腎臓に疾患を持っている方へ勧めたい、仕事探しのポイントとは

腎臓に関する疾患のある方、いわゆる腎臓病の方は、疲れやすく生活すべてに影響が及ぶため、疾患のない方と同じペースでは働けません。人工透析を受けている場合は特に、勤務日数や時間に関しての限界があるでしょう。
疾患を抱えるようになった当初は、きっと不安でいっぱいだったのではないでしょうか。

例えば、「週に数日だけでもできるような仕事があるだろうか」「すぐに疲れてしまうので仕事復帰できるのだろうか」「同じような疾患を抱えつつ転職活動に成功した人がいるだろうか」などと悩むことがあるかもしれません。

不安に感じたときは、ぜひ、同じ悩みを持つ方の考えを参考にしてみてください。
今回は、同じ腎臓に関する疾患を抱えている方からのアンケートをもとに、時間や体力の面で制約があっても復職に成功している方の声をまとめました。
きっと、腎臓疾患でもできる多くの仕事があることに気づかれるでしょう。

また、腎臓に関する疾患を抱えている方が「今の仕事を続けていくための工夫」や「向いてる職種、オススメの企業」など具体的な情報も取り上げていきます。ぜひ、参考にして みてください。

腎臓に疾患を持っている方へ勧めたい、仕事探しのポイントとは

目次

1.腎臓病とは

「腎臓病と一口にいっても、原因や症状が違い、さまざまな病状を表します。腎臓病の治療には安静、保温、薬物療法、食事療法が主体となります。病気の進行を抑えるには、食事療法が何よりも有効です。慢性腎炎や慢性腎不全の状態になっても、食事療法をきちんと続けていれば、健康な人と同じように生活ができます。更に悪化して人工透析に至った場合でも、食事療法は継続して行うことが必要です。腎臓病の食事というと、食塩を減らすというイメージが強いのですが、それに加えて重要なのがたんぱく質の制限と、十分なエネルギーを摂ることです。」

腎臓病は、人により症状や治療法が異なります。しかし、皆が気を付けなくてはならないのは「食事」です。制限しなければならないもの、必要なものなど、毎食の内容が決められた中で生活している方も多いでしょう。
仕事をしていると、特に昼食などにも気を使う必要があるかもしれません。

また、日常生活の注意点として、以下のことが記載されています。

「仕事は1日8時間以内として残業や夜勤、長時間の立仕事、高温や温度差の激しい場所(特に寒冷)での作業には注意し、長すぎる通勤時間等は避けましょう。」

仕事内容や勤務形態にも注意する必要があるようです。

参考:東京都病院経営本部

では、ここからはアンケートを元に、腎疾患のある方が悩んでいることについて見てみましょう。

2.腎臓に疾患を持つ方の困難と悩み

アンケートに寄せられた悩みには、大きく以下の2つが挙げられました。

1.疲労
2.時間制約


では、それぞれコメントを通して具体的に確認してみましょう。

2-1 疲労

まず、腎臓に疾患を抱えた時に、とくに辛いと感じるのはどんな時なのでしょうか。アンケートから、いくつかの声を紹介します。「体調が悪すぎて仕事に行けない」「今のペースでの仕事は続かない」などのお悩みをお持ちの方は、以下のアンケートに共感されるのではないでしょうか。

「体力がない 疲れやすい 水分補給できない」

「腎臓が悪く、週に3回午前中通院してからの勤務。症状として非常に疲れやすい、体調が悪くなりやすい。」

「腎臓の病気でこれが原因となり、電解質異常を引き起こし、急に倒れたり力が入らなかったりしますので疲労が多い仕事は、無理です」

「慢性腎不全のため疲れやすく、定期的に通院しています。まだ透析に至っていませんが、医者からはそろそろ危険だといわれています。」


腎臓に関する疾患の特徴は「疲れやすい」ことです。そのため、周囲の方と同じような働きを求められると、とても辛いことでしょう。
そのような経験から、一緒に働く仲間に迷惑をかけていると感じ、気分が落ち込むことはありませんか?感情的にもマイナスの影響が及ぶことがあります。

病気が診断される前には、疲れやすい理由(腎臓疾患)が分からなかったため、上司から強くあたられて辛い思いをしたり、解雇されたりした方もいるはずです。

2-2 時間制約

「(透析のため)時間制限があるので納期のある仕事は受けられない」

「腎臓を悪くして、週3回の人工透析を受けています。 そのせいで、週5日の仕事を週2日に減らして勤務しています。 勤務の日も体調万全とはいかないので、出勤するのが億劫です。」

「透析で労働時間が制限されることと透析翌日体調がすぐれない時がある」

「早出をして、残業にならないようにしているが、それでも間に合わないときは、透析後に再度、会社に来る時がある。」


腎疾患が悪化して人工透析を受けるようになると、時間の制約が大きな問題となります。時間が制限され、行きたくても仕事に行けなかったことはありませんか?
就業時間が短くなる、残業ができないなどの理由から、納期のある仕事へプレッシャーを感じることもあるでしょう。

このように、腎疾患の症状や治療が仕事に影響していることを悩む方は多いようです。

では、逆に満足できる職場とはどのような職場なのでしょうか?
アンケートにも、働きやすい職場に出会い、腎疾患を抱えながらも仕事を続けている方はたくさんいます。そのような職場の特徴からヒントを得てみましょう。

3.満足できる職場とは

腎疾患と上手く付き合いながら仕事をしていくためには、何が重要なのでしょうか? アンケートで多く挙げられたは、「過労働を避けること」でした。

「透析の為、はや上がりを許可してくれた」

「自分のペースで仕事をすることに、同僚や上司が文句を言わない。勤務時間などの相談に応じてくれるところが寛大でいいと思う。 病気や介護だけでなく、子供が小さいとか、手がかかる時期でも、結構相談に応じてくれる。 部署が多いので、見合ったところへの異動もしてくれている感じがする」


残業しなくてもできる仕事の量を予め考慮してもらえらば、腎臓に疾患を持っている方でが「仕事復帰しても続かない」ということはないですよね。あなたがもし、就職や転職活動を行う際には、仕事の量を細やかに配慮してくれる仕事を選ぶことが大切です。

また、同僚や上司の理解があり、人間関係のよい職場であれば、なおのこと復職に成功する確率は高まります。

「疲れが出てこないように定期的に休憩をとることを職場で理解されている。みなさんが病気に対して理解されており私は大変満足しています。」

「自分の疾患について、上司が良く理解してくれているので、急な検査や入院にも対応してくれる。長期間の入院、リハビリで出勤できないときも人員やスケジュール調整をしてくれた。多くの職員が、様々な業務をこなすことができるように、日ごろから仕事を配分しているため、突然職員が休んでしまって担当が急に変わってしまっても、適切に対応できる。」


人間関係がよい職場なら、あなたが出勤できない時でも、サポートできる体制が整っています。結果、過労働を避け、無理なく働くことができます。

以上のような環境の職場を見つけることは、難しいように思われる方もいるかもしれません。しかし、そのような環境を見つけることは、腎臓に関する疾患について、あなたが正直に職場に伝えることで、一歩近づきます。
では次に、その理由を見てみましょう。

※他にも腎臓に疾患のある方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
→腎臓に疾患のあるの方の体験談はこちらへ

4.腎臓に関する疾患の話は、面接で正直にするべき?

腎臓に疾患のある場合、持病について正直に伝えるかどうかという点は、就職活動の際に一番悩むことかもしれません。

その悩みは、今の職場環境に満足している、腎臓に疾患をお持ちの方の声に耳を傾けながら考えてみましょう。

4-1 転職を成功するためには、腎疾患について正直に話しましょう

「病気や障害は正確に伝え、どの程度仕事に影響するかはっきりさせるべき。変に隠してしまうと問題になる。選択肢は減るかもしれないが、後で困らないように、最初にきちんとしておきましょう。」

「自分の障害や病気のことについては、きちんと雇用主に話すべきです。その上でどこまで補助が必要かを具体的に話してできれば、ハローワークなどで探す場合は、そこの人に話して相談すべきと思います。私は、結構助けられ良い縁にめぐり合えたと思います。」

「隠さずに自分の病名を詳しく話しておくべきですし、特に一番悪い状態を伝えておくべきだと思います。(どうしても良い面を見せたくなると思うので)会社の仕事内容や勤務時間等についてもどの位までできるのか、最初によく話し合っていた方がいいと思います。」


「自分の状況を職場が理解してくれるところかどうか、最初にじっくり話をするべきと思います。 それ以外は、その職場の環境や人間関係次第だと思います。そういうところは、病気だろうと健康だろうと同じだとは思います。」

無理をして疾患が再発したり、ひどくなったりしたら、後々迷惑をかけてしまいます。成功する転職活動の秘訣は、自分の状況を正確に把握し、それを隠さずに伝えることだというアドバイスが多く届いています。

そして、たとえ病名を伝えたとしても、採用担当者がイメージするものと、あなたが体験している疾患は異なるかもしれません。必要なことは、腎疾患が仕事や時間にどのように影響するかを理解してもらうことが必要です。

正直に症状について話すことは、勇気がいることかもしれません。しかし、今後何年、何十年とお世話になるかもしれない職場です。ストレスなく働けるように、あなたが不安に思っている点を正直に話しましょう。それが長く働ける職場に出会うための、一番の近道です。

4-2 自分の症状をよく知りましょう

先にも述べたように、大事なことは、自分の症状についてあなた自身が理解しておくことです。

「先ず、自分の体の状態を知る事が一番です。無理をして倒れてしまえば本人だけでなくその会社や従業員、社員に迷惑を掛けてしまいます。そのうえで、会社の社長にははっきりとした病名、もしくは体の状態を言っておく事が良いでしょう。自分に出来る仕事かどうか見て確認した方が良いです。後は職場雰囲気も大事です、(人間関係)少し話せばわかると思います。」

「障害があってもその障害がどのような対処が必要なのか、ご理解されている会社は少ないのではないかとおもいます。」


自分の病状でもできること、できないことを理解しておけば、より詳しくあなたの症状について、面接で伝えることができるでしょう。

そして、できないこともサポートがあればできることがあるかもしれません。そのような前向きな姿勢は、企業にはプラスとして評価されます。
そのためにも、自分をよく知ることが大切です。

では次に、アンケートに腎臓に疾患があっても働きやすい職場として上がった企業を紹介していきます。気になる企業があったら、口コミの詳細をさらに確認してみましょう。

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5.腎疾患を持つ方にオススメの企業

話を具体的に進めてみましょう。
どのような企業・業界を中心に転職活動をしていけばよいのでしょうか?オススメ企業の具体例や業界の特徴を、ポジティブなコメントと共に紹介していきます。

5-1 配慮がある企業

・日本電気株式会社
「病気の症状に応じて、上司や同僚が業務を手伝ってくれ、多岐にわたる配慮を頂いた。仕事の配分や月末月初の業務集中時に上司や同僚が作業分担してくれた。現在、勤務中の職場のオススメポイントにつきましては、グループ内のチーム連携や気配りや配慮があり、チームメンバーお互いの意見や意思を尊重し、適材適所の判断を行ってくれる職場です。また、私のように障害者に対する支援や配慮も考えてくれて、働きやすい環境づくりをして頂いております。」
満足度:★★★
配慮 :★★★★
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・カンリクEXPRESS中京株式会社
「病気の関係で、体内の熱を外に逃がすのが上手くできない事もあって夏場はなるべく楽な現場に回してくれていました。体調を崩した時は、みんな嫌な顔せず休ませてくれたりととても優しく対応して頂きました。病気の事を心配はしてくれますが、特別病人扱いされる訳ではなく、普通に接してくれてるので気持ちの面では、すごく楽に仕事ができているので。夏場はなるべく重量のない荷物を担当させてくれたり、こまめに休憩を入れてくれたり、体調を崩してしまった時はトラックの中で休ませてくれたり、病院に行く為の休みは快く承諾してくれたりと配慮頂きました。」
満足度:★★★★★
配慮 :★★★★
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職場での人間関係がよく、腎疾患を理解してくれている人に囲まれている場合は、体調に不安があっても仕事が続けられるでしょう。そのため、腎疾患が分かった時点で、隠さずに同僚や上司の理解を得られるようにしましょう。前述したとおり、正直に伝えることが、確実に仕事復帰するための成功のカギです。

5-2 休みがとりやすい企業

アンケートによると、休みがとりやすいものの、その分の手当がつかなかったという人は少なくありませんでした。

「透析の為、はや上がりを許可してくれた 但し、週3回30分はや上がりで10パーセント給料カットされた」

会社全体の体制がそのようなものなら、腎疾患を抱えつつ、治療で頻繁に休みをとるとなると、仕事を長く続けることが難しくなりますよね。人間関係のみならず、会社の体制(システム)として、休みがとりやすいかどうかもチェックしておきましょう。

以下は、会社全体として休みをとることに寛容な企業です。

・有限会社みのり
「比較的自由な業務形態のなか仕事を辞めることになったのは残念だった。実際この会社は障害者に広く門戸を開いてることをアピールしている。自由で楽しい職場でした。かなりユルい雰囲気だったと記憶しています。下請け業務がほとんどなのでマニュアルを頭に入れれば簡単な仕事も多いので働きやすかったように思います。」
満足度:★★★
配慮 :★★★
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・福光産業有限会社
「休みたい時でも融通が利く 半日勤務でも寸志などもらえる 体調が悪くて休みたい時でも気兼ねがない 少人数なので、楽 仕事も、単純作業なので、すぐおぼえられる」
満足度:★★★
配慮 :★★★★
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・株式会社城南進学研究社
「自分の都合に合わせて、勤務時間を配慮してくれることと報酬に満足している。勤務時間や曜日に配慮してくれる。また休養にも配慮してくれている。」
満足度:★★★
配慮 :★★★★
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・サンコー・エア・セルテック株式会社
「通院のための中抜けや、早上がり、勤怠のフレックスタイムなどを実施してもらっている。有休などがある程度自由に使えて、前もって伝えていると忙しい時でも休めるようにスケジュールを組んでもらえる。比較的長期の休みも事前だと調整してもらえるので、この辺は良いところだと思います。」
満足度:★★★
配慮 :★★★★
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体調に合わせて働けるように工夫がなされている会社もありました。
障害者雇用を設けていることや、勤務時間に配慮のある企業はオススメです。あわせて有休や傷病手当などが使えるかどうかも、大切なポイントですよね。

5-3 オススメの業界・業種

・大手企業
腎疾患の場合、診断名がしっかり付くことが多く、大手企業の場合は福利厚生があるので安心です。社内の体制全体として、理解がある職場が向いてるでしょう。

・フレックスタイム
人工透析の関係で、残業ができない、曜日を固定して働けないという場合もあります。通院の時間を考慮すると、時間の制約ができる限り少ない仕事場がオススメです。

次に、就職や転職を考えている方へ求人情報の集め方を紹介していきます。

6.企業情報の集め方

6-1 知りたい情報は自分で確認を

あなたは企業の情報を集めようとする時、どのように情報を集めますか?
今の時代はネットやSNSでも情報が充実しているので、おおまかに企業の情報を知ることは難しくはないでしょう。

しかし、実際の職場環境のことについては、実際に企業に直接聞いてみないとわからない部分も多いです。企業の実態を知るには、社内見学や面接を通して、直接疑問に思うことを聞いてみることが、オススメです。

たとえ周りの人間関係がよさそうに見えても、会社全体として、腎疾患の独特なサポートに応えられるかを確認するようにしましょう。

「面接の時に病気や障害を持っていても大丈夫と言われますが、実際働くのは面接してくれた方ではない場合が多いです。そういう時は、実際病気や障害を持ってる人が働いているのか、働いていた実績があるのか、退職の理由はなんなのか等、シビアで聞きにくい部分かと思いますが、そういう点を重視するべきかと思います。」

「仕事の内容と体への負荷 就業時間が自分に合うかどうか確実でなければ見送る。採用担当者が大丈夫と言っても現場では通用しない事が多い。その会社に同じ病気の人がいるかどうかで分かりやすいかもしれない。双方の納得がなければすぐに退社になるだけ」

「聞きづらいとは思うが、給与や賞与、退職金についてのことはしっかりと聞いておくべきと感じる。また、残業の多さや、持ち帰りの仕事の有無、勉強会の頻度なども確認しておく必要をかんじる。」

「始業時間、終業時間、休日、残業、等とにかく初めのうちに、しっかりと会社に言うべきことは言って、もらえるべき物はしっかりともらい、泣き寝入りしないで、会社に搾取されないように、口約束ではなく、ちゃんと契約書を交わすこと」


特に、人工透析などを受けている場合は時間的な制約が大きくなります。時間的制約におけるサポート体制については、必ず聞いておきましょう。無理して過労が続くと、症状が再発したり、仕事そのものが続かないでしょう。

6-2 向いてる仕事を考えてみる

「自分の好きな仕事、好きになれる仕事を選択すべきであり、収入のために仕事を選ぶと長続きしないばかりか毎日の仕事にやりがいがなく辛い思いをすると思う。また、自身の体力や能力以上の職業を選ぶことも同様である」

「自分の様に『人工透析』を行っている方の場合は、終業時間が守られることが、最も大切だと考えます。仮に、どれだけ仕事が忙しい場合でも、無理に残業等を命じられることが無い事が必要です。個人的には「仕事よりも、透析が大事」と割り切ることが必要です。」


自分の体調でもできる仕事を選ぶことが大事です。まず、体力や時間面での融通を第一に考えて、条件を出してみましょう。
その中で、自分に向いている職種や業種を選んでいくのも良いでしょう。

このように、企業情報を集めてみたものの、なかなか次の行動に移せないこと、何から始めれば良いのか迷ったことはありませんか?
最近は、障害や病気をお持ちの方専用のサポート機関が多くあります。それらの力を借りるのも1つの方法です。サポート内容の一部を紹介しますので参考にしてみてください。

7.求人の見つけ方

就職活動や転職活動を行うとき、何をすれば良いか戸惑うことはありませんか?
先ほど述べたように、仕事を選ぶ際に優先すべき内容をまとめてみても、そのあと何をすればよいか、どこへ行けばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

まずは、どんな求人スタイルがあるのかを知っておきましょう。

7-1働き方によって選べる採用枠「一般枠」」と「障害者雇用枠」

求人には「一般枠」と「障害者雇用枠」があり、障害者手帳を所持している方は、「一般枠」・「障害者雇用枠」のどちらにも応募することができます。

「一般枠」は、障害であることを伝えず(クローズ)仕事をすることになります。
障害のない方と同じように働くことため、広い職種から選べ、昇進や昇給などの機会もあります。しかし、病気への理解を得られにくく、周囲のサポートを受けることは難しいのが現状です。

「障害者雇用枠」は、障害であることを伝えて(オープン)仕事をにすることになります。そのため、職場の理解を得られ、周囲のサポートが受けやすくなるなど、働きやすさにつながることも考えられます。

7-2求人はどこで探すの

①ハローワーク


ハローワークには障害や病気のある方専門の窓口があるため、相談やアドバイスを受けることができます。求人数や障害のある方への求人情報も多く扱っています。

→ハローワークインターネットサービスはこちらへ
参考:厚生労働省職業安定局「ハローワークインターネットサービス」

②人材紹介会社


病気や障害を抱えることで、働くことに不安を覚えている方の就職活動を応援してくれる専用の人材紹介会社をご存知でしょうか?

具体的には、履歴書の書き方や面接の練習、おすすめする企業の紹介やその企業との連絡、事前見学の調整、入社後のケアや相談など、全面的なサポートなどを行ってくれます。

ハローワークなどでは公開されていない求人情報も扱っています。また企業との連絡が密なので、ホームページや求人票からは得られない職場環境なども知ることができます。

ひとりで1からはじめる就職活動との違いは、専門のアドバイスやサポート、自分にあった企業の紹介を受けられるため、担当者と一緒に不安を取り除きながら活動を進めていくことができます。

しかし、人材紹介会社も一つの企業です。紹介できる企業の得意分野や担当者の性格はさまざま。自分の希望や意見が伝えやすく、理解してもらえる人材紹介会社かどうかをチェックしてみましょう。

次の章では、入社後の様子をご紹介します。

8.入社後に心がけたこと

では、実際に入社したあとは、どんなことに気をつけつつ、どんな工夫をして仕事を続けているのでしょうか?

長く務めるためには、企業や周りのサポートも必要ですが、自分の努力も大切です。
実際の体験談から、復職に成功した方のアイデアを見てみましょう。

8-1 無理のない範囲で、できることを一生懸命する

「余分な時間は仕事をしないことです。 早めに出勤したり、片付くまで帰らない、ということをしないように、契約時間だけしっかりやるようにしています。」

「仕事よりも透析最優先、仕事は出来る範囲でベストを尽くす。 体調の悪いときは、無理をしない。」

「とにかく無理はしないこと。残業は、一日1時間程度と決めています。」


人工透析などの定期的な通院が必要な場合、自分のための時間を確保しながら仕事も進める必要があります。また疲れや免疫力の低下にそなえ、疲労が蓄積しない環境で働くことも気をつけなくてはなりません。

そのため、就業時間が短くても、できる時間を有効活用して一生懸命働く姿勢は、周りにも良い印象を与えるでしょう。プラスの印象は、人間関係をうまく築くためにも必要ですね。

8-2 水分の摂取を意識する

「日々の体調管理の為、食事改善(塩分制限や水分摂取量)やストレスをできる限りためないように心がけています。」

「冬場は必ずマスクをし、うがい、手洗い、また仕事中はこまめに水分補給をしています。」

「比較的に午前中は体調がよく午後になると、体調が悪くなることが多いので、早朝出勤している。脱水症状対策に見えるところに水を置いて、水分補給を忘れないようにしている。」

「水分摂取量の把握が必須であるため、ペットボトルから摂取するようにしている。」


腎臓に疾患を抱えている方は、尿毒素を排出するために摂取水分量を多くすることが多くあります。その場合、のどが渇いているかどうかに関わりなく、一定量の水分を摂取しなければなりません。

それとは逆に、腎機能の状態によっては、水分を制限することが必要な場合もあるでしょう。あなたがどの程度水分を補給しているかが、把握しておくことが大切です。仕事に集中しすぎて水分調整を忘れることのないように、定期的に気づける仕組みを考えましょう。

8-3 こまめに休む

「血圧が変動しやすいので、無理な力仕事はなるべく避ける ストレスを溜めない」

「長時間の移動や負荷をなるべくさける。また精神的なストレスにさらされないようにする」

「仕事中でも決まった時間に薬を飲む。適宜休憩する。」

「会社と相談し、半日勤務にしてもらった。 休憩を必ず取るようにしている」

「とにかく無理をしないようにと心がけている。ただし、繁忙期などでどうしても無理をしなければならない場面というのもある。」

「睡眠や休息を十分にとること、食事に注意すること、通勤では必ず座ること」


腎臓の疾患は、「疲れやすい」という特徴があります。疲労しきって「もう続かない」と思ってしまってからでは遅いので、あなたが「疲れた」と感じる前に、前もって休む姿勢が必要です。


小まめな休憩は疾患の悪化を防ぎ、長く働き続けるためのカギになるでしょう。

8-4 繰り返し伝える

「最初は病気のことなど配慮をしてくれるようにみえますが、だんだんこれくらいなら大丈夫だろうと『夜間残業はさせてはいけない』などの引継ぎ事項もなし崩し的に無くなって、夜の会議出席などの仕事を担当させられる職場です。一度倒れてみたほうがいいのかと思うこともあります。」

「職場の上司はしっかり説明しても、しばらくするとそのことを忘れます。異動により新たにきた上司などは、そもそも引き継ぎ書に目を通しているのかも怪しいくらい病気に対する配慮がないことが多いので実際にその仕事をしてみて、自分は本当にきちんと勤めることができるのかどうか判断するべきです。短期間でもいいので実習をしてからがいいと思います。その会社の人事担当と、自分が働く担当部署の現場の職員とで、本人の具体的な症状と、普段の生活の現状などを話しておくと、なにか突発的な出来事があった場合にも、うまく対処できるかもしれません。」


良い上司や同僚に囲まれていたとしても、実際に仕事を始めてしまうと、フォローがなくなってしまうという事例も多いようです。上司の交替や、役職者からの十分な引き継ぎがないことも大きな原因です。また、腎臓に関する疾患は、見た目からは十分に分からない
ということも関係します。

もし自分の勤務状況が体力的に辛いと感じたら、自分の状況は何度も伝える
ことが大切です。受け身の姿勢ではなく、自分から伝えることも自分を守るためには必要です。

※他にも腎臓に疾患のある方の仕事に関する体験談がたくさん届いています。
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9.最後に

腎臓に関する疾患を抱えると、疲れやすいだけでなく、できないことが多いように感じて気持ちも落ちこむこともあるでしょう。それだけでなく、周りの態度が辛く、今の職場を解雇されたり、退職を余儀なくされたりすることもあります。

しかし、今回紹介したアンケートでは、疾患を抱えつつも仕事復帰されている方が多いことにも事実です。

まずは自分の症状をよく理解し、できること、できないことをよく把握しましょう。そしてできないことも、サポートがあればできるかもしれないといった前向きな姿勢が大切です。できることを一生懸命とりくむことを大切にしながら、自分のことをよく理解してくれる企業を見つけていきましょう。

そして、自分のペースを大事にしてください。疾患を抱えていても、あなたに向いている仕事が見つけられることを応援しています。


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→腎臓に疾患のあるの方の体験談はこちらへ

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