聴覚障害のある方に聞く、おすすめの仕事と仕事探しのポイント

聴覚障害のある方に聞く、おすすめの仕事と仕事探しのポイント

耳が聞こえにくい、ということは想像以上に、仕事において困難を来す場面があります。 例えばこんな悩みはありませんか?

「補聴器をつけると場所や相手によっては会話可能なレベル。外や広いフロア等、他の音がする場所では会話が出来ない場合がある。」

「突発性難聴で左耳が聞こえません。会議では相手の話を十分に理解できない事もあります。また、転職しようにも、接客業は対応が難しいと思われ、困っています。」

「右耳が聞こえず、左耳も補聴器をかけないと聞こえません。そのため、電話応対はできません。社員や顧客との会話に不自由し、仕事がスムーズに進められないこともあります。」

この記事を読んでいる方の中にも、難聴とうまく付き合いながら働ける仕事を探し、復職、転職活動をしている方がいらっしゃるかもしれません。

本記事では、同じように難聴などの聴覚障害のある方の口コミからら見えた「向いている仕事」や「おすすめの企業」、「仕事の探し方」について紹介していきます。 あなたもぜひ、参考にしてみてください。

*この記事はジョジョさんに監修していただきました
ジョジョさん

産業カウンセラー、社会福祉士(ソーシャルワーカー:社会福祉専門職の国家資格)、プロコーチの資格を持ち、就労継続A、B型にて支援員として、身体障害、精神障害、知的障害のある方への支援を行う。 自身も悩みを抱えギャンブル依存症になった経験から、「悩みから夢まで話せる友達が見つかる東京の居場所”ココトモハウス“と出会い、現在はその管理人として多くの方から信頼を寄せている。生きづらさを抱える人達を社会と繋げて、豊かな社会を作ることがミッション。



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目次

1.聴覚障害および難聴とは

2.聴覚障害のある方が働く上で悩むこと

3.聴覚障害と付き合いながらでも働きやすい職場

4.聴覚障害のある方におすすめの職種・業種

5.聴覚障害のある方が自分らしく働ける仕事の見つけ方

6.面接を受けるポイント

7.聴覚障害のある方が入社後に心がけていること

8.聴覚障害のある方がおすすめする企業

9.最後に

1.聴覚障害および難聴とは

    音が聞こえない、または聞こえにくい状態を聴覚障害といいます。病気、事故などで生じる場合や、生まれつきの場合、加齢による場合などがあります。
    聴覚障害は、障害部位で、伝音難聴、感音難聴とこの両方がある混合難聴に分けられます。

    伝音系は、耳介、外耳道、鼓膜、中耳の部分で、内耳から脳の聞こえの中枢までが感音系です。
    中耳までに障害がある場合を伝音難聴といい、音が小さく聞こえます。内耳以降に障害がある場合を感音難聴といい、音が小さく、歪んだ状態になり、ことばがはっきりとは聞き取りにくくなります。

    ~中略~

    音の大きさをデシベル(dB)という単位で表します。医学的には25dB以上の大きさの音で、ようやく聞こえる場合に、聴覚障害といいます。
    聴覚障害になると、会話が分かりにくい、情報が得にくい、コミュニケーションが取りにくいといった不便さが生じます。ただ、個人差が大きいため、その状況はまちまちです。
このように、難聴といっても障害のある部位により聞こえ方も異なってきます。

    また聴覚障害は、障害の程度により、国が定めた基準に従って身体障害者手帳の交付を受けることができます。身体障害者手帳を取得すると、様々な公的制度を活用できます。

    聴覚障害の場合、6級、4級、3級、2級の4段階に等級が分かれています。聴力検査または語音明瞭度検査を行い、その結果で該当する等級の身体障害者手帳が交付されます。
■交付基準
・6級:両耳とも平均聴力レベルが70dB以上又は一側耳の平均聴力レベルが50dB以上、他側耳の平均聴力レベルが90dB以上の場合
・4級:両耳とも平均聴力レベルが80dB以上又は両耳による最良語音明瞭度が50パーセント以下
・3級:両耳とも平均聴力レベルが90dB以上
・2級:両耳とも平均聴力レベルが100dB以上

■身体障害者手帳を取得するには、
 ・市町村の障害福祉担当課で、手帳交付の診断書の用紙等をもらいます。
 ・指定の耳鼻科にて検査を受け、診断書を作成してもらいます。
 ・この診断書と必要書類を居住地の市町村障害福祉担当課に提出します。
 ・県の審査を経て、身体障害者手帳が交付されます。(政令市・中核市は独自に認定・交付)
 こうした手続きを経るため申請から交付まで、1ヶ月程度かかることもあります。

参考:神奈川県障害福祉課「神奈川県聴覚障害者福祉センター」

このような「聴覚障害」のある方は、仕事をする上でどのような悩みを抱えているのでしょうか?口コミで届いたリアルな職場の様子を見ていきましょう。

2.聴覚障害のある方が働く上で悩むこと

聴覚障害のある方が実際に仕事で経験している悩みは、大きく3つに分けられます。

  1. 言いたくても言えない、聞きたくても聞けない辛さ
  2. とくに大勢の人がいる場で話が理解しづらい
  3. 聴覚障害から生じる、めまいや吐き気などの症状
では、それぞれ具体的に見ていきましょう。

2-1 .言いたくても言えない、聞きたくても聞けない辛さ

「感音性難聴4級で10年前から聞き取りが困難になってしまった。感音性難聴とは音が歪んで聞こえるため、ローマ字で言えば子音が判別できない。仕事で困ることは他人の話が聞き取れず、間違った聞き取りをしてしまうこと。3回聞き返すと相手も不機嫌になるので、適当な相槌と返事をしてしまい、後で言った言っていないのトラブルが生じやすい。
音も聞こえないので、緊急事態が起きた時は、自分の対応で取り返しのつかないことになってしまいかねないかが恐れています。
しかし健常者でも犬笛が聞こえないのとおなじように、自分が聞こえないことは存在していないものと開き直っているので、ストレスはためないようにしています。」

「難聴でお客さんの話しが聞き取りにくいので、二回まではお客さんに聞けるけれど、三回目からは聞くことができない」

難聴の場合、一度で聞き取ることができないことも多いため、何度も聞き返さざるを得なくなります。しかし、3回以上聞き返すのは相手に負担を与えてしまうと思いから聞くことをためらい、聞き取れずに終わらせてしまうことがよくあります。

言いたくても言えない辛さ、聞きたくても聞けない辛さが伝わってきます。

2-2.とくに大勢の人がいる場で話が理解しづらい

「感音性難聴で補聴器をつけている。音はきこえるが後ろから声をかけられるとわからない。 仕事上では会議が一番こまる。一対一ならば会話が成り立つが、多数だと誰が何を言っているのかわからない。」

一対一であれば唇を読み解くこともできますが、人数の多い会議はそれが困難であるため、話を理解することができなくなります。

このような意思疎通が図りづらい状況がミスや失敗を招き、結果退職することになってしまったという方もいらっしゃいました。

2-3.聴覚障害から生じる、めまいや吐き気などの症状

「体調が悪いとめまい・頭痛がして気分がわるくなる。」

また、聴覚障害のある方は、耳の不調が引き起こす「めまいや吐き気」などの症状が伴うことも多く、体調面の悩みも見受けられます。突然の不調は、仕事をする上で戸惑うものです。

この記事を読んでいる方の中にも、同じようことに悩んでいませんか?

そのような悩みがある場合は、同じように聴覚障害のある方の意見を参考にしてみるのも1つの方法です。聴覚障害のある方の中には、うまく付き合いながら働いている方がたくさんいます。

その方々から、「どのような企業で働いているのか?」「どうやってその仕事を見つけたのか?」「どんな働き方をしているのか?」といったアドバイスが届いています。

順を追って紹介していきますので、ぜひ求職活動の参考にしてください。

3.聴覚障害と付き合いながらでも働きやすい職場

実際に働いている聴覚障害のある方がおすすめする職場にはどのような特徴があるのでしょうか?
まずは、満足できる職場環境について、寄せられた声を見てみましょう。

「業務中はもちろん、業務以外でも私がなるべく孤立しないようにと配慮してくださり、ランチなどに誘ってくれました。みなさんそれぞれ忙しいにもかかわらず、障害者への配慮を意識してくれました。」

「自分宛の内線以外の電話は同僚が率先して取ってくれた。また、新しくやる業務の時は隣でサポートし、こちらが手順を理解するまでついてくれた。その後のフォローも業務アウトプットを相互確認することにより行ってくれた。」

「右耳難聴の旨を伝えたところ、声かけと同時に肩を叩くなどして、こちらの気付きをうながしてくれた。普段はインカムを装着していて、電話応対の都度取り外す必要があり、その後に着け忘れている際にも、よく気付いて教えてくれた。」

3回聞き返すと相手が不機嫌になる、という声も多くあったように、周囲とのコミュニケーションの取り方に悩みを抱えることもあります。

だからこそ、病気を正しく理解してもらい、サポートしてもらう体制を整えることが、双方にとって大切です。とくに、声のかけ方や話し方の工夫、理解できているかどうかの確認といった周囲の配慮は、あるとうれしいサポート内容ですね。

配慮やサポートのある職場環境について確認してきましたが、次はどのような職種や業務内容が働きやすいのでしょうか?
口コミからのその傾向を見ていきましょう。

▼他にも聴覚障害のある方の仕事に関する口コミがたくさん届いています。
→聴覚障害のある方の口コミはこちらへ

4.聴覚障害のある方におすすめの職種・業種

職場環境だけではなく、業務の内容も、安心して働けるかどうかを左右する重要な要素です。実際に聴覚障害のある方が多く働いている、おすすめの仕事はどのようなものでしょうか。

①パソコンのスキルを活かせる仕事

データ入力やシステムエンジニアなど、パソコン(PC)と向き合って行う仕事はとくにおすすめです。聞こえづらさがハンデになることもなく、また働き方によってはスキルアップも望めるため、安定して働くことができます。

「基本、キーボードやタイプでの入力のみの仕事で、依頼主ともマンツーマンで仕事の話ができるので、働きやすかったです。」

「障害のことを認識してくれているので、周囲が気を利かせてくれること。聞き取りが必要な業務をあまり実施しなくても働ける状況になる。」

「他企業では難しいようなシステム関連の知識習得。企業での研修が受けやすく、会社の就業環境が良い。」

対面コミュニケーションが少ないという点であれば、事務作業もおすすめのひとつです。


②テレワーク(在宅ワーク)

最近注目されているテレワーク(在宅ワーク)も、パソコン(PC)を用いて行うことができる仕事です。自分の働きやすい環境を選べるので、聴覚障害のある方には向いている働き方の1つです。

テレワークは、メールやチャットを利用してコミュニケーションをとることができるため、「聞こえにくさ」が仕事に与える影響は少ないでしょう。
また、フレックス制などを活用すれば自分のペースで進められます。特にめまいなどの体調不良を伴いやすい方は、安心できます。


③医療 / 福祉関係

仕事柄、聴覚障害であることへの理解も得られやすいため、医療・福祉に関する業種もおすすめです。障害者雇用枠などで入社すると、配慮やサポートがある可能性も高いでしょう。

また、子どもたちに相対する業務内容であれば、言葉のコミュニケーションだけでなく、身体的なコミュニケーションなどで幅広く対応できるので、従事している人も多いようです。

5.聴覚障害のある方が自分らしく働ける仕事の見つけ方

聴覚障害のある方は、自分に合った働き方ができる企業を、どのように見つけたらよいのでしょうか。

5-1.事前見学でリアルな職場環境を知ろう

求人票やインターネットの情報、面接だけでは、本当に働きやすい職場かどうかを見極めることは難しいでしょう。そのため、企業を選ぶときには、事前見学を行うことをおすすめします。

事前見学が可能な企業は、案外多いものです。気になる企業を見つけたら、まずはお願いしてみましょう。体験入社制度や研修期間がある企業なら、より職場の雰囲気を体感できるはずです。
口コミを見ても、事前見学をおすすめする方がたくさんいらっしゃいます。

「やはり働く場所にエアコン完備があるかがポイントですね。私は毎日補聴器を着けているので仕事中は外したくないので、夏は涼しい場所で仕事をしたいです。」

「ネットに口コミ情報などあれば、チェックしておく。若手社員が多くいて定着率が高いかどうかを見る。職場の雰囲気を感じ取る。風通しの良い職場かどうか?上司と意見交換できるかどうか? 将来の展望がはっきりしているか?」

「現場系で探すなら、必ず現場を見学させてもらうことです。さらに、お試し期間を設けてもらうことです。見るとやるとでは感覚がまったく違いますから、進んでいろんなことをやってみてください。」

見学では、エアコン、換気などの体調を左右する環境面もチェックしましょう。そして、職場の雰囲気や従業員同士の関係性なども確認してください。聴覚障害のある方が自分らしく働く上で、職場の同僚のサポートは欠かせないものですから、サポートが受けやすい職場環境かどうかは重要視したいポイントです。

ただ、職場見学を申し出ることをためらう方もいるでしょう。そのような方は、サポート機関に相談しましょう。専門のアドバイザーが企業との間に入り、面接を受ける前にあなたと企業の調整役を受け持ってくれることもあります。

そのサポート機関を紹介する前に、企業が募集する雇用形態についてあらためて確認してみましょう。

5-2.障害者雇用枠と一般枠

求人には、障害者雇用枠一般枠があり、障害者手帳を所持している方は、どちらにも応募することができます。

障害者雇用枠での採用であれば、聴覚障害があることに対してより配慮された環境で働ける可能性が高くなります。
口コミにも、障害者雇用枠での入社をおすすめしている声がありました。

「他部署にも障害者がいましたが、通院のため毎週水曜日は午後休みを取得していました。そのような場合は有給や欠勤扱いにはせず、元から週4.5日勤務と勤務形態を個別に調整してくれていました。」

「障害者枠で入ったが、周りの理解を得ているので仕事しやすい。」

より障害に対する理解が深く、個別対応を受け入れてくれる障害者雇用枠採用は、心強いですよね。

一般枠に応募する場合でも、あらかじめ聴覚障害があり、サポートを必要とすることがあることを伝え、企業の反応を確認しておくとよいでしょう。特別な制度などがなくても、配慮やサポートがスムーズに受けられることもあります。

5-3.専用のサポート機関を活用しよう

企業の探し方について具体的に見てきましたが、すべてを一人で行うのは難しいと感じるかもしれません。
そのようなときは、さまざまな病気や障害のある方へ仕事を斡旋するサービス機関や人材紹介会社を利用することもおすすめです。

このような機関では、面接対策や企業の紹介、就労後の相談などさまざまなサポートが受けられます。

1人で行う就職活動とは違い、悩みも相談できるので、不安を取り除きながら就職活動を進めることができます。


①ハローワーク

ハローワークには、障害者専門の窓口があり相談することができます。障害者雇用枠の求人情報も扱っており、アドバイスを受けることもあります。実際に利用した方の声を紹介します。

「まずハローワークの障害者枠の求人を探したほうが良い。その担当の人が勧めてくる求人票に納得がいかない場合は、自分で探したほうが良い。それでもって、障害者支援センターのチャレンジトライを相談しながら利用し、会う職場を探したほうが良いです。」

「確実なのは、ハローワークに行って全部話したうえで仕事を探してもらうのが、安心なのではないでしょうか。」

障害と求職活動、どちらにも専門知識を持った人にサポートしてもらえると安心ですよね。

参考:厚生労働省職業安定局「ハローワークインターネットサービス」

②人材紹介会社(エージェント)

働くことに不安を抱えた障害のある方の就職活動を専門とし、支援する人材紹介会社(エージェント)をご存知でしょうか?

この人材紹介では、履歴書の書き方や面接の練習、おすすめする企業の紹介やその企業との連絡、事前見学の調整、入社後のケアや相談など、全面的なサポートを行っています。

ハローワークなどでは公開されていない求人情報も扱っており、企業との連絡が密なので、ホームページや求人票からは得られない職場環境なども知ることができます。

ひとりではじめる就職活動との違いは、専門のアドバイスやサポート、自分にあった企業の紹介を受けられる点です。そのため、担当者と一緒に不安を取り除きながら活動を進めていくことができるでしょう。

しかし、人材紹介会社も一つの企業です。紹介できる企業の得意分野や担当者の性格は様々。自分の希望や意見が伝えやすく、理解してもらえる人材紹介会社かどうかをチェックしてみましょう。

6.面接を受けるポイント

6-1.自己分析をしよう

面接を受ける前に、自分のこれからの働き方や症状について、きちんと自己分析しておくことが大切です。

自分の症状を理解した上で、1日何時間くらい働けるのか、どのような仕事ができるのか、といった条件を具体的にピックアップしてみましょう。最終的に目指す理想の働き方を意識することが重要です。

口コミにも、このような声が集まっています。

「自分の体を知っているのは、自分だけだと思います。自分の体力面、精神面の限界を超えると、健康な方以上に大変になると思いますので、まずは自分と向き合い、勤務時間、勤務地、勤務内容等しっかり考えておくべきだと思います。私は、無理をしてしまい、めまいがひどくなり、通常に動けるようになるまで1か月以上かかりました。もちろん勤務もできず、退社に至りました。素敵な職場に出会えた場合、きちんと自分の病気のこと、通院のこと、可能な勤務範囲を伝えた上で、勤務できるよう努めていただければと思います。」

「就職先を探す際に気をつけるべきは、何を重視しているかです。私は、資格や技術よりか人格を大切にする企業を選びました。コミュニケーション能力や性格、考え方を元に判断して下さるならば、技術などが多少劣っていたとしても人事の方の見方次第によっては無限の可能性があるからです。」

「まず自分が何をしたいか、どのような仕事を任せてもらいたいのか、よく自己分析しておくとことが大事だと思います。次に、自分の障害の状況やどのようなサポートが必要なのかをしっかり伝える必要かあります。入ってから、こんなはずじゃなかった…ということのないよう、しっかり確認しながら進めることが大事だと思っています。」

6-2.面接は自分と企業のお互いを知りあう場

聴覚障害があることを面接で伝える場合は、聴覚障害の特徴や配慮してほしい点をできるだけ詳しく伝えましょう。その上で、自分のできる仕事、やってみたい仕事を伝えます。中には難しい仕事もあるでしょう。その場合はサポートがあれば可能なことを伝えるなど、前向きな姿勢を示すことも有効です。

そして、企業側の話もよく聞きましょう。求める業務内容や業務量、職場環境など知りたい情報をたずね、企業と自分の求める働き方がマッチしているかを確認しましょう。 可能であれば、実際に現場で働いている方の話を直接聞けるとなお良いですね。

「自分が入社したら、具体的にどんな仕事を担当したいのかを明確にしておくべきだと思います。また、会社が自分にどんな業務を担当させるのかを確認することも必要だと思います。障害をお持ちだと、できる業務も限られると思います。入社後に会社側とのミスマッチが無いように気を付けてください。」

「入社時、配属時に自分の障害内容や配慮して欲しいことをきちんと伝えることが大事だと思います。デメリットも包み隠さず打ち明けないと将来困る場面が必ずやってきます。また、障害に甘えず自分で出来ることは自分でやりましょう。仕事が出来なくても、仕事以外で誰でも出来ること(挨拶や共有部分の整理整頓等)だけでも積極的にやりましょう。」

「天候による疲れ、長時間労働、綺麗ではない職場、いろんなデメリットを直接聞くと良いと思います。会話のやり取りも必要なので、その点も詳しく話せると良いです。」

「興味を持った会社の財務内容、直近3年間の損益の状況、人員削減が無いか、または離職率が高くないか、確認しておいた方が良いと思います。また、夕方から当該会社の近くに張り込んで、社員の退社時間や、退社時の表情などを調査しても良いと思います。」

面接は、企業があなたを採用するか決めるためだけのものではありません。あなた自身が自分らしく働ける職場を選ぶための機会でもあります。「どこでもいいから雇って欲しい」ではなく、自分にとって本当に幸せな決断なのかをじっくり見極めましょう。

次は、入社後のアドバイスについて紹介していきます。

▼他にも聴覚障害のある方の仕事に関する口コミがたくさん届いています。
→聴覚障害のある方の口コミはこちらへ

7.聴覚障害のある方が入社後に心がけていること

採用され働くことになった場合、聴覚障害のある方は働きやすい環境を整えるために、どのようなことを心がけると良いのでしょうか?

「周囲には障害がある事を伝え、こちらから積極的に声がけをするようにしています。」

「話の内容が分からない場合は、メモでとるようにしています。メモの内容を確認してもらっています。」

「補聴器の音の調整をスマホで出来るよう設定しています。電話の応対はなるべく他の職員にやってもらう。」

面接のときだけでなく、ともに働く上司や同僚の方々にも、「聞こえにくい」ことをきちんと伝えておきましょう。何度も聞き返したり、メモで確認したりできるような環境を、自分から整えることが重要です。

周囲のサポートが受けられるとしても、できるだけコミュニケーションがスムーズにとれるよう自ら工夫することも大切です。スマートフォンを活用した補聴器の音量調整もその一例です。

聞こえにくいことをカバーできる環境づくりをしていくことで、自分らしく能力を発揮できれば、あなたの転職・復職は成功したといえるでしょう。

8.聴覚障害のある方がおすすめする企業

聴覚障害のある方々が働いている企業の中でも、おすすめできる企業として高い評価を得ている企業を紹介します。

・明星食品株式会社
「仕事をマスターすることに集中できました。また、障害者への偏見や嫌がらせもまったくない会社だったので、とても感謝しています。」
満足度:★★★★
配慮 :★★★
→この企業に関する口コミはこちらへ

・株式会社アルプス技研
「基本的に他部署や顧客と連携を取るような業務はなく、部内でルーチン業務の繰り返しだったため、とくに障害を苦にする場面がなかった。」
満足度:★★★★
配慮 :★★★★
→この企業に関する口コミはこちらへ

・鈴与マネジメントサービス株式会社
「仕事内容も自分の好きなパソコン作業もあり、座り仕事や立ち仕事もあったので体に負担なく働けました。あと人間関係もとても良かったです。」
満足度:★★★★★
配慮 :★★★★
→この企業に関する口コミはこちらへ

・SMFLキャピタル
「会議や説明会など複数の場ではパソコンを使ってノートテイク、もしくは後日に別途説明。電話は頼めば快く引き受けてくれる。特別に困っていることはないか悩み事はないか、ためこんでしまわないように何でも話してもらえるようにと定期的にメンターの時間を作ってくれている。配慮が欠けているという点はむしろない。」
満足度:★★★★★
配慮 :★★★★★
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満足度の高い企業をチェックしてみましょう。
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9.最後に

「聞こえにくい」ことがコミュニケーションを阻み、相手を不快にさせるのではないかと心配になることもあるでしょう。

しかし、聴覚障害のある方でもできる仕事はたくさんあります。実際、職場の同僚の理解が得られてサポート体制が整うことで、転職活動に成功した方がたくさんいらっしゃいます。

そのためにも、まずは自分の症状やできること、できないことをよく把握しましょう。そして、それらを企業に正しく理解してもらうことが大切です。
迷ったり困ったりしたら、サポート機関を活用してみるのも良いですね。

自分のペースで大丈夫です。本当に満足のいく職場と出会えることを、心から願っています。


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監修者

就労継続A、B型にて支援員として、身体障害、精神障害、知的障害のある方への支援を行う。ソーシャルワーカー。 自身も悩みを抱えギャンブル依存症になった経験から、「悩みから夢まで話せる友達が見つかる東京の居場所”ココトモハウス“と出会い、現在はその管理人として多くの方から信頼を寄せている。生きづらさを抱える人達を社会と繋げて、豊かな社会を作ることがミッション。

著者

障害、病気のある方の企業や仕事に関する口コミサイト「アンブレ」を運営中。 丁寧な取材や口コミの分析を通して、病気や障害の特性に配慮した働き方や仕事との向き合い方を提案。理想の職場に出会うための、そしてより働きやすくなるための情報を発信しております。障害や病気があってもぴったりの仕事を。

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