障害者の「雇い入れ」は初ということで、そちらのほうも(労務、法務)サポートさせていただいている。※最初の3日間は「私は総務部に配属だったか？」という状態だった。 その中で、総務の方含め事務方ほとんどの方が真摯に「障害者を受け入れよう」「実力をしっかり出してもらおう」「そのためにどう配慮していいのかわからないから本人に聞こう！」という、色々な意味で非常に「前向き」な対応をいただいている。就業規則改定を含めた仕組み作りをはじめ、「今回の私は特例」ではなく「継続して雇用できる環境」を作ろうと努力する姿勢がうれしいところ。

当社は産業用素材製造装置を製造する企業。 なかでも「一品もの」の設計から行えることが強みで、同業他社が「実質いない」という立ち位置にある。私が採用になったのは「直接業務に関係していないが、既存設備を利用して何か新しいものを生み出したい」という社長肝入り？の部署で、全部で3人の所帯だが中途採用とはいえ入社間もない状況、まずは現在の研究テーマについて大学寮で(共同研究先)を行っている。 その後は知財戦略とメカトロニクスを担当することになっており、特許関連の調査も並行して進めている。

私以前には身体障害をお持ちの方が2名(両下肢切断、腎機能障害それぞれ1名)いらっしゃり、何れも「社員となったのちに障害者となった」そうだ。内機能障害については労働時間の配慮(透析の日は定時上がり)、下肢障害については移動への配慮(スロープや手すりの設置、開き戸のダンパー時間調整)が「必要な状態になったのち速やかに」行われたそう。 また、「無給だが出勤率計算では1として扱われる」特別休暇を必要に応じて(通院等)付与する制度が「できた」とのこと。「もの無ければ作ればいい」という、「昔ながらの機械屋」根性が「制度」にも応用されている印象を受けている。精神障害は私が初の入社となったが、まさに「何が必要か」を現在会社としても詰めているところ。これらの「すぐアクション」、前項の「わからなかったら詳しい人(＝本人)に聞く」という「姿勢」が「配慮」であると考えている。

人間関係の風通しが非常に良い会社。また、「ほぼ完全実力性評価」を取っており、給与の上下が「頑張り」に追従している。 人事面では「部長より下は役職名なし」、実際に「仕切れる人間が仕切る」という制度となっている。現在これらの制度・仕組みをさらにブラッシュアップするため、会社としても頑張っているところ。「社員」として、会社の進化に直接携われる体制となっている。

「先輩」に「癖の強い」方が多い印象。切り込めれば「気のいいおっちゃん・おばちゃん」なのだが、それが難しい場合は少々居心地が悪いかもしれない・・・また、所在地が全て「田舎」、公共交通機関の便が果てしなく悪いため、自家用車で通勤できない方にはお勧めできない。