企業や周囲からのサポートはありましたか？

周囲の方からはそういった状態であることを把握していただいておりましたが、運悪く症状発覚した時が研修中ということもあり、働く上での大きな支援はいただけませんでした。体に負担のかからないようなシフトの組み立てのみ、重労働や長時間の残業は当然のようでした。自分の場合は原因はわからないのですが音や光によってなる場合もあるとのことで、そういった配慮は職場上はできません。当時は住み込みで働いており、社宅住まいをしておりましたが一定期間を過ぎないと家賃等の負担が発生してしまうことになりかねなかったのですが、職場の配慮により休職を経て負担を発生させないようにしていただいたことが唯一の大きな支援になります。

職場のオススメポイントを教えてください

アミューズメントやレジャー施設においては、ある程度バリアフリーに対応していることが多く、車椅子用のトイレや広い通路があること、また定期的な清掃が細かく、清潔であることです。

職場のマイナスポイントを教えてください

てんかんは音や光によって誘発する恐れがあり、施設の設備はそういった刺激が非常に多いです。また立ち仕事や重労働、変則的な勤務時間など体調面に関しては非常に厳しいです。

疾病の詳細、症状に伴って困ったことを教えてください

てんかん、精神障害手帳1級。てんかん発作によって発作直後はぼーっとしますし、場合によっては倒れることがありました。診断された後の薬が合わないことがあり、起きれないことや自分の生活の自由がなくなることもありました。そして何よりも、てんかんが発覚してから会社の風当たりが厳しくなったことが一番の困ったことでした。自分の場合は就業後に発覚し退職をしたのですが、就業前に発覚していたとすると懲戒解雇にもなりえており、今後の就職にも影響が出ることも困る原因にもなります。

ご自身で工夫されていることはありますか？

てんかん発作を起こさないように、一日をできる限り規則正しい生活をすることを心がけました。診断された後の薬には最近では副作用が少ない薬もあり、医者と相談しその薬に変えることによって症状も比較的安定し、普通の生活を送りやすくなりました。

その職場をどのように見つけましたか。就職までに利用したサービスがあれば教えてください

人材紹介会社

ハローワーク

同じ病気、障害をお持ちの方へのアドバイスをお願いします

最近では自分のように就業後てんかんが発覚するというのもケースとしては少なくないようです。もしもそのようなケースになった場合は必然的にオープンとなり、企業側が対応するケースになり、また現状てんかんという症状によって退職になるケースも多いです。もし職を探すとするならば、まず自分がどういった仕事をしたいか、どういった仕事ができ、またそういった仕事があるかを考えた上で就職先・転職先を考える必要があります。ただ、人材会社で探すのは非常に厳しいと考えたほうが良いです。人材会社は健常者を求めているケースが多いためです。また病気を隠して就職するのもハローワークの相談員の方曰くおすすめできないそうです。何故ならば懲戒解雇になる恐れもあり、その場合の転職活動は非常に苦労するものとなってしまうためです。