自分ではコントロールできない突然の発作が起こるパニック障害。
一度発作を経験すると「また発作が起きたらどうしよう」という不安を覚え、「電車に乗れない」「外出することが辛い」といった悩みを抱えることはありませんか。
また、仕事を休みたくなることや、働くことにためらうこともあるでしょう。
まずは治療を行い、症状を緩和させることが大切ですが、少しずつ仕事に復帰したいと思ったときは、このコラムを参考にしてみてください。
パニック障害のある方の口コミが、アンブレにはたくさん届いています。その中には、同じような不安を抱えながらも、向いている仕事を見つけて働いている方も多くいらっしゃいます。
今回はこの口コミをもとに、仕事探しのポイントや採用後のアドバイスをまとめました。
障害者雇用の専門家みちしたさん(社会福祉士、精神保健福祉士)にもアドバイスをいただいています。
仕事に悩んでいる方やこれから仕事探しを始める方は、ぜひ参考にしてください。
「症状が悪化したのは、一緒に働いている受付のもうひとりのストレスで、それをまわりの人に伝えても何も改善されることもなく、笑っていて、就業することが不可能になっていった。」
「朝7時から深夜2時まで休憩もまともに取れない超過労働でパニック障害を発症してしまったため。」
「病気になった原因がこの職場でのパワハラや嫌がらせだったから。」
「過呼吸が起きても理解してもらえず、サボっているように思われた」
「ストレスに弱い病気なのに、”これくらいやってもらえないと困る”とプレッシャーのかかるようなことを言われた」
「飲食店で働いていたのですが、ピークタイムを過ぎると、店舗に一人にされてしまうことが多くて。発作が出ても助けてもらえないことが非常に辛かったです」
「障害を理由に不当な扱いをされたことはありません。得意な”淡々とこなす作業”ができるよう、環境を整えていただいたことに感謝しています」
「休みの希望が通りやすく、体調不良になった時も休みをもらいやすい環境でした」
「困ったことがあれば、いつでも相談できる人ばかりでした」
「電車に乗れないなどの症状がある場合は、職場の近くに引っ越すか、または自宅近くの職場を探すこと。無理をして毎日電車に乗ってしまうと、症状が悪化しやすくなってしまいます」
「できるだけ家から近い職場を選ぶことが大切です。何事も健康な人より負荷がかかるので、減らせるストレスはできるだけ減らした方が良いです」
「パニック発作での恐怖で、混雑する急行電車やラッシュの時間の電車に乗れなかったので、業務の開始時間を調整してもらった」
「二人もしくは一人体制の仕事なので、何かあったときに対応ができない。具合が悪くなっても、休憩ができません」
「自分が発作や不調を起こしたとき、その分を埋めてくれる人員がいることは重要。ある程度人数の多い職場を選んだ方が良いです。規模の小さい職場は、一人一人の距離が近い分、人間関係などは円滑ですが、自分が欠けたときに回らなくなってしまう可能性も高いと思います。産業医がいる、病気への理解があると同じくらい、働いている人数にも注意してみてください」
「あらかじめ、遅刻・早退・欠勤がしづらい雰囲気のある、忙しい職場ではないかを確認した方が良いと思います」
「求人情報で、”シフト自由”と書かれた会社を主に受けました。シフトの融通がきくのかという点は、一番に確認しておいた方が良いと思います」
「親身になって相談を聞いてくれた。」
「ハローワークにて職員の方に、正直に応募時、病気の事を告知してもらいました。「病気のせいで採用が決まらないかもしれないけど、辛抱強く求人探して行こう」と優しい言葉を掛けていただきました。」
「応募する際に事前に自分が抱えている疾患を告げ、勤務可能な環境かを確認してくれた。」
「面接対策や履歴書添削といったサポートを受けました。」
「入社前に、自らの病気を告白すること。告白して内定を出さない企業なら、理解が少ない会社だと思います。長く続けられる職場を探すのなら、勇気を持って最初に告白すべきです」
「断られてしまうこともあるかもしれませんが、病気を隠すことだけはやめた方がいいです。万が一、症状が出てしまった時に周りの協力体制がないというのは、とても辛いです」
「面接の時点で病気のことを言うべきだと思います。隠しながら辛い思いをして仕事をするよりも、仕事が決まる前に会社に伝えるべきです。そこで断られたら、受け入れてくれるところを探せばいいだけの話。我慢をして、余計に体調が悪くなってしまう可能性だってあります」
「障害は自分の大きなマイナスのポイントです。しかし、長所と短所をアピールするのと同じで、自分のセールスポイントや、やりたいことを必ず見せるべきです。両方を見せた上で相手の手の内を見せてくれるくらいが、今後の関係もやりやすいと思います」
「自分のできること、できないことを明確にし、セールスポイントを伝え、それを受け入れてくれる職場を選ぶべき。”続けられる仕事”を見極めることが大切だと思います」
「障害や病気になった時、配置換えやきちんと休養できる制度があるかどうか。人材を大切にしている会社かどうかを見て考えた方が良いです」
「仕事内容を詳細に聞いて、自分にできるのかを考えます」
「まずは、自分のことをよく知ってもらい、理解されることで職場の同僚との関係性を築くこと。自分のできること、苦手なことを知り、周りに伝えることが大切です」
「障害について理解してもらうことがなくても、悲観しないこと。経験上、一人でも病気について理解してくれる人は必ずいます」
「困った時に相談できる人を見つけ、症状をしっかり伝えることが大切。精神疾患は症状を理解してもらうことは難しいけど、それでも伝えることが大切だと思います」
「誰か一人でも病気のことを言える人がいたら、自分一人で抱え込まないように、なるべく口に出して助けを求める」