ストレスが蔓延する日本社会において、不眠症は特別なものではありません。
日本人の5人に1人は睡眠障害の1つである不眠症を抱えていると言われています。
不眠症により日中の勤務時間がつらい、そもそも不眠症の原因が職場にあり転職を考えているという方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、不眠症のある方のお仕事に関する口コミをもとに、不眠症と向き合いながら転職活動を成功させる方法や、実際に働くうえで重視すべきポイントなどをお伝えします。
障害者雇用の専門家ジョジョさん(社会福祉士、プロコーチ)にもアドバイスをいただきました。
不眠症のある方が働きやすいと感じた企業や、転職活動の方法についてもご紹介していきますのでご覧ください。
「仕事をしているときは睡眠薬がネックであった。睡眠薬が残ることもしばしばで起きるのがつらい。」
「十分な睡眠が得られなくて仕事に行けないなど業務に支障が出ることが多々ある。」
「月に一回、健康管理室の保健師と面談を設定してもらえる。職場の同僚も病気を理解していて、適度に放っておいてもらえる。仕事量が少なく、残業がほとんどない。」
「この会社はとても理解がある。病気のことを知ってからは、席を空けて待っていてくれている。私もそれに答えようと早く病気を治して復帰したいと思っている。」
「欠勤が続いたあとでも部署のメンバーは体調を気づかってくれる。」
「仕事の目標スピードを変えてもらっています。養護、保健師、産業医、カウンセラーが適時に対応してくださいます。」
「自分は何ができて何ができないのか、何をやっていきたいのかをはっきりさせて決めることが大事だと思います。これなら、続けられるというものを一つもっていると強いと思います。そして、その会社でどれだけやる気を見せられるかということ。自分の弱い点にも触れておくとよいでしょう。いざというときに対処してもらえるかどうかも確認しておくと安心です。」
「応募先に問い合わせをする時点で、何かしらの障害や病気があるのなら伝えておくべきです。それであちらが難色を示したら、黙って就職しても勤務を続けていくのは不可能です。逆に、障害や病気に対して配慮すると言われたら、働きやすい職場であると考えられるので、そのまま応募すべきだと思います。」
「何をしたいかは明確にしておかないと就職してから迷うことになる。仕事をするうえで自分は何のために仕事をするのかがわかっていないと、どうしたらいいかわからなくなったときに抜け道が見つけられない。やりたいことや目的がはっきりしていればそれに向かってもう一度踏み出すことはできるが、はっきりしないと路頭に迷う。」
『自分のことをきちんと理解したうえで、それを相手に明確に伝える。』これを行うだけで、理想の会社と出会える可能性が広がります。勇気がいるかもしれませんが、ありのままの自分を企業に伝えることが、最も大切なポイントでしょう。
「離職率を聞くのが良いと思います。離職率が高い職場は、仕事をする環境として非常に悪いことは明らかです。また、入社したばかりの人にどういったケアをするのかも聞いておくと良いと思います。仕事を見て覚えろという会社は、ヤバイと思います。」
「説明を聞いてわからないことや気になることはうやむやにせず必ず質問したほうがいい。自分の働き方に合っているかということはとても大事だと思う。特に体調不良などで休みたいときなどちゃんと休ませてもらえるのかということも確認したほうがいいと思います。」
「給与等の待遇面、希望通りに休みが取れるか、といった表向きの数字のほかに、人が充足しているか、離職率、もっといえば労災での死亡率やうつ病などのメンタル系の発症率やそれによる退職率といった絶対表に出ないような数字も重要。」
「業務でつらくなってくると残業を減らし、早く帰らせてもらうようにしています。また残業になるときは必ず休憩を取るようにしています。」
「何をするにしてもやり過ぎないこと。これは医師によく言われることです。やり過ぎと感じたら休む癖をつけること、この訓練をしています。」
「薬を忘れずにしっかり飲むようにしています。規則正しい生活を送るようにしています。極力残業や土日出勤はしないようにしています。」
「可能な限り早めに睡眠を取るように心がけている。」
「思い詰めすぎず、極力自分に負荷がかからないようにする。例えば覚えなきゃ、失敗してはならないという自己暗示を消す。」
「病院で処方された薬をちゃんと飲む。 躁が出てきたなと自覚したら、落ち着くよう自分に言い聞かせる。」
「空気で察知する能力を身につけていないと、見学できたとしても問題点が察知できない。給料などの待遇のみで選ぶのは危険。」
「収入が良いからといって何も考えずに入社しないで、仕事の内容をよく確認してから決めたほうが良いと思います。十分に仕事が自分に合っているかを最初に必ず質問するのが良いと思います。」
「具体的に病気や障害にどのような配慮をしてくれるのか。待遇とのバランスが適切か。ホワイト企業を目指しており、かつ具体的な施策を取っているか。本当に残業がないか、あるいは少ないか。転勤や遠方への出張はないか。」
「人間関係は入ったら変わってくるとは思うけど、一桁の人数しかいないところは要注意です。そこでうまくいけばいいけど、だれかひとりとでも揉めたら、そのあと針のむしろになる可能性も高いです。」
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