関節リウマチの方の転職に向いている仕事は?95人の仕事を調査

関節リウマチの方の転職に向いている仕事は?95人の仕事を調査

関節リウマチのある方は、症状とうまく付き合いながら働ける仕事や適職を求めて、転職を考えることはありませんか?

関節リウマチのある方の中には、仕事で苦労している方がいる一方で、自分に合った仕事を見つけ、楽しく仕事を続けている方もいます。

今回は、関節リウマチのある方95人の口コミから、働きやすい職場、業界、業種の調査と、分析をしました。

関節リウマチのある方に人気のある仕事や満足度の高い職場、おすすめの業界や業種などを、実際の分析データとともに紹介します。

また、障害者雇用の専門家ジョジョさん(社会福祉士、プロコーチ)にもアドバイスをいただいています。

関節リウマチという病気は同じでも、生活状況や働き方などにより悩みは人によって異なります。自身の症状と比較しながら、転職を考える際のヒントにしてください。

*この記事はジョジョさんに監修していただきました
ジョジョさん

産業カウンセラー、社会福祉士(ソーシャルワーカー:社会福祉専門職の国家資格)、プロコーチの資格を持ち、就労継続A、B型にて支援員として、身体障害、精神障害、知的障害のある方への支援を行う。 自身も悩みを抱えギャンブル依存症になった経験から、「悩みから夢まで話せる友達が見つかる東京の居場所”ココトモハウス“と出会い、現在はその管理人として多くの方から信頼を寄せている。生きづらさを抱える人達を社会と繋げて、豊かな社会を作ることがミッション。



【この記事で紹介するデータ】
調査期間:2018年2月~2020年4月
調査方法:弊社サイトUMBREから対象となる口コミを抽出
調査対象:働いた経験のある関節リウマチの方の口コミ113件
データ集計日:2020年9月25日
※体験談として記載された内容を分類し集計したデータを使用しています。


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目次

1.関節リウマチの方が思う満足度が高い職場と低い職場

2.関節リウマチの方が働いている業界

3.関節リウマチの方が働いている職種

4.関節リウマチの方が活用した求人サービス

5.まとめ

1.関節リウマチの方が思う満足度が高い職場と低い職場

まずは、満足度の高い職場についてその傾向をみてみましょう。

関節リウマチの方の仕事満足度


※口コミの項目「あなたはその会社の就労環境に満足していますか?」を集計して割合を抽出



このグラフは、口コミを分析し職場に対する満足度の割合を表したものです。

「とても満足している」が8% 「満足している」が40% おおよそ半数の方が職場に満足していることがわかります。
一方で「全く満足していない」「満足していない」という方はそれぞれ8%、15%となっており、職場に満足していない方も少なくありません。

1-1.満足度の高い職場の特徴

では、関節リウマチのある方にとって満足度の高い職場とは、どのような職場なのでしょうか?

関節リウマチの方の仕事満足度が高い理由


※口コミの項目「あなたが答えた満足度について理由を教えてください」を分類し、プラス評価している内容を集計して、割合を抽出。5人未満の少数回答は除く。



満足度が高い職場の特徴として最も多く挙がったのは、関節リウマチについて理解があるでした。

関節リウマチと付き合いながら働く方は、人によってさまざまな悩みを抱えています。その解決には職場からの理解と配慮が必要不可欠です。では、病気への理解や配慮とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか?

コメントから、関節リウマチのある方が抱えがちな悩みと、その悩みに対して理解のある職場の状況をみていきましょう。

① 体調不良や通院による休みに理解のある職場

関節リウマチのある方の中には、急な痛みで仕事ができない日や、通院のために仕事を休まなければいけない状況が出てきます。また天候や時間帯によって、症状が変化する方もいらっしゃいます。

満足度の高い職場は、個々の状況に合わせて、休みがとりやすく、体調に合わせて仕事ができる環境になっています。実際に寄せられたコメントをみてみましょう。

丸一日休日にするのではなく、半休をいただけたので満足している。
専門店、女性

急な休みになっても嫌な顔もせず、「ゆっくり休んでください」とあたたかい言葉をいただきました。まだ詳細が解明されてない病なので、不安との戦いもありました。仕事をやめないといけないのか、と悩んだときも、バイトにはなってしまうけど出られるときに出てくれればいい、と言われたことが嬉しかったです。
メーカー・製造系、女性

体調が良くないとき、朝の出勤を遅らせてもらった。仕事の合間に通院を許可してもらった。新人の同行を他の人に代わってもらった
金融・保険系、営業、女性

   体がつらいときは休むように言ってくれ、実際に休んでもその後仕事に支障が出ないようにフォローしてくれる。また、人間関係で問題があったときも親身に相談に乗ってくれ、改善するように対処してくれた。
ビジネスコンサルティング、女性



これらのコメントをみると、満足度の高い職場では、単に「有給休暇をとりやすい」ことだけではなく、時短勤務や出勤時間の調整など、臨機応変な対応を職場から受けられていることが分かります。

さらに、どうしても仕事を休まなければならない場合でも、職場への罪悪感を抱えることなく休める環境が整えられています。仕事を休むのは申し訳ないと感じてしまうものですが、そのような罪悪感に対しても配慮がある、また仕事に支障が出ないようにしてくれる職場であれば、精神的にも安定して働くことができます。

② 関節リウマチによりできない仕事があることに理解のある職場

関節リウマチのある方は、症状が影響することで困難な仕事があります。例えば、重いものを持つ仕事や、長時間の立ち仕事などは特に身体の負担になり、症状の悪化にもつながります。

職場への満足度には、これら関節リウマチのある方特有の制約やできない仕事に対して理解や配慮があることも関わっています。具体的なコメントをみてみましょう。

人が足りないため、重い荷物でもまずは自分で動かせないかやってみるが、近くで私が痛そうにしているのに気付いたスタッフは、すぐに変わってくれました。その場に誰もいないときは、無線でヘルプを出せば、必ず誰かが助けてくれます。
メーカー・製造系、接客、女性

事情を説明してデスクワークにしてもらえた。自宅から近い支店にしてもらえた。
金融・保険系、経理、男性

痛みがひどいときは、かわりに文字を書いてくれたり、レジをかわってくれたりと、指先を使う細かい作業をするときは特に気をかけてもらい、声をかけてくれました。
医療・福祉・介護、女性



これらの職場では、関節リウマチのある方が難しい仕事に対して、配置換えや必要に応じた手助けなどの具体的なサポートがなされています。

たとえできない仕事があっても、自身に適切な役割があり、職場に貢献できれば、やりがいを持って働き続けることができます。症状と付き合いながら意欲的に働くためには、職場の理解を得るだけでなく、仕事上でどのような協力を得るかも重要になります。

これまでのコメントから、「関節リウマチに理解のある職場」の特徴をまとめます。

【関節リウマチに理解のある職場とは】

  • 休みがとりやすい
  • 時短勤務や通勤時間の調整など柔軟な働き方ができる
  • 自分にできる仕事をさせてもらえる
  • 仕事中、必要に応じて周囲のサポートが得られる
関節リウマチに理解のある職場では、個々に異なる状況を理解した上で、配慮やサポートが行われています。また、以下のようなコメントもありました。

入社時から病気の話はしていて、理解してくれてはいたと思う。そのため出勤時間など融通をきかせてくれてはいたけれども、根本的に作業量が多く、「休んでいい」と言われても休めないと思ってしまっていた。
最終的には本格的に体調を崩して、休職からの退職となった。その後数か月ほぼ寝たきりになり働けなかった。
シンクタンク・リサーチ・マーケティング、女性



関節リウマチに理解があっても、必要な配慮やその実施まで伴わないと働きやすい職場とは言えません。

これから就職や転職を考えている方は、待遇や業務内容はもちろんのこと、実際に見学するなどして職場の雰囲気を掴むことも重要です。

ここまでは満足度の高い職場について解説しました。次に、満足度の低い職場の状況をみていきます。

1-2.満足度の低い職場の特徴

集計の結果、全体の23%の方が、現在の職場に満足していませんでした。「満足度の低い職場」にはどのような特徴があるのでしょうか?こちらも詳しい理由をみていきましょう。

関節リウマチのある方の仕事満足度が低い理由


※口コミの項目「あなたが答えた満足度について理由を教えてください」を分類し、マイナス評価している内容を集計して、割合を抽出。5人未満の少数回答は除く。




満足度の低い職場の特徴として仕事量が多い、期限に追われることが挙げられました。

関節リウマチとうまく付き合っていくためには、疲労やストレスを溜めないことが重要ですが、「仕事量が多い、期限に追われる」職場では負担が大きくなり、症状が悪化する可能性が高まります。

また、関節リウマチのある方は、以下のような身体症状から動作がスローになりがちです。

  • 重いものが持てない
  • 席から立ちあがりづらい
  • 歩行がしづらい
  • 細かい作業がしづらい
  • パソコン入力がしづらい
  • 関節を使いすぎると腫れる
一つの作業に時間がかかることも多いので、期限に追われる職場では体と精神に大きな負担がかかります。余裕のあるスケジュールで仕事ができる環境を整えることを心がけたいです。

では、実際に寄せられたコメントをみていきましょう。

時給なので休みがとりやすいが、忙しいときは残業が続く。得意先のトラブルなどで急な仕事が入ることが多々ある。
ソフトウェア・ハードウェア開発、エンジニア・技術職

残業が多く、集中しなければいけない作業も多かったため、疲れやストレスを溜めやすかった。
医療・福祉・介護、軽作業

一日中屋外で休憩時間もなく、休みもとりづらい。特に夏場は危険手当が欲しいぐらい過酷。
団体・連合会・官公庁、教育

自分の担当の持ち場を与えてもらえ、とてもやりがいがあり、残業代などもしっかりいただける。しかし、人員不足で有給などもとてもとりづらく、一人が病欠するだけで店が回らなくなることもよくあった。
住宅・建材・インテリア・エクステリア、接客、女性



「仕事量が多い、期限に追われる」職場では、以下のような様子がうかがえます。

  • 残業が多い
  • 急に仕事が入る
  • 集中しなければいけない時間が長い
  • 業務が肉体的に過酷である
これらの職場では肉体的な疲労だけでなく、精神的な負担も大きくなります。心身への負担を少なくし、関節リウマチの症状を抑えるためには、過度な肉体労働や残業の多い仕事などは避けた方がよいでしょう。

  上記に加えて、このようなコメントもありました。

仕事をしていく上で自分が病気であるということを言い難い職場であったなと思う。他の社員たちも休みを取り難そうにしている中、病院に通いたいとか、具合が悪いので早退したいということは言えなかった。人員不足なので、特に言いづらかった。もっとオープンな職場であれば、違っていたかもしれません。
外食・フード、女性



業務量が多いにもかかわらず人手の少ない職場では、職場への申し訳なさから個人の要望を伝えづらくなりがちです。職場全体に余裕がないと、病気に対する理解も得られにくいかもしれません。

同じ職場で長く働くためには、病気に対する理解を得ることがとても重要です。

しかし、「仕事量が多い、期限に追われる」ような職場は、関節リウマチのある方にとっては体への負担が大きくなり症状が悪化する可能性があるだけでなく、病気への理解も得づらい可能性があります。また、たとえ理解を得られたとしても、症状を無理に抑えながら働かざるを得ない状況も出てくるかもしれません。

このようなことがないよう、就職や転職の際には、事前に職場の実際の状況をしっかりと調査しておくことが重要になります。

働きやすさはその職場ごとに異なりますが、業種や職種によっても満足度は異なります。

では、関節リウマチのある方が働くのに適している業界はどこでしょうか?以下では、それぞれの業界の満足度について、実際の口コミをもとに解説します。

2.関節リウマチの方が働いている業界

関節リウマチのある方は、さまざまな業界で活躍しています。

関節リウマチの方が働いている業界
※口コミの項目「働いているまたは働いていた企業を教えてください」で回答のあった企業を業界別に分類し、集計して割合を抽出


働いている方が最も多かった業界は、以下の通りでした。

  • サービス・外食・レジャー系 36%
  • 小売・流通・商社系 15%


次は、それぞれの業界の満足度も見てみましょう。

関節リウマチの方の業界別満足度
※口コミの項目「働いているまたは働いていた企業を教えてください」と「あなたが答えた満足度について理由を教えてください」をクロス集計して割合を抽出。ただし、答えた人数が5人未満の業界は比較対象外とした。


満足度の高い業界は、以下のとおりでした。
  • ・金融・保険系 ・メーカー・製造系


  • 反対に満足度の低い業界は、「その他」、「小売・流通・商社系」でした。

    では、満足度の違いは何でしょうか?コメントから、各業種の満足度について具体的に解説します。

    2-1.関節リウマチのある方にとって満足度の高い業界

    では満足度の高い業界である「金融・保険系」、「メーカー・製造系」で働いている方のコメントを紹介します。

    ■金融・保険系

    有給休暇をとらなくても、中抜けして通院できる。1ヶ月の医療費が30000円を超すと返ってくる。フルタイムだけど、週に1回程度の直帰を認めてくれるので早く帰れる。
    営業、女性

    職場が自分の病気に理解のある職場なので、理由を説明した上で遅刻や欠勤をさせていただいてます。まずは、自分の病気を周りのスタッフに周知させることが大事だと思います。
    女性

    体調の悪いときは早退をさせてもらえる。残業を無理ない範囲でさせてもらえる。
    金融・保険系、経理、男性

    体調が悪いときはしっかり休ませてもらえましたし、よく気遣ってもらえましたので良かったと感じました。
    女性

    営業職でも、無謀なノルマは課せられず、達成しなくても極端な収入減や叱責等はない。会社自体が安定しているため、普通に仕事をしていれば無難に生活できる。また、金融系のグループ会社のため、本部から流れてくる社員がほとんどであったが、数年前よりその社員数が減ってきたため、若手の中途・新卒の採用を始めた。もちろん最低限の仕事上の厳しさはあるが、比較的会社全体が新人を大事に育てようという風潮があるため、勤務環境は良いと思う。
    事務



    「金融・保険系」の業界では、体調への配慮があり、無理なく働けたという声が多数寄せられました。加えて、基本的な福利厚生が整っており、欠勤や早退に関して柔軟な対応をする企業も多いようです。

    「金融・保険系」の業界のメリットは、企業としての安定感があることと早退や休暇がとりやすいことの2点が挙げられます。

    ■メーカー・製造系

    障害や疾患に応じた適所な配置や就業時の不安や問題点の聞き取りを行い、改善を図っている。
    管理業務、折衝業務、男性

    自分に持病があることを伝えていたため、周りの人達は常に私の体調を気にしてくれていた。難しいことは早く気づいてくれて、できるかどうか確認してくれたので、とてもありがたかった。配慮に関して特に不満に思うことはなかった。
    エンジニア・技術職、女性

    大手企業ということもあり、障害や病気のある方でも偏見などがなく、コンプライアンスが徹底されているため、ハンデがあっても非常に働きやすい。体調が悪いときもきちんと連絡すれば、休ませてもらえるし、家庭内の事情で急遽のときも状況を理解してもらえ、気持ちを汲み取って、快く承諾していただけるのでよかった。
    エンジニア・技術職、男性

    何らかの有資格者であれば、思う存分その知識や資格を活かすことができるかもしれない。
    人事・経理・総務・企画/男性



    「メーカー・製造系」の業界では、障害特性に応じた配置やコンプライアンスの徹底など、関節リウマチがあってもしっかり働ける環境づくりを行っている企業が多いようです。業務中のサポートが必要な場面でも、必要な協力が得られたという声が複数寄せられています。

    スキルがあることで一層活躍できることも「メーカー・製造系」の業界のメリットでしょう。コメントにもあるように、コンプライアンスが徹底され、働きやすい環境が整っていれば、関節リウマチがあっても資格を活かすことができ、より一層活躍の幅が広がるかもしれません。

    では、最後に満足度の高い業界の傾向をまとめます。

      【満足度の高い業界の傾向】

    • 体への負担を抑えながら無理なく働ける
    • 欠勤や早退に対して理解があり、柔軟に働ける
    • 福利厚生が整っており、企業として安定している
    • 障害特性に配慮した仕事ができる
    • 業務上必要な周囲の協力が得られる
    • 個人のスキルが活かしやすい
    では反対に、満足度の低い業界にはどのような特徴があるのでしょうか?

    2-2.関節リウマチのある方にとって満足度の低い業界

    満足度の低い業界として挙げられたのは「その他」、次いで「小売・流通・商社系」でした。「その他」は他の項目に該当しない業界ですが、どのような意見が寄せられたのかを紹介します。

    ■その他の業界

    給料が年々さがっていったが、それに反して要求は年々増していった。
    受付、窓口業務、女性

    何か問題が起きて上司に相談しても、良い回答が得られない。 自分たちに都合の悪いことはすぐに逃げようとする姿勢。
    不動産・建設・設備系、エンジニア・技術職、男性

    時給が低かった。 慣れるまで、覚えることがいっぱいあって、大変だった。
    運輸・交通・物流・倉庫系、軽作業、女性

    部署や人によっては、仕事量が多く残業が多くなる。仕事量が多い人でもそれが評価にはつながらない。
    コンサルティング・専門サービス系、女性

    次から次へとノルマが厳しいので、できないと自腹を切らされるなんてことが、暗黙の了解であったと思う。営業が苦手な人はやめたほうがいいと思う。
    事務、女性



    「その他」には、官公庁や建設系、物流系、コンサルティングなど、さまざまな業界が含まれていますが、満足度が低くなる特徴は共通していました。

    • 厳しいノルマや残業の多さなどがあり、体への負担が大きい
    • 業務量の多さと待遇が釣り合っていない
    • 何か問題が起きたときに上司などから適切なサポートを受けられない
    これらの特徴があると、いずれの業界でも満足度が低くなることがわかります。特に関節リウマチのある方はその特性上、作業が遅れがちになるため、厳しいノルマがある職場では肉体的な負担だけでなく、精神的な負担も大きくなります。

    長く働き続けるには、待遇はもちろんですが、何より自分のペースで働けることが重要です。

    ■小売・流通・商社系

    覚えることがとても多く、力仕事もあり肉体的にも精神的にも大変な仕事内容だから。
    軽作業

    関節リウマチの名前はメジャーでも、具体的にどういった症状で、薬の副作用等も知らない方が多いので、症状を軽視される。痛みや腫れが酷くても、上司に痛い辛いが言えない環境。
    接客、女性

    病気を周知していても、繁忙期はなかなか他スタッフに頼みづらいし、忙しいから気付いてもらえなかった。
    事務、女性



    「小売・流通・商社系」の業界では、症状への理解が得られにくい、相談がしにくいといった声が多数寄せられました。この業界では顧客と接する仕事も多く、特に繁忙期は職場の余裕がなくなり、病気への配慮が得られにくいことも満足度の低さにつながっているのかもしれません。

    ここまで「満足度の高い業界」と「満足度の低い業界」の両方を紹介しましたが、職種によってもその満足度は異なります。次は関節リウマチのある方が働いている職種を紹介します。

    3.関節リウマチの方が働いている職種

    関節リウマチのある方は、どのような職種で働いている方が多いのでしょうか?グラフをみてみましょう。

    関節リウマチの方が働いている職種
    ※口コミの項目「どのような仕事を担当していましたか」で回答のあった担当業務をもとに職種別に分類し、集計して割合を抽出(回答数70人)


    働いている方が多い職種は、以下の通りでした。

    • 事務 26%
    • 人事・経理・総務・企画 14%


    では、これらの職種の満足度もみてみましょう。

    関節リウマチの方の職種満足度
    ※口コミの項目「どのような仕事をされましたか?」と「あなたが答えた満足度について理由を教えてください」をクロス集計して割合を抽出。ただし、答えた人数が5人未満の職種は比較対象外とした。



    満足度の高い職種は、以下の通りでした。

    • エンジニア・技術職 57%
    • 医療・介護・福祉 50%
    • 人事・経理・総務・企画 50%


    反対に満足度の低い職種は、「販売・接客・サービス」でした。
    また、「人事・経理・総務・企画」の職種では、半数の方が満足していると答える一方で、40%の方が満足していないと答えています。

    3-1.関節リウマチのある方にとって満足度の高い職種

    ここからは、満足度の高い職種の口コミを見ながら、高く評価される理由を考えてみましょう。 ■エンジニア・技術職

    マイカー通勤だったことと,自分も若い頃なので体力もあったので,自分のスキルを十分に活かせた。
    ソフトウェア・ハードウェア開発、女性

    たくさんの無理を言ったにも関わらず、自分ことをよく考えてくれて、職制替えなどを検討してもらった。
    メーカー・製造系、男性

    仕事が忙しくないときには、わりと自由に休みや遅刻、早退ができること。休憩時間も自分でやりくりできるので、気楽に勤務することができました。
    IT・通信・インターネット系



    「エンジニア・技術職」の職種の満足度が高い1つの要因は、自分のスキルを活かした仕事ができることです。実力が発揮でき、会社から必要とされていると感じることは、本人のやりがいにつながります。加えて人間関係が良好で、関節リウマチに対する配慮をしっかり検討してもらえた、という声も複数寄せられています。

    自分のペースで仕事ができることも、この職種の特徴です。業務が忙しくなく、休憩や早退などを自由にとれる環境は、他の職種では難しいかもしれません。ひとりでこなす仕事が多いエンジニア・技術職ならではといえるでしょう。

    ■医療・福祉・介護

    できるだけ、体力を使わない仕事の担当や、急性期病棟から地域包括ケア病棟への移動をしてくださいました。また、症状がひどいときは、オムツ交換や入浴介助なども外してくださっていました。
    サービス・外食・レジャー系、女性

    職員はみんな優しく、子どもや自身の急な体調不良で休んでも、みんなで協力しあっている。人の悪いところを注意して直すことより、良いところを褒めて伸ばすことを目標にしている。毎日の申し送りで今日の出来事を話し合い、情報を全員で共有できるようにしている。パソコンが苦手な職員には、希望すれば業務時間内にパソコン講習を行なっている。
    サービス・外食・レジャー系、女性

    対人支援が仕事なので、人としての辛いことなど職員全員が理解しています。個人の得意分野を最大限に活かせる職場です。雰囲気も明るく、笑いの多い職場です。
    サービス・外食・レジャー系、女性



    「医療・介護・福祉」の職種は、人間関係が良好で、お互いが支え合える職場が多いようです。加えて、病院や福祉施設での勤務が中心であるため、障害や病気への知識もあり、他の職種よりも関節リウマチに対する理解が得られやすい環境と言えます。

    ■人事・経理・総務・企画

    全員には公表してはいないが、体調崩した際には連絡を入れれば休みはいただける。勤務中も自分のタイミングで休憩室に行って休むことができるのでとても助かっています。自分のペースで仕事を進められるので、ストレスはあまりありません。
    サービス・外食・レジャー系、女性

    しっかりとした組合があり、有給休暇も確実に取得できる。ベースアップもあり昇給制度も確立している。ボーナスも春闘で戦って決めている。
    メーカー・製造系、男性



    「人事・経理・総務・企画」の職種では、自分のペースで仕事ができることや待遇面に関する好意的な意見が寄せられました。デスクワークが中心なので、体に負担がかかりにくいことや、休憩がとりやすいことが満足度の高さにつながっています。

    ここまでは「満足度の高い職種」の特徴を解説しました。次に、満足度の低い職種に寄せられたコメントをみてみましょう。

    3-2.関節リウマチのある方にとって満足度の低い職種

    ■販売・接客・サービス

    病気に対する配慮は少なかったし、余裕のある人数は配置されてなかった。
    販売・接客・サービス、女性 

    心配してくれる人もいるけど、病気を迷惑に思ってる人もいる。
    小売・流通・商社系、女性



    「販売・接客・サービス」の職種では、人手不足や病気への理解が得づらいといったコメントが複数寄せられました。直接人と接する仕事が多く、繁忙期には職場全体の余裕がなくなることも多いようです。

    ■人事・経理・総務・企画

    仕事ができなくても、上司にゴマをするものが特別視されていた。
    小売・流通・商社系

    同族経営の欠点が多く、合理的な経営ができていなかった。権限の一点集中が大きな問題を起こしていた。
    メーカー・製造系、男性



    「満足度が高い職種」でも挙げられていた「人事・経理・総務・企画」の職種ですが、満足している方が多い一方で、職場に不満を持つ方も一定数います。なかでも目立ったのは人間関係や職場の上下関係に関する不満でした。

    満足度の低い職種として「販売・接客・サービス」と「人事・経理・総務・企画」を挙げました。しかし、これらの職種の仕事が必ずしも悪いというわけではありません。これらの職種に就職や転職を行う際には、それぞれ欠点を踏まえた上で希望する職場環境を事前に調べておくことが重要です。調べ方については後述しますので、参考にしてみてください。

    4.関節リウマチの方が活用した求人サービス

    転職活動や就職活動の進め方にはいろいろな方法があります。最近はインターネットなど情報が豊富にあり、選択肢も増えています。

    皆さんはどのように転職先や就職先を見つけているのでしょうか?
    次のグラフは、関節リウマチのある方が転職活動や就職活動の際に利用したサービスのグラフです。

    関節リウマチの方が利用した求人サービス
    ※口コミの項目「どのようにその職場を見つけましたか。就職までに利用したサービスがあれば教えてください。(複数回答可)」の有効回答49名による89件を集計して合計人数を算出


    最も多かった回答はハローワークでした。実際にハローワークを活用した方のコメントをみてみましょう。

    ■ハローワーク

    担当の方が親身になって接してくださり、納得のゆくまでじっくりと面談することができました。
    IT・通信・インターネット系、事務、女性

    面接対策や履歴書の添削、疑問点の相談などをサポートしてくれた。
    金融・保険系、営業、女性

    応募する会社を選定するときは、自分の能力や希望の労働条件に合うようアドバイスしてくれた。
    コンサルティング・専門サービス系、女性



    ハローワークでは、個々の状況に合わせて職員と相談しながら仕事を探すことができます。トライアル雇用など、事前に職場の様子を知る機会を設けていることもメリットのひとつです。

    また、面接や履歴書などに関してアドバイスをもらうこともできます。関節リウマチのある方は、病気をオープンにするかクローズにするかという悩みなども気軽に相談できます。

    ハローワークに次いで利用している方が多かったのは求人メディアでした。こちらも実際に利用した方のコメントをみてみましょう。

    ■求人メディア

    ネットの求人サイトから応募しました。
    不動産・建設・設備系、コールセンター、オペレータ、男性

    よくある就労サービスで検索して、こちらから条件提示をして会社側が引き受けてくれる。対応してから面談したので大丈夫だった。
    小売・流通・商社系、事務、女性



    最近では、就職活動や転職活動に関する情報はとても多く、利用できるサービスの選択肢も増えています。

    ハローワークは最もよく知られたサービスですが、それだけではなく自分に合った仕事探しの方法やサービスを模索し、自分なりの手段で企業の情報を得ることも重要です。

    転職に際し、以下のような悩みはありませんか?

    ・自己分析をしたいけど、自分のことってよくわからない。
    ・気になる会社を見学してみたい。
    ・自分のことを面接でうまく話すのって難しい。

    障害特性を理解した転職や就職の専門スタッフであれば、適確なアドバイスが受けられ、新しい視野が広がるかもしれません。
    自分と相性の良い転職・就職サービスを活用してみましょう。



    ▼障害者雇用枠の求人の探し方について、詳しく紹介しています。
    ハローワークだけじゃない、障害者雇用枠の求人はここでも!求人サービスを紹介

    ▼障害者雇用枠と一般枠について詳しく紹介しています。
    障害者枠(オープン就労)か一般枠(クローズ就労)か?良い点と悩みを解説

    5.まとめ

    関節リウマチのある方が考える満足度の高い職場には、以下の特徴がありました。

    • 休みがとりやすく、時短勤務など柔軟な働き方ができる
    • 関節リウマチの症状や苦手な仕事に対しての理解がある
    • 仕事中、必要に応じて周囲のサポートが得られる
    これらの職場では、関節リウマチへの理解があるだけでなく、具体的な配慮やサポートを提供していることがわかります。

    また、関節リウマチのある方にとって満足度の高い業界は以下の2業界でした。

    • 金融・保険系
    • メーカー・製造系
    これらの業界では「自分のペースで無理なく働ける」ことや「やむを得ない遅刻や早退に理解がある」こと、「業務上の配慮がある」ことといった特徴があり、それが満足度の高さにつながっています。

    そして、関節リウマチのある方にとって満足度の高い職種は以下の3職種でした。

    • エンジニア・技術職
    • 医療・介護・福祉
    • 人事・経理・総務・企画
    これらの職種の満足度が高かった理由としては、人間関係の良好さや関節リウマチへの理解の得やすさ、体への負担が比較的少ないことが挙げられました。

    利用した求人サービスとしてはハローワークが最も多く、次いで求人メディアという結果でした。昨今では就職や転職に関する選択肢は増えており、就職活動を有利に進めるためには、自分に合ったサービスを見つけることも重要になります。

    自分に向いている仕事へ転職するためには、求人票や会社情報からだけではわからない情報も重要になります。
    専門サービスへの相談やアンブレのような職場口コミサービスも、ぜひ活用してみてください。

    理想の仕事に出会えることを応援しています。



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    監修者

    ジョジョ

    産業カウンセラー、社会福祉士(ソーシャルワーカー:社会福祉専門職の国家資格)、プロコーチの資格を持ち、就労継続A、B型にて支援員として、身体障害、精神障害、知的障害のある方への支援を行う。 自身も悩みを抱えギャンブル依存症になった経験から、「悩みから夢まで話せる友達が見つかる東京の居場所”ココトモハウス“と出会い、現在はその管理人として多くの方から信頼を寄せている。生きづらさを抱える人達を社会と繋げて、豊かな社会を作ることがミッション。

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    著者

    Umbre編集部

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