企業や周囲からのサポートはありましたか？

最初のうちマニュアルは帰宅後に作成していたのですが、上司の方が「家で休めないのでは」と配慮をしてくださり、就業時間中にマニュアルを作成する時間を設けてくださいました。

職場のオススメポイントを教えてください

障害のあるスタッフでも能力を見て、力があるようなら少しずつ難しい仕事を任せていただけるようになりました。
そのため単純作業だけではなく、エクセルを使用した経理補助など、これまでに身につけた事務能力を活かせるやりがいのある仕事をさせていただき、ポジティブに仕事に取り組むことができました。

職場のマイナスポイントを教えてください

行った仕事に関してきちんとできていたか、ミスがあったかなどの評価を伝えていただけませんでした。そのため、自分がちゃんと仕事をできていたのか否かが分からず、悩んでいました。

疾病の詳細、症状に伴って困ったことを教えてください

うつ病、睡眠リズム障害、適応障害。薬の影響か病気の影響か、記憶力が低下しており、新しい仕事を教えていただいても覚えることが難しい状態でした。
また一度に複数の仕事を指示されると、すぐに忘れてしまう恐れがありました。

ご自身で工夫されていることはありますか？

入社面接の際にあらかじめ「仕事を教えていただく際は、小さなことでもメモを取りたいいので、ゆっくりとした口調で教えてください」とお伝えをしました。
メモを基に自分用のマニュアルを作成し、仕事をする際にはミスをしないよう照らし合わせて都度確認をしていました。
また、いつ仕事の指示をいただいても良いように、小さなメモ帳を持ち歩きました。

その職場をどのように見つけましたか。就職までに利用したサービスがあれば教えてください

ハローワーク

障害者就業、生活支援センター

同じ病気、障害をお持ちの方へのアドバイスをお願いします

就職面接の際に、自分がどういうことが苦手でどういった配慮をお願いしたいかを正直に企業側に伝えることは大事です。きちんと伝えてもらえると、面接官の方も安心感を覚えるそうです。
また、企業側の障害者に対するスタンスも確認しておくと良いです。中には障害者でも手加減せず、「一般社員と同じようにバリバリと働いてもらいます」という企業もありました。
電話応対や残業の有無も、面接時に改めて確認をした方が良いです。
「障害者なのだから採用してもらえるならどこでも良い」という考え方は良くありません。
疑問点はすべて質問をし、入社後「こんなはずではなかった」ということが無いよう、長く働いていけるように「こちらから企業を選ぶ」といった視点も大切だと思います。