一緒に考えられる環境があるから、安心して飛び込んでほしい。サテライトオフィスで働くという新たな選択肢

障がいのある方にとって、安心して働ける場所とは、一体どのような場所でしょうか。

一般企業に就職をしても障がい特性を理解してもらえず、周囲とのコミュニケーションや職場環境に苦しんでいる方も多いのが現状です。

そんな中、障がい別だけでなく、一人一人の障がい特性を理解し、お互いに尊重しながら働ける環境が、スタートラインの運営する障がい者向けサテライトオフィス(以下、サテライトオフィス)にはあります。

サテライトオフィスとはどのような場所なのか、またどのようなサポートが受けられるのか、スタッフの石原さんにお話をうかがいました。

一緒に考えられる環境があるから、安心して飛び込んでほしい。サテライトオフィスで働くという新たな選択肢

目次

そもそもサテライトオフィスのしくみって?

そもそもサテライトオフィスのしくみって?


石原さん:「サテライトオフィス」と聞いてもなかなか分かりにくいと思うので、まずは簡単に説明させてください。

スタートラインのサテライトオフィスの多くは、ビルなどの大きなワンフロアをお借りして、その中で複数の利用企業様がシェアオフィスのような形で入居いただいています。サテライトオフィスでは皆様、何らかの障がいのある方が働いていらっしゃいます。

利用企業様とスタートラインの間ではサポートに関する取り決めを結んでいるため、サテライトオフィス内で働いている方は、スタートラインから職業生活上において必要な支援を受けながら働ける形となっています。

ースタートラインと企業の役割は、それぞれどのようになっているのでしょうか?

石原さん:企業側は業務切出し、業務指示、勤怠管理などを行い、スタートラインが障がいのある方のサポートを行うという、両者が手を取り合う形で役割が分かれています。

石原さん:利用者様からは、「なぜスタートラインという会社が登場するのか分からない」とご質問いただくことが多いのですが、私たちは利用企業様の障がい者雇用をサポートする立場として、障がいのある利用者様が自分らしく働ける環境を整えています。

ーサテライトオフィスで働くメリットについて、もう少し詳しく伺いたいです。

石原さん:サテライトオフィスは働き方の選択肢の一つだと思っています。
メリットとしては
・スタートラインスタッフのサポートを受けながら働ける
・障がいに対して配慮のある環境で働ける
・利用者様がお互いに気遣い、理解しながら落ち着いた環境で働くことができる
などが挙げられます。

例えば、精神の障がいがある方は、ざわざわした環境や周囲とのコミュニケーションが苦手な方もいらっしゃいます。その場合は、サテライトオフィスというコンパクトな就業環境が適している方もいます。

石原さん:他にもよくある悩みだと、「作業に集中しすぎてしまい、ものすごく疲れを感じてしまう」など。

その場合は、どこで休憩をとるべきかなどを利用者様と話し、休憩の重要性を理解してもらうようにしています。
また、音が気になる方も結構いらっしゃるので、どうしたら気にならなくなるか、どうしたら業務に集中できるか、そして、なぜその音が気になるのかという理由を伺った上で、一緒に解決策を考えています。

ーそういった利用者様とのコミュニケーションは、どのタイミングで取っているのでしょうか?

石原さん:週に一度、利用者様との面談を設けているので、その際に就業面や環境での困りごとを伺うようにしています。

ーいま何に困っているかを密にご相談できる環境があるということですね。職場環境における施設の配慮としてどのような特徴がありますか?

石原さん:施設の中央に広い休憩スペースがあり、誰もが利用しやすいような環境になっています。 先ほども申し上げたとおり、一つのことに集中しすぎてしまう障がい特性をお持ちの方もいらっしゃるので、リラックスして休憩できる場所についてはとても丁寧に考えています。

また、施設内は全面バリアフリーで、各部屋のドアは車椅子も通れる広さになっています。 こちらは新宿センターですが、施設全体は光が多く入る作りになっており、緑を多く設置していることも特徴ですね。

サテライトオフィスへの応募から採用、入社後のサポートは?

サテライトオフィスへの応募から採用、入社後のサポートは?


ー働き始めてからの流れについて教えてください。

石原さん:面接の過程でもお話ししているのですが、入社が決まった段階でも、サテライトオフィスの説明を改めてさせていただいています。
これは、企業は業務指示や勤怠管理、私たちは障がい特性などのサポートをする立ち位置だということを再確認していただくためです。

ー具体的には、どのようなサポートが受けられるのでしょうか?

石原さん:入社して最初に行うのが、アセスメント面談です。
アセスメント面談とは、ご自身が歩んできた経歴などを振り返りながら
「ご自身がどういった部分にストレスを感じるのか」を考える、人生の棚卸をする時間です。
今後の就労生活についてご自身がいきいきと過ごしていくためにどうすべきかを一緒に考えていく大切な面談です。

その後は、面談の中で見つけた課題について「今後このようにやっていこう」という未来に向けた話をさせていただきつつ、週に一度の定期面談を行っています。
企業によっては入社後に模擬業務(約2週間)を行い、躓きやすいポイントや障がい特性の弊害があらわれやすい状況などを理解する時間を設けています。

ーサテライトオフィス内のどの会社に入社しても、同じサポートを受けられるのでしょうか…?

石原さん:企業様や各センターで違いはありますが、基本的には同じように、私たちスタートラインのサポートを受けることができます。

例えば出社したら、利用者様はまずスタートラインが開発したサポートシステム(名称:SSS Startline Support System)に当日の体調や気持ちの状況を書き込んでもらい、いつもと違う状態が見受けられれば声かけをしたり、システム上でコメントをお返ししています。

その他週に一度の定期面談でも、仕事の悩みや他のメンバーとのコミュニケーションの悩み、健康、メンタル面などについて伺っています。

ー利用者様とコミュニケーションする上で気をつけていること、大切にしていることはありますか?

石原さん:利用者様と話す時に気をつけていることは、あくまでも陰ながらのサポートに徹することです。私たちは、利用者様が自立して就業してくれることが一番嬉しいんです。
このサテライトオフィスでの経験を通して、一緒に考えたことが身になって、いつかここを卒業していく方や、ここでずっと働く方など様々ですが、ご自身の中から自発的な思いが出てくることが何よりですし、そうなるようにサポートしたいと思っています。

石原さん:お仕事をしていると、つい周りの環境や人間関係に影響を受けて辛くなってしまうことも多いですよね。でも、そんなときこそ自分らしく考えて行動をしていくことが、仕事や生きていく本質だと思うんです。
だからこそ、その過程では、利用者様の言葉の端々から相手の考えを想像し、全てのメッセージを受け取るようにしています。

スタートラインのサテライトオフィスで働くには?

スタートラインのサテライトオフィスで働くには?


ーでは実際に、サテライトオフィスへ応募するまでの流れを教えてください。 

石原さん:サテライトオフィスの見学から応募くださる方や、ハローワークの求人票を見て応募くださる方など様々です。見学に来てくださる利用者様の多くは、就労支援機関から「こんな場所があるよ」と紹介されて、まずは見学に来てみたという方がほとんどです。
実際にサテライトオフィスの様子を感じていただき、自分に合いそうだなと思えば応募していただいています。

ー応募後の面接〜採用まで流れは、どのようになっているのでしょう?また、応募や採用の窓口はどこになるのでしょうか?

石原さん:ハローワークや、弊社が運営する障がい者のための求人サイトである『MyMylink』から応募していただき、その後の面接や選考はサテライトオフィスに入っている企業様が行います。

あくまでも私たちは、入社後のサポートをさせていただいているので、選考自体は企業の障がい者採用枠で働く際と同じようなイメージをしていただいたらOKです。

今抱えている不安は思い切って忘れて大丈夫。まずは入社してみて、一緒に考えましょう!

ー最後に、サテライトオフィスに関心がありつつも、不安を抱えて一歩踏み出せない方に向けてメッセージをお願いします!

石原さん:様々な不安はあると思いますが、それらは全て入社してから考えればいいと思っています。 それは決して投げやりな言葉ではなくて、今皆さんが抱えている不安や将来のことを、一緒に考える環境がサテライトオフィスにはあるからです。

あえて言うならば、入社さえしてしまえば私たちからのサポートが受けられますので、怖がらずに、まずはスタートラインに立つことが大切だと思います。
一人で悩むのではなく、入社して一緒に考えられる環境があるので、安心して飛び込んできてほしいですね。

今回訪問させていただいた、スタートラインの運営する障がい者向けサテライトオフィス。
詳しい情報や登録は、こちらをご覧ください。



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