目次
2.空気が読めない人は、周りの人の会話を参考にして話す前に一呼吸おいてみる
3.優先順位がわからない人は、メモやチェックリストを活用する
ADHD(注意欠陥・多動性障害)がある方が仕事を続けるためには、少しのコツが必要です。
ケアレスミスが多くて落ち込んでしまう、時間管理がうまくいかずに仕事の締め切りに間に合わない、仕事の優先順位がつけられないなど、ADHDの特性によって「仕事を続けることが難しい」と悩んでいる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、これらの悩みや不安は、少しの工夫と対策を講じることで緩和できることもあります。
今回は、同じようにADHDとうまく付き合いながら働いている方から届いた、アンブレの口コミを参考に、働き方の工夫と仕事を続けるコツを紹介していきます。
思い込みによる行動を防ぐために、必ず衝動的にならないように行動を起こす前に考える癖を付けています。
(医療・介護・福祉、女性)
調子に乗ると周りを気にせず喋り続けてしまうので、はっと気づいたときはやめるようにしました。
(女性)
人との関わり合いがうまくいかないことが多いので、人から言われたことを注意深く確認するようにしています。
(軽作業、男性)
職場の人に仕事の優先順位をつけてもらうことや、作業のリマインドやダブルチェックをしてもらっています。
(事務、女性)
何か指示を受けたらとにかくその場ですぐにメモを取る。メモを視界に入るような位置に張り付ける。今何をすべきか優先順位を分かりやすくするためチェックリストを作成し、作業が終わったらチェックを入れて順番にこなせるようにする。
(女性)
1日でこなさなければならないタスクを箇条書きにし、目に付きやすい場所に掲示していました。重要な事は上司に、長期にわたってこなさないといけないものは締め切りを書くなどをして、視覚的にも優先順位がわかりやすくなるようにして、終わったら消すようにしていました。書いてあるものが減っていくと心理的にも余裕ができますし、急な仕事が来てもどのタイミングならできるかが想像しやすくなったと思います。
(女性)
書類作成時時に、見直しを徹底した。各業務の詳細な手順(マニュアル)を作成し、それに沿って行った。 チェック項目を書き、確認漏れを防いだ。 始業前は早めに席について準備し、気持ちを落ち着かせて取り組んだ。
(女性)
基本的に作業内容は全て二人以上でダブルチェックをしているのですが、自分でチェックする際も必ず2回以上チェックするように心掛けました。 データ入力や書類の際も同様で、とにかく漠然と行動すると必ずミスする!と自分に言い聞かせて行動するようにしました。
(男性)
集中力が切れたときにはお手洗いへ行き、一度リセットする。
(事務、男性)
大事なことは、携帯電話のアラームで知らせるようにしています。
(医療・介護・福祉、男性)
todo管理、スケジュールチェックを1アクションごとに確認する。
(医療・介護・福祉)
時間管理はタイマー付きの腕時計を購入し、身につけました。レジ担当を交替する5分前にセットし、鳴ったら後片付けをしてそのままレジへ行く事により時間に間に合うようになりました。
(女性)
仕事の必需品などはチェーンなどでまとめて一つにし、紛失の心配を減らしました。日用品を透明な見やすい入れ物にまとめることで、外出時に慌てることなく荷物を見つけられるようにしました。
(男性)
プライベートと仕事用のかばんを分けることで、決まった位置に物を入れておけるようになった。
(女性)
前日に明日必要な物を前もって準備する。
(男性)
口答による指示は必ず復唱し、メモをとるようにしています。
(販売・接客・サービス、男性)
仕事の抜けがないよう、毎朝出勤直後にスケジュールを確認しています。
(男性)
何かを中断するときは戻る場所がわかるように、メモや目印をつけています。急ぎの場合は周りにリマインドを頼むときもあります。
(軽作業、女性)
やることを声に出すことで、自分にリマインドする。必ずメモをとり、忘れないようにする。
(販売・接客・サービス、男性)
事務所のロッカーにはメモ帳数冊と大量のペンを置くようにしたため、忘れ物も少しずつましになっていきました。
(女性)
落ち着かなくなる前に自主的に席を立ち、少し動いてからまた仕事に戻るようにしている。
(男性)
じっとしていられないADHDの私としては、立ち仕事はずっと店舗内を歩いていられるという点であっていました。
(女性)
特性をきちんと言葉にして伝えることが重要です。言葉にするのが難しいのであれば、カウンセラーや医師の助力を得て、文章にまとめておくこともできます。
(デザイナー・クリエイティブ、女性)
オープンにしたことで、必要以上に周囲へ気を遣うことや、ミスをとがめられないかびくびくしながら過ごすことが減りました。
(女性)
障害をオープンにするのは本当に勇気がいることでしょうが、もし可能であればオープンにしてしまったほうが、周りからのサポートや理解が得られますのでおススメです。
(男性)
帰り際に忙しくなると、「忘れ物しないように」「バスの時間に遅れないように帰りなよ」と声をかけてくれました。同時進行で複数の事をやらなくてはいけない状況になっても「こっち優先でいいよ」などと、優先順位まで指示をしてくれるので助かりました。
(女性)
こまめな休憩を取ることを許可してもらえたので、 少し早め早めの休憩を心がけています。
(男性)
直接一緒に働く同僚・先輩にはADHDであることを話して「話される言葉を理解しづらい。空気を読むことが極端にできないので丁寧に教えてください。」とお願いしていました。
(女性)
保育士や幼稚園教諭、障害児支援に長年従事。またサービス管理責任者として障害者支援の経験を持つ。発達障害や保育に関する教科書など著書も多数で、2022年3月29日「幼児教育方法論」(共著・一藝社)を刊行。
より望ましい職業の選択や能力開発における相談・助言を専門とする国家資格「キャリアコンサルタント」のほか、米国CCE, Inc.認定の「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」の資格を取得。福祉・医療介護分野の研究などにも従事しています。