可能性を広げられる働き方が魅力「パナソニック株式会社」の障がい者雇用

可能性を広げられる働き方が魅力「パナソニック株式会社」の障がい者雇用

家電など暮らしを支える商品から、業務用の機器や燃料電池など暮らしに関わるインフラ事業、製造や物流、各種サービスといった社会を支えるソリューションの提供など、様々な事業を展開するパナソニック株式会社。

「人づくりこそが事業活動の原点」という考えが浸透しているパナソニック株式会社では、社員一人ひとりの能力を最大限に活かした働き方ができることが魅力のひとつです。その中で、現在約700名を超える障がいのある社員が活躍しています。

今回は、その魅力をさらに詳しく知るために、リクルート&キャリアクリエイトセンター多様性採用推進室の香山さんと高尾さんにお話を伺いました。




目次

1.個々の能力を最大限に活かした働き方が可能

2.働きやすくするための仕組み

3.能力や経験を活かせる場がたくさんあります。自分の可能性を広げてみませんか?

4.さらなる成長を目指せる機会と活気に満ちあふれた会社

1.個々の能力を最大限に活かした働き方が可能

障がい者雇用も一般入社も同じ人事制度

パナソニック障害者雇用

リクルート&キャリアクリエイトセンター 多様性採用推進室 香山理恵子さん



―パナソニック株式会社では、多くの障がいのある方が長く働かれていると伺いましたが、障がい者雇用という点においてどのような特徴がありますか?

最も大きな特徴は、一般採用の方も障がい者雇用として入社した方も、同じ人事制度を活用し、正社員として勤務していることです。



―人事制度が全員同じということですが、障がいのある方の職種はある程度限定されているのでしょうか?障がい者雇用というと、事務職や軽作業が多いというイメージがありますが。

パナソニック障害者雇用

リクルート&キャリアクリエイトセンター 多様性採用推進室 高尾 凪沙さん



障がいのある方が働く部署に決まりはありません。弊社は、多様な事業を展開していますし、様々な職種があります。現在も研究や開発、経営企画、営業、マーケティング、宣伝、広報、人事、経理、法務、知財、事務など、様々な職種で活躍しています。

ご自身の経験やスキルを活かせる職場や、どんな働き方を望んでいるのかを考慮した上で職種を選び応募していただくことができます。

また、キャリアの成長支援に関する仕組みも整っていますので、様々なチャレンジの機会を活用することができます。



採用担当者が能力をさらに活かせる場を提案することも

パナソニック障害者雇用

パナソニック株式会社ホームページより抜粋



―様々な職種に応募できるというのは嬉しいですね。
キャリア採用というとその人の能力や経験に応じて職種が決まることが多く、特に障がい者雇用であればその傾向はより強いという印象を持っていたのですが、貴社のホームページにある社員のインタビューを拝見するとそれ以上のチャンスがあるように感じますね。


そうですね。パナソニックでは、本人の経験や将来のキャリアビジョンを把握した上で、職種の幅を広げるよう会社側からポジションを提案することもあります。これは、多様な事業と職種があり、障がいのある方も、そうではない方も同じ職種に応募し、働くことができるからこそ可能なんです。

例えば、SEの経験がある方がSEとしての入社を希望されたとします。でも話を伺ううちに、SEだけでなく上流工程などもう少し幅広い業務の経験があることがわかった場合、その方の経験や将来性を考慮し、管理部門のシステム企画などSE職から範囲を広げた職種をこちらから提案することもありますね。

スキルを活かしながらさらに可能性を広げる、そして応募いただく方の経験、専門性、ビジョンをうかがいながらその方に適した働き方を一緒に見つけていけるのも、幅広い事業を展開している企業であるからこそできることだと思います。



様々なキャリアップのチャンスを活用することができる

―希望を考慮した職種を提案していただけるということは、選択の幅が広がりますね。入社の時点でも可能性を広げられるという点に魅力を感じますが、実際に働き始めてからキャリアップの機会はあるのでしょうか?

重複しますが、障がい者手帳をお持ちの方も一般入社の方も同じ人事制度で働きますので、評価方法や処遇も同じですし、キャリアップにつながる研修制度も同じように活用できます。
具体的には、希望する部署や職種に手を挙げて挑戦できる社内公募制度の「eチャレンジ」や、担当業務を継続しながら社内の違う領域の経験も積める「社内複業制度」などがあります。

―実際にキャリアアップ制度を活用している方のお話を聞かせていただけますか?

現在、営業・マーケティング部門で働いている堀さんは、パナソニックへ入社する前に外資系の製薬会社でプロジェクト運営のサポートをされていました。

サポートをする中でメンバーとのコミュニケーションの大切さを感じられ、いつかはリーダーとしてチームを引っ張っていきたいと思うようになられました。

そのような経験から、パナソニックではプロジェクトリーダーになりたいという強い意志を持って転職してこられました。
入社してからは、プログラマーとしてのスキルや、プロジェクト推進力を活かし、マーケティング部門にて商品を掲載するWEBサイトの管理や運営を担当されています。

そして、実力を評価され、今はユニットリーダーとして活躍しています。
成長後のなりたい自分を口に出していけば叶えられる。堀さんは、入社当初の目標を実現している例ですね。

また、普段義足を使用している堀さんは、自分たちの特性を活かした商品開発をしたいという新たな目標を掲げて、パナソニック内の障がいのある社員のネットワークづくりにも積極的に取り組んでいます。

障がいがあるから遠慮してしまうという人も多いのかもしれませんが、人事制度をはじめとした評価制度や処遇が他の社員と同じであるからこそ、障がいのある人もそうでない人も、チャレンジしたいこと、達成したいことを常に意識して仕事に取り組めるのではないかと思います。


―活き活きと活躍されている姿が伝わってきます。目標を持って働くことはやりがいになりますし、やりがいをも持つことは、長く仕事を続けるためにも必要なことですよね。 他にも、キャリアアップ制度を活用された方はいらっしゃいますか?

はい、次に紹介するのは「社内複業制度」を活用した駒﨑さんです。
駒﨑さんは、パナソニックグループの全商品の知的財産に関する業務を行っていますが、この部署に籍を置いたまま、「社内複業制度」を利用して人事部の多様性採用推進室でも業務を担当しています。

本業の知的財産に関わる部署では、パナソニックの商品デザインや技術を守る意匠・商標の仕事に従事していますが、人事部門の仕事もすることで会社全体の様子を知る事ができたようです。

また、複業先の多様性採用推進室では、障がいのある社員のネットワーキングの事務局メンバーとして活躍しています。単に交流することだけを目的とせず、同じように障がいのある社員の知恵を持ちより、ユニバーサルデザイン商品の開発なども貢献したいという新たな夢ができたようです。

駒﨑さんは、「社内複業制度」を活用することで、自分の専門を超えた新たな目標をもち、更なるプロフェッショナルを目指して活躍しています。

2.働きやすくするための仕組み

―活躍されているお二人のお話から、働きやすい職場だからこそ安心してアグレッシブに働けるのではないかと思うのですが、障がいのある方が働くということについて特別に取り組んでいらっしゃることはありますか?

パナソニックでは現在、700名を超える障がいのある社員が働いています。しかし、組織や事業領域が広いため、結果として同じ部署で働いている障がいのある方はお一人ということもあります。

会社全体としては多くの障がいのある社員が働いているのに、会って話をする機会は少ないということで、交流の場を作りたいという声が当事者社員から挙がりました。こうして約3年前から始まったのが「ネットワーキング活動」です。

手帳の有無や障がい種別、部署などに関わらず、障がいのある社員が集まって活動していますが、始めは横のつながりを持ち交流することが目的でした。多かったのですが、今は当事者の視点や意見をパナソニックの商品やサービスに反映していく場に変化しようとしていて、会社も今後の活動に期待しています。

―多くの障がいのある方が働いているからできる活動ですね。また、自社の商品に自分の意見が反映されるというのは夢がありますね。
他にも、職場の方々との日々のコミュニケーションという点で、特別な取組みはありますか?


上司とは、定期的に話し合う「1on1ミーティング」を実施し、日々の業務や体調、キャリアアップについて気軽に相談できる環境を整えています。

パナソニック障害者雇用

パナソニック株式会社ホームページより抜粋



―中には自分から話しかけづらいという方もいらっしゃると思いますので、定期的に話せる場があるのは心強いですね。
障がいがある方は、どうしてもできないことやサポートが必要な場面もあると思うのですが、サポートの必要性を職場の方々はどのように理解していらっしゃるのでしょうか?


採用選考において最終合否判断をするのは実際に働く職場の責任者にお願いしています。それは、採用選考時から応募者の人柄、能力、障がい内容を理解し、担当業務などを考えながら受入れの判断をしていただきたいからです。

面接を担当する責任者も、自分たちで採用をすることを決めるので、おのずと一緒に頑張りましょう!という強い思いが生まれます。その思いがあるからこそ、必要なサポートに対しても自然と目を向けやすくなるのだと思います。

―人事に任せっきりにするのではなく、職場の方々も採用に対する責任感を強く持っていらっしゃるんですね。障がいのある方も、入社前から職場の様子を知ることができますし、職場の方もサポートなどを含めた入社後の働き方をイメージしやすいですね。

※障がいのある方のサポート事例は、パナソニック株式会社のホームページで紹介されています。こちらからご覧ください。

3.能力や経験を活かせる場がたくさんあります。自分の可能性を広げてみませんか?

パナソニック障害者雇用


―様々なチャレンジの機会があり、自分の気持ちしだいで成長することができる素敵な会社ですね。ぜひ貴社で働きたいという方に望むことは何ですか?

パナソニックで、自分の能力や経験を活かして何をしたいのか、どうなりたいのかといった目標や想いをお持ちの方と一緒に働きたいと思っています。

もちろん、障がいの特性上難しいこと、できないことはあると思いますが、希望する配慮事項やお困りごとを相談する機会は整っています。また、通院のために休日を取得しなくても、フレックスタイム制度や在宅勤務制度などを活用し時間の融通をきかせながら業務に取り組むことも可能です。

さらなるスキルの習得や成長の機会を求めている方は、ぜひパナソニックでチャレンジしてみてください。

4.さらなる成長を目指せる機会と活気に満ちあふれた会社

あえて障がい者雇用のために枠を作るのではなく、一人ひとりに合わせた働き方を考慮しながらも、今ある人事制度の中で能力を発揮できる機会が整っているところに、パナソニック株式会社の大きな魅力を感じました。

障がいがによりできないことに目を向けるのではなく、今の自分に何ができるか、何に挑戦したいのか、自ら手を挙げてチャレンジする制度や機会を最大限活用して見つけてみてください。

パナソニック株式会社には、様々な職種で活躍するチャンスがあります。ぜひあなたも、チャレンジしてみませんか?


パナソニック株式会社の募集職種は、以下からご覧いただけます。
パナソニック株式会社 障がいのある方へ 募集職種一覧
※2022年4月以降につきましては、同日付でパナソニック株式会社を分割会社とする会社分割により、所属先の変更や転籍を予定しています。パナソニック株式会社の可能性を広げる精神を受け継ぎながら、新しい体制に移行していきます。




著者

障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。

新着口コミを毎週火曜に定期配信中
働きやすい環境を見つけるきっかけに


新着口コミを受け取る

関連するコラム

障害者雇用事例に関する記事一覧
身体障害のある人に向いている仕事の探し方
身体障害のある人に向いている仕事の探し方
身体障害に関する記事一覧