耳が聞こえにくい、ということは想像以上に、仕事において困難を来す場面があります。 例えばこんな悩みはありませんか?
「補聴器をつけると場所や相手によっては会話可能なレベル。外や広いフロア等、他の音がする場所では会話が出来ない場合がある。」
「突発性難聴で左耳が聞こえません。会議では相手の話を十分に理解できない事もあります。また、転職しようにも、接客業は対応が難しいと思われ、困っています。」
「右耳が聞こえず、左耳も補聴器をかけないと聞こえません。そのため、電話応対はできません。社員や顧客との会話に不自由し、仕事がスムーズに進められないこともあります。」
この記事を読んでいる方の中にも、難聴とうまく付き合いながら働ける仕事を探し、復職、転職活動をしている方がいらっしゃるかもしれません。
本記事では、同じように難聴などの聴覚障害のある方の口コミからら見えた「向いている仕事」や「おすすめの企業」、「仕事の探し方」について紹介していきます。
あなたもぜひ、参考にしてみてください。
「感音性難聴4級で10年前から聞き取りが困難になってしまった。感音性難聴とは音が歪んで聞こえるため、ローマ字で言えば子音が判別できない。仕事で困ることは他人の話が聞き取れず、間違った聞き取りをしてしまうこと。3回聞き返すと相手も不機嫌になるので、適当な相槌と返事をしてしまい、後で言った言っていないのトラブルが生じやすい。
音も聞こえないので、緊急事態が起きた時は、自分の対応で取り返しのつかないことになってしまいかねないかが恐れています。
しかし健常者でも犬笛が聞こえないのとおなじように、自分が聞こえないことは存在していないものと開き直っているので、ストレスはためないようにしています。」
「難聴でお客さんの話しが聞き取りにくいので、二回まではお客さんに聞けるけれど、三回目からは聞くことができない」
「感音性難聴で補聴器をつけている。音はきこえるが後ろから声をかけられるとわからない。 仕事上では会議が一番こまる。一対一ならば会話が成り立つが、多数だと誰が何を言っているのかわからない。」
一対一であれば唇を読み解くこともできますが、人数の多い会議はそれが困難であるため、話を理解することができなくなります。「体調が悪いとめまい・頭痛がして気分がわるくなる。」
また、聴覚障害のある方は、耳の不調が引き起こす「めまいや吐き気」などの症状が伴うことも多く、体調面の悩みも見受けられます。突然の不調は、仕事をする上で戸惑うものです。
「業務中はもちろん、業務以外でも私がなるべく孤立しないようにと配慮してくださり、ランチなどに誘ってくれました。みなさんそれぞれ忙しいにもかかわらず、障害者への配慮を意識してくれました。」
「自分宛の内線以外の電話は同僚が率先して取ってくれた。また、新しくやる業務の時は隣でサポートし、こちらが手順を理解するまでついてくれた。その後のフォローも業務アウトプットを相互確認することにより行ってくれた。」
「右耳難聴の旨を伝えたところ、声かけと同時に肩を叩くなどして、こちらの気付きをうながしてくれた。普段はインカムを装着していて、電話応対の都度取り外す必要があり、その後に着け忘れている際にも、よく気付いて教えてくれた。」
「基本、キーボードやタイプでの入力のみの仕事で、依頼主ともマンツーマンで仕事の話ができるので、働きやすかったです。」
「障害のことを認識してくれているので、周囲が気を利かせてくれること。聞き取りが必要な業務をあまり実施しなくても働ける状況になる。」
「他企業では難しいようなシステム関連の知識習得。企業での研修が受けやすく、会社の就業環境が良い。」
「やはり働く場所にエアコン完備があるかがポイントですね。私は毎日補聴器を着けているので仕事中は外したくないので、夏は涼しい場所で仕事をしたいです。」
「ネットに口コミ情報などあれば、チェックしておく。若手社員が多くいて定着率が高いかどうかを見る。職場の雰囲気を感じ取る。風通しの良い職場かどうか?上司と意見交換できるかどうか? 将来の展望がはっきりしているか?」
「現場系で探すなら、必ず現場を見学させてもらうことです。さらに、お試し期間を設けてもらうことです。見るとやるとでは感覚がまったく違いますから、進んでいろんなことをやってみてください。」
「他部署にも障害者がいましたが、通院のため毎週水曜日は午後休みを取得していました。そのような場合は有給や欠勤扱いにはせず、元から週4.5日勤務と勤務形態を個別に調整してくれていました。」
「障害者枠で入ったが、周りの理解を得ているので仕事しやすい。」
「まずハローワークの障害者枠の求人を探したほうが良い。その担当の人が勧めてくる求人票に納得がいかない場合は、自分で探したほうが良い。それでもって、障害者支援センターのチャレンジトライを相談しながら利用し、会う職場を探したほうが良いです。」
「確実なのは、ハローワークに行って全部話したうえで仕事を探してもらうのが、安心なのではないでしょうか。」
「自分の体を知っているのは、自分だけだと思います。自分の体力面、精神面の限界を超えると、健康な方以上に大変になると思いますので、まずは自分と向き合い、勤務時間、勤務地、勤務内容等しっかり考えておくべきだと思います。私は、無理をしてしまい、めまいがひどくなり、通常に動けるようになるまで1か月以上かかりました。もちろん勤務もできず、退社に至りました。素敵な職場に出会えた場合、きちんと自分の病気のこと、通院のこと、可能な勤務範囲を伝えた上で、勤務できるよう努めていただければと思います。」
「就職先を探す際に気をつけるべきは、何を重視しているかです。私は、資格や技術よりか人格を大切にする企業を選びました。コミュニケーション能力や性格、考え方を元に判断して下さるならば、技術などが多少劣っていたとしても人事の方の見方次第によっては無限の可能性があるからです。」
「まず自分が何をしたいか、どのような仕事を任せてもらいたいのか、よく自己分析しておくとことが大事だと思います。次に、自分の障害の状況やどのようなサポートが必要なのかをしっかり伝える必要かあります。入ってから、こんなはずじゃなかった…ということのないよう、しっかり確認しながら進めることが大事だと思っています。」
「自分が入社したら、具体的にどんな仕事を担当したいのかを明確にしておくべきだと思います。また、会社が自分にどんな業務を担当させるのかを確認することも必要だと思います。障害をお持ちだと、できる業務も限られると思います。入社後に会社側とのミスマッチが無いように気を付けてください。」
「入社時、配属時に自分の障害内容や配慮して欲しいことをきちんと伝えることが大事だと思います。デメリットも包み隠さず打ち明けないと将来困る場面が必ずやってきます。また、障害に甘えず自分で出来ることは自分でやりましょう。仕事が出来なくても、仕事以外で誰でも出来ること(挨拶や共有部分の整理整頓等)だけでも積極的にやりましょう。」
「天候による疲れ、長時間労働、綺麗ではない職場、いろんなデメリットを直接聞くと良いと思います。会話のやり取りも必要なので、その点も詳しく話せると良いです。」
「興味を持った会社の財務内容、直近3年間の損益の状況、人員削減が無いか、または離職率が高くないか、確認しておいた方が良いと思います。また、夕方から当該会社の近くに張り込んで、社員の退社時間や、退社時の表情などを調査しても良いと思います。」
「周囲には障害がある事を伝え、こちらから積極的に声がけをするようにしています。」
「話の内容が分からない場合は、メモでとるようにしています。メモの内容を確認してもらっています。」
「補聴器の音の調整をスマホで出来るよう設定しています。電話の応対はなるべく他の職員にやってもらう。」
障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。