自律神経失調症でも続けられる働き方!満足できる職場を見つけるコツ

「自律神経失調症」は症状や原因が様々で、診断が難しいとされる病気です。診断までに、多くの病院を渡り歩いて疲れてしてしまったという方も多いことでしょう。

さらに職場では、理解されず辛い思いをしたり、退職を余儀なくされたりした方もいらっしゃるのでないでしょうか。

復職や転職をして働きたいと思うものの、「コントロールできない体調不良でもできる仕事があるだろうか」「上司や同僚が理解してくれるようなよい職場があるだろうか」など、以前の状況を思い出し、ためらうことはありませんか?

でも、自律神経失調症に悩みつつも、病気の特徴を理解し自分に向いてる職場に就職・転職できた方は、たくさんいらっしゃいます。
今回は、そのような方のアンケートの回答を交えながら、仕事探しに役立つポイントをご紹介していきます。

具体的で、力がわいてくるたくさんのアンケート(生の声)が集まっています。ぜひ、今の職場でのお仕事、復職・仕事復帰の参考にしてみてください。

目次

自律神経失調症の方が経験した悩みとは


診断が難しいため、原因不明のまま仕事に行けない・続かないという状況が生じて、仕事をやめる決断に追い込まれた方も少なくないでしょう。

アンケートにもそのような悩みがたくさん届いています。

1-1 季節や天候の影響を受けやすい



「特に夏に弱く、休みがちになる。パニック発作の不安感も出やすいので職場まで辿り着かない。血管迷走反射で失神。」

「疲れや暑さで体調不良になりやすく、急激に緊張感が高まると、手の指が痺れて固まってしまう。また、酷い時は吐き気もありました。このようなことから、夏場の暑い時期の仕事や、トラブルが発生した時は、精神的にもダメージが大きかったと思います。

「自律神経失調症により、特に気圧、気温の変化によって急激な頭痛、目眩が起こり仕事にかなり支障が発生している」

自律神経失調症の大きな特徴のひとつは、気候などの外的な環境に身体が適応できなくなること。つまり、暑ければ汗をかき体温を下げ、寒ければ震えて体温を上げるというコントロールができなくなることで、体のあちらこちらに不調が出てきます。それゆえに、その日の天候に体調が左右されてしまいます。

1-2 生活リズムの乱れが大きく影響する



「うつ病と自律神経失調症によって生活リズムの不順が生まれ、うまく時間通りに動けない」

「勤務内容によっては人よりも疲れやすい状態であり、特にシフト制の勤務になると睡眠リズムが狂って不眠障害にまでなってしまい、体調を崩すもととなってしまいます。」

「体調不良があると訴えていたが、人手が足りないという理由で通常よりも多く夜勤の勤務を入れられたり残業をしたりと、勤務時間をかえって増やしているような気がしました。」

自律神経失調症の方にとって、夜勤やシフト制の勤務など、生活リズムが乱れやすい勤務体制は、症状を悪化させる可能性があります。

また、残業が多い、休日がとれないなど忙しすぎる職場は、身体の疲れだけでなくストレスがたまりやすく、精神的に追い詰められやすい状況を作り出してしまいます。

1-3 理解してもらえない



「障害者枠で工場に知的障害の従業員を積極的に雇っていたが、私は虚弱体質だけどその他は健常者と同じ職務なので、メンタル面のケアがおろそかだった。」

「病気のことは直属の上司へ打ち明けたものの、あまり理解をしてもらえず治療に専念することが出来ないまま、体調に細心の注意を払いながら退職まで勤務を続けました。」

自律神経失調症の方にとって、もっとも辛いのは周りに「理解されない」ことではないでしょうか?。

「疲れやすい」「やる気がでない」「頭痛」などは、多くの人が経験しがちな症状であるがゆえに、深刻さを理解してもらうのは難しいようです。ちょっとした疲れだから、そのうち治る程度の解釈になりがちです。

さらに、周りから批判的な目で見られたり「怠けているだけ」などと勘違いされることもあるかもしれません。その状態が続くと、解雇や退職という道を選ばざるをえないということもあります。

1-4 生活への不安



「身体に異変が起き、通勤できなくなってしまった時は、今後の生活への不安で頭が真っ白になりました。」

「体調の良い日のみバイトに行っています。将来の不安が大きいです。」

自律神経失調症は、調子のよい時と悪い時の差が激しい病気です。先にも述べたように、天候にも大きく左右されます。

体調が朝にならないとわからないこともあり、当日いきなり仕事を休む日々が続くと、人としての信頼に関わってきます。それが原因で、仕事に行きにづらくなることや、続けられなくなる負のスパイラルに発展すると、将来への不安がどんどん膨らんでしまいます。

でも、がっかりすることはありません。
自律神経失調症でもできる仕事や職場はたくさんあります。実際に多くの方が、自分の体調をコントロールしつつ復職・仕事復帰に成功しています。

では、自律神経失調症の方が続けられる職場と続けられない職場では、何が違うのでしょうか?

続かない職場と続けられる職場

2-1 続かない職場



まずはアンケートから、自律神経失調症の方にとって「続かない職場」の特徴をいくつか挙げてみましょう。

①生活リズムが乱れやすい勤務体制


「人員不足で休暇や休憩が減らされることが多かったです。特に夜勤に関しては、1回するごとに仮眠の時間を休暇として扱い、実際の休暇から半日程度減らすという独自のルールができていました。そのため月の夜勤の回数によっては休暇が週に1回程度しかなく、それが原因で他にも体調不良になって退職した人がいました。よほど体力に自信のある人でないと勤まらないところだと感じていました。」

「月に12回の24時間勤務は体に負担が大きい、特に仮眠時間が変則で日常生活に支障が出るようだ」

生活のリズムを乱すような仕事のスケジュールが、自律神経失調症の引き金(または悪化させる要因)になってしまったケースが少なくありません。

仕事のやりがいや給与が高くても、無理な仕事は決してしないようにしましょう。

②病気への理解や配慮のない職場


「はじめに自律神経失調症であると診断をされた際に、上司へ相談した後に人事部と面談を行いましたが、そこで退職することを前提に話をされてしまうほど、理解がされていない状態からのスタートでした。直属の上司が人事部へ悪印象になるような報告をしていたようで、病気の状況を理解してもらうだけでも一苦労でした。」

「病気のことや休暇について気軽に相談できる雰囲気ではなかった。上司と気軽に喋ることのできる間柄ではなかったことも大きかった。」

「定期的に産業医と面談してとだけ言われて、その後のフォローも無く、仕事の割り振られが若干少なくなったぐらいで、状況は変わらないので。」

「体調不良があると訴えていたが、人手が足りないという理由で通常よりも多く夜勤の勤務を入れられたり残業をしたりと勤務時間をかえって増やしているような気がしました。」

「体調不良になった時上司に相談したら、働き手はいくらでもいるのですぐに辞めても大丈夫だと言われたことから体調のよくない人に対しての配慮が全くできないのだと思いました。」

病気についての相談ができない上司、相談しても理解しようとしない会社、形だけのフォロー体制である会社、人を大切にしない会社。
このような会社や職場環境は、自律神経失調症の方だけでなく、どんな方でも働きたくなくなってしまいます。

では次に、自律神経失調症の方が続けられる職場とは、どのような職場なのでしょうか。

2-2 続けられる職場とは



「自宅療養期間として3ヶ月与えられましたまたその間も、会社独自の休職手当を支給して頂きました。復帰後は、内勤への配置転換、残業なし、体調が悪くなったら早退してよいなどの配慮をして頂きました。また、他の社員の方も、私のこのような特別扱いに嫌な顔一つせず、サポートして頂けました。」

「作業内容の調整、スケジュール管理の見直しによって、残業時間を極力減らしてもらった」

「マイペースで働く事が出来るので休み早退遅刻ができます。」

「夏場だけ、近くの何軒かの宅配を、別の人が担当してくれることになり、多少、楽になりました。」

「精神疾患にかかったときは、一年半の傷病休暇を補償してもらえた。 それまでつかったことのない有給休暇を固めて取らせてもらえ、実質2年間休職できた。」

「退職しなければいけないかと覚悟しましたが、親身になって復帰を後押ししてくれたので、とても有り難かったです。社員への配慮もできる温かい会社で満足しています。」

「自律神経失調症を発病したときは3ヶ月ほど休職を与えれました。会社からは「焦らずに治すように」と優しい言葉をかけてもらい、復帰後もなるべく身体への負担が少なく済む内勤に移動させてもらうなど、配慮して頂きました。」

このように、自律神経失調症への理解がある企業は、上司や周囲からの配慮を得られるため、症状を見ながら自分のぺースで続けることができます。

また、フォローできるスタッフの人数がいるなど、会社の体制全体に余裕がある企業はオススメのようです。

それでは、このように続けられる職場、満足できる職場は、どのように見つければ良いのでしょうか?


※他にも自律神経失調症のある方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
→自律神経失調症の方の体験談はこちらへ

続けられる職場の見つけ方

3-1 働き方によって選べる採用枠「一般枠」」と「障害者雇用枠」


求人には「一般枠」と「障害者雇用枠」があり、障害者手帳を所持している方は、「一般枠」・「障害者雇用枠」のどちらにも応募することができます。

「一般枠」は、障害であることを伝えず(クローズ)仕事をすることになります。障害のない方と同じように働くことため、広い職種から選べ、昇進や昇給などの機会もあります。しかし、統合失調症への理解を得られにくく、周囲のサポートを受けることは難しいのが現状です。

「障害者雇用枠」は、障害であることを伝えて(オープン)仕事をにすることになります。そのため、職場の理解を得られ、周囲のサポートが受けやすくなるなど、働きやすさにつながることも考えられます。実際にも「障害者枠」の求人を活用したというアドバイスもあります。

3-2 求人はどこで探すの



①ハローワーク


障害のある方専門の窓口があるため、相談やアドバイスを受けることができます。求人数や障害のある方への求人情報も多く扱っています。

ハローワークインターネットサービス
参考:厚生労働省職業安定局「ハローワークインターネットサービス」

②人材紹介会社


統合失調症など精神的な障害を抱えることで、働くことに不安を覚えている方の就職活動を応援してくれる専用の人材紹介会社をご存知でしょうか?

具体的には、履歴書の書き方や面接の練習、おすすめする企業の紹介やその企業との連絡、事前見学の調整、入社後のケアや相談など、全面的なサポートなどを行ってくれます。

ハローワークなどでは公開されていない求人情報も扱っています。また企業との連絡が密なので、ホームページや求人票からは得られない職場環境なども知ることができます。

ひとりで1からはじめる就職活動との違いは、専門のアドバイスやサポート、自分にあった企業の紹介を受けられるため、担当者と一緒に不安を取り除きながら活動を進めていくことができます。

しかし、人材紹介会社も一つの企業です。紹介できる企業の得意分野や担当者の性格はさまざま。自分の希望や意見が伝えやすく、理解してもらえる人材紹介会社かどうかをチェックしてみましょう。

次に、実際に自律神経失調症の方が働いて好評だった企業や業種を紹介します。

働きやすい企業・職種と業種

4-1 満足度の高い企業



・明石民主商工会
「精神疾患にかかったときは、一年半の傷病休暇を補償してもらえた。 それまで使ったことのない有給休暇を固めて取らせてもらえ、実質2年間休職できた。」

・株式会社壱番屋
「1ヶ月に1度ほど、強い吐き気に襲われたり、過呼吸を起こしてしまうことがありました。その際は他のスタッに伝えればすぐに休憩や早退をさせてもらえたりと、ある程度は思いやりのある会社でした。残業がほとんどなく、福利厚生もしっかりした企業でしたので、満足しています。」
→この企業に関する口コミはこちらへ

・株式会社富士通九州システムズ
「病気で入院した後も、年金受給資格の説明や傷病手当金の手続きなど、協力してもらった。」
→この企業に関する口コミはこちらへ

・明治安田生命保険相互会社
「自律神経失調症を発病したときは3ヶ月ほど休職を与えられました。会社からは「焦らずに治すように」と優しい言葉をかけてもらい、復帰後もなるべく身体への負担が少なく済む内勤に移動させてもらうなど、配慮して頂きました。
会社も退職しなければいけないかと覚悟しましたが、親身になって復帰を後押ししてくれたので、とても有り難かったです。自宅療養期間として3ヶ月与えられました。またその間も、会社独自の休職手当を支給して頂きました。復帰後は、内勤への配置転換、残業なし、体調が悪くなったら早退してよいなどの配慮をして頂きました。他の社員の方も、私のこのような特別扱いに嫌な顔一つせず、サポートして頂けました」
→この企業に関する口コミはこちらへ

4-2 自律神経失調症の方におススメの業界・業種



①福利厚生のしっかりした大手企業


満足度の高い企業に関するコメントからわかるように、どのオススメ企業も「福利厚生がしっかりしている」ということにお気づきになったのではないでしょうか。 自律神経失調症の方は、遅刻や早退、急な休みをお願いすることもあるでしょう。そのような時でも、有休を使えるかどうかも重要です。また、傷病手当の対象になると休暇があり、休職中のサポートもあります。このようなサポート体制は、大きな企業ほど整っている傾向にあるようです。

②社員数の多い企業


企業体力に余裕があり、人員がたくさんいる会社がオススメです。自律神経失調症の方が、仕事をできないときでも、代わりに助けてくれる人がいれば、なんとか仕事はこなせるかもしれません。自分だけしかできない仕事を抱え込むのではなく、誰でもできる仕事を選ぶようにするのがコツです。

③医療関係の職場


自律神経失調症は、なかなか診断されづらく理解を得られない傾向にあります。医療関係の職種の場合は、自律神経失調症がもたらす影響を理解してくれる人が多いため、サポートを得やすいでしょう。

気になる企業を見つけたら何をするべきか


企業の情報は求人票やホームページだけで良いのでしょうか?
応募する前に、気になる会社の情報はできるだけ多く知りたいものです。そのためのアドバイスもたくさん届いています。

「実際に職場の近くへ行ってみて雰囲気を感じてみるなど、面接では感じ取ることが難しい部分についても把握する努力は必要かと思います。」

「人事だけの言う事を鵜呑みにせず、働いている全年齢層の人が生き生き働けている職場かどうか確認した方が良いと思います。 」

「施設内の見学をさせてくれる。具体的な仕事を説明してくれること。しかし、人間関係は実際に働いて見ないと、細かいところはわかりません。雰囲気で察するのがせいぜいです。」

見学することで、紙やネットからの情報とは違う「実際の雰囲気」を感じることができるようです。
しかし一方で、見学だけではわからないという声もあります。

「見学しただけ、あるいは訪問しただけでは分からないことが多く、どこまでの配慮があるかはその職場の上司や同僚などの力量にもよる上に、どこまで持病などの症状を理解してもらえるかは全く分からないのが実情といったところでしょう。」

他にも、見学だけではなく、働いている方から話を聞くというアドバイスする方もいます。

「他の従業員の話を聞いたり勤務をされてた方の話も聞いた方が良いですね。中小企業でしたらじっくり探す事。急がない。大手の場合は早めにネットなどで情報を得るべきと思います。」

どちらにしても、応募する前に、得られる企業情報は知っておいて損はありません。体調に無理のない程度に、できることは取り組んでみましょう。

ただ会社に、いきなり「見学させてください」「お話聞かせてください」いうのはハードルが高いと思う方もいるでしょう。そういうときは、「ハローワーク」や「専用の人材紹介会社」のアドバイザーが、会社とあなたの仲介役を担ってくれることもあります。

ぜひ、専門家のネットワークを活用して、自分にあった企業を探してみましょう。


※他にも自律神経失調症のある方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
→自律神経失調症の方の体験談はこちらへ

成功する面接のポイント


誰もが緊張する面接ですが、少しでも緊張を抑えるためにも、予め話すことをまとめておくことをオススメします。

みなさんは、面接にむけてどんな準備をし、どんなことに注意したのでしょうか?
転職活動に成功した方の生の声をアンケートから見てみましょう。

6-1 病気を伝えるべきかどうか



「面接はすべての家庭環境を伝え理解してもらえるところは少ないですが、隠さず絶対言うべき。0.1%の確率で見つかると思いますが早めに動くことです」

「体の具合が悪い、障害がある、特別こだわりがつよい性格(精神疾患含む)などの事実は、入社の際はっきり包み隠さず話して、それらに理解のある職場で働くべきです。 健康を取り繕って働いても、辛い思いをするだけで、結局、持ちません。」

「応募先に問い合わせをする時点で、何かしらの障害や疾患があるのなら伝えておくべきです。それであちらが難色を示したら黙って就職しても勤務を続けていくのは不可能ですし、逆に障害や疾患があっても配慮するということを言われたら働きやすい職場であると考えられるので、そのまま応募すべきだと思います。」

自律神経失調症の症状が現れると、できなくなることも多くあります。何ができて、何ができないのかを正確に伝えることが大切です。 「自律神経失調症」という名前だけでは、採用担当者に自分の特徴を理解してもらうことは難しいでしょう。症状が現れやすい環境や具体的な症状について、自分の特徴を伝えるようにしましょう。

また無理せず働くことができれば再発を防げることや、自分でもできる仕事のペースなどを伝えることは、企業側にとっても採用後の状況を想像しやすくなります。理解のある職場ならサポート体制を整えるなどの対応を考えてくれますし、そのような職場は働きやすい職場といえるでしょう。

もちろん、すぐにそのような仕事が見つからず、面接を何件受けても、なかなか決まらないかもしれません。

しかし、焦って続かない企業に勤めてしまうよりは、すぐに決まらないほうがよいのだとわりきって転職活動を行うのがよいでしょう。

6-2 企業に聞いておきたいこと



面接は自分のことを伝えるだけではなく、企業のことを知るチャンスの場でもあります。予め聞きたい内容はまとめておきましょう。以下の声を参考にして考えてみてください。

「福利厚生がどのようになっているかについても確認しておくと安心かと思います。」

「産業医がいたり、病気への理解が高い企業かどうかと同じくらい、働いている人の数にも注意してみてください」

「勤続年数をチェックしたほうがいいと思います。」

「勤務形態だけにとどまらず、具体的な業務内容をあらかじめ知る必要があるかと思います。」

「同じ立場の方がどのように勤務しているのか、与えられる職務内容と出来ない時のフォロー体制を知っておいた方が良いでしょう。」

このような事を面と向かってきくのは気が引けると思う方はいらっしゃいませんか? そのような場合は、以下の方のような方法もあります。

「休職時などのサポート制度が整っているかどうかの事前リサーチが有効だと思います。 面接の時に面と向かって聞くのは難しいかもしれないので、転職支援サービスを利用して、その担当者に確認するとよいです。」

ぜひ一人で活動しようとせず、ハローワークや人材紹介会社のアドバイザーの力を借りて、必要な情報を得ることも検討してみましょう。

6-3 契約についての注意



就職・転職活動の常識ですが、面接担当者との口約束だけではなく、しっかり契約書で労働条件が話された内容と調和するか確認しましょう。自分の体調から見てできないことを引き受けてしまうと、辛い状況になることは目に見えています。

「契約時の内容は口頭だけではなく、きちんと文書を通して契約した方が後々トラブルが起きた時の保証になると思います。また、仕事内容に対するお給料があまりにも低すぎる事がないかなど、優遇面でもよく考えた上で探した方が良いと思います。」

「雇用契約を明確にしてもらいましょう。契約と違う作業が多々あります。 その時に契約解除できるような条件を入れてもらえれば、良い会社です。」

次は、面接が合格し働くことになったとき、気を付けるべきことを確認してみましょう。


※他にも自律神経失調症のある方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
→自律神経失調症の方の体験談はこちらへ

入社後に心がけたこと


希望する企業で働けることはとても嬉しいものです。しかしその反面、久しぶりの職場や初めての職場ということに、心配ごとや悩みもあるのではないでしょうか?

自律神経失調症でも満足いく職場で働いているは、悩みに対してどんな工夫をしているのでしょうか。無理をして再発させずに、復職・仕事復帰に成功するポイントを見てみましょう。

7-1 仕事中も小まめに休憩する



「1時間おきに15分程度の休息をとるようにしている。体を倒し、本当に横になっている。」

「できるだけこまめに休憩をとるようにする。病院で処方された薬を飲む。」

「神経科にて処方された処方箋は必ず使い、食事も天ぷら、唐揚げの類いは食べない、お酒もほとんど飲まないようにしている」

「無理だと思ったら、休憩をしたり、ちょっと動いてみたりすることをしている」

「その日に済ませなければならない仕事は極力その日のうちに済ませ、翌日以降万が一欠勤しても迷惑をかけないようにしています。」

「適度に休憩を入れ、飲み物やストレッチをすることで、リフレッシュするようにしています。昼食時に人が多い食堂に行かず、コンビニ等の食事で済ませ、オフィスで静かに過ごしています。」

一番良くないことは、無理をし過ぎて再発してしまうことです。仕事量が自分の限界を超えないように、定期的に休みをとることが助けになると感じている人が多いことがわかります。できれば「辛い」と感じる前に、予防的に休むとよいでしょう。

7-2 休日は体も心も休ませる



「休日はできる限り外出せず、体を休めて次の出勤日に備えようとしていました。疲労が蓄積すると症状が余計に悪化してしまうことから、人より無理はしないでおこうと思いました。」

「なるべく、休日は仕事以外のことを考えるようにし、仕事中ももう少し適当なスタンスを心がけています。」

仕事日以外は自分の時間をしっかりとるようにします。常に仕事に追われているとリズムを崩し、自律神経失調症は悪化することになります。そのような激しいペースは続かないと自覚することです。「辛い」と感じる前に仕事をとめる習慣を持つようにします。

そのためにも、自分のペースを守れる職場であることが重要です。体調が整っていれば、結果としてミスや失敗を減らせますし、何度も再発して倒れてしまうこともないでしょう。


※他にも自律神経失調症のある方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
→自律神経失調症の方の体験談はこちらへ

最後に


自律神経失調症と診断されると、「ようやく病名が分かった」とホッとする気持ちと「この病気で復職・仕事復帰が可能なのだろうか」という不安の混じった複雑な感情を経験するものです。

しかし、今回の記事でご紹介したように、自律神経失調症でもできる仕事はたくさんあり、実際に就職・転職活動を成功させている方は大勢いらっしゃいます。

まずは、自分の症状や特徴、できること、できないことをまとめてみましょう。

そして、どんなお仕事が良いのか情報を得ましょう。求人情報やインターネットの情報だけでは職場の雰囲気を感じ取ることは難しいかもしれません。場合によっては、見学などでリアルな職場の様子を確認することも大切です。

もし、自分だけで情報を得るのが難しいと思ったら、ハローワークや人材紹介会社などの専門アドバイザーの力を借りてみましょう。自分を客観的に見てもらいアドバイスを受けることや、企業と自分との仲介役をお願いすることも可能です。

また、病気への理解がありサポート体制が整っている職場に出会うためにも、自分の病気や症状のことを正しく伝えられるようにしておきましょう。

あわせて、企業に確認したいことやお願いごとがあれば、予めポイントをまとめておくと、面接で焦ることも少なくなるでしょう。

特に自律神経失調症の方は、とてもまじめな方が多いといわれています。まずは「できないことはできない」と割り切るのも大切なことですね。

自律神経失調症でもできる仕事、自分の体調に向いてる仕事を選ぶためには、時間がかかるかもしれません。すぐに決まらないとしても焦らないでください。条件にあう仕事が見つかるものです。

著者情報

関連するコラム