ADHDの方の仕事の悩みと対策 315人の働き方とは

ADHDの方の仕事の悩みと対策 315人の働き方とは

ADHDを抱えながら仕事している方の中には、うまく付き合いながら理想の職場で働いている方もいらっしゃれば、悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、マルチタスクが苦手、約束の時間に遅れてしまうなど、疾患による特有の悩みを感じることはありませんか?

そんなときは、同じようにADHDを抱えながら仕事をしている方々の声に耳を傾けてみませんか?今回のコラムでは315人のADHDの方の口コミをもとに

・どのようなことに悩み、どのように解決しているのか
・仕事探しはどのように行ったのか

といったアドバイスをご紹介していきます。

仕事との向き合い方や職場について悩むこと、不安に感じることがある方は、ぜひ寄せられた声を、解決のヒントとしていただけますと幸いです。

目次

1.ADHDとは

2.ADHDの特性による仕事の悩みとその対策

3.ADHDの方が職場で抱える悩みとその対策

4.転職や就活ではADHDをオープンにするかクローズにするか

5.転職や就活の参考に、ADHDの方におすすめの企業・業界・職種

6.求人の見つけ方

7.企業情報の集め方

8.最後に

1.ADHDとは

    ■ADHD(Attention-Deficit Hyperactivity Disorder)は
    ・注意欠如・多動症
    ・注意欠如・多動性障害
    ・注意欠陥・多動性障害などと訳されます。
    「多動性・衝動性」症状がみられる神経発達症の一つと考えられています。
    ※神経発達症とは「発達障害」とほぼ同じ意味で使われる言葉

    ■多動性・衝動性 症状とは
    ①「不注意」症状
    ・忘れ物が多い
    ・課題が間にあわない
    ・うっかりミスが多い
    ②「多動性・衝動性」症状
    ・じっとしていられない
    ・落ち着かない
    ・待つのが苦手
    大人になると、もともとの傾向は変わらないものの、症状の一部(特に「多動性」)が目立たなくなって、診断の枠に入らない状態になる人もいると言われています。

    自閉スペクトラム症(社会的コミュニケーションやこだわりの問題)や限局性学習症(読み、書き、算数能力の問題)、発達性協調運動症(不器用の問題)などの、その他の神経発達症の症状が同時にみられる場合があります。

    一方で、ADHD傾向のある人の中には、普段は不注意が目立つが大事な時にものすごい集中力を発揮したり、多動性が「高い活動性、積極性」として評価されたり、衝動性が「優れた決断力、発想力」として認められたりすることもあり、その傾向がうまく生かされて社会の中で活躍している人もいると考えられています。

    ADHDは、不注意や多動性・衝動性の症状が同年代よりも強く認められ、症状の少なくとも一部は小さいころから連続して存在していたと考えられ、さらに学校や職場や社会で、その症状のためにうまくいかず困っている状態が確認された場合に診断されます。診断はこれまで児童精神科や小児科で行われてきましたが、最近一般の精神科でも診断されることが少しずつ増えてきています。

    ■子供と大人の症状の違い
    一般的には子どものときにはどちらかというと多動性が目立ち、おとなになると多動性が外面的には目立たなくなるため、相対的に不注意が目立つようになると言われています。

    ■大人のADHDの症状
    ①不注意
    ・仕事や日常生活での不注意ミスが多い
    ・仕事上で、注意の持続が困難。上の空と周囲から注意される。会議中寝てしまう。
    ・仕事の優先順位を考え、計画を立てるのが苦手。仕事を先延ばしにしたり、ためこんだりする。
    ・整理整頓が苦手。机に物を積み上げる。
    ・落とし物、失くし物、忘れものが多い。
    ・スケジュール管理ができない。約束を忘れる。遅刻が多い。

    ②多動性、衝動性
    ・いつも落ち着かない感じを与える。
    ・体を動かしていることが多い。じっとしているのが苦手。
    ・静かにすることが苦手。おしゃべりとか声がでかいとか言われる。
    ・順番待ちや交通渋滞、その他の待つことが苦手。
    ・熟慮せずに発言するまたは行動する。おせっかいや余計な一言が多い。

    ■周りの方のサポート
    ADHDの方は、「自己不全感(うまくいっていない感じ)」や「疎外感」に悩まされていることが多いため、周りの人はまずADHDについて理解し、本人が悩んでいる点について理解を示してあげる必要があります。自己不全感や疎外感を助長するような声かけは、事態をさらに悪化させる場合が多いと考えられています。

    ■ADHDの方が注意すること
    ADHD傾向を持つ人の中には、その傾向のプラスの面が評価され、世の中で活躍している人もいます。現状としてうまくいっていない人でも、適切な支援や治療を受けることにより、ADHDの特性自体は変わりませんが、学校や職場、社会への適応の度合いは向上することが多いと考えられています。

    ADHDという診断を受けた場合には、まずは主治医との治療関係が良い形で築かれることが大切です。おとなのADHDの人は、もともとの特性から通院日や通院時間を忘れてしまったり、服薬が規則的にできなかったりするので、主治医や家族とも相談して、服薬や通院が安定してできるシステムを構築していく必要があります。

    また、ADHDへの理解とそれに伴う自己理解を進めていく必要があります。医療機関や専門機関などが主催する勉強会や講演会に参加したり、当事者向けの本を読んだりすることをおすすめします。

    また、自分をサポートするネットワークを作っていくことも必要です。ADHDの人にとって、安心感のある居場所・行き場所や達成感のある仕事・課題・趣味活動が設定できることは、社会で生きていく際に最も大事なことだと思います。医療機関や地域の生活支援、就労支援事業など、社会資源をうまく活用し、自助グループ、当事者の会などに参加して、できるだけ社会の中で孤立せずに生活していくことが大切です。

    参考:公益社団法人 日本精神神経学会ホームページ

このように、ADHDによる症状は人によりそれぞれですが、ある程度の傾向がみられるようです。まず自分の理解を深め、周りに理解してもらうことが必要のようですね。 それは仕事をする上でも同じです。
まずは、ADHDの方の悩みを見てみましょう。

2.ADHDの特性による仕事の悩みとその対策

ADHDの症状は人によって異なるため、症状から派生する悩みも様々です。しかし、口コミに寄せられたコメントをみていくと、以下のような傾向が多く見られました。

【ADHDの特性による仕事の悩み、その傾向】
  • マルチタスクが苦手
  • ミスが多い
  • 集中力が続かない、もしくは集中しすぎてしまう
ここからは口コミをもとに、ADHDの方が抱える仕事上の具体的な悩みとその対策についてご紹介していきます。

2-1. マルチタスクが苦手という悩みとその対策

口コミからは、業務を同時進行できない、一度に多くの仕事を頼まれると混乱するといった「マルチタスク」に対する悩みを抱えていることがうかがえました。具体的なコメントは次の通りです。

【悩み】

2つ以上の事を掛け持ちして行うのが苦手です。例えば時間内にやらなければならない品出しや売り場作りの途中にレジに呼ばれたりするとどちらかの作業にミスが起きたり、何かを忘れたり、作業にすごく時間が掛かってしまいます。
専門店、接客、女性

一度に複数のタスクを処理することが苦手。集中力が続かない。周りのペースに合わせるのが苦手。
不動産、一般事務、男性

複数のタスクがある場合、優先順位をつけることが苦手で、混乱してしまう。集中力が持続しない。
医療・福祉・介護、受付、窓口業務、男性



マルチタスクが苦手という特性は、ADHDのある方によくみられます。複数の作業を同時並行せざるを得なくなった場合、優先順位をつけることが難しく、作業に時間がかかってしまうことが仕事の悩みにつながっていることがうかがえます。

こうした悩みに対して、自ら工夫して対策を行っている方もいらっしゃいます。

【工夫や対策】

何かを中断するときは戻った時の自分にわかりやすくしておくように、メモや目印をつけておく。急ぎの場合は周りにリマインドを頼むときもあります。
専門店、接客、女性

タスクの優先順位を決めてメモしている。困ったときには遠慮せず他人を頼るようにしている。
団体・連合会・官公庁、福祉関係_その他、男性

複数のタスクがある場合には、先輩に聴きながら優先順位を決め、メモに残す。集中力が切れたら、トイレに行く。
医療・福祉・介護、受付、窓口業務、男性



マルチタスクをこなすためには作業の優先順位付けが必要ですが、優先順位を可視化することで把握している方もいらっしゃいました。具体的には「メモを活用する」ことです。メモを使うことは、自分自身へのリマインドにもなるため、効果的な対策と言えるでしょう。

また、先輩や同僚など周囲の人に定期的な声かけをお願いすることで、タスクを忘れてしまうことを防ぐ工夫をしている方もいました。

仕事の指示を1つずつお願いすることも1つの方法ですが、業務の都合上、マルチタスクを避けることが難しい場合もあります。そんな時は、周囲の同僚や先輩に声かけをお願いしたり、メモを活用したりすると状況が改善されるかもしれませんね。

2-2. ミスが多いという悩みとその対策

口コミには、ケアレスミスが多いという悩みを抱えている方も多くいらっしゃいました。ミスの多さは、仕事への影響も大きく落ち込んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。具体的なコメントを見ていきましょう。

【悩み】

ケアレスミスが多く、業務上の障害となる事が多々あります。頭の中で多くの物事を一時記憶する事を苦手としており、突発的な判断で行動してしまうことがあります。
百貨店・量販店、接客、男性

ケアレスミスが多い、モノや時間の管理が苦手、衝動的で落ち着かない。
一般事務、女性

ケアレスミスが多い。ワーキングメモリーが少ないため、直前のことをすぐ忘れる。
外食・フード、調理スタッフ、調理補佐、男性



ケアレスミスが多いことも、ADHDの特性として多くあげられています。口コミには、こうした特性を認識したうえで、仕事をする際に対策を講じている方からの意見も寄せられました。具体的な工夫や対策についてみていきましょう。

【工夫や対策】

分からないことや困ったことがあれば、その都度上司に報告・相談する。
通信、一般事務、男性

やることを声に出すことで、自分にリマインドする。必ずメモをとり、忘れないようにする。
外食・フード、調理スタッフ、調理補佐、男性

メモをこまめに取る。書類の作成等はミスがないか確認を心がける。疲れやすさがあるため職場は近場を選ぶ、睡眠時間を充分にとるなど工夫をする。
医療・福祉・介護、介護、女性

自己管理が非常に重要な障害であると考えておりますので、疲労が許容範囲を超えないように行動します。TODOリストの作成を心がけており、抜けを極力少なくできるよう二重チェックをするようにしています。
百貨店・量販店、接客、男性



ミスをしないよう注意を払うことや再確認をすることは重要ですが、そもそも疲れが溜まっていれば、目の前の仕事に集中することは一層難しくなってしまいます。そのため、まずは疲れを溜めないよう、睡眠時間を十分に取ることや休憩を取ることに気を配り、自分のコンディションを整えておくという工夫も効果的といえるでしょう。

そのほか、やるべきことを声に出してみたり、メモをとったり、TODOリストを作成することにより、自分自身でタスクを思い出せるように工夫をしている方もいました。また、こまめに上司や先輩に相談することで第三者からの確認を得ることも対策の一つといえるでしょう。

2-3. 集中力が続かない、もしくは集中しすぎてしまうという悩みとその対策

ADHDの特性として、不得手な作業や興味のない作業に対しては集中力が途切れやすく、反対に、得意なことや興味があることに対しては集中しすぎて周りが見えなくなってしまうという点があげられます。こうした特性は、仕事をするうえでどのような悩みにつながるのでしょうか。具体的なコメントをみていきましょう。

【悩み】

一つのことに集中すると、他の仕事を忘れることがあります。
医療・福祉・介護、男性

集中が出来なくて周りをキョロキョロしてしまうところがあるので作業が他の人より時間掛かってしまい周りに迷惑をかけてしまうことがあるので、いつも段取りが悪くて焦ってしまい余計なミスをしてしまい足を引っ張ることが多くてかなり困っていた。
コンピュータ・通信・精密機器、男性

とにかく一日中バタバタしており、それが度を越しているので周りに迷惑だと上司の上司から呼び出されて何度か叱責されました。仕事中に呼び止められるなどして、一瞬でも集中が他へ移ると、今やっていたことをすっかり忘れてしまいます。「ちょっと手伝う」はずがそのまま1日他人の作業に費やしてしまい(自分の仕事を忘れている)、当然終わっているはずの自分の担当分が未完で大目玉でした。
化学・素材、女性

過集中と衝動性、時間の感覚が理解できないという症状が業務の上でとてもネックになりました。一度業務に集中しだすと、食事や終業時間も忘れて仕事をし続けていたので周りの上司や同僚も巻き込んで残業になることが多く困りました。
サービス・外食・レジャー系、女性



集中力が途切れやすい場合、作業に時間がかかってしまうことがうかがえます。また逆に、集中しすぎることで他のやるべきことを忘れてしまったり、就業時間後も働き続けてしまったりということがあるようです。

それでは、このような悩みを抱える方々は、仕事上でどのような対策を行ったのでしょうか。次に、仕事をするうえで工夫している点について、コメントを紹介します。

【工夫や対策】

作業している時は自分が持続できる時間を自分で考えて、実践してできたならすこしずつ時間を伸ばすように工夫したり、段取りが悪いところは自分で考えてそれでもダメだった周りの人にアドバイスをもらい少しずつ改善をしていた。
コンピュータ・通信・精密機器、男性

集中力が切れたときにはお手洗いへ行き、一度リセットする。
不動産、一般事務、男性

社内では自分に仕事を発注するための時間・タスク管理ツールを制作し、それに従って仕事を発注してもらっている。家ではアラームで過集中を断ち切ったり、タスクをグループ化して次にやることに迷いが発生しないようにしている。
人材、WEBディレクター、男性

過集中でアラームをつけても辞めることが難しい(頭の中では常に多動)なので、休憩するときは仕事場所から離れて、全く関係の無いものを視界に強制的にいれる。
専門店、接客、女性



集中力が続かない場合は、仕事を始める前に仕事の内容を事前に整理して段取りをします。すると仕事の順序ややるべきことが把握でき、今やることにまず集中することで、気が散らないように努めると良さそうです。

反対に、集中しすぎてしまうという悩みに対しては、パソコンやスマートフォンなどのアラーム機能を使い、強制的に集中力を断つという方法が取られていました。

また、一旦その場を離れて気持ちを切り替えるという対策は、集中しすぎてしまうという悩み、集中力が途切れてしまうという悩みの両方において効果的といえるでしょう。

ここまでは、ADHDの方が仕事をするうえで抱える悩みとその対策について紹介しました。
次に、ADHDの方が職場で抱えやすい悩みとその対策や工夫について見ていきましょう。

3.ADHDの方が職場で抱える悩みとその対策

ADHDの方が抱える悩みは多様ですが、職場で抱える悩みに絞ってコメントをみていくと、共通している点もみられました。

【ADHDの多くの方が抱える職場での悩み】
  • 人付き合いが苦手
  • 話を理解するのに時間がかかる
  • 感覚過敏がある
職場での具体的な悩みの内容と、その悩みに理解のある職場はどのように対応したのかについて、コメントをご紹介していきます。

 

3-1. 人付き合いが苦手という職場での悩みとその対策

ADHDの特性の一つに、コミュニケーションが苦手という点があげられます。しかし、仕事をするうえで、職場の人間関係や顧客とのやりとりなど、コミュニケーションは避け難いものです。ADHDのある方は、職場でのコミュニケーションや人付き合いについて具体的にどのようなことに悩んでいたのでしょうか。アンケートのコメントをみていきましょう。

【職場の悩み】

コミュニケーションをとることが苦手でお客様との会話を続けられなかった。
百貨店・量販店、女性

人とのコミュニケーションがうまく取れないので人間関係がいつも悪くなってしまう。
軽作業、男性

やはりコミュニケーションに難しさがあるため、人間関係です。自分にはそこまで問題はないと思っていても、周囲からは「えっ?」と思われる行動が多かったようで、叱られたり、陰口を叩かれたりすることがありました。
教育、男性



顧客とのコミュニケーションが必要な職場の場合、雑談など、仕事に関すること以外での臨機応変な会話も求められることがあります。しかしADHDのある方は臨機応変な対応が難しく、悩みにつながることがうかがえます。
また、いわゆる空気を読んで会話することが難しく、その影響からコミュニケーションが上手くいかないこともあります。それゆえに職場の人との人間関係が悪化してしまう傾向もみられます。

ADHDの方が抱えるこのような悩みに対して、職場としてはどのような対策が可能なのでしょうか。具体的な内容をみていきましょう。

【職場の対策】

可能な限りで座席の配置を変えてくださったり、案件の納期が近くなると頻繁に声掛けをしてくださったりしました。
サービス・外食・レジャー系、女性

職場内でコミュニケーションが上手くとれない時に、直接言い難いことでもメールでの相談対応をしてもらったり、病院に行きたい、鬱の薬の副作用で仕事がままならない時に時間の都合を相談できる。また、無理があった場合時間を頂いて仕事をすることができ、スケジュールを明確にしてもらい突発的なトラブルが避けられるよう勤務内容を把握できるよう配慮してくれた。
専門店、一般事務、女性

苦手な人との昼休憩を時間差でしてくださっていた。今思えば大変な迷惑だったと思う。その方とは入社時から見事に反りが合わなかった。
小売・流通・商社系、総務、女性



職場内に苦手な人がいる場合、座席配置を変えることや休憩時間をずらすなどの対策をして、なるべくコミュニケーションの機会を減らすよう努めている職場の工夫がみられました。また、口頭でのコミュニケーションを苦手としている方のために、メールにて連絡を入れ、相談しやすい雰囲気を作るという工夫も効果的と言えるでしょう。

コミュニケーションや人付き合いが苦手というADHDの特性を理解し、上記のような工夫をしてくれる職場で働くためには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。紹介したコメントを整理していくと、次のような対策が考えられます。

【理解のある職場で働くための対策】

  • 顧客とのコミュニケーションが必須かどうかなど、仕事内容についてよく確認する
  • 休憩時間の取り方のルールについて、全員一斉にとる必要があるか、交代制か確認する
  • 職場としての、仕事の進め方に関する考え方を確認しておく(同僚や上司にこまめに報告や連絡をしながら仕事を進めるのか、黙々と作業を進めるのか)
  • オフィスワークの場合、座席は固定制か、フリーデスクか、席替えの機会はあるかを確認する
仕事の進め方については、職場ごとに考え方が異なり、黙々と作業を進めることが評価される場合もあれば、コミュニケーションを密に取って進めていくことが評価される職場もあります。
こうした評価軸は、明確に定められている場合は少なく、職場の雰囲気や上司の考え方、仕事内容に拠るところが大きいと言えるでしょう。

そのため、面接時などに質問をしても、はっきりとした答えが得られないかもしれません。可能であれば、職場見学などで実際の現場を見てみることが、職場の雰囲気を掴むヒントとなるでしょう。

3-2. 話を理解するのに時間がかかるという職場での悩みとその対策

ADHDの方の中には、人の話を理解することに時間を要してしまうという特性を持っている方がいます。口コミをみていくと、「話を理解するのに時間がかかる」という特性から派生する悩みは、以下の通り、大きく2つに分けることができました。

  1. 電話応対が苦手という悩み
  2. あいまいな指示が苦手という悩み
では、これらの悩みを具体的にみていきましょう。

①電話応対が苦手という悩み

【職場の悩み】

人の話を理解するのに時間がかかり、何回も質問しに行きます。電話は相手の顔が見えないのと、声が聞き取りにくいので、特に苦手でした。「だいたい」と言われてもわからないので、明確な時間や量、やり方がわからないと混乱していました。
技術系、女性

電話や口頭で指示を受ける場合、聞き取りが苦手。
医療・福祉・介護、女性

他人との会話がうまくできない、そのため、電話応対や接客などの対人業務が苦手です。
軽作業、女性



電話応対は、相手の要望を聞き、即座に理解して対応をすることが求められる業務です。マルチタスクが求められる仕事だとも言えます。

そのため、人の話を理解するのに時間がかかるという特性や、マルチタスクが苦手な方にとって電話応対という業務は難しい仕事に感じ、苦痛に感じる方もいらっしゃるようです。

コメントには、ADHDの方が抱えるこうした悩みを理解し、対応している職場の状況についての意見も寄せられていました。具体的にどのような対策がとられているのか、みていきましょう。

【職場の対策】

耳からの情報処理に遅れがあるので、電話対応について相談したところ、どうしても電話番を行わなくてはいけない場合をのぞき、電話番から外してもらっています。仕事を複数抱えている時、何を優先すれば良いのかを聞けば面倒くさがらずに指示してくれます。
専門店、営業事務、女性

なるべく電話応対を代わっていただきました。なるべく紙に書いて指示をくれた。
医療・福祉・介護、女性

診断書に「外線からの電話は頭で整理が出来ないので禁止」と書いて貰ったら休憩時は出ないといけませんでしたが、あとは出なくていいと言われました。
医療・医薬、医療事務、男性



電話応対に困難のある方について、理解のある職場では、できるだけ電話応対しなくてよいように対策をしていることがうかがえました。
電話応対は、臨機応変な対応が求められる業務であり、なかなかマニュアル通りに進まないことから、自分で出来る対策も限られます。そのため、ADHDの特性を理解し、なるべく電話応対にあたらないで済むように配慮をしてくれる職場は、ADHDの方にとって働きやすいといえますね。

②あいまいな指示が苦手という悩みとその対策

【職場の悩み】

健常者と同じように仕事を割り振られたときに受けた指示(納期や重要な提出項目)が最後まで遂行できない。指示の意図がすぐには理解できず何度も確認したり時間を忘れてしまう。
システムインテグレータ、コールセンター、オペレータ、女性

曖昧な指示を理解するのが苦手だったので『適当にやっておいて』などと指示されるとどのように動けばいいか分からず固まってしまうことがよくありました。
医療・福祉・介護、女性

大雑把なことや曖昧な事が苦手な私は、最初は床をどこまで綺麗にしたらいいのか困りました。
女性



こうした悩みに対し、職場ではどのような対策が可能なのでしょうか。

【職場の対策】

曖昧な指示や急な指示についてはいつまでに、どこで、何を、どんなふうに作業するか細かく確認をしてメモするようにしました。
医療・福祉・介護、女性

曖昧なことは苦手なので、ルールの提示がありとても助かりました。
教育、女性

他のパートさんの仕上がりの床を見て、従業員に注意受けない程度を自分で毎日見てある程度の仕上がりを覚えられるようになったので、作業にストレスが減りました。
女性



ADHDの方は「あれ、それ、大体、〇〇ぐらい」といったあいまいな表現を理解することが難しいため、作業手順や納期については具体的な日にちで指示することが必要です。そのような特性がわからない上司や同僚もいるかもしれません。周囲の理解を得るまでは、明確な回答が得られるように質問し、あいまいな点を少なくしていくという工夫が有効でしょう。
また、自分と同じ業務を担っている従業員がいる場合、その人の仕事の仕方を倣うという方法をとっている方もいました。

このように、自ら実行できる対策もありますが、そもそも職場として、あいまいな指示を避けるという配慮の必要性について気が付いていないケースも考えられます。明確な指示を受けることは、多くの従業員にとっての利点でもあります。業務の指示の方法について職場に相談してみることで、職場としても指示の出し方について考えるきっかけになるかもしれませんね。

ADHDの特性を理解し、柔軟な対応を取ってくれる職場で働くことは、ADHDのある方にとって理想的であるといえます。それでは「話を理解するのに時間がかかるという職場での悩み」そのものに理解のある職場で働くためには、どのようなポイントに気を付けて職場を選ぶべきなのでしょうか。

【理解のある職場で働くための対策】

  • 必要に応じて休憩を取らせる、従業員の特性を把握して指示出しの方法を変えるなど、臨機応変な対応を取っているか確認する
  • 主にルールやマニュアルに沿って行う仕事か、臨機応変な対応が求められる仕事かを確認する
  • 病気や障害の有無に関わらず、多様な人材を採用しているか確認する
  • 従業員の得意な業務、苦手な業務を把握し、適材適所に配置しているか確認する
  • 柔軟な配置転換を行うのに十分な人員配置となっているか確認する
一人ひとりに合った指示出しの方法など、細かな配慮を職場として実施しているかどうかについては、求人情報などから実態を把握することは難しいでしょう。しかし、障害の有無に関わらず多様な人材を受け入れていて、定着率も高い職場は、従業員個人の事情を理解し、柔軟に対応している可能性が高いと考えられます。

そのため、障害者雇用の実績や定着率、育児や介護をしながら働いている人がいるかどうか、そうした方々の雇用形態について確認してみることも、理解のある職場を見つけるためのヒントとなるでしょう。

また、仕事内容について、主にルールやマニュアルに沿って行う仕事であれば、臨機応変な対応が求められる仕事に比べて、あいまいな点が少ない可能性もあります。そのため、ルールやマニュアルの順守が重視される風潮がある職場かどうかを確認しておくことも有効といえるでしょう。

従業員それぞれの得意な仕事、苦手な仕事を把握し、適材適所の配置を実施している職場は理想的ですが、そもそも人員不足の課題を抱えた職場である場合、柔軟な配置転換を実施することは困難です。そのため、面接時や職場見学時、もしくは求人サービスを利用する場合はその担当者に、職場の人員の充足状況や柔軟な配置転換の機会の有無について確認しておくことも、理想的な職場を見つけることに役立つでしょう。

3-3.感覚過敏に対する職場での悩みとその対策

ADHDの方の中には、感覚過敏の特性がある方がいます。感覚過敏のある方は、職場でどのような悩みがあるのでしょうか。

【職場の悩み】

常にBGMや話し声や雑音があふれているので、聴覚が敏感な人にも負担が強い。
百貨店・量販店、接客、女性

感覚過敏があり、人の多い場所や雑音・視覚刺激の多い場所だと、過度に疲労してしまう傾向があります。
百貨店・量販店、接客、男性

感覚過敏があり、小さな音や高い音、ざわざわした空間では集中ができない。
医療・福祉・介護、医療関係、女性



こうした悩みについて、職場ではどのような対策が可能なのでしょうか。次に、職場での工夫や対策についてのコメントをご紹介します。

【職場の対策】

出社して仕事を行うとき、オフィスの物音で精神が消耗しないように別室を用意してもらっています。
人材、WEBディレクター、男性

管理職はとてもよくサポートをしてくれ、病院への同行受診をしてもらったり、週に何度も2人で話す時間を設けてくれた。衝立のあるデスクを用意してくれたり、業務中の音を遮るためのイヤーマフの使用許可をくれた。
医療・福祉・介護、女性



感覚過敏という特性のある方に対して、職場としては、休憩できる別室を用意して音や光などを可能な限り遮断し、本人の負担を軽減するという工夫が有効といえるでしょう。また、聴覚過敏のある方は、イヤーマフやヘッドフォンなど、音を遮る道具を使用することで、ストレスを軽減できる可能性があります。個人の状況に応じて道具の使用を許可するなどの対応を取ってくれる職場は、ADHDの方にとって働きやすい環境と言えるでしょう。

それでは、感覚過敏に理解のある職場で働くためにはどのような点を確認すべきなのでしょうか。上記でご紹介したコメントをもとに整理すると、次のようになります。

【理解のある職場で働くための対策】

  • 従業員の個別の事情を把握する機会を設けているか確認する
  • 必要に応じて休憩が取れる、余裕のある業務スケジュールが組まれているか確認する
  • 休憩できる個室が用意されているか確認する
職場全体の音や光を感覚過敏の方の状況に合わせてコントロールすることは難しいかもしれません。そのため、従業員のために個別の対応を許可してもらえるかどうかを確認することが大切です。

定期的な個別面談の実施や社内のホットラインの設置など、従業員の個別事情を把握する機会を設け、一人ひとりが働きやすい環境の整備を目指している職場は、安心できそうですね。

また、職場として個別対応をする姿勢があったとしても、そもそも休憩するスペースが確保されていないなど、物理的に対応が難しい場合もあります。
職場見学などで実際の職場を訪問し、音や光のストレスが軽減できる個室の休憩スペースが確保されているかについて確認してみることも、働きやすい職場を見つける手がかりとなるでしょう。

4.転職や就活ではADHDをオープンにするかクローズにするか

ADHDの方の多くは、障害をオープンにするか、クローズにするかということで悩むのではないでしょうか?
それは、伝えるか伝えないかで、働き方が大きく異なるからです。

では、オープンした方(障害者雇用枠で働いている方)、クローズにした方(一般雇用枠で働いている方)では何が違うのでしょうか?

4-1. ADHDをオープンにした方の体験

まずはADHDであることをオープンにした方のコメントです。オープン就労で良かったと感じること、逆に悩んだことはどのようなことでしょうか?

【オープン就労して良かった点】

オープンで働いたのはまだ2か所なのですが、1か所目は、帰り際に忙しくなると、「忘れ物しないように」「バスの時間に遅れないように帰りなよ」と声をかけてくれました。同時進行で複数の事をやらなくてはいけない状況になっても「こっち優先でいいよ」などと、優先順位まで指示をしてくれるので助かりました。また、「変わったところあってもパソコンができるからいいよね」「笑顔が明るいからいいよね」などと、いいところを見つけてくれました。2か所目は、打ち明けてもADHDや発達障害自体がなんなのかよくわからないようでした。医療職ではあるのですが分野が違い、また、年配の方だとまだまだ浸透していないのだなと思いましたが、それはそれで普通に接してくれるからいいかなと切り替えました。
女性

やはりオープンにするまでは仕事ができないとレッテルを貼られ、責められることがしばしばありましたが、病気をオープンにしてからの周りのサポートはとてもありがたく、上司も電話応対などよりも資料整理などの仕事を主にしてくれたりと配慮してもらえました。
専門商社、女性

オープンにしたことで、周囲に必要以上に気を遣ったりミスをとがめられないかびくびくしながら過ごすことが減りました。
百貨店・量販店、女性



【オープン就労して悪かった点】

最初は施設に対しては満足していましたが、段々規模が大きくなるにつれてスタッフの数の少なさがひどくて、障害をオープンにしてもないがしろにされてしまった事が悔しく思います。パソコンを使って社会貢献という姿勢がよかったと思いますが、せめて色々な障害がある方がいるのであれば、だれか一人SOSを聴いて対応してもらえていたらやめないで済んだと思っています。
団体・連合会・官公庁、女性

ADHDだと診断され、上司との面談の時に、自分がADHDで物忘れがひどく困っていることを相談した時に「そんなん誰にでもあることだから気にしなくていい、それを言ったら私も忘れっぽいから同じ」と言われ伝わらなかったこと。
総合商社、接客、女性

勤務して1年で障害、疾患が発覚する。直属の上司やリハビリテーション科のトップに相談し、ADHDの詳細が載った本や、現状を伝えるが「で、これを知ったところでどうしたらいいの?」「自分で考えて」と匙を投げられたため。
医療・福祉・介護、医療関係、女性



オープンにした方のコメントから、オープン就労のメリットとデメリットについて整理してみましょう。

オープン就労の良い点は、特性にあった指示出しや声かけ、業務内容の配分などの合理的配慮が受けられる可能性が高い点です。ADHDの特性のために、電話応対などの一部業務を苦手としている方もいます。苦手な業務に対して「失敗したらどうしよう」という不安を抱えながら業務にあたるのは非常にストレスが大きいものです。オープンにすることで、自分自身への過剰なプレッシャーの軽減も期待できます。

オープン就労の悪い点としてコメントに寄せられたのは、勇気を出して相談したことや、ADHDへの理解を促す努力をしたことをないがしろにされ、職場の理解が得られなかったことに対する不満です。オープン就労そのもののデメリットというよりは、職場に障害への理解がないことが課題と言えます。

 
【ADHDをオープンにして働くことのまとめ】

オープン就労であれば、特性を理解してもらいやすく、特性に合った指示の出し方などの合理的配慮を得やすくなります。結果として、業務でつまずくことも減り、ストレスも軽減されて能力が発揮できる可能性が高まると言えるでしょう。
一方で、ADHDをはじめとする病気や障害への理解が不十分な職場や、人員配置が十分でない職場は、オープンにしても配慮が行き届かない場合があるため、オープン就労を考えている場合は、職場の雰囲気やスタンスをよく確認することが必要でしょう。

ここまで、オープン就労の利点や気をつけるべきことについて紹介しました。次に、クローズ就労をした方の意見をみていきましょう。

4-2. ADHDをクローズにした方の体験

次は、ADHDであることをクローズにして就労した方のコメントです。クローズ就労で良かったと感じること、逆に悩んだことについて見ていきましょう。

【クローズ就労して良かった点】

障害者枠として入社しようとするのであれば、非常に狭き門であることを覚悟した方が良いです。落ちて当たり前です。面接では会社に対して要求する合理的配慮について聞かれます。自分には何が出来て何が出来ないかを明確にする必要があります。私は障害者枠では就職活動に失敗し、結局過去の経験を生かした一般枠での雇用となりましたが、どうにか今の所上手くやっていけていると思います。
百貨店・量販店、接客、男性

職場には障害をオープンにしていませんが、私が忘れやすいことに少しずつ気づいてくれているようです。締切間近になると声をかけてくれたり、同じ質問をしても優しく教えてくれたりしてくれます。上司は「助けてほしいときは助けてくれって言いなさい」と言ってくれていて、実際いつも助けられながら仕事をしています。
医療・医薬、女性

障害をオープンにしていないゆえの苦しさというのも確かに存在します。その一方で、障害をオープンにしていないからこそお給料が障害者雇用よりも良いのかなとも思います。障害者にしてはもらっている方だと思います。ただ、その分大変ではあります。すべて自分で病状を管理しなくてはなりませんので。
医療・福祉・介護、女性



【クローズ就労して悪かった点】

私の障害のことは、公では言うことができず、ただ物覚えが悪く理解力がなくて仕事ができない人と判断されるような形になりました。それでも負けずに働いていたつもりだったのですが、やはり最終的には仕事が裁けない仕事ができないと言う形で見られる形になり、思い切って自分の障害を告白すれば良かったと思っております。でも、そんなことをしたならば、余計に追い込まれるような気がしましたので言えずにいました。
専門店、接客、男性

障害のことをオープンにするかどうか、という選択肢があったのですが、私はクローズド(障害を持っていることを隠す)の状態で働くことに決めました。一番困ったこととして、私は耳から聞いた情報を記憶できないのです。そのことでコミュニケーションの行き違いがあり、とても怒られましたが、障害のせいだということを表に出さなかったので本当に辛い思いをしました。
医療・福祉・介護、男性

自分が発達障害ということは会社には話していなかったので社員や従業員は誰も知らなかったせいで健常人として見られていたので気が利かないとか積極性が無いとか見られていたんじゃないかと思います。働いているうちに自分に対する態度が他の人とはだんだん違ってきてあまりかかわらなくなっていきました。
物流・倉庫、軽作業、男性



クローズ就労して良かった点と悪かった点について、上記で紹介したコメントをもとに整理してみましょう。

クローズ就労の良い点としては、障害者枠に限定されないため、多くの求人情報の中から仕事を選べる点です。納得できる給与を得られる可能性も高まります。また、職場環境が良ければ、ADHDについてオープンにせずとも配慮が受けられる場合もあるようです。
しかし、オープンにせずとも理解を示してくれる職場かどうかを事前に把握することは難しく、配慮が受けられない職場であった場合、クローズで働くことによるストレスで体調を崩してしまう可能性もあります。

クローズ就労の悪い点としては、職場へADHDの特性への理解を促すことができないため、話の理解に時間がかかることや時間に遅れてしまうこと、マルチタスクが苦手な点などについて、本人の資質によるものとみなされてしまい、職場での評価が不当に下がってしまう点です。

【ADHDをクローズにして働くことのまとめ】

クローズ就労した方の中には、一般枠から望む仕事を得られたり、満足する給与を得られたりした方もいます。しかし、こうしたコメントを寄せた方々も共通して、クローズ就労を継続することの困難さを述べていました。困難の内容としては、合理的配慮が得られないため、苦手な業務にも対応しなければいけない点や、体調が悪くても自分で対応しなければならない点があげられていました。ADHDの特性による業務上のミスなども、本人の資質や性格によるものだと思われてしまい、叱責を受けるなどしてストレスが溜まっていってしまう状況もうかがえます。

職場としても、ADHDの特性について知っていれば、業務の役割分担に役立てて、作業効率を高めるなどの工夫ができるかもしれません。ご自身にとっても職場にとっても心地いい環境とするためには、ADHDの特性について職場に知ってもらうことは大切と言えるでしょう。

5.転職や就活の参考に、ADHDの方におすすめの企業・業界・職種

5-1. おすすめの会社、企業名

アサヒ飲料販売株式会社
コンプライアンス重視の企業で、セクハラ、パワハラなどは全く無かった。 障害を持っていても、それを理由に差別されたりなども無く、人権を非常に重視していた。 産業医や臨床心理士の方がいるので、体調面の不安を気軽に相談することができる。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★
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株式会社かとう製菓
ほかの会社にない素晴らしい理解をしていただき、私にとても親切にしていただいて休職中も私が抜けて大変なのに皆さんがカバーしてくれてとても助かりました。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★
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株式会社丸広百貨店
百貨店のため、小売業などの労働組合があり、その組合の悩み相談(無料電話カウンセリング)が利用できる。福利厚生が充実している。職場の人間関係が良い。都合のある時は、残業を少なめに早めに帰らせてもらえる。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★
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株式会社明治
最初は冷蔵・冷凍庫内作業員のアルバイトでの雇用でしたが、一人で黙々とこなす作業で気楽に働くことができていた。後に正社員雇用となり、所属部署が代わり、多数の人と一緒に作業することになり、自分の特性上、苦手な部分も多かった。そのことを上司に相談すると、すぐに配置転換を行ってくれ、働きやすい環境を速やかに作ってくれた。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★★
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ゴールドエッグ株式会社
障害者に対し物凄く配慮をしてくれる。難しい仕事を無理にさせられなくて済む。 人間関係がとてもよく、親身になってよく相談に乗ってくれた。 障害者に対して物凄く理解のある会社だった。 毎年経営コンサルタントの方が面接を設けてくれていた。 土日祝日も仕事があったけど、子供のいる家庭では物凄く配慮してくれる会社だった。
満足度:★★★★★
配慮 :★★★★★
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株式会社ストライプインターナショナル
冷たい人間は1人もいなく、チームワークや声掛けがほんとうにすごい。セカンドファミリーを掲げていて、人を大切にしている。失敗した日はご飯に連れて行ってくれて励ましてくれたり、もうなんというか、このご時世には珍しいほどのいい上司が集まっている。相談もしやすく、ダメなところは叱ってくれ、常に見ていてくれる(放ったらかしじゃない)ので安心して仕事が出来る。時間も相談できるので、短時間にしたいという相談や、休憩時間の長い契約にしてくれたり。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★★
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相鉄ローゼン株式会社
オススメの方はコツコツと作業ができる人で、綺麗に整えることが好きな人です。コミュニケーションが多く求められることもあるのでコミュニケーションが好きな人がいいと思います。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★★
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山形中央信用組合
障害者であっても福利厚生が手厚く、メンタルヘルス面のサポート(特別休暇や優良心療内科の紹介など)がしっかりしているのがお勧めできます。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★
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有限会社山田家
女性が多くて接客にやりがいがある所です。男性と女性で仕事のポジションが分かれている部分が最高であり、仕事がやすやすいと思いました。
満足度:★★★★
配慮 :★★★★
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5-2. おすすめの業界・業種

では次に、ADHDの方におすすめの業界や業種について考えてみます。 といっても、業種や業界も様々、そして症状や特徴もそれぞれ異なりますよね。
そこで1つの手がかりとして、アンブレに届いたADHDのある方からの口コミ約300件をもとに、統計をとり傾向をみてみました。

まずは業界です。

ADHD人気業界グラフ


ADHD業界別満足度グラフ


多くの方が勤めている業界も、満足度高い業界も「サービス・外食・レジャー系」「小売り・流通・商社系」でした。ADHDの方の満足度が高いから、多くの方が働いているということも言えそうです。

次は職種です。

ADHD職種割合グラフ


ADHD職種別満足度グラフ


多くの方が勤めている職種は「販売・接客・サービス」「軽作業」「事務」、そして満足度が高い職種も同じく「販売・接客・サービス」「軽作業」「事務」という結果になりました。

皆さんの予想した人気の高い業界、業種はどれでしたか?
業界と職種に関する詳しい調査結果は以下のコラムでご覧いただけます。ぜひ参考にしてみてください。

ADHDの方の転職、315人の実体験を調査、向いている仕事は?

また、ADHDの方が働いている企業が一覧で確認できます。
満足度の高い企業や気になっている企業の口コミはこちらから。

では、このような企業はどのように探せばよいのでしょうか?

次は仕事の探し方を確認していきましょう。

6.求人の見つけ方

6-1. 働き方によって選べる採用枠「一般枠」と「障害者雇用枠」

求人には一般枠(クローズ)障害者雇用枠(オープン)があり、障害者手帳を所持している方は、「一般枠」「障害者雇用枠」のどちらにも応募することができます。

先にも述べたように、不安障害をオープンにするか、クローズにするかといった悩みは応募できる雇用形態にも影響してきます。
少し重複する部分もありますが、もう一度簡単に説明します。

「一般枠」は、障害であることを伝えず(クローズ)仕事をすることになります。障害のない方と同じように働くことため、広い職種から選べ、昇進や昇給などの機会もあります。しかし、不安障害への理解を得られにくく、周囲のサポートを受けることは難しいのが現状です。

「障害者雇用枠」は、障害であることを伝えて(オープン)仕事をにすることになります。そのため、職場の理解を得られ、周囲のサポートが受けやすくなるなど、働きやすさにつながることも考えられます。

▼障害者枠(オープン)や一般枠(クローズ)についてはこちらでもご紹介しています。
障害者枠(オープン)か一般枠(クローズ)か?メリットとデメリットを解説

5-2. 求人の見つけ方

ハローワーク

障害のある方専門の窓口があるため、相談やアドバイスを受けることができます。求人数や障害のある方への求人情報も多く扱っています。

ハローワークから職業訓練で福祉専門学校にいき、 学校にきた募集告知で先生にすすめられた。
医療・福祉・介護、介護、女性

市のハローワークで探しました。その時は特に障害に気がついていなかったのですが、脳貧血で倒れやすいのは昔からだったのでその部分で相談に乗ってもらい、ずっと同じ位置で立ちっぱなしになるレジ業務などは避けて探していただきました。
専門店、受付、窓口業務、女性

ハローワークで、障害者雇用担当のベテランの方に、面接で話すことができない自分に同伴して説明を代行してもらいました。それどころか、本来求人票は一般の障害者向けの軽作業系だったのですが自分のスキルを売り込んでもらったおかげで業務内容から雇用条件までガラッと変わり給与も大幅向上しました。
人材、WEBディレクター、男性、



▼参考: 厚生労働省職業安定局「ハローワークインターネットサービス」

人材紹介会社

障害を抱えることで、働くことに不安を覚えている方の就職活動を応援してくれる専用の人材紹介会社をご存知でしょうか?

具体的には、履歴書の書き方や面接の練習、おすすめする企業の紹介やその企業との連絡、事前見学の調整、入社後のケアや相談など、全面的なサポートなどを行ってくれます。

ハローワークなどでは公開されていない求人情報も扱っています。また企業との連絡が密なので、ホームページや求人票からは得られない職場環境なども知ることができます。

ひとりで1からはじめる就職活動との違いは、専門のアドバイスやサポート、自分にあった企業の紹介を受けられるため、担当者と一緒に不安を取り除きながら活動を進めていくことができます。

口コミにも専用の人材紹介会社を活用したという声が多くありますのでご紹介します。

人材紹介会社から第二新卒と言う扱いでサービスを受けました。私の障害のことを担当者の方にお話ししましたら、担当者の方が、非常に配慮してくださり、私を導くような形でデイサービスセンターを紹介してくださったことに感謝しております。
医療・福祉・介護、女性

面接の日程調整などを行ってくれたので、非常にスムーズだった。
専門商社、軽作業、男性

私がADHDであることを理解してくださり、できる仕事とできない仕事を綿密にヒアリングして理解してくださいました。私が障害持ちであることを、担当者の方が前もって派遣先の企業に伝えてくださり、入社後も企業とスムーズにやりとりができました。
食品・化粧品、接客、男性



しかし、人材紹介会社も一つの企業です。紹介できる企業の得意分野や担当者の性格はさまざま。自分の希望や意見が伝えやすく、理解してもらえる人材紹介会社かどうかをチェックしてみましょう。

次は、気になる企業を見つけたら、その企業の情報をどのように集めると良いのか、紹介していきます。

▼障害者雇用の求人サービスについてはこちらでもご紹介しています。
ハローワークだけじゃない、障害者雇用枠の求人はここでも!求人サービスを紹介


7.企業情報の集め方

会社紹介の採用ページや企業サイトだけでは、あなたが実際に働くことになるであろう職場の雰囲気はつかめないかもしれません。できるだけ自分の目で確かめてみましょう。

7-1. 事前に見学して企業の雰囲気を確認

企業によっては職場を事前に見学させてくれるところもありますし、人材紹介会社に登録している方は、アドバイザーを通して見学をお願いすることもできます。まずは確認してみるといいでしょう。口コミにも、事前に見学を行うことで、面接だけではわからない職場の雰囲気が伝わるとの意見が多くみられます。

【就職する前に職場見学をした方からのアドバイス】

やはり、会社見学の際に、障害を持っていればその障害を受け入れてくれるような職場環境であるのかどうか、もし、インターンシップ等が実施されているようであれば、受けてみて、その企業風土を知ることが大切であると思います。
専門店、接客、男性

障害をオープンにするか、クローズにするか。どこまで自分の障害の特性や、苦手なところを理解して相手に伝えることができるか。一度仕事体験や、10分以上の見学をさせてもらう、実際に勤務している人に魅力よりも「どこが大変か」を聞く。一つ一つ丁寧に見ていくことが大事だと思います。
医療・福祉・介護、女性

一番大切なのは職場見学です。企業の障害者に対する取り組みは段差の有無やトイレの広さなどでわかる部分はあります。また、障害者が少ないと差別的な雰囲気になりやすいので、他の障害者の在職の有無も確認した方が良いです。
物流・倉庫、軽作業、男性



7-2. 面接はその企業を良く知るチャンス

面接は、企業側があなたを審査するだけの場ではありません。大事なのは、あなたが企業に求めるものと、企業があなたに求めるものがマッチングすること。

不安や疑問がある場合は、面接時の質問タイムなどでクリアにしておきましょう。具体的に聞いておきたい内容については、以下の経験者さんの声を参考にしてみてください。

【面接で企業の情報や職場の様子、自分に対する配慮などの情報を得るための工夫】

お給料と、仕事内容や、仕事場所はしっかり確認しておくべきだと思います。 入ってからこんなんじゃかなったと思うことをなるべく少なくするため、面接の時など、自分の譲れないポイントはしっかり把握して、伝えることが大切だと思います。
接客、女性

就職先は有名企業だからといって必ず、障害に理解があるとは限らないことです。資格者であれば採用はされますが、その後の教育は健常者と同じで配慮は少ないです。そういった配慮のある教育計画があるか面接時に質問する必要があります。
医療・医薬、医療関係、男性

自分の長所、短所、できること、できないことをハッキリさせておき、「どんなことで会社に貢献できるか」ということをまとめておいた方が面接がスムーズに進む。
専門商社、軽作業、男性



面接で緊張しすぎて質問できなかったということが無いように、予め知りたいことをまとめておきましょう。予め準備をしておくだけで心に余裕ができ、面接にものぞみやすくなります。

働きはじめてから大変な思いをすることは、大きな負担になってしまいます。心地よい職場環境で病気と上手に向き合っていくためにも、面接時での質問のチャンスは大事にしましょう。

8.最後に

これまでの内容をまとめます。

■ADHDの特性による仕事の悩みとしては、
・マルチタスクが苦手
・ミスが多い
・集中力が途切れやすい、もしくは集中しすぎてしまう
という点が多くあげられていました。

マルチタスクが苦手、ミスが多いという特性に対しては、メモを使ってタスクを整理するという対策を取っている方がいました。メモの活用は作業の優先順位の可視化にも役立つため、有効な対策と言えるでしょう。また、ミスを防ぐためには、まずは睡眠をしっかりとるなど、体調管理が重要との意見も出ていました。

集中力が途切れてしまう、もしくは集中しすぎてしまうという悩みについては、気持ちを切り替えるために別室に行くことや、トイレ休憩を挟む、アラームをかけて時間を区切るなどの対策が有効とのコメントも寄せられていました。

■ADHDの多くの方が抱える職場での悩みとしては、
・人付き合いが苦手であること
・話を理解するのに時間がかかること
・感覚過敏についての悩み
があげられていました。

人付き合いが苦手という特性に対しては、オフィスの座席配置を変えることや、休憩時間に配慮し、苦手な人とのコミュニケーションをなるべく減らすという配慮を実施している職場がありました。

また、話を理解するのに時間がかかるという悩みから派生して、あいまいな指示が苦手、電話応対が苦手という悩みも多くあげられていました。

あいまいな指示が苦手という悩みについては、メモやメールなど、口頭以外の方法 で指示を出す方法や、指示について、何をいつまでに実行するのか詳細に確認するとい う対策が取られていました。

電話応対が苦手という悩みについては、なるべく電話応対にあたらなくて済むように、従業員の得意なこと、苦手なことを把握して仕事を割り振るという工夫がみられました。

感覚過敏の悩みについては、職場全体の音や光をコントロールすることは難しいため、職場に個別的な対応を実施する姿勢があるかどうかがポイントとなります。個別面談の機会を設けているか、個室の休憩スペースがある場合、その利用は可能かなどについて確認することで、従業員の個別事情を汲む姿勢について、職場の考え方をある程度見極めることができるでしょう。

■転職や就活を行う上で、ADHDをオープンにするかクローズにするかも多くの方が悩むポイントです。まずはご自分の症状を一番に考え、どのようなスタイルで仕事を行うことがベストなのかを考えましょう。
上記にあげたような悩みに対して、職場での配慮やサポートを求める場合は、配慮やサポートを受けやすいクローズ就労=障害者雇用も検討すると良いでしょう。


ADHDと付き合いながら、理想の仕事や職場で働いている方も多くいらっしゃいます。ADHDの方におすすめの企業や業界、職種には傾向がみられますので、同じADHDをお持ちの方の意見も参考にしてみましょう。

これまでにご紹介した口コミは、ほんの一部です。症状も人それぞれ、企業の対応もそれぞれ異なります。
まずはご自分の症状や、できることできないことについてまとめてみましょう。そして、自分にあった職場を自分のペースで見つけてください。

そして気になる企業の様子やサポート状況は、事前に自分の目で確かめることが理想的です。求人票ではわからない企業の様子を知るためにも、ハローワークの専門スタッフに相談したり、人材紹介の専門アドバイザーと一緒に就職活動を進めたりするのも良いですね。

さまざまな企業の中で、あなたが幸せに働ける環境に出逢えることを、私たちは心から願っています。

※この記事は投稿いただいた口コミから生まれています。
皆さんの貴重な体験談は多く方へ届き役立ちます。ぜひ体験したこと、感じたことを教えてください。

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