企業自体もそうですが、私は大変人に恵まれていたと感じています。またその時は敢えて会社に言わずに入社しました。恐らく会社の方では私の登録情報で情会社手帳を持っていることは知っていたはずで、障害者として雇用することで会社側にもメリットがあったはずなのにそういった話が出なかったことも嬉しく思っています。

携帯電話販売店で店長をしておりました。主に接客、在庫や売り上げやスタッフの管理、イベントなどの企画をしておりました。店長職であるため、月に数度の会議や新商品説明会にも参加していました。出社は大体８時半くらいで、帰宅は早くても22時くらいです。交代で休憩を取るのですが、忙しい日は休憩が無い日もありました。またお客様関係で休日にも連絡が来るなど、精神的なストレスはかなり感じる職場でした。シフト制なので平日も容易に休むことが出来ました。

今は障害を告知して入社しています。しかし内部の障害の為、興味を持ってくる人がいます。デリカシーが無い人は聞いて来たり、勘が良い人は病名の推測をして噂したりします。毎日の投薬と治療自体に精神的にも苦痛を感じているので、出来れば仕事中くらいは障害者というレッテルを感じたくありません。

入社時は障害を告知せずに入社をしました。しかし、体調を壊しやすい病気でしたので、直属の上司と部下数人には話をしていました。責任感が強い部分があるので、つい無理をしがちな部分があった為、上司判断で早退させられたことがあり、今思えばそれがサポートだったように思います。また上記には休憩が取れないとは書きましたが、事情を知るスタッフなどには「30分だけ休んできなよ」と逆に声を掛けられたこともあります。投薬が中々効果が得られず発症におびえていた時期でもあったので、そういった意味では精神的にかなり助けられました。

どんなメリット・デメリットも文字だけの上ではわかりません。また私と同じ障害を持つ人は、私もそうですが同性愛者であったり、HIVという病気への考え方に今でも個人差があります。まずは平日の通院が可能な職場か、という点を相手に確認しなければいけません。土日祝休みの企業ばかりですが、そこで渋らない会社は優良である可能性が高いです。またマイナスポイントは面接で分かります。面接官も人間なので興味が湧いてしまう事もあります。病気の事は必ず聞かれます。そこで業務に関係のない質問、例えば周りの人間に告知していいのか、とか同性愛者を疑るような質問される会社もあります。内部障害なので告知の必要性は無いですし、ましてや性的嗜好は仕事に全く関係ありません。そういった会社は絶対にやめた方がいいと思います。