、接客、女性

    通院しなければならなくなったが、こちらの都合に合わせてシフトを組んでくれた。また、たびたび病状や仕事に支障が出ているか、確認をしてくれた。
    団体・連合会・官公庁、受付・窓口業務

    病名がわかる前も、わかってからもきちんと理解をしてくれた所。定期的に行かなければならない病院の日でも、有給とは別に休みをくれました。
    レジャー・アミューズメント・フィットネス、女性

    スタッフが女性だったこともあり、体調については何でもオープンに話ができました。とても感謝しています。病名もスタッフ全員が理解してくれていたので、常に私の発作のことを気にかけてくれたり、業務中も棚卸等体力の使う仕事は他の方も一緒に手伝ってくれたりと、とにかくいろいろと助けてくれました。
    専門店、女性



    【オープン就労の悩み】

    言葉では「理解する」と言ってくれたものの、実際はお荷物扱いされたからです。
    物流・倉庫、軽作業、男性

    私の体調を配慮して配属を考えてくれていると思ったが、現場で働きたいという意向を考えてくれなかった。
    医療・福祉・介護、女性

    配慮がある面は、同情の目をしてこないところ、必要以上の心配をしてこないところです。配慮がない面は、障害者の目の前で「障害者になりたい」「障害者はいいなー」「障害者手帳があると、レジャーで安くなるなんて、めっちゃ得やね」など軽率な言葉が飛び交う時があるとこです。
    運輸・交通、事務、女性

    女性ばかりの部署だったが、理解があった反面、女性特有の「私さんは病気だからね」という発言もあった。
    総合電機、受付・窓口業務、女性



    オープン就労した方でも、意見は分かれています。

    オープン就労の良い点としては、てんかんという病気を知ってもらうことで、さまざまなサポートが望めることです。通院や体調不良時の欠勤や、できない仕事などについて同僚に理解してもらえば、症状と付き合いながら働くことができます。

    オープン就労の悩みとしては、てんかんをオープンにすることで差別をされることや、腫れ物のように扱われる可能性があることです。しかしこれは、オープン就労によるものではなく、その職場に問題があるのでしょう。。

    【オープン就労のまとめ】

    てんかんの症状を職場にわかってもらうことは、症状と付き合いながら働く上で大きなメリットとなります。しかし、企業によってはオープンにすることで、反対に心ない対応をされる場合もあるようです。就職や転職を行う際はそのようなことがないように、職場の取り組みや雰囲気を十分に検討することが必要ですね。


    4-2.クローズ就労した方の口コミ

    次に、てんかんのことを職場に伝えずに働いている方のコメントを紹介します。クローズ就労のよかったと感じること、逆に悩んだことはどのようなことでしょうか?

    【クローズ就労の良い点】

    過去に勤めていた企業でもてんかんはオープンにしていませんでしたので、純粋に企業として満足していました。
    ソフトウェア・ハードウェア開発、男性

    お給料のよさ、仕事の内容は自分の性格にもあっていてとても楽しい職場でした。責任の大きい仕事が多かったので病気で離れたことがいつも悔しく感じます。
    女性

    健常者だった時は、もう少し広い範囲で勤務させてもらった。
    軽作業・男性

    私はてんかんのことを内緒で働いていたので、特に特別な配慮等は受けていない。派遣社員だったが、本当の社員のように扱ってくれたことは印象深い。
    教育、事務、女性



    【クローズ就労の悩み】

    今までは、私自身があまりてんかんのことをオープンに話していませんでした。ですので、仕事内容によっては「大丈夫かな?」と思うものもありました。しかし、それは私がきちんと病気のことをオープンにしていれば、理解してもらえたと思います。
    専門商社、女性

    いつ症状がでるかなどでの、仕事勤務する上での不安がいつもあること。
    メーカー・製造系、エンジニア・技術職、男性

    面接の時に、言ったら採用されない…と思ってしまって伝えてなかったのですが、1回勤務中に倒れてしまいました。その日から、上司は常に気遣ってくださるようになったのですが、その更に上の方には伝わっておらず、もっとシフトを入れろと言われました。
    百貨店・量販店、接客、女性

    周りに隠しているので、救急車を呼ばれてしまい、大変な思いしかありません。
    ソフトウェア・ハードウェア開発、男性



    クローズ就労した方でも、やはり意見が分かれています。

    クローズ就労の良い点は、望んだ仕事に就きやすいことや、てんかんを打ち明けることで待遇に差が出るのを防げることです。

    クローズ就労の悩みは、いつ症状がでるか常に不安を抱えながら働かなければならないことです。実際に発作が起こってしまった際の対応も、クローズ就労の場合は十分に受けることができません。

    【クローズ就労のまとめ】

    確かにクローズにした方が、仕事の選択肢は広がるかもしれません。とはいえ、病気と仕事の両立を考えると、クローズ就労のほうが負担は大きいでしょう。

    てんかんのことをオープンにするか、クローズにするか。これは、働いている企業の状況に左右されます。やはり自分の症状とうまく付き合いながら、仕事にやりがいを持てることが理想です。いずれにしろ、就職や転職の際には、企業の取り組みや仕事内容などを事前にしっかり把握して選ぶことが重要です。

    5.てんかんの人におすすめの企業・業界・職種

    5-1. おすすめの企業

    ・株式会社エイジス
    私の場合は、昼休憩などで寝てしまうと、てんかん発作が起こりやすくなるので、食事したあとに寝てしまわないように、適度に周りの人間が話かけてくれます。最初に万が一、作業中にてんかん発作がおこった時、どう対処すればよいかを聞いてくれます。
    満足度:★★★★★
    配慮 :★★★★
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    ・株式会社日立システムズ
    会社全体としては障害者雇用に積極的であり、制度上の配慮も整っています。 ただ、業務が多忙となる部門もあります。強い意志で希望を伝え、負担の少ない部門で活躍している人もいます。
    満足度:★★★★
    配慮 :★★★★
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    ・株式会社三井住友銀行
    病気に対して配慮があり、時間外業務を行わない形で何年も働かせてもらっている。病気により数ヶ月欠勤をした時も、給与が減ることはなかった (賞与は減る)。
    満足度:★★★★
    配慮 :★★★★
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    ・大器株式会社
    大きな会社ではないのですが、私自身働くことが好きだったので、就活で受かったときは大変嬉しかったです。部署も良い上司ばかりでアットホームな職場でした。突然意識を失った時はびっくりされたと思いますが、偏見なく何も聞かず普段通りに接してくれました。これからも偏見のない社会が増えてきたら嬉しいです。
    満足度:★★★★
    配慮 :★★★★
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    ・ダイレックス株式会社
    高いところに在庫があり、脚立に乗らないととれない高さでしたが、近くにいた人が「危ないから取ってあげるよ」と声をかけてくれてとても助かりました。また、ボーッとしている時とかは心配をして「大丈夫?少し休んできたら?」と、とても気遣いのある職場でした
    満足度:★★★★
    配慮 :★★★★
    →口コミの続きはこちらへ

     

    5-2. おすすめの業界・職種

    では次に、てんかんのある人におすすめの業界や業種について考えてみます。 しかし、業種や職種はさまざまあります。また、てんかんの症状は個人によって異なるため、自分に合った業種や職種を見つけるのは簡単ではありません。
    そこで一つの手がかりとして、アンブレに届いたてんかんのある人からの口コミ約220件の統計をとり、傾向を見てみました。

    まずは、業界です。

    てんかんのある人が働いている業界の割合


    てんかんのある人が働いている業界別満足度グラフ


    統計の結果を見ると、多くの人が勤めている業界は「サービス・外食・レジャー系」「メーカー・製造系」でしたが、満足度が高い業界は「小売り・流通・商社系」「IT・通信・インターネット系」でした。
    人気のある業界が、必ずしも満足度が高いとは言えないようです。

    次に、職種です。

    てんかんのある人が働いている職種の割合


    てんかんのある人が働いている職種別満足度グラフ


    統計の結果を見ると、多くの人が勤めている職種は、「事務」「医療・介護・福祉」「販売・接客・サービス」でした。そして、満足度が高い職種は、「事務」「販売・接客・サービス」という結果になりました。

    皆さんの予想はどの業界と職種でしたか?
    業界と職種に関する詳しい調査結果は、以下のコラムでご覧いただけます。ぜひ参考にしてみてください。

    てんかんのある人の転職、222人の実体験を調査、向いている仕事は?

    また、てんかんのある人が働いている企業が一覧で確認できます。
    満足度の高い企業や気になっている企業の口コミはこちらから。

    それでは、このような企業はどのように探せばよいのでしょうか?
    次は、仕事の探し方を確認していきましょう。

    6.求人の見つけ方

    6-1. 働き方によって選べる採用枠

    求人には一般枠(クローズ就労)と障害者雇用枠(オープン就労)があり、障害者手帳を所持している方は、どちらにも応募することができます。

    先にも述べたように、てんかんをオープンにするか、クローズにするかといった悩みは応募できる雇用形態にも影響してきます。
    少し重複する部分もありますが、もう一度簡単に説明します。

    「一般枠」は、障害があることを伝えずに働くことです(=クローズ就労)。職種の選択肢が広がり、昇進や昇給などの機会もあります。しかし、てんかんへの理解や周囲のサポートを受けることは難しくなります。

    「障害者雇用枠」は、障害であることを伝えて働くことです(=オープン就労)。職場の理解や周囲のサポートが受けやすくなるなど、働きやすさにつながることも考えられます。

    どちらの働き方が向いているのか、自分の症状にあわせて検討しましょう。

    ▼障害者枠(オープン就労)や一般枠(クローズ就労)についてはこちらでもご紹介しています。
    障害者枠(オープン就労)か一般枠(クローズ就労)か?メリットとデメリットを解説

    5-2. 求人の見つけ方

    ハローワーク

    障害や病気のある人専用の窓口があるため、相談やアドバイスを受けることができますし、障害者雇用の求人情報も扱っています。

    ハローワークを利用した方の口コミを紹介します。

    自分でハローワークに出向いて、頻繁に仕事を探しに行っていました。障害者ということで、障害者登録をしたのですが、マンツーマンで同じ人と話せたので安心して探せたこと。
    運輸・交通、事務、女性

    ハローワークの障害者登録をしたことによって、担当の人がつき、一緒に探してくれた。フォローなどもしてくれた。
    運輸・交通、事務、女性

    ハローワークの障害者雇用という所に行きました。てんかんは、いつ起こるか分からない発作のため、拒否をさせられることが多いのですが、何ヵ所も問い合わせてくれました。服薬で発作が治まっているということを伝えると、3ヶ所見つけて下さいました。
    ビジネスコンサルティング、介護、女性

    紹介センターを通して相談や対策を練っていきました。履歴書も添削してくれて助かりました。色々な施設の候補があったので、自分の行きたいと思える所をきちんと選べました
    医療・福祉・介護、介護、女性



    ▼参考: 厚生労働省職業安定局「ハローワークインターネットサービス」


    人材紹介会社

    障害や病気を抱え、働くことに不安を覚えている方の就職活動を応援する「専用の人材紹介会社」をご存知でしょうか?

    履歴書の書き方や面接の練習、おすすめ企業の紹介やその企業との連絡、事前見学の調整、入社後のケアや相談など、全面的なサポートなどを行っています。

    また、扱っている求人情報の中には、ハローワークなどでは公開されていないものもあります。そして、各企業のことをよく把握しているので、ホームページや求人票では得られない職場環境なども知ることができます。

    ひとりではじめる就職活動との違いは、専門家のアドバイスやサポート、自分にあった企業の紹介を受けられることです。そのため、担当者と一緒に不安を取り除きながら就職活動を進めていくことができます。

    口コミにも、専用の人材紹介会社を活用したという声が多くありますので、紹介します。

    企業側に私の魅力を人材紹介会社側が売り込んでくれたことです。
    運輸・交通・物流・倉庫系、軽作業、男性

    人材紹介では、てんかんの持病があっても、起きている時は基本的に発作が起きないことを考慮し、雇用してくれるように、ダイキン側に話をしてくれました。
    メーカー・製造系、軽作業、男性



    しかし、人材紹介会社も一つの企業です。紹介できる企業の得意分野や担当者の性格はさまざまです。自分の希望や意見が伝えやすく、理解してもらえる人材紹介会社かどうかをチェックしてみましょう。

    次は、気になる企業の情報収集について、方法を紹介していきます。

    ▼障害者雇用の求人サービスについてはこちらでもご紹介しています。
    ハローワークだけじゃない、障害者雇用枠の求人はここでも!求人サービスを紹介

    7.企業情報の集め方

    企業サイトや採用ページだけでは、実際に働く職場の雰囲気はつかめないかもしれません。できるだけ自分の目で確かめてみましょう。

    7-1. 事前に見学して企業の雰囲気を確認

    企業によっては職場を事前に見学させてくれるところもありますし、人材紹介会社に登録している方は、アドバイザーを通して見学をお願いすることもできます。

    口コミにも、事前に見学を行うことで、面接だけではわからない職場の雰囲気が伝わるとの意見が多くみられました。

    【就職する前に職場見学をした方からのアドバイス】

    求人情報だけでは仕事内容や人間関係がわからないので、一度企業に訪問し、働いている人の表情や上司とスタッフの会話に耳を傾けることをお勧めします。そういったところから仕事のきつさや人間関係などがわかると思います。
    販売・接客・サービ、男性

    会社見学が可能なら、ぜひさせていただくといいと考えます。その時の従業員の挨拶は、とても貴重な判断材料だと思います。
    設備・プラント、男性

    そうそう見られる訳では無いので、会社見学で見られるだけ見せてもらいましょう。双方が合意できるなら、入社前に体験的に働かせてもらうのもよいと思います。
    医療・福祉・介護、男性



    7-2. 面接はその企業をよく知るチャンス

    面接は、企業側があなたを審査するだけの場ではありません。大事なのは、あなたが企業に求めるものと、企業があなたに求めるものが合致することです。

    不安や疑問がある場合は、面接で解消しておきましょう。具体的に聞いておきたい内容については、以下を参考にしてみてください。

    【面接で企業の情報や職場の様子、自分に対する配慮などの情報を得るための工夫】

    転職をする時、私は重視していることがあります。それは、働く時間帯・月あたりの残業時間・通院日をちゃんととることができるかです。このポイントが大前提で、次がお給料と福利厚生です。現在も通院をしている人は、入社してから休みがとりたくても、なかなか言いづらい環境になります。はじめから通院があることを伝えていると、気が楽です。また身体一番に考えているならば、残業がありすぎると身体に負担がかかり、病気が悪化するかもしれません。残業の度合いはしっかり把握しておいた方がいいです。
    運輸・交通、事務、女性

    有給が発生するまでの間、平日に通院可能かどうかは面接時に尋ねました。対応をどうするか、社内で検討すると言われたため、聞いておいてよかったと感じました。体育会系の風土の会社だと、なかなか病気に対する理解を得られないことも多いと感じました。
    食品・化粧品、接客、女性

    面接時に今の状態を詳しく説明できるようにしておく必要があると思います。説明した上で、自分にできること、できないことを理解してもらうことも必要です。上司も病気のことを時間と共に意識が薄れていくので、定期的に話をすることをおすすめします。
    医療・福祉・介護、男性

    志望する会社の担当者との話し合いを重視するべきです。その際に、自分の障害名を伝えるだけでは十分ではありません。障害の特性までは理解していないのが現状です。ですから、ていねいに自分自身の特性や状況を説明し、できることとできないことを伝えておくといいと思います。その上で会社側が採用してくれるのかどうかの返事を待ちましょう。
    教育、教師・塾講師・学童担当、男性



    面接で緊張しすぎて質問できなかったということがないように、あらかじめ知りたいことをまとめておきましょう。準備をしておくだけで心に余裕ができ、面接にものぞみやすくなります。

    働きはじめてから大変な思いをすることは、大きな負担になってしまいます。心地よい職場環境で、病気とうまくつき合っていくためにも、面接での質問の機会は大事にしましょう。

    8.専門家からのアドバイス

    仕事探しを考えている、てんかんのある人へ、障害者雇用の専門家ジョジョさんからのアドバイスを紹介します。

    てんかんは、環境やストレスによって発作が起こりやすくなります。
    自分にはどういった職場環境がストレスとなるのかを、働く前に把握しておくとよいでしょう。

    私が一緒に働いていた方のなかには、夏の暑さなどで発作が起こりやすくなるという方もいました。
    また、発作の度合いによっては、突然転倒をするなどの危険があります。

    発作が起こった場合に、「どう対応すればいいのか」を職場に伝えておくようにしましょう。

    9.最後に

    これまでの内容をまとめます。

    ・てんかんの特性による悩みとして多く挙げられたことは、突発的な発作についてでした。特に、通勤中や仕事中に起こるかもしれない「突然の発作」に不安を感じています。

    しかし、てんかんとうまく付き合いながら仕事をしている方の中には、てんかんの発作が起こりやすい状況を把握し、十分な睡眠や規則正しい生活を心がけることで発作をおさえる工夫をしている方もいます。

    また職場では、自分のてんかんを詳しく説明し、発作時の対応や発作にそなえて1人で仕事をしなくてよい配慮をお願いする方もいます。

    定期的な通院や体調不良による休暇も必要です。休暇をとることで、仕事に遅れが生じる可能性もありますが、配慮のある職場では、休暇を申し出やすい雰囲気や、休暇制度が充実している様子がうかがえました。 休暇について理解を得るためには自分の症状を詳しく伝えることや、自分にできる仕事を率先して行うといった働きかけが必要です。

    ・転職や就活では、多くの方が「てんかんをオープンにするか、クローズにするか」ということに悩んでいます。まずは、自分の症状を第一に考え、どのような働き方が最善なのかを考えましょう。通院や急な体調不良による休みを必要とする場合は、配慮やサポートを受けやすいオープン就労=障害者雇用も検討するとよいでしょう。

    ・てんかんと付き合いながら、理想の仕事や職場で働いている人も多くいます。てんかんのある人におすすめの企業や業界、職種には傾向がみられますので、同じような病気のある人の意見も参考にしてみましょう。

    これまでにご紹介した口コミは、ほんの一部です。症状も人それぞれ、企業の対応もそれぞれ異なります。
    まずは自分の症状や、できることとできないことについてまとめてみましょう。そして、自分に向いている職場を自分のペースで見つけてください。

    そして気になる企業の様子やサポート状況は、事前に自分の目で確かめることをおすすめします。求人票ではわからない企業の様子を知るためにも、ハローワークの専門スタッフに相談したり、人材紹介会社のアドバイザーと一緒に就職活動を進めたりするのもよいですね。

    さまざまな企業の中で、あなたが幸せに働ける環境に出会えることを、私たちは心から願っています。



    ※この記事は投稿いただいた口コミから生まれています。
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    監修者

    就労継続A、B型にて支援員として、身体障害、精神障害、知的障害のある方への支援を行う。ソーシャルワーカー。 自身も悩みを抱えギャンブル依存症になった経験から、「悩みから夢まで話せる友達が見つかる東京の居場所”ココトモハウス“と出会い、現在はその管理人として多くの方から信頼を寄せている。生きづらさを抱える人達を社会と繋げて、豊かな社会を作ることがミッション。

    著者

    障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。

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