ASD(自閉スペクトラム症)の方が仕事を続けるために必要なこと

ASD(自閉スペクトラム症)の方が仕事を続けるために必要なこと

ASD(自閉スペクトラム症)のある方の中には、その特性とうまく付き合いながら仕事を続けている方もいれば、仕事との向き合い方に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、コミュニケーションが苦手、感覚過敏がある、臨機応変な対応ができないなど、ASD(自閉スペクトラム症)ならではの悩みを感じることはありませんか?

ASD(自閉スペクトラム症)の方が仕事を続けるためには、悩みを減らしていくことが必要ですが、そんな時は同じ境遇の方々の声を参考にしてみましょう。今回のコラムでは113人のASD(自閉スペクトラム症)のある方から寄せられた口コミをもとに

・ASDの特性による仕事の悩みと解決策
・ASDの特性による仕事に活かせる強み
・ASDの方の仕事の探し方

に関するアドバイスをご紹介していきます。
障害者雇用の専門家 水谷愛さん(精神保健福祉士、公認心理師)にもアドバイスをいただきました。

仕事に関する悩みや不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

*この記事は水谷愛さんに監修していただきました
水谷愛さん

精神保健福祉士(精神科ソーシャルワーカー:社会福祉専門職の国家資格)、公認心理師、臨床心理士、産業カウンセラーの資格を取得。精神障害者デイケアにて5年、スクールカウンセラーとして10年、発達障害者就労支援センターにて4年の経験を積み、現在は障害者就労移行支援事業所にてサービス管理責任者として勤務しています。著書『「がんばり屋さん」のこころのトリセツ』も好評。


障害者雇用で転職をお考えの方、無料で転職相談しませんか?
発達障害のある方の面接のコツや求人の探し方をはじめ、仕事探し、転職活動自体のアドバイスも実施中。
すぐに転職するかわからない、障害者雇用で働くか迷っている方のご相談も承っていますご相談はこちらから

目次

1.ASD(自閉スペクトラム症)とは

2.ASD(自閉スペクトラム症)の特性による悩みと仕事を続けるために必要なこと

3.ASD(自閉スペクトラム症)の強みを活かして仕事を続ける

4.ASD(自閉スペクトラム症)の方におすすめする企業・業界・職種

5.転職や就活ではASD(自閉スペクトラム症)をオープンにするかクローズにするか

6.求人の見つけ方

7.企業情報の集め方

8.専門家からのアドバイス

9.まとめ

1.ASD(自閉スペクトラム症)とは

大人のASD症状には、以下のような特性があると言われています。
・親密なつきあいが苦手
・人と共感しない
・冗談やたとえ話がわからず字義通りに理解する
・会話が一方的である
・急な予定変更に混乱する
・融通がきかない

その特性は、人により異なります。そしてこれらの特性により、仕事との向き合い方に悩む方もいます。
厚生労働省のサイトでは、ASDの方に対する職場での支援を以下のように示しています。

    職場での発達障害支援

    1.大人になってから診断される発達障害では、診断自体よりもASD特性を評価することが重要である。

    2.評価した医師は、職場の産業保健スタッフと連携して、職場と個人の両方に方針を示さなければならない。

    3.職場で起こった問題を安易に個人の発達障害が原因であると考えず、まず職場がもつ問題をふりかえり、職場で可能な対応を考える。

    4.職場と医療を知り、職場に適切な対応を提案できる産業医の役割は非常に重要であり、精神疾患であるとして外部や嘱託の精神科医に任せ過ぎないことが望まれる。

    参考:厚生労働省「こころの耳」 

まずは、自分のASDの特性をよく知る事が大切です。その上で、どのような仕事が向いているか、どのような働き方が必要なのかをじっくり考えていきましょう。 アンブレに寄せられた口コミには、自分の工夫と必要なサポートや配慮事項を職場とすり合わせることで、特性とうまく付き合いながら働く方法がたくさん寄せられています。詳しくみていきましょう

2.ASD(自閉スペクトラム症)の特性による悩みと仕事を続けるために必要なこと

ASD(自閉スペクトラム症)の特性は、仕事にどのような影響があるのでしょうか? まずは特性による悩みをみていきましょう。

【ASD(自閉スペクトラム症)の特性による仕事の悩み】

2-1.気分に波がある
2-2.コミュニケーションが苦手
2-3.忘れっぽい
2-4.ミスが多い
2-5.集中しすぎて疲れやすい
2-6.指示が理解できないことがある
2-7.急な予定変更や臨機応変が苦手
2-8.マルチタスクが苦手
2-9.聴覚過敏や感覚過敏により仕事に集中できない
ASDの特性による仕事の悩みは多くありますが、口コミには悩みを少しでも解決しながら働きやすくするために工夫や対策をしている方のコメントも多く届いています。 皆さんはどのように働いているのでしょうか?
ここからは悩みとその対策をコメントとともに紹介していきます。

2-1.気分の波による仕事の悩みとその対策

ASD(自閉スペクトラム症)のある方は、やる気のある時とない時の差が激しいといった「気分に波が」を生じやすく、仕事にも大きく影響を与えてしまいます。

【気分の波による仕事の悩み】

気分に波がある。元気があり、やる気に満ち溢れる時期と、何も楽しいことがないと感じ体を動かす気力さえ出ない時期がある。
団体・連合会・官公庁、事務系、女性
気分に波がある。気力に満ちている時期に仕事の予定をたくさん入れてしまい、いざ仕事をする時に気分が下がっていると仕事をこなすのが辛くなることがあります。
教育、教師・塾講師・学童担当、女性
天気や生理の影響を受けやすく、気分の浮き沈みが激しい。
軽作業、女性

気分の波が激しくなる原因としては「過労」「天気」「生理周期」などの影響も考えられますが、全く原因がわからない場合も多いようです。
自分の努力で「気分の波」をコントロールできるならそれに越したことはないですが、難しい人の方が多いでしょう。

では、気分の波による仕事への影響を少なくするには、どうすれば良いのでしょうか?

【気分の波による仕事の影響を少なくするための対策】

やる気があるときにできるだけ仕事を進めておくことです。また、些末な点にこだわりすぎないように、80%できれば良いと考えるようにしています。
団体・連合会・官公庁、事務系、女性
仕事の予定を入れすぎないようにする。
教育、教師・塾講師・学童担当、女性

ポイントは「気分の波がある」という前提で仕事の計画を立てることです。
予定をびっしり入れずにゆったりとしたスケジュールを立てたり、期限の決まっている仕事は、やる気のある時に早めに終わらせるつもりで進めておいたりすると、心に余裕ができますね。

予め、上司や同僚にも「日によって作業能率が違う」ことを伝えておくと気持ちが楽になるでしょう。

2-2.コミュニケーションが苦手なことによる仕事の悩みと対策

ASD(自閉スペクトラム症)のある方の多くは、

  • 空気が読めない
  • 他人の気持ちを察することが難しい
  • アイコンタクトができない
などの特性により、コミュニケーションをとることが苦手です。

では、コミュニケーションが苦手なことは、仕事にどような影響を与えるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

①職場の人間関係になじめない

【人間関係による悩み】

相手との信頼を築くためにも休憩時に話をするが、なかなか会話のキャッチボールが続かない。
教育、女性
人間関係が上手くいかないケースが多かった。職場の同僚からの悪口や陰口が気になり、それが頭から離れない状態が続き苦しんだ。
医療・福祉・介護、男性
職場の人に親しくされすぎると、体調を壊してしまったり職場に行きたくなくなったりする。
医療・医薬、技術系、女性
人の表情を読んだり気持ちを察したりすることが苦手で、相手を不快な気持ちにさせてしまうことがある。
軽作業、女性

「親しくなりたいのにうまく関われない」という意見も多い一方で、「人と親しくすること自体が苦手」という声もありました。

では、ASD(自閉スペクトラム症)のある方は、どのように人間関係を築いていけばよいのでしょうか?

【人間関係を築くための対策】

他人や集団に合わせるとすぐに疲れてしまうので、休日に人と会う予定を詰め込み過ぎないようにする。
団体・連合会・官公庁、女性
とにかく仕事だけに集中して、あまり人間関係に気を取られないようにしていました。
ソフトウェア・ハードウェア開発、女性
人と長時間一緒にいると疲れるので、休憩時間は一人ですごしている。
軽作業、女性
雑談が特に苦手でストレスになるので、必要以上の会話はせず程よく距離を取る。
小売・流通・商社系、女性

「友達のように仲良くならなくては」と思い過ぎず、「ただの同じ職場の人間」と割り切ることで気が楽になるかもしれません。休憩時間は一人でリラックスして過ごすこともメンタルの維持には有効です。

こんなコメントもありました。

私のように人とコミュニケーションをとるのが難しい人でも、挨拶さえできれば大丈夫です。それと自分はこういう人なんだと正直に伝えておけば、大体の人は嫌な顔せず配慮してくれます。
小売・流通・商社系、女性

勇気が出るコメントですね。

人間関係の基本である「あいさつ」「返事」「ありがとう」「ごめんなさい」だけしっかり守り、あとは「必要以上に親しくならなくてもいい」と割り切るのも一つの方法です。

②接客や電話対応が苦手

ASD(自閉スペクトラム症)のある方は、コミュニケーションを必要とする「接客」や「電話対応」が苦手な方も多いようです。

【接客や電話対応が苦手な方の悩み】

空気が読めず間違った発言でお客様を困らせる事や、クレーム対象になる事もありました。
医療・福祉・介護、医療関係、女性
特に人や物との距離感を掴むのがとても苦手です。接客ロールプレイングの度に、ちょっと近寄りすぎだよと言われていました。
専門店、女性
他人との会話がうまくできないため、電話応対や接客などの対人業務が苦手です。
軽作業、女性

ASD(自閉スペクトラム症)のある方が電話対応を苦手に感じる理由としては、「会話が苦手」なこと以外にも、以下のような理由がありました。

耳で聞いた情報が記憶できないため、電話対応に苦労しています。
レジャー・アミューズメント・フィットネス、女性

このように「耳から入った情報を処理する力の弱さ」も関係しているようですね。

では、ASD(自閉スペクトラム症)のある方は「接客」や「電話対応」に対して、どのように応じているのでしょうか?

【接客や電話対応への対策】

距離感に関しては実際に私がどんな距離感で話しているのか、一緒に練習してくださったスタッフさんに真似をしてもらうことで、まず相手の感じる不自然さを学ばせて頂きました。その上で具体的にこのくらいなら平気か都度確認しながらロールプレイングをしました。
専門店、女性
とにかく何でもメモをとる、同僚たちと同じ動きをできる様に周りを観察する、表情が乏しくなりがちなので常に鏡を見て確認する。
専門店、接客、女性
電話を取る時、一呼吸おいてから受話器を取るようにしている。そうしないと相手の声が聞き取りにくい。
運輸・交通、営業事務、男性

接客においては、適切な「相手との距離感」や「表情(笑顔)」も大切です。
そのためには、他の人とロールプレイをしてみる、他の人を見てマネをするなどして、他人の動きを取り入れることが、苦手克服への第一歩になります。

また、接客や電話対応については次のようなコメントもありました。

電話対応については、どうしてもできないと伝え、同じ部署の先輩にお願いしていました。
自動車・運輸・輸送機器、女性
店頭に出るとお客様との間でトラブルになってしまう可能性もあったことから(実際にそうなったこともありました)、店頭には出なくて良い配置にしてもらえました。
旅行・ホテル、一般事務、男性

可能であれば「接客や電話対応は苦手です」と正直に伝えて、他の人に代わってもらえるといいですね。
どうしても避けられない場合は、接客や電話対応での「定番の会話マニュアル」を作って手元に置いておくと、少し安心できるのではないでしょうか。

③コミュニケーションにズレが生じる

ASD(自閉スペクトラム症)のある方はコミュニケーションが苦手であるがゆえに、仕事を進める上で重要な「状況確認」や「業務連絡」がスムーズにいかず、仕事に影響を及ぼすこともあります。

【コミュニケーションのズレによる悩み】

他人の気持ちを慮ることが苦手なので、仕事をする際のコミュニケーションにズレが生じて困る。
ソフトウェア・ハードウェア開発、企画・立案、男性
拘りが強くコミュニケーション能力が低いため、同業者とのコミュニケーションが円滑に進まない事もあります。空気を読むことが苦手で無意識に人を傷つけてしまうことがあるので、注意しながら人との関わりを持っています。
医療・福祉・介護、男性
相手の考え方と自分の考え方が違い、話が噛み合わない事がある。色んな人の指示・アドバイスを同時に聞くと、何をすれば良いか解らず混乱して仕事ができなくなる。
アパレル・日用品、軽作業、女性
コミュニケーションがとれなくて上手く周囲に伝わらなかった。また、私と同僚たちとの認識の違いが仕事に影響を与えることも多々あった。改善しようと対話を試みるが、悪化していくばかりで人間関係の構築にも悪影響を及ぼした。
システムインテグレータ、女性

相手の気持ちや考えを察することが難しいことや、自分のやり方へのこだわりが強いことが、コミュニケーションがうまくとれない理由になっています。

ではこのような悩みに対し、どのような対策をすると良いのでしょうか?

【コミュニケーションのズレを減らすための対策】

なるべく発言を控え、拘りが強い部分を他人に押し付けないように努力しています。
医療・福祉・介護、男性
仕事ではコミュニケーションミスを防ぐために、要点を何度も確認することや、「感情」が関わるときには「傷つけたらごめんなさい」とあらかじめ一言加えることなどを心がけました。
旅行・ホテル、一般事務、男性
言い間違いはできるだけ訂正する。気を利かせるとだいたい迷惑がられるので自粛する。
農林水産・鉱業、農作業・農業関連、女性
コミュニケーションを円滑に図るために、自分の口では伝えられないことを文章で伝えるようにしました。
サービス・外食・レジャー系、接客、女性

コミュニケーションのズレやミスを防ぎながら仕事をするためには、要点をしっかり確認したり、口頭ではなくメモやメールなどの文章を使ったりすることも有効です。

また、自分のこだわっている点に気付き、押し付けないように心がけることも仕事という場面では必要なのかもしれませんね。

情報を正しくやりとりすることはもちろん、職場の人と気持ち良く仕事ができるように心がけましょう。

2-3.忘れっぽいという悩みとその対策

ASD(自閉スペクトラム症)のある方の中には、ワーキングメモリーが少ないことにより大切なことを忘れてしまうという仕事上のトラブルを抱えている方もいます。

【忘れっぽいという悩み】

ワーキングメモリーが少なく耳からの情報の処理が苦手です。
通販・EC、調理スタッフ・調理補佐、男性
ワーキングメモリーが少ないため、言われたことをすぐに忘れてしまいます。
教育、男性
ワーキングメモリーが少ないため、得意先や電話番号、人名などをすぐに忘れてしまうので困りました。言語能力の割に作業速度が遅く、作業によってスピード感にばらつきがあることで、同僚に誤解されています。
専門店、男性

では、ASD(自閉スペクトラム症)のある方は、忘れっぽさを減らすためにどのような対策をすると良いのでしょうか?

【忘れっぽさを減らす対策】

短記憶が弱いので、仕事の前には必ずマニュアルや自分でメモをしたことを復習しています。その日にやるであろうことを予測し勉強してから仕事に向かいます。
サービス・外食・レジャー系、女性
得意先や電話番号、人名などを細かくメモし、頭で覚えていなくてもメモを見ればすぐに分かるようにしました。作業はひたすら頑張って早くできるようにするしかなかったですが、これも作業手順のメモを作ることによって、もたつかないようにしました。
専門店、男性
物忘れしやすいのでメモをとることを習慣づけ、慌てない仕事を心掛けました。
食品・化粧品、接客、男性
①常にノートを持ち歩き、聞いたことをすぐにメモすることで情報の抜けがないようにする
②複数人での打ち合わせの際は発言者ごとに分けてメモをとる
建築・建設・設計・土木、一般事務、男性

メモなどに記録しておけば、「忘れてしまってもメモがある」という安心感から心に余裕が生まれます。

脳内の作業スペースを広く空けておくためにも、小さなことでもメモをとる習慣はASD(自閉スペクトラム症)のある方におすすめの方法です。

また、メモをとっている姿は、仕事に対するやる気や努力の表れとみなされることもあります。
自分なりにがんばっている姿を示すことも、同僚たちの協力や理解を得る上では大切かもしれませんね。

しかし、こんなコメントもありました。

同時作業ができないので、聞きながらメモはとれない。話を聞き終わって、口頭で要約を確認してからメモに書くようにしている。
物流・倉庫、女性

「話を聞きながらメモをとるマルチタスクができない」という方は、メモをとる時間をもらえるように、上司に相談してみると良いですね。

2-4.ミスが多いという悩みとその対策

ASD(自閉スペクトラム症)のある方は、ミスの多さにも悩んでいます。

【ミスが多いという悩み】

何度も同じ事をする。単純なミスを起こす。こだわりが強い。 数字的な事が苦手。大局的な見方ができない。
団体・連合会・官公庁、男性
単純作業でのミスが多く、上司や先輩から何度も何度も責められた。人の指示を理解できずに勘違いして実行して迷惑をかけることも多かった。
シンクタンク・リサーチ・マーケティング、男性
忘れ物、凡ミスが目立ち注意されることが多く、予定外の事が起こると焦ってしまい余計に失敗ばかりしてしまう。
医療・福祉・介護、福祉関係、女性

ミスは、指示を正しく理解できず自分の思い込みで仕事を進めてしまったり、忘れてしまったりといったASDの特性によるものが大きく、決して「やる気」だけの問題ではないだけに、誤解を招くこともあるのではないでしょうか?

では、どのようにすればミスを減らすことができるのでしょうか?

【ミスを減らすための対策】

上司から仕事の指示を受けたら、すぐその場で復唱する。
軽作業、女性
勝手な想像で行動に移らないよう、念のため同僚に確認し、やるべき仕事を明確にしてから取り組むようにしています。
ソフトウェア・ハードウェア開発、企画・立案、男性
ミスがないようにスマートフォンを使ってスケジュール管理をしています。リマインダーをこまめに設定することで約束を忘れないようにしています。予定は早めに組み、取り組み始めを早くすることで期日に間に合うようにしています。
男性
独り言でもいいから、やるべきことを落ち着いて考え声に出し一つずつ確認しながら行う。
医療・福祉・介護、福祉関係、女性

様々な対策がありましたが、中でも「わからないことは自己判断せず職場の同僚に聞く」というのは大切なポイントです。

悩みのコメントにも「指示の意味を勘違いしたまま作業を進めてしまった」「勝手な想像で行動してしまった」など、確認不足や認識のズレ、思い込みの強さが原因として挙げられましたが、間違えたまま作業を進めてしまうと、後々取り返しのつかない大きなトラブルにもなります。
わからないことは必ず職場の同僚に聞くように心がけましょう。

しかし、誰に聞けば良いのかわからない、または聞きづらいということもあります。予め、確認しやすい特定の人を決めてもらい、サポートしてもらえることがミスを減らすことになることを伝えてみましょう。

2-5.過集中による悩みと対策

ASD(自閉スペクトラム症)には、休むことや食事をすることも忘れ、目の前の仕事に没頭する「過集中」という傾向があり、気づいたときには疲れ果てているという方も多くいらっしゃいます。

【過集中による悩み】

業務の最中にどうしても過集中状態になってしまいがち。
生命保険・損害保険、一般事務、男性
ASD(自閉スペクトラム症)の特徴で、夢中になったり興奮したりすると、時間に気づかず進めてしまい、エネルギーがなくなってしまう。
半導体・電子・電気機器、男性
プラント工場であったこともあり、危険な箇所も多く存在していました。常に気を配りながら業務を行うため、短時間で異常なまでに体力を消耗してしまいました。その結果、事務所に戻ると、デスクワークでの業務が滞り、ミスを多発することもありました。
アパレル・日用品、男性
時間に区切りをつけることが難しく、集中し過ぎてしまう。
人材、一般事務、女性

過集中の間は作業がグングンはかどるので悪いことばかりではないのですが、その後疲れ果てて何もできなくなったり、突然集中力が切れてミスを連発したりということもあるので、注意が必要です。

では、集中し過ぎを防ぐためにどのような対策があるのでしょうか?

【過集中を防ぐための対策】

2時間に一度は休憩を入れるようにして、気分転換を図るようにしている。
自動車・運輸・輸送機器、一般事務、男性
一つの作業のみを長時間続けず、間に別の作業を入れるようにする。
団体・連合会・官公庁、技術系、女性
スマホのタイマーやアラームをセットし、時間になったら肩を叩いて止めてもらうよう同僚にお願いした。
半導体・電子・電気機器、男性
目が疲れてきた場合は、十分なスペースが設けられている休憩所でわずかの時間ながら仮眠をとる
生命保険・損害保険、一般事務、男性

強制的に休む時間や別の作業に変わるタイミングを知らせるために、タイマーやアラームを活用するのも良いですね。 最近では、スマホの時間管理アプリなどもあるので、どんどん活用してみましょう。

集中しすぎて疲れ果て、翌日欠勤…ということにならないためにも、適度な休憩を意識的にはさむようにしましょうね。

2-6.指示が理解できない悩みとその対策

ASD(自閉スペクトラム症)のある方は、どのような指示をされると理解できないと感じるのでしょうか。

【指示が理解できないという悩み】

口頭指示が入りにくく、また一度に複数の業務を指示されると混乱し、覚えることが難しかった。
医療・福祉・介護、女性

耳で聞いたことをすぐに理解できない。そのため、音声のみのやりとりとなる電話対応や複数人での打ち合わせが苦手。
建築・建設・設計・土木、一般事務、男性
曖昧な指示が理解できない。特に、人によってやり方の違う作業やその時によって柔軟に対応しなければいけない作業がわからない。また、言葉の意味が脳内で変換されず、音としてしか聞き取れない。
物流・倉庫、女性
大雑把なことや曖昧な事が苦手な私は、床をどこまで綺麗にしたらいいのかわからず困りました。
女性

ASD(自閉スペクトラム症)のある方は、以下のような指示の出し方をされると理解できず困ってしまいます。

  • 口頭による指示
  • あいまいな指示
  • 一度にたくさんのことを指示される
では、どのような指示の出し方であれば、理解しやすくなるのでしょうか。

【ASDの方が理解できる指示の出し方】

状況を説明してからは、業務を一度にたくさんではなく、一つ覚えたら、また次の業務と、一つずつ教えてくれるようになった。
医療・福祉・介護、女性
作業工程なども文字だけではなくイラストや番号を振ってくれる事で分かりやすくしてくれています。
医療・福祉・介護、男性

ASD(自閉スペクトラム症)の特性をよく知らない上司や同僚もいます。自分にとって理解しやすい指示の出し方をお願いことで、お互いの仕事をスムーズに進めることができます。上司や先輩に指示の仕方をお願いする時には、以下のことを伝えてみてください。

■ASD(自閉スペクトラム症)のある方にとって理解しやすい指示の出し方

  • 文字やイラストなど、視覚情報での指示
  • 指示は一つずつ出す
  • 業務マニュアルなどで記録に残す
  • 数値や納期はあいまいにせず、具体的な数値ではっきり伝える

さらに、指示されたことを理解するために工夫をしている方もいます。

おうむ返しのように、指示は口で繰り返して確認してから取り組むようにした。
旅行・ホテル、男性
他の事に注意が向いてしまうとその話が耳に入ってこなくなる為、スマートフォンのボイス機能等を使用し会話を録音しておき、後で会話内容を確認できるようにしている。
医療・福祉・介護、介護、男性
同僚の仕上げた床を見て、注意を受けない程度の仕上がりを覚えられるようになったので、ストレスが減りました。
女性
話が長くなりそうな時はメモをとり、認識が合っているか相手に確認した。
シンクタンク・リサーチ・マーケティング、女性

一生懸命仕事に取り組む姿勢は、相手にプラスの印象を与えます。同僚たちのサポートと自身のアイデアを活用して、働きやすい職場にしていきましょう。

2-7.急な予定変更や臨機応変な対応が苦手という悩みとその対策

ASD(自閉スペクトラム症)には、決まったルーティンをこなすというこだわりや、先の見通しを立てることが苦手という特性があります。そのため、仕事では「急な予定変更でパニックになる」「その場の状況を見ながら臨機応変に対応するのが苦手」という悩みを抱えている方がいます。

【急な予定変更や臨機応変な対応が苦手な方の悩み】

私は臨機応変な対応が苦手です。一つのことを黙々と作業している時に、急に違うことを頼まれると、自分の中にあるスケジュールが狂ってしまい、頭の中がパニック状態になります。何時頃にどの作業をしてその作業が終わったらこれ…、というように自分の中でルーティンがあるのです。それを理解してもらうのも大変でした。
百貨店・量販店、女性
急なスケジュール変更や現在進行中、作画中の作業を中断して別の作業を間に入れなくてはならなくなった時、パニックになってしまい途方に暮れたり泣いたりしてしまうのですが、それを上手く相手に伝えられません。
ゲーム、女性
業務上の急な予定変更があった場合に臨機応変な対応ができず、パニックになることもあります。
専門商社、清掃、男性
先の見通しを立てるのが苦手なので、上司や同僚などに指示を出してもらわないと何をしたらいいのかわからなくなり、ぼんやりとしてしまうことがあります。
軽作業、女性

では、ASD(自閉スペクトラム症)のある方は、このような悩みに対してどのようにすれば働きやすくなるのでしょうか?コメントを参考にしてみましょう。

【急な予定変更や臨機応変な対応が必要とされるときの対策】

私が苦手とする「臨機応変な対応」は、なるべくさせないようにしてくれていた。大人数のお客さんを相手にするのは苦手だったので、その時は別の方が変わってくださるなどイレギュラーなことは免除してもらえた。
医療・福祉・介護、女性
上司が理解をしてスケジュールを一緒に立ててくれるので、その通りに動くようにしています。1日の仕事の流れが把握できているので、とても働きやすいです。臨機応変な対応が必要な場合でも、私はスケジュール通り作業させてもらえてストレスがかなり減りました。
百貨店・量販店、女性
自分が何をすべきなのかわからない時に、こうすれば良いという方法が詳しく記載されたスケジュール表が貰えたので、大きなトラブルもなく、働けている。
団体・連合会・官公庁、清掃、男性
臨機応変な対応やイレギュラーな対応が求められる時は、自分の対策だけでなく以下のような職場のサポートがあると乗り越えることができます。

 
  • 1日のスケジュールを上司と決め、その通りに仕事を行うようにしてもらう
  • 担当業務を決めてもらう
  • イレギュラーなことが発生したら同僚が代わりに対応してくれる
  • 手が空いた時にできる仕事を予め指示してもらう
中には、イレギュラーな仕事が発生しにくい職種もあります。これから就職先を探す方は、仕事内容を確認すると良いでしょう。おすすめの業界や職種については、後述しますのでご覧ください。

また、イレギュラーな事態に対応できるように普段から自分で心がけている方もいます。

予定変更が分かった時点でなるべく早めに連絡してくれるよう頼んだ。
教育、女性
不測の事態に備え、早め早めの行動を心がけている。
軽作業、女性

予定変更は早めに知らせてもらえるようにお願いしたり、急な予定変更にも対応できるように早め早めの行動を心がけたりすれば、行動や気持ちに余裕が生まれ、不安が和らげることができますね。

2-8.マルチタスクが苦手という悩みとその対策

ASD(自閉スペクトラム症)には「マルチタスクが苦手」「優先順位が付けられない」といった特性があり、仕事でも様々な場面で悩みを生じています。

【マルチタスクや優先順位付けが苦手な方の悩み】

マルチタスクが苦手で一度に2つ以上のことをこなすことができません。スーパーにはレジがありますが、レジはレジ打ち、商品をカゴに移す、お客様対応など一度に複数のことをこなします。私には難しいことです。
百貨店・量販店、女性
マルチタスクが求められるので、休日や繁忙期はパニックになる。注文がたまると覚えられずスピードが遅くなるため、一部のスタッフに使えないやつ扱いされる。
レジャー・アミューズメント・フィットネス、調理スタッフ・調理補佐、女性
仕事の優先順位を付ける事が苦手で、重要な案件を後回しにして今する必要のない事をやり続けてしまう。
医療・福祉・介護、介護、男性
月に2回のイベントがある時には多くのお客様や商品がどっと来て、様々な指示を次々に受けました。ひとつの作業中にほかのことを言われると、優先順位がわからず固まってしまうことがありました。
専門店、女性

「マルチタスク」とは、複数の作業を同時に進めることです。
ASD(自閉スペクトラム症)のある方は一つの作業を黙々とこなす「シングルタスク」は得意な一方で、マルチタスクでは混乱してしまう傾向があります。

特に、スピード感が求められる接客などの現場では焦るあまりにパニックを起こし、ミスを連発したり、固まって動けなくなったりする方もいます。
さらに、作業の優先順位を付けるのも苦手なため、重要な仕事を後回しにしてトラブルに発展することもあります。

このような悩みに対して、どのような対策があるのでしょうか?

【マルチタスクや優先順位づけが苦手なことへの対策】

同時に作業することが難しいので、作業内容や工程などをメモしてもらっている。決められた内容なら何とかできると思う。
建築・建設・設計・土木、一般事務、女性
スケジュールの管理に関しては正直に上司にお話しし、優先度を一緒に検討しました。タスクを付箋などで「見える化」して把握するように気をつけました。
ゲーム、女性
<
まず、仕事をシングルタスクでわかりやすくした上で、仕事の進め方を上司と決めながら、やり方を「見える化」することで、落ち着いて仕事ができるようになります。

また、自身でも仕事の進め方を工夫している方がいます。

付箋にするべき事を書き、1つ終わるごとに付箋を外す。
団体・連合会・官公庁、男性
二つの事を一度に行う事が難しい為、1つ1つ順番に作業を行うようにしている。
医療・福祉・介護、介護、男性

マルチタスクが必要な仕事をする時のポイントは、「タスクを見える化」することです。
やるべきタスクが一目でわかるように「付箋紙」や「スマホアプリ」などに書き出し、優先度の高い順に上から並べると、頭の中が整理されてミスも防げます。

自分一人で優先順位を決めるのが不安な方は、上司や先輩にチェックしてもらうのもおすすめです。

2-9.聴覚過敏や感覚過敏により仕事に集中できない悩みとその対策

ASD(自閉スペクトラム症)のある方の中には感覚が過敏な方がいらっしゃいます。
例えば、音に対して敏感な「聴覚過敏」もそのひとつですが、「仕事に集中できない」「疲れやすい」など様々な不調の引き金になってしまいます。

口コミにも、感覚過敏についてのコメントがたくさんありました。

【感覚過敏に対する悩み】

BGMによる聴覚過敏や情報過多でふらふらになってしまい、早退を何度もすすめられた。
旅行・ホテル、男性
視覚と聴覚がとりわけ敏感で、見たもの聞いた言葉を全て拾ってしまい、頭の中がすぐにいっぱいでパンク状態になります。厳しい言葉や大きな音も全て拾うので、常に神経が高ぶっている状態で消耗が激しいです。
サービス・外食・レジャー系、軽作業、男性
感覚過敏で音が非常に苦手。作業中、ガムテープを使うことが多く、剥がす音を聞いていると体調を悪くしてしまう。他にも音の処理が苦手で、何をいっているのかよく分からないことがある。
物流・倉庫、軽作業、女性
コールセンターという職場の性質上、至るところで電話のコール音が鳴り響き、応対をするオペレーターの声があちらこちらから聞こえます。聴覚過敏の中でも人の話し声が苦手なタイプで、尚且つ色々な音の中から必要な音を聞き取る能力が低い私にとっては、鬼門と言ってもいい環境でした。
サービス・外食・レジャー系、女性

聴覚過敏の方にとって辛い職場環境には、以下のようなものがあります。

  • 大きな音が聞こえる
  • 常にBGMが流れている
  • 甲高い声や大きな声で話す人がいる
  • 絶え間なく電子音などが響いている
たくさんの音の中から必要な音だけを聞き取ることが苦手な方もいます。雑音の多い職場では「正確に指示を聞き取ろう」と気を張っているだけで、疲れてしまいます。

他にも「視覚過敏」のある方は、派手な色のものがゴチャゴチャある場所は、視覚情報の多さに飲み込まれてしまい、ミスが増えたり体の不調を感じたりすることもあります。

そのため、感覚過敏のある方は、苦手なものになるべく触れない環境で仕事をすることが望ましく、職場の理解と配慮が不可欠です。 では、どのような配慮があると働きやすくなるのでしょうか?

【感覚過敏に関する対策】

聴覚過敏に対しては、入社初日に会社全体に周知されたので、社員の皆さんからは穏やかな声で話しかけてもらえて、大声を出されることによるパニックを起こさずに済んでいる。
軽作業、女性
賑やかな環境が苦手なので、少人数の比較的静かな部署へ配属してくれた。
運輸・交通、営業事務、男性
<
防音用イヤーマフを使って、音を極力小さくする。
軽作業、女性
聴覚過敏があったため、常に耳栓をするように心がけていました。耳栓がないときはイヤホンでそっと音楽を聴いてリラックスするようにしました。
団体・連合会・官公庁、女性

自分の感覚過敏をあらかじめ伝えておくことで、同僚の配慮を促すことができます。

また上司との定期的な面談などを利用して、具体的な方法を相談しても良いですね。
例えば、コメントにあったイヤーマフや耳栓、イヤホンは、許可を得てから使用することをおすすめします。

他にも、BGMが常に流れている職場なら「音量を低くしてもらう」など、まずは可能な範囲で交渉してみましょう。
「その方が集中できて作業効率が上がる」「ミスが減る」など、職場側のメリットも提示すると聞き入れられやすいかもしれませんね。

触覚過敏で衣類にこだわりがある方には、カジュアルな服装がOKな職場がおすすめというコメントもありました。

服装はジーンズOKなため、感覚過敏で「オフィスカジュアルが着られない」という人には良い職場です。
シンクタンク・リサーチ・マーケティング、女性
長時間勤務の中、服装が集中力を妨げる要因であるなら、仕事に集中するためにも、服装が自由な職場かどうかを事前に確認することも必要ですね。

3.ASD(自閉スペクトラム症)の強みを活かして仕事を続ける

ここまで紹介してきたように、多くの方がASDの特性により様々な仕事の悩みを抱えていることがわかりましたが、ASDの特性は「強み」になることもあります。

【ASDの強み】
・好きなことに関しは、ものすごく集中力を発揮する
・好きなことに関しては、こだわりがある
悩みの原因となっていることを強みに変えるポイントは「興味のあることに関わる」ことです。

自分の気になっていることへの探求心や好奇心は人並み以上ともいわれていますので、自分の担当業務が自分の好みの内容とマッチすると、強みとして力を発揮することができます。そして、仕事で得られた達成感は安心感や満足感となって、自信に繋がります。

一方で、興味のある事以外にはやる気が起きづらい、続けることが苦手という側面もあります。そのために、自分のこだわりポイントを把握し、どのような仕事に活かすことができるのか、ということを把握しなければなりません。

自分で自己分析してみても良いですし、親しい人や担当医などの客観的な意見を聞きながら分析していっても良いですね。

自分の好きなことを活かせる職種や業務を見つけることができれば、持ち前の探求心と集中力で仕事の成果を高めることもできそうです。

4.ASD(自閉スペクトラム症)の方におすすめする企業・業界・職種

4-1. おすすめの会社、企業名

ASD(自閉スペクトラム症)の方からの口コミをもとに、評価の高い企業を紹介します。

アマゾンジャパン合同会社
外資系のとてもオープンで透明性の高い職場です。自由な雰囲気で活気があり、多様性が尊重されるので、個性の強い方でも強みを発揮して働いていけると思います。
満足度:★★★★
配慮  :★★★★★
→口コミの続きはこちらへ



株式会社エイジェックフレンドリー
社名の通りフレンドリーで分け隔てのない人間関係です。社員の体調を可能な限り気遣って下さる上司の方々がいます。勤続年数に関係なく話ができるため、自分のアイデアや意見が反映されやすい職場環境です。また、少しでも具合が悪い時には、遠慮なく欠勤・遅刻・早退をするようにという上司の方針があり、体調管理がしやすいのも大きなメリットです。
満足度:★★★★★
配慮  :★★★★
→口コミの続きはこちらへ



ゼネラルエンジニアリング株式会社
通常の障害に比べて理解するのが難しい発達障害のことを理解しようとしている方が多く、固定観念にとらわれずこちらの障害に関する説明をよく聞いてもらえます。またそれに対して希望する配慮も通してもらえることが多いです。
満足度:★★★★
配慮  :★★★★★
→口コミの続きはこちらへ



名鉄観光サービス株式会社
私の表現力の乏しさに苛立つことなく寛大な心で障害を受け入れてくれたので、一緒に仕事ができました。
満足度:★★★★
配慮  :★★★★
→口コミの続きはこちらへ



リコークリエイティブサービス株式会社
①障害に対しての配慮がしっかりしている。
②食事中を除いては雑談がほとんどなく、雑談が苦手な人にとっては面倒な人間関係があまりない。
③飲み会が強制ではないので、参加したい時だけ参加している。
④事業所全体の従業員数が多いので、社員食堂がある。そのため昼食代を安く抑えることができる。
⑤オフィスの環境が良く(採光が十分になされている)、快適に仕事をすることができる。
満足度:★★★★★
配慮  :★★★★
→口コミの続きはこちらへ



4-2. おすすめの業界・職種

では次に、ASD(自閉スペクトラム症)のある方におすすめの業界や職種について考えてみます。しかし、様々な業界や職種があり、症状や特徴もそれぞれ異なります。
そこで一つの手がかりとして、アンブレに届いたASD(自閉スペクトラム症)のある方からの口コミ113件を集計し、分析することで傾向を見てみました。

まずは業界です。

ASD(自閉スペクトラム症)の方の業界割合グラフ
ASD(自閉スペクトラム症)の方の業界満足度グラフ

多くの方が勤めている業界は、「サービス・外食・レジャー系」「小売・流通・商社系」、そして満足度が高い業界は、「不動産・建設・設備系」「コンサルティング・専門サービス系」でした。必ずしも満足度が高い業界=人気のある業界というわけではなさそうです。

次は職種です。

ASD(自閉スペクトラム症)の方の職種割合グラフ
ASD(自閉スペクトラム症)の方の職種満足度グラフ

多くの方が勤めている職種は、「事務」「軽作業」でした。そして満足度が高い職種は、「清掃」「事務」という結果になりました。

皆さんの予想はどの業界と職種でしたか?
業界と職種に関する詳しい調査結果は、以下のコラムでご覧いただけます。ぜひ参考にしてみてください。



では、このような企業はどのように探せば良いのでしょうか?
次は仕事の探し方を見ていきましょう。



ASD(自閉スペクトラム症)のある方が働いている企業が一覧で確認できます。
▼ASD(自閉スペクトラム症)のある方がお仕事、雇用をされている企業一覧




5.転職や就活ではASD(自閉スペクトラム症)をオープンにするかクローズにするか

ASD(自閉スペクトラム症)のある方の多くは、障害を伝えて障害者雇用枠で働く「オープン就労」にするか、障害を伝えないで一般雇用枠で働く「クローズ就労」にするかということで悩むのではないでしょうか?
それは、ASD(自閉スペクトラム症)のことを伝えるか伝えないかで、働き方が大きく異なるからです。

では、オープン就労した方とクローズ就労にした方では、何が違うのでしょうか?

5-1. ASD(自閉スペクトラム症)をオープンにした方の体験

まずはASD(自閉スペクトラム症)であることをオープンにした方のコメントです。オープン就労で良かったと感じること、逆に悩んだことはどのようなことでしょうか?

【オープン就労のメリット】

会社全体(経営陣、社員とも)に、自分を受け入れてくれる空気が感じ取れた。私の障害特性が会社全体に周知されているので、仕事上あまり無理を言われることはなく、聴覚過敏に配慮して穏やかな声で話しかけてもらえる。あまり細かく手出し口出しされることはなく、困ったときにだけ声をかけてくれる程良い距離感で接してもらえる。
軽作業、女性
障害の特性にあった業務を任せて頂けるため、やり甲斐を持って業務に取り組むことができる。
マスコミ・広告、軽作業、女性
一般採用で内定をいただいた後に障害のことを明かしましたが、それでも採用したい、とのことでした。この企業では、様々な部署の方々ともチームワークがあり、連携がしっかりとれていたと思います。障害に対する配慮についても各部署で共有されていたので、落ち着いて働くことができました。
アパレル・日用品、男性
【オープン就労による悩み】

障害枠で就職したにも関わらず、支援や理解がまったく得られなかった。
医療・福祉・介護、介護、女性
初めから発達障害を公表していたが、返って裏目に出て信用が落ちてしまった。発達障害の度合いも様々ある中での評価は、自身にとって厳しいものだった。一度偏見を持たれてしまうと弁解しようにもしきれない。それを理由にされ、仕事内容が通常のものより簡単な内容になってしまった。仕事の意欲が湧かずに悶々としている。
システムインテグレータ、女性
では、オープン就労の良さと悩みについてまとめます。

オープン就労の良さは以下の通りです。

  • 障害の特性に合った業務を任せてもらえた
  • 自分が受け入れられている空気を感じた
  • ほど良い距離感のサポートを受けられた
  • 会社全体で特性や聴覚過敏への理解があった
  • 各部署で配慮が共有されていて働きやすかった

障害をオープンにしたからこそ、ASD(自閉スペクトラム症)についての理解や配慮が得られたという理想的なケースです。

一方、オープン就労による悩みは以下の通りです。

  • 障害者雇用で就職したのに全くサポートがなかった
  • 障害があるという理由で簡単過ぎる仕事を与えられた

「障害がある」というだけで偏見を持たれてしまい、本来持っている能力まで低く見積もられてしまうのは本当に悔しいことです。
実際に、障害者雇用の現場では「せっかくのスキルを生かせず物足りない」というようなことも起こっています。

ただ、それは「オープンorクローズ」の問題というより、その企業の側の問題ではないでしょうか。

就職や転職をする際は、障害に対する理解や配慮のある職場かどうかを見極めることが必要です。そのためにも求人票だけの情報で企業を選ぶのではなく、見学や職場実習、面接などを活用して、少しでも内情や雰囲気を知ることが重要です。その方法については、後述しますので参考にしてみてください。

あなたらしく働き続けるためにも、ASD(自閉スペクトラム症)への理解と配慮が得られる職場を選ぶことをおすすめします。

【ASD(自閉スペクトラム症)をオープンにして働くことのまとめ】

障害をオープンにすることは、職場での理解や配慮を得るためのスタートラインです。
無理せず安定して働き続けるためにも、ASD(自閉スペクトラム症)をオープンにして受け入れてくれる職場を選びましょう。

見学や職場実習、面接で

・これまでの障害者雇用の実績
・具体的に受けられる配慮
・配置される予定の仕事の内容

などを確認できると良いですね。

5-2. ASD(自閉スペクトラム症)をクローズにした方の体験

次は、ASD(自閉スペクトラム症)があることをクローズにした方のコメントです。クローズ就労で良かったと感じること、逆に悩んだことはどのようなことでしょうか?

【クローズ就労のメリット】

頑張ればきちんと評価されるし、持病の通院のための休みも許された。
外食・フード、介護、女性
クローズでの就労でしたので、自閉スペクトラム症由来の困りごとについては相談しておりませんでした。しかし職場の同僚たちは、私が何度も質問したり聞き取れなくて同じことを繰返し説明してもらったりする時も怒らず、丁寧に説明してくださいました。忙しい時や余裕のない時でも、声を荒げず教えてくださったことをとても感謝しています。
サービス・外食・レジャー、女性、
【クローズ就労による悩み】

クローズで働いていたので、当然ですが障害者に対する配慮はありませんでした。
人材、男性
クローズ就労ゆえ、口頭指示が多くなる。
外食・フード、介護、女性
クローズで、向いていない接客業に挑んだことがきつかっただけでなく、「自分で考えて行動して」など抽象的な指示が多くて混乱してしまった。また、BGMが聴覚過敏にはきつかった。
旅行・ホテル、男性
では、クローズ就労の良さと悩みについてまとめます。

  • もともと優しく世話好きな同僚が多く、クローズでも困ることがなかった
  • 障害名を出さなくても、わからないことなどをたずねれば助けてもらえる

このように「障害名を出さなくても十分配慮してもらえている」というコメントがいくつかありました。

ただ、クローズでも配慮が受けられたというケースは「たまたま職場の環境が良かったから」という面が強いでしょう。誰もが理解ある職場に出会えるわけではありません。



一方、クローズ就労による悩みは以下の通りです。
  • 当然だが障害に対する配慮は全くない
  • 口頭指示や抽象的な指示が多い
  • ASD(自閉スペクトラム症)の特性に合った業務ができない
やはり、ASD(自閉スペクトラム症)をオープンにしないと配慮を受けられる確率は大幅に下がります。

【ASD(自閉スペクトラム症)をクローズにして働くことのまとめ】

ASD(自閉スペクトラム症)という障害名は言わなくても「自分は~が苦手だからこうしていただけますか」などと伝えることで、ASD(自閉スペクトラム症)の特性に対する配慮を求めることはできます。
しかし、クローズ就労では同僚たちと同じ条件で働くことを求められるため、特別な配慮を受けられない可能性が極めて高いです。
確実にASD(自閉スペクトラム症)への理解と配慮を求めるなら、オープン就労が安心です。

ASD(自閉スペクトラム症)を伝えて障害者雇用で働く「オープン就労」、伝えずに一般雇用で働く「クローズ就労」、どちらが自分にとって長く働き続けられるかを考えた上で、気になる企業の障害者雇用への取り組みを十分に確認すると良いでしょう。

6.求人の見つけ方

6-1. 働き方によって選べる採用枠「一般枠」と「障害者雇用枠」

求人には、一般枠(クローズ就労)障害者雇用枠(オープン就労)があり、障害者手帳を所持している方はどちらの枠にも応募することができます。

先にも述べたように、ASD(自閉スペクトラム症)をオープンにするか、クローズにするかといった悩みは、応募できる雇用形態にも影響してきます。
少し重複する部分もありますが、もう一度簡単に説明します。

「一般枠」は、障害があることを伝えずに仕事をすることです(クローズ就労)。職種の選択肢は広がり、昇進や昇給などの機会もありますが、ASD(自閉スペクトラム症)への理解や周囲のサポートを受けることは難しくなります。

「障害者雇用枠」は、障害があることを伝えて仕事をすることです(オープン就労)。そのため、職場の理解を得られ、周囲のサポートが受けやすくなるなど、働きやすさにつながることも考えられます。


障害者枠(オープン)や一般枠(クローズ)についてはこちらでもご紹介しています。
▼障害者枠(オープン)か一般枠(クローズ)か?メリットとデメリットを解説




6-2. 求人の見つけ方

①ハローワーク

障害のある方専用の窓口があり、相談したりアドバイスを受けたりすることができます。障害者雇用に関する求人情報も多く扱っています。

【ハローワークを利用した方】

大田区のハローワークを利用しました。障害者雇用担当のベテランの方が、面接で話すことができない自分に同伴して、代わりに説明してくれました。それどころか、自分のスキルを売り込んでもらったおかげで、業務内容から雇用条件までガラッと変わり給与も大幅にアップしました。
人材、WEBディレクター、男性
障害者枠の仕事を探していました。担当してもらったスタッフの方に「何ができて何ができないか」を説明し、きちんと配慮を受けられる職場を紹介していただいた。
医療・福祉・介護、介護、女性
ハローワークの求人検索機で現在の仕事を探しました。障害者専門の職員さんに仕事探しの相談をし、履歴書の添削や志望動機の書き方の指導も受けました。応募できるかどうかの交渉もしてくれました。また、障害者就業・生活サポートセンターの担当の職員をつけてくれました。
軽作業、女性
▼参考: 厚生労働省職業安定局「ハローワークインターネットサービス」

②人材紹介会社(エージェント)

障害があることで働くことに不安を覚えている方の就職活動を応援してくれる、専用の人材紹介会社(エージェント)をご存知でしょうか?

具体的には、履歴書の書き方や面接の練習、おすすめする企業の紹介やその企業との連絡、事前見学の調整、入社後のケアや相談など、全面的なサポートを行ってくれます。

扱っている求人情報の中には、ハローワークなどでは公開されていないものもあります。また企業のことをよく把握しているので、ホームページや求人票では確認できない職場環境などの情報も得られます。

一人で始める就職活動との違いは、専門のアドバイスやサポート、自分に合った企業の紹介を受け、担当者と一緒に不安を取り除きながら活動を進めていけることです。

しかし、人材紹介会社も一つの企業であり、紹介できる企業の得意分野や担当者の性格も様々です。自分の希望や意見が伝えやすく、理解してもらえる人材紹介会社かどうかをチェックしてみましょう。

活用できる求人サービスは、就労移行支援事業所など他にも多くあります。詳しくは以下のコラムを参考にしてみてください。
ハローワークだけじゃない、障害者雇用枠の求人はここでも!求人サービスを紹介




次は、気になる企業を見つけたら、その企業の情報をどのように集めると良いのか、紹介していきます。

7.企業情報の集め方

会社の採用ページや企業のホームページだけでは、あなたが実際に働くことになるであろう職場の雰囲気はつかめないかもしれません。できるだけ自分の目で確かめてみましょう。

7-1. 事前に見学して企業の雰囲気を確認

企業によっては職場を事前に見学させてくれる所もありますし、人材紹介会社に登録している方や就労移行支援事業所を利用している方は、アドバイザーや支援員を通して、見学をお願いすることもできます。まずは確認してみるといいでしょう。
口コミにも、事前に見学を行うことで、面接だけではわからない職場の雰囲気が伝わるとの意見が多く見られます。

【就職する前に職場見学をした方からのアドバイス】

職場見学はした方が良いと思います。傲慢な人や、人を教えられない人が職場にいるとそれだけで空気が悪くなりますし、自分も辛い思いをします。学べそうだな、っていう雰囲気がある職場を選ぶためには、見学と下調べは必要です。
医療・福祉・介護、医療関係、女性
会社を見学した際に特に見るべきポイントは、やはり顔と目です。問題ない企業なら顔と目が生き生きしていますが、問題ある場合、職場の空気と職員の人たちに生気がないのが特徴です。
マスコミ・広告、デザイナー、男性
障害者雇用なら障害のある方がすでに何人働いているのか、仕事でその方たちと関わるかなども見学の時点で聞いておくと、会社選びをする際のいい判断材料になると思います。
シンクタンク・リサーチ・マーケティング、女性

7-2. 面接はその企業をよく知るチャンス

面接は、企業側があなたを審査するだけの場ではありません。大事なのは、あなたが企業に求めるものと、企業があなたに求めるものがマッチングすること

不安や疑問がある場合は、面接などでクリアにしておきましょう。具体的に聞いておいたほうが良い内容については、以下の口コミを参考にしてみてください。

【面接で企業の情報や職場の様子、自分に対する配慮などの情報を得るための工夫】

自分の得意、不得意を把握しておき、面接の時点で企業に伝えておくことが大切だと感じました。働き始めてから伝えた事はこちらに非があった事ですし、相手も心の準備ができていれば、もう少しおおらかな態度でいてくれた可能性があります。
専門店、接客、女性
自分自身の障害特性をしっかり把握して、面接では隠さずに伝えましょう。たとえ隠して入社しても、いずれは特性が表に現れて業務に支障が出て、かえって厳しい状況に陥るケースになる可能性があります。自己のコミュニケーション能力だけでは充分に伝えられないと思うのなら、 ジョブコーチの協力をためらうことなく利用しましょう。
運輸・交通、営業事務、男性
障害者雇用で働く場合は、入社前の面接で自分のできることや苦手なこと、配慮して欲しいことをあらかじめ企業に伝えておいたほうが良い。そうすることで入社後十分な配慮を受けることができる可能性が高まる。そのためには自分の障害特性について知っておいたほうが良い。
建築・建設・設計・土木、一般事務、男性
面接で緊張してもきちんと質問できるように、あらかじめ知りたいことをまとめておきましょう。前もって準備をしておくだけで心に余裕ができ、面接にものぞみやすくなります。

働き始めてから大変な思いをしないように、面接時の質問のチャンスは大事にしましょう。

8.専門家からのアドバイス

仕事探しを考えているASDの方へ、専門家 水谷愛さんからのアドバイスを紹介します。

■働くことを迷っているASD(自閉スペクトラム症)の方へのアドバイスとは?

ASDの特性の強弱はさまざまです。どの特性が強いかは人それぞれです。

ASDの特性にも、働くのに魅力的なものがたくさんあります。
自分のことをよく理解してもらって働くのには勇気がいると思いますが、きっとあなたに合う職場やお仕事があるはずです。

自分ひとりですべてを解決しようとせず、ハローワークや就労支援センター、就労移行支援事業所など、あなたが使えるものは周りにたくさんありますので、いろんな支援を上手に頼って働くことも考えてみると良いと思います。

■これから働くASD(自閉スペクトラム症)の方へのアドバイスとは?

ASDの方でこれから働こうと意欲的なあなたには、以下のことをおススメします。

障害者雇用で就労を希望する方に求められるのは「できることとできないこと」「何を企業に配慮してもらいたいか」を明確にすることです。
ASDの特性は人それぞれなので、あなたが何に困っているのか、何の手助けが必要なのかはあらかじめまとめておいて、しっかり伝えられるようにしましょう。
一人でまとめるのが難しい方は、ぜひ支援者の助けを借りて、一緒に考えていくようにすると良いと思います。

9.まとめ

ASD(自閉スペクトラム症)のある方は、特性により働きづらさを感じる場面が多くあります。仕事を続けるためには、働きづらいと感じることを働きやすい環境に変えていく必要があります。

そのためにも、まずはご自身がどのようなことに悩んでいるのかを知ることが大切ですが、その際は、同じようにASDの方の口コミを参考にしてみましょう。
口コミには、以下のような悩みが挙げられました。

  • 気分に波がある
  • コミュニケーションが苦手
  • 忘れっぽい
  • ミスが多い
  • 集中しすぎて疲れやすい
  • 指示が理解できないことがある
  • 急な予定変更や臨機応変が苦手
  • マルチタスクが苦手
  • 聴覚過敏や感覚過敏により仕事に集中できない

これらの悩みは、「自分でできる工夫や対策」を心がけたり、周囲の方々のサポートを得たりすることで解決できることもあります。

まずは自分でできることから取り組んでみましょう。例えば忘れっぽい方やミスが多いという方は、メモを取ることから始めてみるのはいかがでしょうか?

しかし、自分で努力をしても変えられないこともあります。例えば、聴覚過敏のある方は電話の音が鳴り続ける場所では集中できないという悩みがある場合、席を変えたくても自分の意志だけで行うことはできません。そんな時は、周囲の方に相談をすることで解決に近づくことができます。

また、ASDの特性は、働きづらさを招くものばかりではありません。探究心やこだわりの強さを自分の得意分野に活かすことができれば、強みとして発揮することができます。

他にも、仕事の探し方やASDであることを企業に伝えるかどうかといった悩みも、口コミにあったアドバイスを紹介していますので、ぜひ参考にしてみましょう。

しかしコラムでご紹介した口コミは、ほんの一部です。症状も人それぞれ、企業の対応もそれぞれ異なります。
自分に合った職場を自分のペースで見つけてください。

様々な企業の中で、あなたが幸せに働ける環境に出逢えることを、私たちは心から願っています。

※この記事は投稿いただいた口コミから生まれています。
皆さんの貴重な口コミは多くの方へ届き役立ちます。ぜひ体験したこと、感じたことを教えてください。
口コミの投稿はこちら
↓↓↓
口コミの投稿

障害者雇用で転職をお考えの方、無料で転職相談しませんか?
発達障害のある方の面接のコツや求人の探し方をはじめ、仕事探し、転職活動自体のアドバイスも実施中。
すぐに転職するかわからない、障害者雇用で働くか迷っている方のご相談も承っていますご相談はこちらから

監修者

精神障害者デイケアにて5年、スクールカウンセラーとして10年、発達障害者就労支援センターにて4年の経験を積み、現在は障害者就労移行支援事業所にてサービス管理責任者として勤務しています。著書『「がんばり屋さん」のこころのトリセツ』『【HSPの会社員】が自分らしく楽に働くトリセツ』『発達障害の人が「うまく」働いて幸せに生きるトリセツ』も好評。

保有資格

著者

障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。

新着口コミを毎週火曜に定期配信中
働きやすい環境を見つけるきっかけに


新着口コミを受け取る

関連するコラム

発達障害に関する記事一覧就職・転職のヒントに関する記事一覧