双極性障害(躁うつ病)がある方が仕事を続けるためには、少しのコツが必要です。
「躁の時」と「うつの時」の気分やモチベーションの違いが仕事に影響し、悩む方もいらっしゃいます。また、体調に波があったり神経が過敏になったりして、常に体調に不安を抱えている方もいらっしゃるでしょう。そして、薬の副作用との付き合い方も、仕事とは切り離せない課題のひとつです。
しかし、これらの悩みや不安は、少しの工夫と対策を講じることで緩和できることもあります。
今回は、同じように双極性障害とうまく付き合いながら働いている方から届いた、アンブレの口コミを参考に、仕事を続けるためにご自身でできることを紹介していきます。
朝と晩に日記を書いて、自分がハイペースで動いていないか振り返りの時間を設けている。
手帳に気分の浮き沈みを記録、最高潮になりそうな前日は翌日休みにします。
気分の波に気付くように日記をつけて精神状態を客観的に把握している。
躁のときは仕事量が多くなりすぎないように心がけ、鬱のときは無理せず休んでいます。
調子がいい日は7割の力で仕事をする。調子が悪い日はなるべく無理しないようにできる範囲の仕事をする。
躁状態のときにやり過ぎないようにブレーキを掛けることを心がけている。
軽躁状態の時は無理し過ぎるとその後の鬱状態が酷くなる傾向にあるので、自分で仕事のペースをあえて落しながら仕事を進めています。
躁状態の時に頑張りすぎないこと。そう状態からうつ状態へ転じ、何もできなくなってしまったその時の被害が少なければ少ないほど継続して勤めやすくなる。
うつ状態の時はその時にできる仕事(単純作業等)だけを取り組むようにしています。
うつ状態の時は出社するだけでも心身共に疲れるので、出社するだけでも偉いと自分で言い聞かせて鬱状態をやり過ごしています。
調子がよくても悪くても一定のペースで仕事をするように心がけている。仕事のやり方に波があると周りも迷惑になるし、鬱や躁を招きかけない。
わからないこと事を先延ばしにせず、「わからない」と素直に伝えた上でどうしたら良いのか対策法を聞く。
なるべくミスをしないように、教えてもらったことは全てメモに残す。
鬱状態の日には出勤を早めにし、その日教える単元を頭の中に入れ、どのように話すかシミュレーションをしました。そうすることにより、まるで台本をそのまま読んでいるような感覚になるため、余計なことを考えずに済みました。
徹底的に仕事をマニュアル化することです。調子の悪い時でも、マニュアルに忠実にこなすことに集中すると、症状が軽くなります。
テンションが上がり始めたら席を一度立つ、水を飲む、深呼吸するなどしてクールダウンするようにしています。
自分の状態が悪いと感じた時は、無理に作業を進めず、一旦外に出てストレッチをするなど休憩をもらうようにしました。作業場所から一旦離れるだけでも気分が変わり、リフレッシュして新たな気持ちで作業に取り組むことが出来ました。
イライラや落ち込みそうな予感がしたら、ひとまず席を立ち、少しの間その場から離れて気分転換をする。
気分が悪くなったり、憤りを激しく感じたりする時があったので、リセットする為に休憩に入りホットコーヒーを飲んで落ち着くようにしていました。
集中し過ぎないように、また身体的負荷を軽減する為に1時間に5分程休憩を取るようにしている。
緊張してしまった時は10回深呼吸するようにしています。
自分の好きなものを身の回りに置いて気分を高めたり、躁になりすぎないために仕事中にリラックスできるハーブティーを飲んだりしています。
日々運動をしてストレスを発散し、溜めないようにしていた。困ったことがあると上司に相談していた。
ストレス解消と、仕事に復帰した時に体力が続くように、日頃からウォーキングやランニングをしています。
ストレッチをするとかして、できるだけストレスを「逃がす」ように心がけてきました。
主治医から感情を抑制する頓服薬などを処方してもらい、感情コントロールしました。眠くなってしまうことについては、これまで薬を朝に飲んでいたのを、夜に飲むようにするなど、主治医の意見に基づき対応しています。
まずは薬の服用によるコントロールをしています。長く薬を使っているとある程度は睡眠をコントロールすることができたので対応できるようになりました。
定期的な通院や服薬を徹底することと、気持ちにゆとりを持てるようにリラックスする時間を1日のうち必ず設けるなどして対策しました。
薬でテンションの平板化をはかっている。 無理はしない。 無理してるか気づくように心がける。
人よりもこまめに精神科に通って、薬の調整をしてもらってきました。2週間に1回は通いました。働く以上は、周りへの迷惑も最低限にしないといけないと思っていたので…。あとは、できるだけ休むことを心がけていました。
出来るだけ人と話さなくていい仕事や、シフトを自分で組める工場で勤めるようにしました。
シフトの都合がつけやすい、短い勤務でも雇ってくれるような仕事を探しました。また、精神疾患なのでストレスがかからないような人間関係と業務内容を重視し、流れ作業の工場で働くことにしました。
私は人と合わせるということが得意ではなく、図書館では一人で黙々とできる作業が多かったために助かりました。
コツコツと変化がなく、いつも同じ作業のものをえらんでいました。
不調になって周りに心配や迷惑をかけてしまうと、それでさらに気持ちが落ち込んだりしてしまうので、上司とも相談して職場で自分の病気を公表することにしました。その結果、周りにも理解が得られ気持ちがラクになりました。
出来る限り、自分の今の状態を客観的に把握することに努め、しんどい時には同僚や上司に「〇〇がしんどいです」と具体的に伝えている。
仕事上で仲良くなった先輩などには、障害・症状を打ち明け、相談できる人を確保していた。
報告・連絡・相談をすることで仕事の進捗具合を細かく相談しました。また、それに合わせて自分の体調の具合についても、細かく報告していました。
病気であることは同僚にうちあけるしかなかった。責任が取れる仕事をするために、シフトはこまめに係長と相談した。
自分の状態を、親しくしてくれる同僚1人に打ち明け、私の様子がおかしい時は、その人が周りの人に説明してくれるようにお願いした。薬の副作用のことについてもしっかりと話し、理解してもらった。
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