ーどうしてミュゼプラチナムでは、こんなに多くの障がい者の方が働いているんですか?
障がい者の方も各店舗の戦力として捉えられているため、本人もやりがいを感じやすい環境です。他のメンバーにとっても大事な業務を担当してもらう仲間なので、需要と供給がマッチしていることが挙げられます。
そもそもミュゼプラチナムでは、個人の活躍よりも、チームで成果を上げることを重視しています。
美容業界は、個人の成果主義がほとんどですが、ミュゼプラチナムはサロン単位で結果を評価しているので、仲間意識が強まっていくんです。
そのような中で、障がいのある方にも、チームで成果を出す上での重要な戦力としてのポジションを担っていただいているので、口コミでどんどん働く人数が増えていきました。
ーチームで結果を出すことを重視する文化は素敵ですね。
全国に190店舗ほどありますが、どの店舗でも成果が出たら、「チームで喜びを共有しましょう!」という社風があるので、障がいのあるメンバーももちろんチームの一員として喜び合える環境になっていると思います。
私たちの社是は、「すべての人がすべての人に素直でありつづけられる会社」というものなのですが、働くメンバーも素直な人がとても多く、また、ディズニーやジャニーズなどが好きなキラキラした女性が多いので、仕事以外の話でもみんなで盛り上がるなど、仲がいいというのは会社全体の特徴ですね。
一方で障がい者の方々の年齢層は幅広く、最近では71歳の新人の方が入社されましたが、若いメンバーのお母さん的なポジションとなり、チームにとてもよく馴染んでいます。
ー71歳で新人として挑戦されるのは素晴らしいですね。
そんな温かいチームに、障がい者の方が求められるようになったのはどのような背景があったのですか?
最初は、ミュゼプラチナムが急成長していく中で、法定雇用率を満たす方法を試行錯誤するところから始まりました。
「特例子会社を作った方がいいんじゃないか」という話が出たときに、社長が「特例子会社は、確かに障がいを持った方のために環境を整えやすいかもしれない。しかしミュゼプラチナムはチームを大切にする会社なので、仲間の1人として一緒に働けるようにしよう。」とお話され、そこから店舗での採用が始まりました。
実際に店舗で障がいのある方を採用してみると、これまでのメンバーだけでは手が回らなかった仕事まで丁寧に取り組んでいただき、「うちの店舗にも来て欲しい!」という声が口コミで広まっていって、自然に採用人数が増えていったんです。
本人たちの頑張りが全国に伝わって、需要が自然と拡大していったので、実は会社として何か施策を打ったというわけではないんです。
ー自然と増えていったというのは、まさに障がい者雇用の理想の姿ですね。