内部障害のある方が仕事を続けるために、悩みと対策を徹底紹介

内部障害のある方が仕事を続けるために、悩みと対策を徹底紹介

内部障害を抱えながら仕事している方の中には、うまく付き合いながら理想の職場で働いている方もいらっしゃれば、悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、外見からは分からないため、周囲の理解を得にくいことや、体調管理に気を遣うなど、疾患による特有の悩みを感じることはありませんか?

そんなときは、同じように内部障害を抱えながら仕事をしている方々の声に耳を傾けてみましょう。今回のコラムでは189人の内部障害がある方の口コミをもとに

・どのようなことに悩み、どのように解決しているのか
・職場から得られると嬉しい配慮やサポートはどのようなものか

といったアドバイスをご紹介していきます。
障害者雇用の専門家みちしたさん(社会福祉士、精神保健福祉士)にもアドバイスをいただきました。

仕事との向き合い方や職場について悩むこと、不安に感じることがある方は、ぜひ寄せられた声を、解決のヒントとしてください。

*この記事はみちしたさんに監修していただきました
みちしたさん

社会福祉士・精神保健福祉士(ソーシャルワーカー、精神科ソーシャルワーカー:社会福祉専門職の国家資格)の資格を持つ。障害者支援施設にて支援員を8年経験した後、福祉資格を持つ地方公務員として採用され、ソーシャルワーカーとして活躍。


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目次

1.内部障害とは

2.心臓機能障害

3.腎臓機能障害

4.呼吸器機能障害

5.肝機能障害

6.直腸機能障害

7.小腸機能障害

8.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害

9.専門家からのアドバイス

10.まとめ

1.内部障害とは

1-1.内部障害とは

内部障害とは、体の内部に障害があることをいいます。外見からは分からないのですが、疲れやすかったり、携帯電話の電波が悪影響となったり、トイレに不自由したり、タバコの煙で苦しくなったりするなど、周囲の方の理解と配慮を必要とする障害です。

1-2.内部障害の種類

  • 心臓機能障害
  • 腎臓機能障害
  • 呼吸器機能障害
  • 肝臓機能障害
  • 膀胱・直腸機能障害
  • 小腸機能障害
  • ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害

参考:東京都福祉保健局 ハートシティ東京「障害を知る」

内部障害は多岐に渡りますが、このコラムでは、アンブレに寄せられた口コミを参考に、以下の障害や病気がある方のお仕事に関する悩みやその対策を紹介していきます。

  • 心機能障害
  • 腎臓機能障害
  • 呼吸器機能障害
  • 肝機能障害(肝臓機能障害)
  • 小腸機能障害
  • ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害

2.心臓機能障害

心機能障害とは、様々な理由により心臓の機能が低下し、身体に血液を循環させることが困難になる障害です。ここでは、人工弁やペースメーカーを使用している方々から寄せられた口コミをもとに、仕事をするうえでの悩みやご自身でできる対策、職場が実施している合理的配慮などについてご紹介します。

2-1.心臓機能障害のある方の悩み

心臓機能障害のある方から寄せられた仕事の悩みは、主に次のようなものでした。

  • 運動量に制限がある
  • 過労を避けるため、仕事をセーブしなくてはならない
  • 流血するような怪我をしないよう、細心の注意を払わなくてはならない

過労による身体的負担や精神的ストレスは心臓機能障害に悪影響を及ぼしてしまいます。無理のないペースで働くために、職場との調整が必要になるという点が、仕事の悩みにつながっているようです。

また、心臓機能障害の症状によっては、血液凝固を防ぐ薬を服用している場合があります。こうした薬を服用している場合、怪我により流血すると血が止まりにくくなってしまうため、注意しながら仕事をする必要があります。

2-2.心臓機能障害のある方の仕事の工夫

心臓機能障害のある方は、このような悩みにどう対処しながら仕事をしているのでしょうか。ここでは、心臓機能障害のある方から寄せられた、仕事をするうえでの工夫をご紹介します。

【工夫】

同じ姿勢をとらずに一定時間ごとに姿勢を変えて体をリラックスさせて緊張しないようにする。
(男性、心臓機能障害、弁膜置換)

通常のデスクワークであれば問題ないが、重い物を移動しなければいけないときは台車を使ったり、他の人にお願いしたりしている。
(メーカー・製造系、男性、心臓機能障害)

適度に休憩をとる、椅子に座る、水分補給を十分にとる。休む、無理をしない。
(金融・保険系、男性、心臓機能障害)

血流を滞らせないよう、ときどき姿勢を変えるという工夫は、気軽に取り入れられそうですね。

重い物を移動させるといった、心臓に負担がかかる仕事内容が突発的に発生する場合もあることでしょう。こうした際には、周囲に手助けをお願いするということも、無理なく仕事を続けるうえでの大切な工夫といえるでしょう。


2-3.心臓機能障害のある方が望む配慮やサポート

ここまで、心臓機能障害のある方が仕事をする中で抱える悩みと、仕事をするうえで行っている工夫をご紹介しました。

ご自身で対処できる工夫に加えて、職場からの配慮があれば、働きやすさは一層向上することでしょう。ここでは、職場から得られると嬉しい配慮やサポートについて、口コミをご紹介します。

【配慮やサポート】

出来る限り機器の近くで作業しないよう配慮してもらった。
(IT・通信・インターネット系、男性、心臓機能障害、心臓ペースメーカー使用)

定時で帰らせてくれる。 体調が悪いかどうかを心配してくれる。
(サービス・外食・レジャー系、男性、弁膜症、人工弁使用)


重い物を持ち上げる事、激しい仕事をする事への配慮やサポ-トなどしてくれます。
(サービス・外食・レジャー系、男性、心臓機能障害、心臓ペースメーカー使用)

無理になるようなことはせず、軽いことをさせてもらっています。 そのために、自分の体のことをみんなに知ってもらうことが大事になります。
(不動産・建設・設備系、男性、人工弁使用)

心臓ペースメーカーを使用している方は、電波に気をつける必要があります。電波を発する機器が職場にある場合は、なるべく電波から離れた場所で仕事ができるようにするなどの合理的配慮が大切です。

心臓機能障害がある方は、過労やストレスで体調を崩してしまうことがあります。業務上の負担が大きすぎないか、残業をしすぎていないかという点に留意し、定期的に声かけを実施することが重要です。このように従業員の業務負担に気を配れる職場は、心臓機能障害がある方にとって働きやすい職場であるといえるでしょう。

ここまで、心臓機能障害がある方が抱える仕事の悩みやその対策、合理的配慮の方法についてみてきました。次に、腎臓機能障害のある方のケースをご紹介します。

3.腎臓機能障害

腎臓機能障害のある方が仕事で抱える悩みや、自身で実施できる工夫、働きやすい環境を整えるために職場ができる合理的配慮には、どのようなものがあるのでしょうか。具体的な内容についてみていきましょう。

3-1.腎臓機能障害のある方の悩み

腎臓機能障害のある方から口コミで寄せられた仕事上の悩みをまとめると、次のように分けられます。

  • 感染症に気をつける必要がある
  • 人工透析が必要である場合、仕事の時間が制限される
  • 疲れやすく体調を崩しやすい
  • トイレに行く回数が多い

腎臓機能障害のある方は、免疫機能が低下している状態になってしまうため、風邪などの感染症にかかると重篤化してしまうリスクがあります。そのため、感染症に罹らないよう、仕事や通勤時に注意する必要があるという悩みが寄せられました。

腎臓機能障害のある方の中には、人工透析を行っている方もいることでしょう。人工透析の治療は、週に複数回、病院に通う必要があります。さらに、一度の透析治療には数時間かかるため、仕事を継続しながら透析治療を行うためには勤務時間を制限せざるを得ません。職場から理解を得る必要がある点や、仕事のスケジュール調整が必要になる点が仕事での悩みにつながっていました。


3-2.腎臓機能障害のある方の仕事の工夫

腎臓機能障害のある方は、仕事で抱える悩みに対して、どのような工夫をしているのでしょうか。口コミをみていきましょう。

【工夫】

じん臓悪化を抑える薬を飲んでいて、薬の作用でトイレの回数が増えてのどの渇きが激しいので、こまめにトイレと水分の補給を行うようにしている。 たまに、めまいもするので激しい時は上司に連絡して休憩するようにしている。
(メーカー・製造系、男性、多発性嚢胞腎)

実質週4日しか業務出来ないため、時間をやりくりして、効率良く業務を遂行している。
(小売・流通・商社系、女性、腎臓機能障害)

感染が怖いので職場では常にマスクをしている。小型のプラズマクラスター発生器を机のうえに置いている。
(IT・通信・インターネット系、男性、腎臓機能障害)

身体に無理なく仕事を続けるために、こまめな休憩や水分補給を心がけるという工夫が寄せられました。ストレスを抱えながら無理をして仕事をすることは、腎臓機能障害の悪化につながります。疲れを感じたら、上司などに相談して休憩や休暇を取るという対策が有効です。

人工透析の治療が必要な方からは、勤務時間の制限内で仕事を終わらせるようにするという工夫が寄せられました。人工透析の治療は、治療前やその直後も体調が優れない場合があります。体調の傾向を把握したうえで業務スケジュールを立てることは、ご自身にとっても職場にとっても重要なポイントになるでしょう。


3-3.腎臓機能障害のある方が望む配慮やサポート

ここまで、腎臓機能障害のある方が仕事で抱える悩みや、その悩みに対してご自身でできる工夫についてご紹介してきました。

それでは、職場からは、腎臓機能障害のある方に対してどのようなサポートができるのでしょうか。腎臓機能障害のある方が職場から得た配慮やサポートの具体的な内容について、口コミをご紹介します。

【配慮やサポート】

疲れやすい私を理解して、階段を多く利用する仕事を積極的に代わってくれたり、重いものを持つ仕事を積極的に行ってくれたりしました。勤務時間をずらしてもらえるかどうか持ちかけた時は、快く対応してもらえ、8時出勤を11時出勤に変えてもらえました。
(サービス・外食・レジャー系、女性、腎臓病)

通院日の退社時間の間際に仕事が入ってきて終わらない状況になっても、他の方がフォローしてくださり定時で帰れるよう支援してくださいました。
(コンサルティング・専門サービス系、女性、腎障害)

透析の通院を理解し会議時間の調整、代理の方の出席など配慮してくれる。
(IT・通信・インターネット系、男性、全身性エリテマトーデスによる腎臓機能障害、慢性腎不全)

職場から得られて嬉しかった配慮のなかで最も多かったのは、通院と仕事を両立するためのサポートです。

腎臓機能障害のある方にとって、治療のための通院は大変重要なものです。しかし一方で、通院のために早退や欠勤を取得する度に職場に気を遣って疲れてしまうという方もいらっしゃるでしょう。

職場としては、日々の業務のスケジュール管理を本人と共に組み立てたり、残業や会議の代理を立てたりすることで、治療と仕事を両立しやすい環境を整えることが大切です。さらに、体調を気遣う日々の声かけにより、体調を崩した時に休憩や休暇を取りやすい雰囲気を作ることも、腎臓機能障害のある方にとって嬉しいサポートといえるでしょう。

4.呼吸器機能障害

呼吸機能障害のある方は、日常的に人工呼吸器や携帯用酸素ボンベが必要な方もいらっしゃれば、階段や坂道でのみ呼吸困難を感じるという方もいらっしゃいます。症状の程度は異なるものの、仕事をするうえでの悩みやその対処法に関して寄せられた口コミをみていくと、いくつかの共通点があることがわかりました。

ここでは、呼吸器機能障害のある方の仕事の悩み、仕事をするうえでの工夫、職場から得られると嬉しい配慮について、寄せられた口コミを整理してご紹介します。


4-1.呼吸器機能障害のある方の悩み

口コミをみていくと、呼吸器機能障害のある方は、仕事をするうえで次のような悩みを抱えていることがわかりました。

  • 仕事中にも酸素吸入が必要
  • 身体的に負担のかかる仕事ができない
  • 感染症に気をつける必要がある

息切れや呼吸困難の症状を抱えていることから、立ち仕事や移動が多い仕事、重い物を持つなどの仕事が困難という悩みが寄せられました。

また、呼吸機能障害は、風邪などの感染症をきっかけとして悪化する場合があることから、仕事中や通勤時も感染症対策をする必要があることも悩みの一つになっています。


4-2.呼吸器機能障害のある方の仕事の工夫

呼吸機能障害のある方は、仕事の悩みに対して、どのような工夫をしているのでしょうか。口コミをみていきましょう。

【工夫】

あまり長時間の立ち仕事を行わないよう、時間の調整や座って作業ができる工夫を行っていた。また、作業中のマスクなど、化学汚染にも念のため気をつかっていた。
(メーカー・製造系、女性、呼吸機能障害)

出来るだけ無駄な動きをしない、休憩しながら動くこと、深呼吸をする、歩行時はゆっくり歩く。
(運輸・交通・物流・倉庫系、男性、呼吸機能障害)

感染症対策を徹底しながら仕事をするための工夫として、仕事中もマスクをするという工夫が寄せられました。職場によっては薬品や洗剤を扱うことや、粉じんや埃が空気中に舞っている場合もあるでしょう。また、風邪を引いている人が出勤してくる場合もあるので、仕事中にマスクをするという対策は有効です。

呼吸困難の症状がある方にとって、仕事中に無理をしないことはとても大切です。こまめに休憩を取りながら仕事をすることや、動きを意識的にゆっくりさせることも、体調を保ちながら仕事を続けるための重要な対策でしょう。


4-3.呼吸器機能障害のある方が望む配慮やサポート

ここまで、呼吸機能障害のある方が仕事で抱える悩みと、その対策についてみてきました。ご自身でできる対策に加えて、職場からの配慮があると、呼吸機能障害のある方の働きやすさは大きく向上することでしょう。

ここでは、呼吸機能障害のある方にとって、職場から得られると嬉しい配慮やサポートについて寄せられた口コミをご紹介します。

【配慮やサポート】

通院のため定期的に早退をしていた。また、体調不良のため欠勤もあったが、事情を考慮してもらっていた。また、体調に合わせて作業を変更したり、事務作業に回してもらったりなどのサポートを受けた。
(メーカー・製造系、女性、呼吸機能障害)

嬉しかった点は、公務員でも障害者枠の非常勤だったので週30時間の勤務(7時間半×4日)で、平日にお休みが一日あったこと。
(サービス・外食・レジャー系、男性、呼吸機能障害)

障害者福祉を事業としているため、体の状態を理解してくれている。
(サービス・外食・レジャー系、男性、慢性呼吸器疾患)

通院のための定期的な休暇や、体調不良時の突発的な休暇に対応できる職場は、呼吸機能障害のある方だけでなく、多くの人にとって働きやすい職場といえますね。

呼吸機能障害のある方は、身体的に無理をしないことが大切です。職場としては、本人の体調を考慮したうえで、身体的に負担のかからない勤務時間や仕事内容に変更するなど、本人と話し合いながら働きやすい環境を探っていく姿勢が求められます。

5.肝機能障害

次に、肝機能障害のある方が仕事で抱える悩みや、その対応方法、働きやすい環境を整えるために職場に望む配慮やサポートについてみていきましょう。


5-1.肝機能障害のある方の悩み

肝機能障害のある方は、仕事をするうえでどのような悩みを抱えているのでしょうか。口コミでは、次のような悩みが多く挙げられていました。

  • 定期的な通院が必要であるため、仕事を休まなければならない
  • 感染症に気をつける必要がある

5-2.肝機能障害のある方の仕事の工夫

肝機能障害のある方は、悩みにどのように対処しながら仕事を続けているのでしょうか。具体的な工夫について、口コミをご紹介します。

【工夫】

移動の電車では、優先席が空いてたら座ります。 無理だと思ったら、席を外して休息を取るようにしています。 切迫した仕事は、極力入れないようにお願いしています。
(運輸・交通・物流・倉庫系、男性、肝機能障害)

仕事に入る前に段取りを立てて、出来るだけ短時間で済むようにする。コールドプレスジュースを飲む。体を冷やさない。残業を出来るだけしない。とにかくストレスがたまると体のだるさと合わせて動けなくなるので、こまめに休む事を心がけている。
(マスコミ・広告・デザイン・ゲーム・エンターテイメント系、男性、肝機能障害)

周りの方に、自分は感染症に弱い事、またなってしまった場合に大変な事を伝えておく、そして、自分でできる、手洗いうがい、消毒、2重マスクの徹底をし、帰宅したらまず全身着替えてお風呂に入るという工夫をしていました。
(サービス・外食・レジャー系、不明、胆道閉鎖)

ストレスや疲れの蓄積は、体調を悪化させる原因となります。疲れたら無理をせず休憩や休暇を取りましょう。また、突発的な体調不良が起きたときに休憩を取れるように、日頃から余裕をもった業務スケジュールを組むことは、肝機能障害のある方が仕事を続けるうえで大切な対策です。

また、肝機能障害のある方は、感染症に注意する必要があります。感染症を避けるためには、手洗いやうがい、マスク着用など、ご自身でできる対策を実施するほか、職場の人の理解を得て感染症対策に協力してもらうという工夫が効果的でしょう。


5-3.肝機能障害のある方が望む配慮やサポート

ここまで、肝機能障害のある方が仕事をするためにご自身で実施している工夫についてみてきました。それでは、肝機能障害のある方と共に働くために、職場はどのような点に配慮し、サポートをしていくことが望ましいのでしょうか。肝機能障害のある方から寄せられた口コミをみていきましょう。

【配慮やサポート】

業務量や納期が遅れたりミスをしても職場のメンバーは優しく接してくださり、困ったことがあれば何でも相談してねと親身に対応してくださいました。また、仕事中に体調が悪いときは早退や社内で休ませていただいたこともあった。
(メーカー・製造系、女性、肝機能障害)

入社当時は営業車両の整備士として採用されたが、体力がついていかなくなったので退職を考えて当時の上司に相談した所、運転士への配置転換をして頂きました。 症状が悪化して手帳を申請した事を相談したら、総務部門へ異動させて頂き一身上の理由で退職する際にも気遣って頂きました。
(運輸・交通・物流・倉庫系、男性、肝機能障害)

肝機能障害のある方にとって、身体に負担をかけずに、無理のないペースで働くことは大切です。体調への理解があり、休憩や通院のための休暇に柔軟に対応してくれる職場は、肝機能障害のある方にとって働きやすい環境といえます。

症状は年月の経過と共に変化することもあるでしょう。職場としては、本人とよく相談し、本人の状況と希望を把握したうえで、体調に合わせて配置転換などの提案をするという配慮を実施できます。肝機能障害のある方が安心して働き続けられるよう臨機応変に対応する姿勢がある職場は、肝機能障害のある方にとって、まさに理想的な職場です。

6.直腸機能障害

今回は、直腸機能障害がある方の中でも、特にストーマを利用している方から寄せられた口コミから、仕事の悩みや工夫、職場に望む配慮やサポートについてご紹介します。


6-1.直腸機能障害のある方の悩み

直腸機能障害のある方から寄せられた仕事での主な悩みは、次の通りです。

  • トイレに行く回数が多く、外出や長時間の会議などに不安がある
  • パウチに漏れがないか気にしながら仕事をすることがストレスになる

直腸機能障害がある方にとって、ご自身のタイミングでトイレに行けないということは大きなストレスになります。そのため、長時間の会議への出席や、トイレの場所がわからないような、行き慣れていない場所へ赴かなければならない場合など、トイレに行きづらい状況に不安を感じてしまうことがうかがえます。


6-2.直腸機能障害のある方の仕事の工夫

直腸機能障害がある方の中には、悩みに対して様々な工夫をしながら仕事を継続している方がいらっしゃいます。具体的な工夫の内容について、口コミをみていきましょう。
【工夫】

まず、行った先でトイレの場所を確認する。長時間の会議前には、便の処理をしてから臨む。
(メーカー・製造系、男性、直腸機能障害)

とにかく便の漏れが一番の悩み。仕事も体を動かす仕事なので、パウチの周りをテープで補強して体の動きに合わせられるようにしたり、蒸れないように通気性の良い腹巻をして動く度に生じるズレを軽減したりしている。また、便の排出はこまめに行い、動きやすい状態をキープしている。
(男性、直腸機能障害)

バイトをするにあたり、他のパートさんにカミングアウト。また、どういう疾患でどういうことが考えられるかの説明をして、理解してもらうことが大切。私の場合、人工肛門とは便が袋に溜まるもので、決まった間隔で便を排泄しなければならないこと、その際は強い便臭が伴うことを説明した。便秘になると腸が壊死してしまうため、便秘になってはいけないということも説明した。
(女性、直腸機能障害)

目的地までの経路や外出先で、どこにトイレがあるか確認することは、心理的なストレスの軽減にも役立つことでしょう。地図上でトイレの位置確認ができるアプリや、オストメイト対応のトイレを表示するアプリを活用する方法もあります。また、仕事前や会議前にパウチの処理をしておくということも、大切な工夫の一つですね。

トイレに行くという行為は毎日のことです。そのため、トイレに行く度に周囲を気にすることは大きなストレスとなってしまいます。ご自身の症状について必要な範囲の人に話して理解を得ておくことは、ご自身のストレスを軽減するために有効な対策です。直接伝えることに抵抗がある場合は、まずは上司や人事担当者に相談し、周囲にどのように伝えるのか共に考えるという方法もあります。


6-3.直腸機能障害のある方が望む配慮やサポート

ここまで、直腸機能障害の方が抱える仕事上での悩みや、ご自身でできる対策や工夫についてご紹介してきました。

それでは、より働きやすい環境を整えるために、職場はどのようなサポートができるのでしょうか。職場から得られて嬉しかった合理的配慮について、口コミをみていきましょう。

【配慮やサポート】

休憩時間ではないにもかかわらず、排泄の時間をとってくれた。申し訳なくて休憩を取らないと、必ず誰かが声をかけてくれるという環境だった。個人の農園なので制度とかはないが、働いている方一人一人が理解してくれて、働きやすい職場だった。
(女性、直腸機能障害)

時間管理ではないこともあり、平日週2回の通院を勤務時間内にさせてくれている。
(メーカー・製造系、男性、直腸機能障害)

ストーマに問題が起こった時はトイレに行かせてくれたり早退させてくれるなどの配慮がある。
(メーカー・製造系、男性、直腸機能障害)

直腸機能障害のある方は、突発的にトイレに行かなければならない場合があります。こうした状況を理解し、勤務時間中にいつでもトイレに行ける環境の職場は、直腸機能障害のある方にとって働きやすい職場といえるでしょう。

口コミをみていくと、トイレのために頻繁に離席することに対してストレスを感じている方もいることがわかります。こうした気持ちを理解し、休憩を促すような声かけを実施している職場であれば、直腸機能障害のある方も安心して働くことができますね。

さらに、通院の必要性を理解し、勤務時間の調整を行うという配慮を実施している職場もありました。通院が頻繁であれば、その度に有給休暇を取得することは難しい場合もあることでしょう。職場としては、フレックスタイム制の活用や、遅刻や早退で対応するなど、様々な対応方法が考えられます。こうした柔軟な勤務体制の導入は、直腸機能障害の有無に関わらず、多くの従業員にとっての働きやすさにつながります。

ここまで、直腸機能障害のある方の仕事の悩みや工夫、職場が実施できる合理的配慮についてご紹介しました。次に、小腸機能障害のある方の仕事の悩みなどについてみていきましょう。

7.小腸機能障害

小腸機能障害の中でも、今回は特にクローン病のある方から寄せられた口コミより、仕事の悩みや工夫、職場に望む配慮やサポートなどについてご紹介します。


7-1.小腸機能障害のある方の悩み

クローン病による小腸機能障害の主な症状には、腹痛や下痢、血便、発熱などがあります。こうした症状がある場合、仕事をするうえでどのような悩みにつながるのでしょうか。口コミに多く寄せられた悩みは、次のようなものでした。

  • 急な腹痛などにより、仕事を中断せざるを得ない場合がある
  • 頻繁にトイレに行くため、トイレの場所がわからないと不安になる
  • 食事制限のため、会食などへの参加が難しい

こうした悩みを抱えている方の中には、ご自身の工夫によって、働きやすい環境を創り出している方もいらっしゃいます。次に、小腸機能障害のある方が仕事をするうえで行っている工夫についてみていきましょう。


7-2.小腸機能障害のある方の仕事の工夫

小腸機能障害のある方が仕事で行っている具体的な工夫について、口コミをご紹介します。

【工夫】

腹痛が発生した際に行動できるようにトイレの場所の把握を最優先にしておりました。なるべく残業しないようにし、体力面についても気を付けておりました。あとは、食事面でも細心の注意を払うように心がけていました。
(不動産・建設・設備系、男性、クローン病)

通院をする日程は事前に決まっているので、有給休暇の申請を直前ではなく、かなり早めにすることにより問題なく通院をすることが出来ています。忙しい期間に通院する場合は一日の仕事量を少しずつ増やすことにより、通院の時間働けない分をカバーしました。
(IT・通信・インターネット系、男性、クローン病)

なるべくこまめにお手洗いにいき、急に便意をもよおさないように心がけています。 また食事も外食を控えています。
(サービス・外食・レジャー系、男性、クローン病)

小腸機能障害のある方は、突発的な腹痛に悩まされている方が多くいらっしゃいます。職場はもちろんのこと、仕事でよく行く外出先や通勤途中のトイレの位置を把握しておくと安心ですね。

定期的な通院が必要な方からは、有給休暇の取得願いを早めに提出するという工夫が寄せられました。早めに職場に予定を知らせておくと、職場としても仕事のスケジュールを組みやすくなります。

また、小腸機能障害のある方にとって、食事に気を配ることは重要です。なるべく食事を自分でコントロールするために、外食を避けてお弁当を持参しているという工夫も多く寄せられました。


7-3.小腸機能障害のある方が望む配慮やサポート

ここまで、小腸機能障害のある方が抱える仕事での悩みと、ご自身で実施できる対策や工夫についてご紹介しました。それでは、職場が実施できる合理的配慮には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。小腸機能障害のある方が実際に職場から得て嬉しかった配慮やサポートについて、口コミをご紹介します。

【配慮やサポート】

具体的にはトイレに何度も行くので、気を遣っていつでも現場から離れられるようにしてくれました。また、急に休む事も多くありましたが、嫌な顔せずに休みを変わってくれました。
(サービス・外食・レジャー系、男性、クローン病

病気によりいわゆる一般的な窓口勤務が難しかったため、窓口業務や外出するような勤務は最小限だった。
(IT・通信・インターネット系、男性、クローン病)

過度な労働にならないよう、責任を上司と分担することで精神面でのケアをしてくれただけでなく、時間外勤務時間を軽減することで心身ともにストレスを軽減し症状が酷くならないよう配慮があった。また、有給休暇も比較的自由に取得させてもらい定期通院についても支障なくできている。
(金融・保険系、男性、クローン病)

飲み会のときは自分が食べられる店か聞いてくれたり、 なにが食べられるか聞いてくれたりする。 そういったところはとても親身になっている。 だが、知らない社員もいるので、なんでと思われることもある。
(サービス・外食・レジャー系、男性、クローン病)

小腸機能障害のある方にとって、トイレのために離席しやすい雰囲気のある職場は、ストレスが少ないことでしょう。いつでも離席できるような声かけはもちろん、接客業務など、離席しにくい仕事内容からの配置転換を行うという合理的配慮の実施も考えられます。配置転換をはじめとした職務内容の変更については、本人の希望も確認しながら、双方にとってよい環境を共に探っていく姿勢が求められます。

小腸機能障害の特性を理解し、会食の参加について考慮するというサポートも寄せられました。会食の誘いを毎回断るのがはばかられるため、そもそも声をかけて欲しくないと思っている方もいれば、無理のない範囲で参加したいという気持ちを持っている方もいます。まずは本人の気持ちを確認することが大切ですね。

8.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害

ヒト免疫不全ウイルス(以下、HIVと表記)がある方は、仕事でどのようなことに悩んでいるのでしょうか。また、職場から得られると嬉しい配慮には、どのようなものがあるのでしょうか。HIVのある方から寄せられた口コミをご紹介します。


8-1.HIVのある方の悩み

HIVがある方から寄せられた仕事をするうえでの悩みは、次のようなものでした。

  • HIVについてクローズにしている場合、体調不良時の配慮や通院への理解が得られない
  • 体調を崩しやすく、急な休暇や休憩が必要
  • 定期的な通院が必要なため、休暇を取得しなければならない
  • 風邪などを引くと重篤化しやすいため、職場でも感染症対策が必要

HIVについて、職場にオープンにしたくないという方もいらっしゃいます。職場に対してクローズで働いている場合、急に体調が悪くなった際や、通院のための休暇が取りにくいため、それが働くうえでの悩みとなっていました。また、クローズにして働くことそのものへのストレスも、働くうえでの悩みにつながっていることでしょう。

治療のために免疫力を抑える薬を服用している場合は、風邪などの感染症が重篤化しやすくなってしまいます。そのため、通勤時や仕事中も感染症対策や怪我をしないよう気を遣わなければいけないという悩みも挙げられました。


8-2.HIVのある方の仕事の工夫

HIVのある方は、仕事での悩みに対して、どのような工夫を実施しているのでしょうか。口コミに寄せられた、具体的な工夫の内容についてご紹介します。

【工夫】

ダメだと思ったら早退、有休をいれること。無理をせず、休みながらやっていくこと。
(男性、HIV)

こまめにうがいと手洗いをする。怪我をしないよう細心の注意を払っています。
(小売・流通・商社系、男性、HIV)

会社の上司に理解をしてもらえるように説得をしたこと。今回の障害の内容は非常にセンシティブな問題でもあるため、上司にはそれ以上の口外はしないようにとお願いをした上で、信用し相談をしたことにより、周りに周知せず上司の権限で休みを取得できるようにしてもらえたこと。
(サービス・外食・レジャー系、男性、後天性免疫不全障害)

HIVのある方は免疫力が低下しています。そのため、仕事では無理をせず、疲れを溜めないことが大切です。こまめに休憩を取ることは、重要な対策の一つといえます。

働きやすい環境を自ら創り出していくためには、周囲の理解が不可欠です。しかし、病気や障害はプライベートに関わることでもあるため、職場のなかでも限られた人にしか知らせたくない場合もあることでしょう。

上司など、日々の業務での関わりが深い人物か、もしくは人事担当者など、勤怠管理に関わる人物に相談をしたうえで、職場内で病気について知らせたい範囲についても話をするという工夫が寄せられました。


8-3.HIVのある方が望む配慮やサポート

自ら実施できる工夫や対策に加えて、職場からの配慮があると、HIVのある方の働きやすさは一層増すことでしょう。実際に職場から得られた配慮やサポートについて、寄せられた口コミをご紹介します。

【配慮やサポート】

病気だけではなく、セクシュアリティなど、ダイバーシティは自然と実践されています。 業務の状況によっては思うように休めないこともありますが、その分事務所スタッフがお互いに融通し合って休んだり出来るよう調整することがあります。 スタッフの数が少ないため、風通しの良い職場だと思います。
(サービス・外食・レジャー系、男性、HIV)

私が後天性免疫不全障害であると言う事実を知らないものの、平日に必ず病院に通院しなければならないことには、深い事情を聞かずとも理解を示してくれました。やはりその点においては周囲の人柄によるものだと思います。
(サービス・外食・レジャー系、男性、後天性免疫不全障害)

健康保険組合の方にも専門の知識を有する担当者の方を指定してくださったので、病気に関する知識を深めたり、気持ちが落ち着かない場合は、カウンセリングをしてくださいました。
(運輸・交通・物流・倉庫系、男性、HIV)

持病については上司だけに話しており、困ったら相談するよう言われていた。仕事内容は自分にあっているし、残業も少ない。
(男性、HIV)

病気や障害を抱えながら働く方にとって、いつでも相談できる体制があることは大変心強いものです。産業医や専門のカウンセラーの配置のある職場は、HIVのある方にとって働きやすい環境といえます。

こうした専門職の配置がない職場でも、従業員が互いに気遣い合える職場や、休暇や休憩が取りやすい雰囲気のある職場であれば、不安を軽減しながら働くことができるでしょう。

また、従業員のプライバシーに配慮のある職場は、病気や障害の有無に関わらず、多くの人にとって働きやすい職場です。ダイバーシティを推進し、多様な人材を採用している職場であれば、従業員の個別的な事情への配慮に慣れている場合が多いと考えられます。

9.専門家からのアドバイス

仕事探しを考えている内部障害のある方へ、障害者雇用の専門家 みちしたさんからのアドバイスを紹介します。

■働くことを迷っている方へ

内部障害の範囲は広く、ひとくくりにするのが難しい場合も多々あります。
そんな中でも症状や配慮に違いはあれど、社会では多くの方が何かしらの気遣いを受けながら活躍しています。

不安を感じる部分もあると思います。
ついつい自分の「できない」ことばかりに目がいきがちですが、まずは自分と向き合いやりたいことやできること、配慮して欲しいことを具体的に考えてみると、おのずと自分にあった働き方が見つかるかもしれません。
焦らず自分と向き合ってみてください。

■これから働く方へ

内部障害と向き合いながらも意欲的に働こうという姿勢をお持ちの方、素晴らしく思います。
勤め先によっては、必要に応じて業務の軽減や部署の異動など積極的な配慮を実施してくれるところもあります。

目に見えない多様な悩みがあるからこそ、周囲に正しく理解してもらい仕事に貢献していくことが重要になります。 紹介されていた記事の中にも、数々の配慮やサポートの実例があり、もしかしたら自分に合うものが見つかるかもしれません。 また、かかりつけ医はもちろん、産業医や専門のカウンセラーがいる職場であれば相談してみることもおすすめです。

まずはゆっくりと、自分とマッチする職場を探してみてください。

10.まとめ

これまでの内容をまとめます。

心臓機能障害がある方は、仕事上で次のような悩みを抱えていました。

  • 運動量に制限がある
  • 過労を避けるため、仕事をセーブしなくてはならない
  • 流血するような怪我をしないよう、細心の注意を払わなくてはならない

こうした悩みに対して、身体的に負担の多い仕事は周囲に手助けをお願いするなどの工夫が寄せられました。心臓機能障害がある方と共に働くために職場が実施できるサポートとしては、心臓ペースメーカーを利用している方に対して、電波を発する機器から遠い場所で業務をしてもらうことや、通院をしやすいよう業務スケジュールを調整することなどがあります。

腎臓機能障害がある方は、仕事上で次のような悩みを抱えていました。

  • 感染症に気をつける必要がある
  • 人工透析が必要である場合、仕事の時間が制限される
  • 疲れやすく体調を崩しやすい
  • トイレに行く回数が多い

こうした悩みに対して、身体に無理なく仕事を続けるために、こまめな休憩や水分補給を心がけるという工夫が寄せられました。加えて、人工透析の治療時間を確保するため、自分の体調の傾向を把握したうえで業務スケジュールを立てるという対策も有効です。職場としては、日々の業務のスケジュール管理を本人と共に組み立てたり、残業や会議の代理を立てるなどのサポートを実施することで、仕事と治療を両立しやすい環境を整えることができるでしょう。

呼吸機能障害のある方は、仕事上で次のような悩みを抱えていました。

  • 仕事中にも酸素吸入が必要
  • 身体的に負担のかかる仕事ができない
  • 感染症に気をつける必要がある

こうした悩みに対して、仕事中もマスクをして感染症にならないよう対策をしたり、動きを意識的にゆっくりさせて、疲れを蓄積させないように仕事をするという工夫が寄せられました。職場としては、本人の体調を考慮したうえで、身体的に負担のかからない勤務時間や仕事内容に変更するなど、働きやすい環境を本人話し合いながら、共に探っていく姿勢が求められます。

肝機能障害のある方は、仕事上で次のような悩みを抱えていました。

  • 定期的な通院が必要であるため、仕事を休まなければならない
  • 感染症に気をつける必要がある

感染症を避けるために、手洗いやうがい、マスク着用など、ご自身でできる対策を実施するほか、職場の人の理解を得て、感染症対策に協力してもらうという工夫を実施している方もいらっしゃいました。症状は一定ではなく、年月の経過と共に変化することもあります。職場としては、その時々の本人の状況や体調に耳を傾けながら、通院や休憩にも柔軟に対応していくサポートが求められます。

直腸機能障害のある方は、仕事上で次のような悩みを抱えていました。

  • トイレに行く回数が多く、外出や長時間の会議などに不安がある
  • パウチに漏れがないか気にしながら仕事をすることがストレスになる

こうした悩みに対して、長時間トイレに行けないと予想される場合は事前にパウチを空にしておくことや、目的地までの経路や外出先で、どこにトイレがあるか確認するという工夫が寄せられました。職場としては、勤務時間中にいつでもトイレに行ける環境を整えるというサポートの実施ができるでしょう。

小腸機能障害のある方は、仕事上で次のような悩みを抱えていました。

  • 急な腹痛などにより、仕事を中断せざるを得ない場合がある
  • 頻繁にトイレに行くため、トイレの場所がわからないと不安になる
  • 食事制限をしているため、会食などへの参加が難しい

こうした悩みに対して、なるべく食事を自分でコントロールして体調を保つために、外食を避けてお弁当などを持参しているという工夫が寄せられました。職場としては、会食への声かけや、食べられるものなどについて本人の希望を聞くという配慮を実施することで、小腸機能障害のある方の働きやすさを向上できます。

HIVのある方は、仕事上で次のような悩みを抱えていました。

  • HIVについてクローズにしている場合、体調不良時の配慮や通院への理解が得られない
  • 体調を崩しやすく、急な休暇や休憩が必要
  • 定期的な通院が必要なため、休暇を取得しなければならない
  • 風邪などを引くと重篤化しやすいため、職場でも感染症対策が必要

職場のなかでも限られた人にしか知らせたくない場合は、上司など、日々の業務での関わりが深い人物か、人事担当者などの勤怠管理に関わる人物に相談のうえ、病気について職場内で知らせたい範囲についても話をしておくという工夫が寄せられました。職場としては、従業員のプライバシーに配慮しながら、困ったことがあればいつでも相談できる環境を整えることが求められます。

これまでにご紹介した口コミは、ほんの一部です。症状も人それぞれ、企業の対応もそれぞれ異なります。

さまざまな企業がある中で、あなたが幸せに働ける環境に出逢えることを、私たちは心から願っています。



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障害や疾患のある方のお仕事・職場口コミ一覧

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監修者

みちした

社会福祉士精神保健福祉士(ソーシャルワーカー、精神科ソーシャルワーカー:社会福祉専門職の国家資格)の資格を持つ。障害者支援施設にて支援員を8年経験した後、福祉資格を持つ地方公務員として採用され、ソーシャルワーカーとして活躍。

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著者

Umbre編集部

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