睡眠障害でもできる、仕事探しのポイントとアドバイス

夜眠れない、昼間の耐えがたい眠気によって集中力が落ちてしまう、体がだるいなど、満足できる質の良い睡眠がとれないことが、仕事上のミスや欠勤や遅刻に響いてしまうことはありませんか?

このような睡眠障害による悩みは、仕事上でも多くみられますが、周囲の理解が得られにくいのが現状です。

例えば、「怠けている、やる気がない」と勘違いされたり、続く仕事のミスにより職場に居づらくなったりする中で、「睡眠障害を持ちつつ働き続けるにはどうしたら良いのか?」「理解のある上司や同僚に恵まれた職場はあるのか?」「障害があるけど採用する企業はあるのか」といった不安や悩みを抱えていませんか?

そのような悩みのある方は、ぜひ一度、同じ睡眠障害を持つ方の意見に声を傾けてみましょう。

睡眠障害の方へのアンケートをもとにしたリアルな体験談をご紹介しながら、「どんなことに注意すれば理解のある職場を見つけられるのか」「具体的な転職活動の方法」「睡眠障害を抱えつつも、仕事を行っていく工夫」など、役立つ情報を集めました。

実際に睡眠障害の方が働きやすい!と感じた企業についてもご紹介します。

今の職場のなかで、睡眠障害を抱えつつも上手にやっていきたい。これから就職、転職、復職を考えているが不安を抱えている。そんな方のお役に立てれば嬉しいです。

睡眠障害でもできる、仕事探しのポイントとアドバイス

目次

1.睡眠障害とは

「睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。眠れなくなることはよくみられますが、眠れないことイコール不眠症ではありません。不眠の原因には、環境や生活習慣によるもの、精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど、様々です。
さらに、睡眠障害には不眠だけでなく、昼間眠くてしかたないという状態や、睡眠中に起きてくる病的な運動や行動、睡眠のリズムが乱れて戻せない状態など、多くの病気が含まれます。また、睡眠の問題は1つの原因や病気だけでなく、いくつかの要因が重なって起こってくることも多くみられます。
睡眠の何が問題なのか、その原因は何か、主観的症状と客観的情報を多面的に検討・整理することが、適切な診断と治療につながります。


参考:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」

ただ眠れない、日中眠くて仕方がないというだけでなく、睡眠に関わる多くの症状が睡眠障害には含まれています。また、その原因が何かを整理することが大切です。

その原因の1つに「仕事」が大きく関わっている可能性もあるでしょう。
では、まず睡眠障害をかかえることで、仕事に生じた悩みを具体的にみてみましょう。

2.睡眠障害を抱えることで生じた仕事の悩み

睡眠障害が原因で生じる仕事の悩みには、どのようなことがあるのでしょうか? 大きくまとめると2つの悩みに分けられました。

①睡眠障害が仕事に影響を及ぼし、周りから不真面目だと勘違いされる
②睡眠障害であることが理解されにくく、周りや会社から配慮を得られない


では、具体的にどような経験をされているのか見てみましょう。

①睡眠障害で辛いのは「仕事で不真面目」に見られてしまうこと
睡眠障害では薬の影響や眠れないことにより、昼間の集中力が落ちてしまうことがよくあります。その結果、仕事で失敗や、遅刻や早退、欠勤をすることにより周囲から「怠けている」とか「不真面目だ」と誤解されやすいことがアンケートから見えてきます。

「結局、睡眠障害によって長期に仕事を休んでしまった。私は職場の上司から、『あなたは、病気で仕事ができないんじゃないの。今すぐ、仕事に復帰するか、やめるかどちらかにしてください』とリストラを勧告されました。」

「眠たい時に眠らないと体調を崩してしまうので、決まった日時に働きに出られず、会社勤務ができない。」

「寝れないから疲れが取れず、疲れがどんどん蓄積してしまう症状が今も続いています。今では残業はおろか定時の8時間働くことさえつらくてできないほどすぐ疲れを抱え込んでしまう体質になってしまいました。」

「疲労感の強い時は集中力の低下が凄まじいです。睡眠障害も併発しているため休日以外の日もお休みを頂いております。」


周りの人からはっきりわかる障害ではないために、上司や同僚との人間関係も悪くなりがちです。これはとても辛いですね。

遅刻や欠勤のために、実際に解雇されたり、圧力を受けて退職せざるを得なかった人も多いようです。

②理解されにくく、配慮を受けづらい「睡眠障害」
前述のように、睡眠障害は一見すると分かりづらい障害のためか、職場でなかなか理解を得られません。

たとえ、睡眠障害の認定を受けても、傷病手当を受け取ることができなかった、有休をとることができなかったという方もいらっしゃいます。

障害に理解のない会社の中では、人間関係をはじめ様々な場面で肩身の狭い思いをすることが多いようです。

「障がいがあるということで、同じ仕事量をこなしている一般の人と賃金や待遇の格差がある」

「全く配慮はなく、医師からまとまった休みを取るように言われたことを伝えても、『じゃあいつから来れるのか、いつまで休む気なのか』と怒りながら言われた。傷病手当関連の書類や、産業医がいるのかいないのかについても秘密にされたり手続きが遅かったり、いじめのような扱いを受けた。」

「産業医がいてうつ病などの精神障害が発病すると休職させられ、治らないと実質解雇させられた。 とにかく戦力にならない人は邪魔で排除するという体質だった。」


この記事を読んでいる方の中にも、似たような辛い体験をされた方がいらっしゃるかもしれませんね。

でも、辛い体験ばかりが集まっているわけではありません。睡眠障害と上手につき合いながら、自分に向いてる職場や睡眠障害でもできる仕事を見つけて転職や復職に成功している人はたくさんいます。

自分らしく仕事ができるようになり、現在の職場に感謝している声もたくさん届いています。

3.睡眠障害でも働きやすい職場とは

睡眠障害を抱えながらも仕事を続けている方、転職や復職に成功している方が大切にしているのは、「職場環境」です。
では。どのような「職場環境」が良いのでしょうか?

多くの方が答えているのは
満足度の高い職場環境で重要なのは、睡眠障害への理解と配慮があることです。

では、どのような配慮があると良いのでしょうか?
大切なポイントは以下の3点でした。

1.急な体調不良など休みたい時に休める
2.人間関係が良い
3.福利厚生制度が整っている

では、具体的に見てみましょう。

①休みたい時に休める


睡眠障害の方は、薬の影響で朝の目覚めが辛く、どうしても遅刻や欠勤が続いてしてしまうことがあります。行きたくても仕事に行けないというのは辛いものです。

しかし、休みたい時に休めないと病状は悪化していくため、比較的、業務時間の業務スタイルが自由にとれる職場環境であると働きやすいようです。

「いつでも、休憩をとっても良いと言われています。勤務時間でも、睡眠障害あるので眠くなれば、気分転換に、コーヒーのんだり、おやつ頂いたりと自分のペース。」

「無理のない環境でアットホームな環境でやり易い職場だと思います。後、特に休憩等自分の時間を自由に設定でき体調が不安定でも自分のペースでやれることができお勧めです。」

「外資系なのでフレックスタイムが自由で、会社自体にへんな固定観念はなく自由な発言を許されました。」


睡眠障害の方は夜にしっかりと眠れないため、普通の人が感じる以上の耐えがたい眠気を就労中に感じます。その時に、少しでも休憩や昼寝ができる環境があると、体も気分も楽になります。

また最近では、フレックスタイムを導入している会社など、自分で自分のシフトを決められる企業もありますので、確認してみると良いでしょう。

②職場の人間関係が良い


「作業自体は個人でするものですが、チームの結束が強く、また上司も『基本のルールに則った上であとは思うとおりにやりなさい。責任は俺が取るから』というスタンスの方だったので、仕事をする上での安心感が抜群に良かったです。」

職場の人間関係が良いかどうかは重要な要素です。1人で仕事を抱え込むことや、残業を拒むことができない環境は、症状の再発につながってしまいます。

必要なときには、お互いに助け合うことができるような良い人間関係があると身体的・精神的負担は大いに軽減されていくことでしょう。

③福利厚生制度が整っている
「病気になった場合、診断書を出して、一定期間、仕事を休むことができる制度がありました。 さらに、体調が悪い場合や、病気を抱えている人には、定期的に、保健師さんによる健康相談を受けることができるという福利厚生制度がありました。」

「福利厚生が大変充実しており、3年間病休を認めてくれ、退職金も満額戴き、感謝しております。会社を解雇されて15年以上となっても、障害者年金をくれる素晴らしい会社です。」


病気になったときに傷病手当がある、産業医がケアをしてくれる環境にあると、気持ちも楽になるかもしれません。

ただし企業の中には、福利厚生制度があるものの、それを使わせないようにする職場もあるので、注意しましょう。

制度が整っていて、かつ従業員が当たり前の制度として活用できる企業であることは、安心できますね。

では、次に、そのような働きやすい職場を見つけるために必要な事を考えてみましょう。

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4.大切なのは睡眠障害に対する正しい理解

睡眠障害を持ちながらも自分らしく働いている人が共通してアドバイスとして挙げているのは、自分の持っている睡眠障害について隠さずに企業や職場に伝えておくこと<です。

「自分の障害をどこまで受け入れてくれるのか、自分がどこまでできるのか、会社の担当者と納得できるまでよく話し合うのが理想です。」

「自分の障害は、隠さずに面接の方に話した方が仕事的に楽になります。仕事内容をきき、あらかじめ難しいところがあれば、最初に言ってしまうのがよいでしょう。」

「自分が病気だと隠してしまう方もいると思いますが、面接時に、しっかりと伝えて、それでも雇って頂く方が、毎日が快適です。何度も面接に落ちてやる気を無くすかもしれませんが、そういう時にはサポートを使いできるだけ、本当の自分を出してほしいです。隠そうとすると、余計に不安やストレスがたまりやすくなり、長続きしないとおもいます。勇気を出して、面接をした方がきっと自分にあう職場が見つけられると思います。」


睡眠障害を抱えていると、どうしても個人の努力だけではできないことが多くあります。仕事の多くは、一人で行うものではありません。

できないこと、苦手なことは、周りの方のサポートがあれば、睡眠障害でもできるという仕事はたくさんあります。

大切なのは、自分のことをまず理解し、どんなサポートがあればできないことができるようになるのか、を伝えることです。<

仕事を探している方は、なかなか仕事が決まらないと、つい焦ってしまい睡眠障害であることを隠したくなりますが、理解のない人間関係に囲まれて負荷がかかってくると、ストレスによってますます症状がひどくなることや、再発してしまう可能性もあります。

焦ることなく長い目で考え、自分が無理なく仕事を続けられる環境を探すことが大切です。

では、具体的に睡眠障害であることを、どのように伝えれば正しく理解されるのでしょうか?

5.睡眠障害をどのように伝えるか

仕事を探している人も、今の職場で続けていく人も、悩むことは、企業に睡眠障害であることを伝えることで、採用されないのではないか、今後の仕事がやりにくくなるのではないか
ということではないでしょうか?
みなさんもそんな不安がよぎりませんか?

先ほどの章でも述べたように、睡眠障害の方にとり働きやすい職場とは、睡眠障害について理解があり、その症状について配慮があることだと多くの方が挙げています。

その理解を得るためには、自分の持っている睡眠障害について隠さずに企業や職場に伝えておくことが大切です。

そこで大切なのは、具体的に何を伝えれば良いかということです。
睡眠障害の症状は、人によりそれぞれ異なります。
ですから、まずは自分のことを自分で把握する、理解することから始めましょう。

5-1 まずは「自己分析」をしよう

アンケートからも、まずは自分がどの程度働けるのか、どのような環境なら自分を活かせるのかを、自分自身が知ることが大切だというアドバイスが多くみられました。

「自分の障害についてよく理解することが大事です。悪い面だけでなく良い面も考えて箇条書きにしましょう。」

「自分自身がどんな仕事をしたいか、何が出来て何が出来ないかを把握する事が大切です。その上で、求人から、いくつかの候補を絞ると良いと思います。」

「自分に何ができるのか、どう言う 内容ができないのか、事前に自分自身で把握している必要がある。」


このように
・どういう理由からどんな症状が現れるのか
・できる仕事内容はどんなことか
・できなくても、どのようなサポートや配慮があるとできるようになるのか


といった項目を、細かく箇条書きにしながらまとめていくと良いでしょう。その時に大切なのは、前向きな姿勢、ポジティブな意見を持つことです。
そうすることで、企業にはやる気や会社からの要望への理解度の高さへつながり、より好印象を与えることができるでしょう。

自分自身を理解していれば、自信を持って面接や企業との話し合いに臨むことができますね。

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6.復職か転職を考えてみよう

では次に、自分の職場について考えてみましょう。
このコラムを読んでいる方の中には、働きながら睡眠障害を治療している方、休職している方、退職した方、いろいろな方がいらっしゃると思います。

でも、このコラムを読んでいるということは、これからの仕事を考えていることでしょう。

まず、現在働いている方、休職している方は、現在の職場が満足できる職場なのか考えてみましょう。

満足できる職場なら、そのまま続けていくという選択もあります。

ただ、復職を試みたものの、できなかったという方や、復職を悩んだ方もいらっしゃいます。
復職が望めない場合は、転職を考えることも1つの方法でしょう。
のぞんだ環境が整った、新しい職場で復帰することで、睡眠障害を抱えながらでもできる仕事に出会えるかもしれません。

では次に、企業を見る時に特に確認したい項目を紹介します。「配慮やサポートのある職場」以外にも確認したい項目があるはずです。
復職を考えている方も、転職を考えている方も、理想の職場について考えてみましょう。

7.企業に確認したい項目をまとめよう

みなさんにとって無理なく働ける理想の職場はどんな職場ですか?

アンケートにも、確認すると良いことがアドバイスとして届いています。具体的にみてみましょう。

7-1 就労条件をしっかり確認する

実際に面接を受けたり、会社見学をする際には、就労条件をお互いにしっかり確認しておくことが大切だと多くの方が挙げています。

「面接時に出来るだけ詳細にお互いの話をしておくこと。後で可能な限りメモ等を取って記録に残しておくこと。 話が進んだ後に、または入社した後に事前の説明と違うような気がする、または違うというようなことは珍しくないので 事前の説明の内容とその時の担当者を覚えておいて、そのようなときに説明を求めると ある程度は配慮してもらえて希望の形に近づく可能性が出てくると思います。」

「必ず雇用契約書を熟読する事。政治家の答弁のように、文言に抜け道やザルのように、社員に負担を強いる契約内容が書いてある事があるので、一人で自信がなければ複数の人間で、契約書を回し読みするほどの注意が必要」

「会社を見学して雰囲気をつかむとともに給料面や休みなどの福利厚生面をしっかり聞くとともに、技術で必要な経験は何かなど労働環境を体験しておくといい。また、担当の人から説明を聞くだけでなく働いている人から効く情報も大切にするといい。」


採用担当者が必ずしも上司になるわけではないので、実際に働き始めると睡眠障害のためにできない事柄について配慮されない可能性もあります。

「こんな条件ではなかったのに」とあとで嫌な思いをしないように、どんな条件で仕事を始めたかを双方が文書などの形でしっかり確認し合うことにより誤解を防ぎ、仕事が続かない、ということも防ぐことができます。

7-2 職場見学をして実際の雰囲気を確認する

採用の際の面接だけでは、実際に働き出したあとの職場環境はわかりません。多くの方が職場見学などをして、睡眠障害を抱えていても働いていけるかどうかを試すことを勧めるのには理由があります。

「事前の説明だけでなく、職場見学をさせてもらえる会社のほうが良いと思います。 できることなら、その職場で働いてる人の話が聞けると、自分が就職したときのイメージがしやすいので、ミスマッチはある程度防げるかもしれません。 インターネットで会社の評判を調べておくのも有効だと思います。」

「採用担当者の対応だけではまったく実態がわからないので会社見学をしっかりとしてみることをおすすめします。できそうな仕事があれば現在の担当者にじっくり話を聞くことが大事になってきます。また、調子が悪いときの対応も現場の人とその上司にきっちり確認することが大事です。」

「最近では、入社前のインターンシップが取り入れられていることが増えています。有効に活用して職場の実体験を受けることが重要です。また、インターンシップを行なった職場に配属されるとは限らないので、できるだけこの間に交友関係を広げることも重要です。 最近は、セクハラを含めたパワハラや長時間労働が表面化しています。会社にどれだけ内在しているか理解しておく必要があります。」


特にオススメなのは、採用担当者だけではなく、すでに働いている人と話して職場環境を確かめることです。実際に同僚や上司になる人がどんな態度で接してくれるのか、職場の人間関係はどうなのか、よく確かめておきたいですね。

次に、アンケート結果から、ポジティブな回答をくださった方がお勤めする企業や業界・業種の特徴を具体的なコメントとともに紹介いたします。

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8.睡眠障害でも働きやすい企業・業界・業種

8-1 オススメの企業

・カゴメ株式会社
「障がいがあってもそれをわかった上でほかの人と同じ接し方をして仲間として受け入れてくれるからです。」
満足度:★★★★★
配慮 :★★★★★
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・株式会社前川製作所
「仕事内容は大変だったが、大丈夫な時に遅刻、欠勤しても大きく問題視されなかった。 一年以上休職を認めて貰えたし、給与に関して不満はなかった。 結果的に退職することになったが、会社には感謝している。事情をある程度理解して貰えたし、メンタルヘルスに関する専門の相談窓口もあり、いろいろなアドバイスも貰えた。精神科への受診を勧めて貰え、休職への理解もあった。」
満足度:★★★★
配慮 :★★★★
→この企業に関する口コミはこちらへ

障害をしっかり理解したうえで雇用してくれる会社は、休憩や休みが取りやすいなど、ストレスを軽減することができるでしょう。
また、通院して治療をきちんと行うことにより再発を防ぐことができます。

これまでご紹介したアンケートからもわかるように、同僚は事情を理解してくれていても、上司や管理職に理解がないということは多いようです。そのなかで、上記のような全体として障害を持つ方への理解がある会社は、素晴らしいですね。

8-1 睡眠障害の方にオススメの業界・職種

・医療/介護/福祉
これら業界は障害に対する理解があり、福利厚生制度などを使いやすいのが特徴です。訪問介護など、外に出かけていく仕事の場合、自分のペースを保ちやすいでしょう。

・1人に依存しない仕事
1人に負荷がかかりすぎないような業種もオススメです。休みたい時に休める、失敗やミスがあった時もチームとしてカバーし合えるような職場なら働きやすいですね!

・忙しすぎない職場
睡眠障害を抱える方は、無理をしてしまうことが多いようです。睡眠時間が数時間でも残業をして多くの仕事を抱え込んでしまい、よりいっそう症状が悪化してしまうことがあります。そうなると、やがて睡眠障害だけではなく、うつ病などの疾患も発症してしまうことがあり得ます。 身体が一番大切です。無理をしすぎないといけないような職場は続かないということを覚えておきたいですね。

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9.仕事の探しの始め方

就職活動や転職活動を行うとき、まず何から始めれば良いか戸惑うことはありませんか?
求人情報を眺めるだけでは、知りたい情報が得られないことも多く、その先どのように進めれば良いのか悩んでいては先に進めません。

まずは、どんな求人スタイルがあるのかを知っておきましょう。
そして、活用できるサポート機関もありますので、紹介していきます。

9-1 働き方によって選べる採用枠「一般枠」」と「障害者雇用枠」

求人には「一般枠」と「障害者雇用枠」があり、障害者手帳を所持している方は、「一般枠」・「障害者雇用枠」のどちらにも応募することができます。

「一般枠」は、障害であることを伝えず(クローズ)仕事をすることになります。
障害のない方と同じように働くことため、広い職種から選べ、昇進や昇給などの機会もあります。しかし、睡眠障害などへの理解を得られにくく、周囲のサポートを受けることは難しいのが現状です。

「障害者雇用枠」は、障害であることを伝えて(オープン)仕事をにすることになります。そのため、職場の理解を得られ、周囲のサポートが受けやすくなるなど、働きやすさにつながることも考えられます。

また、障害者雇用枠は、専門の人材紹介会社や就労移行支援などのサポートを受けられるというメリットもあります。

9-2 求人はどこで探すの

①ハローワーク


ハローワークには障害のある方専門の窓口があるため、相談やアドバイスを受けることができます。求人数や障害のある方への求人情報も多く扱っています。

→ハローワークインターネットサービスはこちらへ
参考:厚生労働省職業安定局「ハローワークインターネットサービス」

②人材紹介会社


睡眠障害など精神的な障害を抱えることで、働くことに不安を覚えている方の就職活動を応援してくれる専用の人材紹介会社をご存知でしょうか?

具体的には、履歴書の書き方や面接の練習、おすすめする企業の紹介やその企業との連絡、事前見学の調整、入社後のケアや相談など、全面的なサポートなどを行ってくれます。

ハローワークなどでは公開されていない求人情報も扱っています。また企業との連絡が密なので、ホームページや求人票からは得られない職場環境なども知ることができます。

ひとりで1からはじめる就職活動との違いは、専門のアドバイスやサポート、自分にあった企業の紹介を受けられるため、担当者と一緒に不安を取り除きながら活動を進めていくことができます。

体験談にも人材紹介会社を活用したという声がありますのでご紹介します。

「人材紹介会社を利用し、企業紹介や選考対策のサポートを受けました。入社した企業では、ほかのスタッフが私の障がいを理解して『薬飲んだ』など気にかけてくれたり、休憩時間も万一眠ってしまうことを懸念して話し相手になってくれます」

しかし、人材紹介会社も一つの企業です。紹介できる企業の得意分野や担当者の性格はさまざま。自分の希望や意見が伝えやすく、理解してもらえる人材紹介会社かどうかをチェックしてみましょう。

次の章では、入社後のアドバイスを紹介していきます。

10.入社後に心がけたこと

見事採用されて、就職、転職、復職に成功しても、入社後の生活は気になるものです。
睡眠障害を抱える方は、どのようなことに気を付けて、仕事をしているのでしょうか?長く続けるためにも知っておきたいポイントを紹介します。

10-1 自分のペースを崩さない

睡眠障害を抱える方は、他の人からプレッシャーをかけられたり、急かされたりする仕事は不向きです。自分自身で睡眠障害の特徴を理解し、受ける仕事と断る仕事を区別しているという方が多いようです。

「仕事のときは何を言われようと一つの仕事をすることに集中するよう心掛けている。また、休憩中は音楽をイヤホンで聞くなど一人の空間を作っている。」

「無理な量の仕事を受注しないこと、人とのコミュニケーションが必要な仕事は受けないことに決めています。」

「夜勤は断る。」

「頑張りすぎないこと。自分のペースを守って仕事をする。まわりにひきづられないようする。」


10-2 昼寝や休憩の時間を確保する

睡眠障害の場合、睡眠不足や睡眠薬の副作用などで尋常ならぬ日中の眠気を感じます。そのため、できるだけ小まめに休憩をとることが仕事時間を快適に過ごすカギになります。

「睡眠障害なので仕事中眠くなることがよくあります。昼は軽食だけですましひたすら寝ます。起き掛けにコーヒーを飲んで脳を刺激します。」

「必ず昼寝をして睡眠不足を解消するようにしている。」


このように、途中で休憩を取りやすい環境があると安心ですね。少しでも昼寝ができる時間やスペースが確保できると、体が楽になるようです。

10-3 周囲に理解してもらうための環境作り

「障害は言葉で1度話すだけでは、なかなか伝わりません。理解する迄には、何度も話し合いが必要だと思います。困ったらすぐに相談をしたり報告をして、行き詰まる前に、職場の方とお話が出来るのであれば打開策を考える事も出来ますし、何か他の方法をみつける事も可能かもしれません。」

「眠剤を服用して少しでも睡眠時間の確保を図ります。上司に疾病の状態を具体的に説明し理解をしてもらえるよう努力しています。」

「仕事がうまくいってもいかなくても、一日が終わったらリセットできるよう、気分転換を図ります。なにに困っているか、を上司や同僚に伝え、適切に仕事を再配分してもらいます。」


面接の時に睡眠障害について伝えていても、いざ働き始めて時間が経つと、上司や同僚も障害のことを忘れてしまうことがあるかもしれません。

そんな時は、自分から睡眠障害の現在の状況や悩みについて、説明や相談をするように心がけましょう。

進んで同僚や上司とコミュニケーションをとることで、周囲の睡眠障害に対する理解も進んでいくことでしょう。そうなれば、同僚のフォローが得られたり、職場のチームワークも良くなることと思います。

11.最後に

睡眠障害を抱える方たちの体験談をご紹介しながら、睡眠障害と付き合いながら働ける職場を探すにはどうすればいいかをお伝えしました。

睡眠障害と一口に言っても、症状や度合いはさまざまです。まずはご自分の症状を良く理解し、何ができて何ができないのか、どんなことをサポートしてもらえると助かるのかまとめましょう。

そして、企業を良く知り、自分がどんな役に立てるのか、そのためには何が必要かをポジティブに考えていきましょう。

仕事探しを始めると、焦りを感じることもあるかもしれません。しかし、仕事によって症状が悪化したり再発したりすることのないように、ご自身のペースで仕事探しを進めましょう。

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