就職や転職活動を行うなかで面接に苦手意識を持ってきたADHDの方でも、コツをつかめば自信を持って面接にのぞめるはずです。自信を持つことができれば、面接に成功する日も近づくでしょう。
ADHDのある方が就職や転職に成功するためのコツとは?
・自己分析する
・得意分野を活かす
・工夫や対策を伝える
・配慮してほしいことを伝える
・ナビゲーションブックを活用する
・特性に合った就職先を見つける
■自己分析する
自分のADHDの特性を理解し、得意なこと、不得意なことを説明できるようになりましょう。時には周囲の人に手伝ってもらいながら自己理解を深めてみるのも良いことです。
■得意分野を活かす
ADHDの特性は長所にもなります。ADHDの方が得意分野の仕事をしている時には、優れた生産性を発揮できるものです。会社のホームページなどを分析して、求められる人材にふさわしいスキルや経験があることを面接でアピールできるように準備しましょう。
■工夫や対策を伝える
ADHDの特性による苦手分野に対して、どんな工夫や対策を講じているかを伝えましょう。例えば、「メモをとる」といった心がけも自分なりの対策の一つです。仕事をスムーズに進めるために努力している点を伝えると、働きたいという意欲が面接官により伝わります。
■配慮してほしいことを伝える
その企業で長く働きたいのであれば、誤解を避けるためにもADHDゆえにできないことや苦手に感じることも面接では伝えたほうが良いでしょう。その際は、配慮やサポートがあればできることや、スムーズに仕事が進められる点を説明することで、仕事に対する熱意が伝わります。双方の意見や要望をすり合わせるのが面接なので、ADHDの方は遠慮せずに相談することが大切です。また、相談できるような企業で働きたいものです。
■ナビゲーションブックを活用する
ADHDの方は、頭が真っ白になったり、言いたいことを言えなかったりする面接に備えて、自分の特性や困りごとに対する工夫や対策、企業に相談したい配慮などを予めまとめることをおすすめします。そのツールの一つが「ナビゲーションブック」です。ナビゲーションブックは、自分の考えをまとめられるので心にゆとりができますし、面接へ持参することも可能です。
■特性に合った就職先を見つける
自己分析に基づき、自分のADHDの特性に合った企業の面接を受けましょう。そうすれば、適職に出会える機会が広がります。自分のペースでできる仕事、マルチタスクが求められない仕事、マニュアルが整っている仕事など、業務内容や職場環境を確認して面接を受けるようにしましょう。
就職活動の中でも面接に苦手意識があった方でも、ADHDの特性を活かした面接のコツを活用するなら、就職や転職に成功できるようになります。このコラムを通してみてきたように、たくさんのADHDの方が成功している体験談から導き出した面接の受け方のコツをぜひ実践してみてください。
ADHDの方が面接の苦手意識を払しょくし、自分の特性に合った就職先を見つけられるように願っています。
【監修者:松好伸一先生からのアドバイス】
面接のような極度に緊張する場面では焦ってしまうこともありますが、眠くなったり聞こえにくくなったりする人もいます。自分のこれまでを振り返って緊張する場面での自分の傾向を確認しておくと良いでしょう。
焦ってしまう場合にはとにかく「ゆっくり受け答えする」ことを意識しましょう。緊張をほぐすアイテムなど予め方法を考えておくと良いですね。
「緊張」は「失敗しないように」や「自分をよく見せたい」と言う心理が働くことでより強くなります。 面接は履歴書だけではわからない情報を得ると言う目的もありますので、よそ行きの自分を演じるのではなく、落ち着いて面接に臨みましょう。
なかなか難しいとは思いますが、自分が緊張するとどうなってしまうのかを把握し「実力以上のことは出せない」と腹をくくって臨んでみるのも良いかもしれませんね。
※この記事は投稿いただいた口コミから生まれています。
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