発達障害のあなたは、仕事をする時に「苦手だな」「できれば避けたいな」と思うことはありますか?
このコラムは、苦手なことを少し「できるかも」に変えるためのヒントを紹介していきます。
今回のテーマはコミュニケーション&会話の方法。
どのような仕事でもコミュニケーションを必要とする場が出てきますが、
・どうやって会話をすればよいの
・会話が続かなかったらどうしよう
という不安から会話に踏み出せなくて、仕事がしづらいと感じることはありませんか?
そんな時は、ちょっとしたコツを知ることで、一歩前へ踏み出せるかもしれません。
周りの発達障害のある方は、どんな風に会話をしているのでしょうか?
ここでは、当事者に教えてもらったおすすめの解決法をご紹介していきます。
シリーズ化したコラムで、色々な方法をご紹介しますので、自分に合いそうな方法を試してみてください。
人と話すのがちょっと苦手です。雑談していても、相手の話にどう返したらいいかわからないのです。口ごもってしまったり、話題が続かなかったり。上手にコミュニケーションをとるには、どうしたらいいでしょう?
相手「最近、寒いですね。」
自分「そうですね、本当に寒いです。」
相手「コートとマフラーがないと、しんどいですよね。」
自分「厚着してないと、冷えますもんね。」
相手「そうですね。だけど電車の中だと意外と暑かったりして…。」
自分「分かります。温度差があるときついですよね。」
相手「最近、暑いですね。」
自分「暑いですよね、汗が出るとすぐ化粧が崩れちゃって…。」
相手「わかります、朝メイクしてもすぐヨレちゃいますよね。」
自分「お直しに、何持ち歩いてますか?」
相手「コンシーラーとリップは必須、あとはにじんだ時用の綿棒も持ってます。」
自分「コンシーラー、どこの使ってます?」
相手「○○のです。」
自分「へー、使いやすいですか?」
相手「この前○○の案件があってさ~」
自分「大変だったでしょう」
相手「いやいやまあ大した来ないんだけどさ」
自分「でも、大変だったでしょう?」
相手「まあそうだね、プレゼンの前は徹夜したかな…。やっぱり気合入ってたしどうしてもうまくいかせたくて…」
新人のころ上司が業務を教えてくれるのは、あたりまえだと思っていました。教え方も上手じゃないし、いちいち「ありがとうございます」と言う必要も感じられませんでした。
しかし仕事がそれほどできなくても愛想のよさで乗り切っている同僚を見て、とりあえず何か教えてもらった時は「ありがとうございます」と言っておくことにしました。
相手の教え方が分かりづらいなと思った時は「あの、もう一度伺いたいところがあって…」と丁寧に聞いてみて最後は「勉強になりました!」でしめます。
すると周囲の人たちが、みるみる優しくなって以前よりも職場での居心地がよくなりました。
「ありがとう」と「ほめる」は、コミュニケーションの潤滑剤なのだと知りました。
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